BMW 3シリーズの買取価格・査定相場

車コラム：BMWを代表するスポーティーセダン「3シリーズ」

3シリーズはどんな車？

初代3シリーズ（E21）の登場は1975年。02シリーズをイメージさせる3ボックスの2ドアセダンで、ベーシックグレードは丸型2灯、320以上の上級グレードには丸型4灯ヘッドライトが与えられていた。コンパクトなボディにパワフルなエンジン、4輪独立サスペンションでスポーティな走りを持ち味としており、バブル景気の最中に販売されていた1983年発売の2代目（E30）は「六本木のカローラ」と揶揄されるほどの人気モデルとなった。現在の中古市場ではモデルが少なくなり、程度のいいモデルはやや高値で取引されるケースも増えているようだ。

3代目（E36）は1990年にフルモデルチェンジ。居住性の向上や安全対策向上のためボディサイズを拡大したが、このモデルまでは5ナンバーサイズを踏襲している。エクステリアではBMWとしては初めてプレスドアを採用。見た目にはスポーティな印象が強かったが、セダンはATのみの設定でMTは用意されていなかった。好調な売れ行きを見せたモデルでデビューから30年を迎えるものの、いまだに中古市場で見かけることがある。

4代目（E46）は1998年にフルモデルチェンジを受けている。全幅が1700mmをオーバーして3ナンバーとなったが、必要以上に大きすぎないボディにおかげで取り回しのよさは相変わらず。4気筒と6気筒のエンジンラインアップは相変わらずだが、318iと330iにはMT車をラインアップしていた。初期型の318iはOHCエンジンだったが、スムーズな吹き上がりが心地よく、MTとのマッチングも良好。2002年モデル以降にはバルブトロニックが採用され、パワーと燃費を向上させた。330iもM3に次ぐパフォーマンスを確保しており、スポーティな走行性能を持ち味としていた。

5代目（E90）はボディサイズがさらに拡大し、全幅が1800mmを超えた。しかし、2008年のマイナーチェンジでは日本仕様の右ハンドル車はドアハンドルを薄くして全幅を1800mmに変更した。ランフラットタイヤが装備され、スペアタイヤが廃止されている。

2012年に登場した6代目（F30）は全幅を1800mmに抑えながら全長を伸ばし、ホイールベースを延長した。エンジンはすべてターボ付きとなり、パワーと燃費の向上が図られている。エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドモデル「アクティブハイブリッド3」、ディーゼルエンジン搭載車も設定。320iには少数派ながら6速MTが設定されている。2019年にはフルモデルチェンジを受けて7代目（G20）が登場している。

3シリーズの人気モデル・グレード

洗練された最上級モデル「340iツーリングMスポーツ」

2012年にフルモデルチェンジを受けた6代目（F31）のステーションワゴン。この340iは2015年のマイナーチェンジ時に登場した新グレードで、3.0リッター直6ターボが搭載されている。このマイチェンではフロントまわりが変更されており、より精悍なマスクとなった。ヘッドライトがフルLED化され、リヤコンビランプのリフレクターも形状が変更されている。内装も全体の質感が向上しており、乗り味も含めてより洗練された印象を受ける。満足度の高い最上級モデルだけに高額査定が期待できるだろう。