愛車でマイナス査定を出さないために|減点基準やプラス評価の内容を詳しく解説!
実際に、中古車の査定をしたことがある人なら経験済みかもしれませんが、中古車の査定額は、業者によって違います。そのため、少し査定額に疑問を持ったこともあるのではないでしょうか。
中古車の査定額には一定の基準が設けられていますが、業者によって金額に違いが出ることもあります。
この記事では、愛車でマイナス査定を出さないためにも中古車の減点基準やプラス評価の内容などについて詳しく解説します。愛車の査定額が気になっている方はぜひご参考にしてみてください。
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車の買取相場を調べる車の査定士がチェックする箇所と内容
車の査定は誰でもできるものではありません。中古車の査定をして買取や下取りの金額を決めるためには、中古車査定士という資格がなければできませんが、この資格は、一般社団法人日本自動車査定協会(JAAI)が主催するテストに合格する必要があります。
では、そんな査定士が中古車をチェックする箇所はどこでしょうか。まず、査定士は業者によって査定内容が異ならないように定められたポイントをチェックします。
査定するときのチェックポイントは多岐にわたりますが、ここでは、最低限押さえておきたい項目を紹介します。
■メーカー・車種・グレード・年式
一般的には購入してから5年を過ぎるとマイナス幅が大きくなる。車種やメーカーは需要に左右される。
■走行距離
総走行距離と年式で年間走行距離を割り出し目安となる距離を下回ればプラス、上回ればマイナス査定となる。
■外装
1cm未満の傷や凹みは減点対象とならない。減点対象となる傷や凹みがない場合は、特別加点がある。塗装や腐食なども減点ポイントとなる。
■内装
傷やシミ、シールの跡、ハンガーパイプがついている、たばこ、ペット、芳香剤などの異臭、ヤニが付着しているなどの場合、マイナス査定となる。
■エンジン・足回り
アイドリング不良や排気ガスの色が黒、ルーム内の汚れ、ブレーキのオイル漏れ、バッテリーの状態などをチェック。決められた期間内に法定点検整備を受けている場合は加点。
■電装
ヘッドランプ、フォグランプ、ワイパープレードなどの交換部品をチェック。
■保証書・整備手帳・取扱説明書
セットで揃っている場合は、プラス査定。ない場合は、車の年式や書類の種類によってマイナス査定となる。
他にも、アルミホイールやタイヤ、フルスポイラー、ナビゲーション、オーディオ、エアバッグなどが査定項目になっています。
査定の基準となる「標準状態」について
中古車の査定は、加減式となっていますが、基準となる標準状態がベースとなっています。この標準基準が大切なチェックポイントとなりますが、実際には、どのような基準を設けているのでしょうか。外装と内装を例にあげてみてみましょう。
■外装
1.外装は無傷とする
2.塗装
1)塗色は標準色で、変色、退色及び塗り替跡のないこと
2)泡つぶ、塗装の浮き、さび、テープ類の貼りつけ跡、強固な異物の付着がないこと
3)1cm以上の傷、文字、指定色等のないこと
4)みがきを必要としないこと
■内装
1.内装は既定のものであり、破損、汚れ、シミ等のないこと
2.マット類に衰退、欠品のないこと
3.積載物その他の理由による異臭のないこと
このように各項目に標準基準が定められており、査定士はこの基準をもとに査定をしていきます。
マイナス査定の減点基準
では、車の査定時におけるマイナス査定の減点基準はどうなっているのでしょうか。ここでは、査定の際の気になる減点ポイントといくら減額されるのかについて説明します。
なお、一般社団法人日本自動車査定協会の「中古自動車査定基準及び細則」の1点は1,000円として計算されます。たとえば、-5点だと5,000円の減額になります。
外装(ボディ・バンパー・スポイラー)の傷や凹み
ボディ・バンパー・スポイラーの傷や凹みはどのような基準で減点となるのでしょうか。1cm四方からカードくらいのかなり小さなボディの凹みは、どこでも-10点となります。
カードサイズからA4サイズは【小】、A4サイズ以上各パネルの半分程度の面積になると【大】、それ以上の大きさになると【要交換】と判断されます。
ボディの凹みは、場所によってポイントの違いはありますが、たとえば、ボンネット【小】は-30ポイント、【大】-50ポイント、【要交換】は-70ポイントとなります。傷の場合は、場所ではなく、大きさによって-10点から-30点となります。
また、バンパーやスポイラーの場合は、塗装を含む修理の場合、大きさで-15点から-30点、塗装を含む交換の場合は、-30点から-50点となっています。
外装(ミラー・ガラス)の傷や凹み
では、ミラー・ガラスの場合はどうなるのでしょうか。カバー部分に1㎝以上の線状の傷もしくは付着物があっても塗装や修理が可能なものは-5点です。カバー部に腐食や亀裂、ミラー部分の破損、リモコン操作が不能などの理由から交換する場合は、ミラーの種類にもよりますが、-10点から-30点となっています。
ガラスの場合は、フロントガラスとその他のガラスによって違いがあります。たとえば、フロントガラスの場合、薄いワイパーや飛び石の傷、修理跡のあるものは-20点、交換の場合は-65点から-150点となります。
その他のリヤガラスなどは、カードサイズの線傷-10点、ひび割れなどで交換の場合は、-10点から-60点となっています。
内装
シートなどの内装は、どのように減額されるのでしょうか。修理や交換などを行わないシールやテープなどの跡-10点、異臭-40点、ペットなどの毛が付着しているもの-40点などとなります。
著しい汚れやシートのへたり、タバコの焦げ跡、2個以内のほころび、シミなどで修理が必要な場合は-5点から-10点、1cm以上のビス穴、ほころび、マット類の衰退が著しい、欠品しているなどで交換・張替の場合は、布やビニールなどの素材によっても違いはありますが、-2点から-100点となっています。
一番、減点が大きいのは、皮シートの後部座席で、座席または背もたれの-100点です。
エンジン&マフラー
エンジンは、アイドリング不良や排気ガスの色が黒い場合や、ルーム内汚れ大で調整が必要な場合は、ガソリン、ロータリー、ディーゼル問わず-20点、タイミングベルト、エンジンからの異音などで修理が必要なときは、-60点、エンジンが始動しない、もしくは焼き付きなどの場合は実費減点となります。
また、ターボチャージ不良、スターター交換、オイルパッキング交換などの単体部品やマフラー交換もそれぞれ-10点から-180点までの減点ポイントとなります。燃料電池車の電力関係の不具合は、実費減点となります。
ミッション・ステアリング・ブレーキ
ミッションやステアリング、ブレーキなどの足回りの不具合は、どれくらい減点になるのでしょうか。
ミッションのパッキンまたはオイルシールからのオイル漏れの場合は、-10点、トランスミッションのシンクロ不良、またはベアリングより異音があるものは-60点から-80点、Aトランスミッションの場合は、タイムラグ、トルクコンバーターを含む不良で-200点となっています。
また、ステアリングは、修理の場合、-10点、パワーステアリングの不良やステアリングホイールの交換-20点から-70点となります。
ブレーキは、オイル漏れでオーバーホールの場合、-10点、ディスクパットやローターの交換が-15点です。
電装関係(ランプ・リモコンキーなど)
ランプやリモコンキーなどの電装関係は、交換部品1個もしくは1セット、1台分で査定されます。
たとえば、ヘッドランプAssyは1個-30点、フォグランプ-10点、ワイパープレード1本-3点、ホーンAssy1セット-5点、キーシリンダセット1台分-30点などとなります。
また、交換に至らない傷の場合は、価値減点として-3点を適用します。本来の機能がきちんとしているかの動作確認は、入念にチェックされます。
タイヤ・ホイール
タイヤは溝の深さと大きさ、種類によって減点の内容が変わります。たとえば、19インチ以上のタイヤで溝が1.6mm未満の場合は、通常タイヤ-35点、オフロードタイヤ-30点となります。
他にも、アルミホイールの軽度な色褪せや傷は価値減点の-12点、変形や亀裂、腐食などで交換が必要な場合-47点となります。
また、タイヤ修理キットがない場合は、-15点、タイヤ、ホイールとも保安基準に抵触する場合は原則として交換、ひび割れ、亀裂などの偏摩耗の場合は、溝の深さに関係なく1.6mm未満の減点とするなど細かいルールが定められています。
保証書・整備手帳・取り扱い説明書
車には、保証書や整備手帳、取り扱い説明書がついていますが、これらの不備がある場合も減点対象となります。
取り扱い説明書は、車のクラス、年数に関わらず-5点、車のクラス、年数によって-10点から-40点の減点になります。
中古車査定における車のクラス分けは、以下のように設定されています。
■国産車の場合
(高級車から順に)特C>特B>特A>Ⅰ>Ⅱ>Ⅲ>Ⅳ>軽
■輸入車の場合
(高級車から順に)特>Ⅰ>Ⅱ>Ⅲ>Ⅳ>Ⅴ>Ⅵ
上記のうちどのクラスに該当するかによって、点数に大きな差が生まれます。
特・Ⅰ・Ⅱの車で1年~5年以内の場合で保証書・整備手帳を紛失したら-40点の減点となります。6年以降の場合は-30点です。Ⅲ・Ⅳ・軽の場合は、-20点、-10点のいずれかになります。
また、紛失だけでなく、破損や汚れも減点対象となるので注意しましょう。ただし、個人情報のカットや黒塗りは対象になりません。
査定では装備品にプラス評価を与える基準がある
査定は、減点だけでなく外装、内装が減点されていない場合や定期点検整備実施済みなどの場合は、項目ごとに加点される場合もあります。
加点される主な箇所は、外装、内装、エンジン・足回り、電装、タイヤ、走行距離、車検・自賠責残存期間、修復歴などです。たとえば、外装が無傷であれば+40点、減点がなければ+20点、内装も減点がなければ+20点などです。
フルスポイラーやサンルーフも評価
特に人気のあるサンルーフやフルスポイラーは、高い評価で加算される場合があります。
基本的にサンルーフはオプションアイテムとして装備されているだけで加算されます。電動式のサンルーフで車のランクが特・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの場合は、年数によって20点から70点、Ⅳ・軽の場合は、0点から30点です。
しかし、故障している場合は、修理減30点以内となります。これは加点を超えても減点されてしまうので注意が必要です。パノラマルーフなども同様の基準となります。
また、最近は標準装備も増えてきたフルスポイラーも加点対象となります。この場合、フロント、両サイド、リアとすべてにスポイラーがついていることが前提です。フルスポイラーは、純正品だけでなく、車検に通っている社外品でも加算されます。
加算点数は、車のクラス、年数により変わりますが、たとえば車のクラスがⅠで2年落ちの乗用車の場合60点が加算されます。
評価点が高い「革シート」
高級感のある皮シートも評価点が高くなります。もちろん、メンテナンスをして汚れや傷が目立たないことが条件になりますが、車のクラスと年数によって加算されます。
たとえば、Ⅰクラスの車で2年の場合、70点が加算されます。このように10点から110点までの間で加算されていきますが、1cm以上の傷やタバコの跡などにより交換となる場合は、フロントシートで50点、リヤシートで100点の減点となります。これは、年数に関係なく減点となりますので、日ごろからメンテナンスを怠らないようにすることが大切です。
また、傷をリペアしても交換と判断される可能性が高く、張り替えるとその費用のほうが高くなります。また、人工皮革も皮シートとして加点されますが、コンビシートは布として扱うため、加算されません。
ナビやモニターシステムも高評価が得られる
ナビゲーションシステムやオーディオ類は市場変動が大きいため、あくまでも参考値となりますが、全クラス、車種共通でナビゲーションシステムは、20点から60点の加点、ツインモニター(1台分)は、5点から30点、カメラ類(1台分)は5点から10点の加点になります。しかし、故障の場合は、加点せず-10点となります。
他にメモリー式のナビの場合は、メモリーカード、取り扱い説明書の欠品も減点対象となります。暗証番号つきのナビゲーションの場合は、暗証番号入力画面が確認できれば正常に動くとして評価されます。また、取付方法によっては加点されない場合もあります。
ナビゲーションの故障、欠品の場合は、実費減点となるので注意しましょう。ナビゲーションを取り外すか悩むところですが、不要であれば取りつけたままにして高査定を狙うのもおすすめです。
車の査定は一括査定が有利
愛車の査定は、査定士が正しく行いますが、どこで買取りが成立しようが金額が同じ、ということではありません。買取業者によって販売ルートや在庫状況が違いますので、欲しい車が異なります。
そのため、買取業者を選ぶ必要はありますが、1社に査定してもらうよりも、複数の業者に査定してもらうほうがユーザーにとって有利になります。しかし、複数の買取業者にコンタクトを取って査定を依頼するのは、時間や手間がかかり大変です。
そこで活躍するのが一括査定という方法。一括査定は、複数の業者を廻る必要もなく申し込みもネットでフォームに必要事項を記入して自分に合った買取業者を選ぶだけです。その後、買取業者から連絡が入るシステムとなっています。
また、一括査定のメリットは、どの業者も共通する査定基準をもとに査定しますが、一括査定にすることで、他の業者よりも有利になろうと買取価格を高く提示してくることが多く、高価買取も期待できることです。
まとめ
大切に乗ってきた愛車を高額で売却するためには、簡単にいくつかの買取業者を探せる一括査定がおすすめです。
その中でも、carview!車買取の一括査定は、有名店から地域密着型の専門店まで提携業者が300社以上もあるため、あなたにピッタリの買取業者を見つけることができます。
「どこか高く買取ってくれないかな」と思ったときは、500万人以上の利用実績があるcarview!中古車一括査定サービスを試してみてはいかがでしょうか。きっと納得の高価買取をしてくれる業者が見つかるでしょう。
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中古車一括査定サービスご利用ユーザー様の声
買取カービューの愛車無料一括査定サービスを利用したユーザーのクチコミです。一括査定ならではの評判・体験談をチェックしましょう。
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- 実際の査定金額
- 70.0万円
- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 3.5
ユーザーコメントオートバックスの担当者の対応や説明が良心的で、査定額を前提なしに短時間で提示し、大変信頼できると思った。当初はほぼこちらに決めていた。しかし、最後になってビッグモーターからさらに高い金額が示されたので、決めた。
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- 実際の査定金額
- 63.9万円
- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメント一番高い値段を出して頂き、来て頂いた営業も とても感じのいい人であった。 後からクレームなど無し、という条件をのんで 頂いた上での交渉でしたが、価格決定後に、 無料でクレームガード保証も入れて頂き、とても安心したお取引が出来ました。 是非車を売却する際にはまたお願いしたい。
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- 実際の査定金額
- 75.0万円
- 見積り数
- 8社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメントはじめて車を売却するので同時刻に合同査定をしていただきました。合計8社の中ダントツぶっちぎりの高値を出していただいたのがユーポスさんです。やっぱり値段で決まりですね。
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※1 2019年4月時点 当社調べ