マセラティ レヴァンテ 2016年05月～モデルの買取相場・査定相場

マセラティジャパンは同社のブランドでは初となるSUV、「マセラティレヴァンテ」を2016年5月10日に発表し、同時に販売を開始した。 100年を超えるマセラティの歴史において、「レヴァンテ」はその転換点となるモデル。フラッグシップの「クアトロポルテ」、ミドルセダンの「ギブリ」、2ドアクーペの「グラントゥーリズモ」オープンモデルの「グランカブリオ」に加え、SUVの「レヴァンテ」が加わったことで、ワイドなラインアップを完成させている。 「レヴァンテ」のネーミングは穏やかな風から瞬時にして強風に変化する、地中海の暖かな風の呼び名に由来する。ギブリのプラットフォームをベースとしたボディは全長5003mm×全幅2158mm×全高1968mmと大きく、ホイールベースも3004mmと長い。エクステリアはSUVでありながらクーペラインを組み合わせたスポーティかつエレガントな仕上がり。流れるようなボディラインはエアフローの最適化にも取り組み、クラス最高の空気抵抗係数（0.31）も実現している。 バリエーションはベースモデルの「レヴァンテ」、より高性能な「レヴァンテS」、ターボディーゼルを搭載した「レヴァンテディーゼル」の3タイプ。搭載されるのはいずれも3.0リッターV6となり「レヴァンテ」は最高出力257ｋW（350ps）、最大トルク500Nmの性能を確保し、0-100㎞/h加速6.3秒、最高速243㎞/hを実現。「レヴァンテS」は最高出力316ｋW（430ps）、最大トルク580Nmに向上し、0-100㎞/h加速5.2秒、最高速264㎞/hの俊足を誇る。「レヴァンテディーゼル」も最高出力202ｋW（275ps）、最大トルク600Nmの性能を有し、0-100㎞/h加速6.9秒、最高速230㎞/hのディーゼルらしからぬパフォーマンスを発揮する。ちなみにガソリンエンジンはマセラティとフェラーリで共同開発し、マセラティ専用としてフェラーリのマラネッロ工場で製造。ターボディーゼルは「ギブリ」と同じく、イタリアのVMモトーリ社で製造される。 全車に組み合わされる4WDメカは前後のアクスルに対して必要な駆動トルクを瞬時に伝達するインテリジェントな“Q4”AWDシステム。トランスミッションにはZF製の電子制御8速ATが採用され、環境と燃費に配慮したスタート＆ストップシステムが組み込まれている。 足まわりは電子制御のダンパーを備えた前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンク。最先端のアクティブエアサスペンションを装備し、設定される5つの車高により悪路から高速走行までのシーンに合わせた最適な車高を選択できる。基本設定は快適性を重視しているのに対し、ダンパーの減衰力を高めてグランドクリアランスをもっとも低く設定することでスポーティな走りを楽しむことも可能だ。 高品質なプレミアムレザーを採用し、ドライバーズシートに12ウェイのパワーシートを装着する。吟味されたウッドパネル、プラチナエフェクトに輝くメタル加飾、手作業によるコントラストステッチ、クラシカルなアナログ時計など、最高級の素材が用いられている。ダッシュボード中央には8.4インチの「マセラティタッチコントロールプラス」を装備し、日本市場向けにはイタリア車として初めて「アンドロイドオート」と「アップルカープレイ」に対応。ハンズフリー操作やスマートフォンの機能がスクリーンで操作できる。 安全・快適装備はアダプティブクルーズコントロール（ACC）はオプション。車線の逸脱を知らせるレーンデパーチャーワーニング（LDW）、走行中に衝突する恐れのあることを警告するフォワードコリジョンワーニング（FCW）、クルマの周囲が確認できるサラウンドビューカメラシステムを装備する。