クライスラー 2004年10月～モデル（PTクルーザー ）の買取・査定相場

PTクルーザーのボディスタイルは、1930年代から1940年代のクラシックカーを連想させるものだ。ただし、このクルマは並のレトロカーではない。内装を見るとミニバンとしての居住性やシートレイアウトを備えているからだ。クルマは最初、長いボンネットの後方に箱型のボディを持つ形態で発祥した。それが流線形の波に乗ってセダンへ発展、長い間にわたってカーデザインの主流であり続けた。そして近年、スペース効率を追求して独立したトランクルームを切り落とし、ルーフを高めた2ボックスのミニバンスタイルへとさらに発展したわけだ。ところが、実はこれは発展ではなく昔のカーデザインへの回帰であると身を持って示したのが、PTクルーザーだった。クルマが生活のツールになってようやく合理的なミニバンが復権したともいえる。ボディサイズは全長が4330mmだからかなり小柄だ。全幅は3ナンバーサイズだが、全長はカローラセダンよりも短い。それでいて大人4名が乗車し、さらに荷物も積める室内空間を持つ。その秘密は全高が1600mmというルーフの高い2ボックスボディ。クラシックカーのボディスタイルが実はミニバンと相似形であるという、PTクルーザーの主張によって達成されている。発売当初は2リッターDOHCエンジンが搭載されていたが、2005年モデルからは2.4リッターDOHCに変更。さらにスムーズな走りを実現している。トランスミッションは全車4ATだ。