メルセデス・ベンツ Sクラス 2021年01月~モデルの買取相場・査定相場

メルセデス・ベンツ Sクラス
メルセデス・ベンツ日本は、フラッグシップセダン「Sクラス」を2021年1月28日にフルモデルチェンジ、同日より販売を開始した。 8年ぶりのフルモデルチェンジでは「センシュアル ピュリティ(官能的純粋)を追求したデザイン」、「人間中心の最新技術」、「安全性のさらなる追求」などをテーマに、「現代に求められるラグジュアリー」を再定義し、新型はそれらの充実を図った意欲的なモデルとした。 エクステリアはラインやエッジを大幅に削減した、シンプルかつクリーンな面構成を特徴とする。ヘッドライトは先代よりも上下に薄く、メルセデス・ベンツ車では初となる格納型のドアハンドルを採用。ボディサイズは全長5180(5290・ロング)㎜×全幅1920㎜×全高1505㎜、ホイールベース3105(3215)㎜。新型の前面投影面積はわずかに拡大しているが、Cd値は0.22と世界最高水準のエアロダイナミクスを実現しており、省燃費性能も追求されている。 インテリアはデジタルとアナログの調和を図り、センターコンソール上部に縦型12.8インチの「有機ELメディアディスプレイ」を装着。「アンビエントライト」は先代に対してLED光源数を40個から標準ボディで247個、ロングボディで263個に増加。周囲の明るさに応じて日中モードと夜間モードが自動で切り替わり、手動で64色、20段階で調節可能だ。 対話型インフォテインメントシステム「MBUX」はさらに進化して、音声認識だけではなく、今回初めて前後席4席のどの席から発話されているかを聞き分け、アンビエントライトでその席をハイライトし、発話者のゾーンのみ温度設定を変更したり、エンターテインメントシステムを操作するなど、それぞれの席に紐付いたコマンドを実行することが可能という。 さらに手のジェスチャーでさまざまな操作が可能となり、たとえばVサインによってお気に入りの機能のショートカットが有機ELメディアディスプレイに表示できたり、リーディングライトやサーチライトのオン・オフ、パノラミックスライディングルーフとサンシェードの開閉、ドライバーがバックギヤにシフトしてうしろを振り返るとリヤウィンドウの電動ブラインドが自動で開くといった利便性の高さも見逃せない。シートポジションの設定もドライバーの顔、指紋、声の3種類いずれかの生体認証、もしくはPINコードによる計4種類の認証が可能。助手席や後席左右についても声、もしくはPINコードによる認証により、、シートポジションなどの読み込みが可能となっている。 ナビゲーションについても有機ELメディアディスプレイだけではなく、フロントウィンドウに投影する世界初の「AR(拡張現実)ナビゲーション」をメーカーオプションとして用意。従来、目的地を設定すると地図上に進むべき道路が表示されるが、新型Sクラスではフロントウィンドウにも表示され、進むべき道路が約10m先の景色に重ねて矢印で表示される。また、インストルメントクラスターは、速度計などの表示が立体的に見える「3Dコックピットディスプレイ」を設定した。 パワーユニットは最高出力320kW(435ps)/6100rpm、最大トルク520Nm/1800~5800rpmを発生する3.0リッター直6ガソリンターボを「S400」と「S500」に、さらに最高出力243kW(330ps)/3600~4200rpm、最大トルク700Nm/1200~3200rpmを発生する3.0リッター直6ディーゼルターボを「S400d」と「S500d」に搭載する。ガソリン車はISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」や「48V電気システム」の組み合わせで高効率な走りを追求した。トランスミッションはいずれも9速ATの「9Gトロニック」を採用し、全モデルが四輪駆動の「4マチック」となる。後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」も採用されており、低速走行時には小回り性が向上し、高速走行時には走行安定性を高めてくれる。 安全運転支援システムは新たな機能も追加。「アクティブステアリングアシスト」は、必要な車線認識を従来のステレオマルチパーパスカメラだけではなく、360度カメラシステムも使用することで対応可能なカーブが増え、高速道路ではいままで以上に精密な車線中央を維持することが可能となった。また、「アクティブエマージェンシーストップアシスト」は、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックとアクティブステアリングが使用されていない状態でも作動するようになっている。安全装備については、世界初の後席用エアバッグをロングボディにオプション設定とした。
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※1 2019年4月時点 当社調べ