ETC車載器は買取査定額に影響する？必要な手続きからセットアップ方法まで網羅！

愛車をより高値で売却したいと思うと、気になるのが「装備品は買取査定額に影響するか」ということです。ETC車載器は比較的安価な装備品であるため、買取査定額に影響するのかどうか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ETC車載器は買取査定額に影響するのか、取り外すメリットやデメリットとあわせて解説します。ETC車載器をつけたままか、それとも取り外して売るのか、自分に最善な方法が分かるのでぜひチェックしてみましょう。

ETC車載器をつけたまま売っても査定額にはあまり影響しない

結論からいうと、ETC車載器をつけたまま売却しても買取価格が大幅に上がることはありません。買取価格に影響を与えない理由は、ETC車載器の販売価格にあります。

ETC車載器は1万円ほどで取り付けが可能です。買取価格が大きくアップするほどの価格ではないため、取り外してからの売却、つけたままの売却のどちらでも大差はないでしょう。

この記事では、ETC車載器を取り外してから売るか装着したまま売るか、どちらがよりお得になるのか詳しく紹介します。

ETC車載器をつけたまま売るか取り外すかどっちがお得？

ETC車載器の有無が買取価格に大きな影響を与えないとなると、装着したまま売るか、取り外して売るかを迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。つけたまま売却する、取り外して売る、両方にメリットとデメリットがあります。メリットやデメリットを把握して、自分にとってどちらがお得なのかを判断しましょう。

ETC車載器をつけたまま売るメリットとデメリット

大きなメリットとして挙げられるのは、ETC車載器の取り外し費用がかからないことです。一見すると、ETC車載器は自分でも簡単に取り外しができそうに見えるでしょう。

しかし、配線がパネルで隠れている場合、パネルの取り外し作業が必要です。さらに、両面テープで強力に貼りついていることが多いため、うまくはがさないと跡になってしまう恐れもあります。自分での取り外しが難しい場合には、作業費を払って業者に依頼しなければなりません。

デメリットとしては、新しい車にETC車載器がついていない場合、新たに購入しなくてはいけないことが挙げられます。業者に依頼する場合は取りつけ費用も発生するので、覚えておきましょう。

ETC車載器を取り外して売るメリットとデメリット

メリットは、次に乗る車にそのままETC車載器を装着できることです。わざわざ新しい製品を購入する必要がないため、余計な出費が発生しません。浮いたお金を他のことに利用できるでしょう。

さらに、取り外したETC車載器が売却できるのもメリットです。装着したままでも査定額の大幅アップにはなりませんが、単体で売却すればそれなりのお金を得られる可能性があります。

デメリットは、業者に取り外しを依頼する際には作業費がかかることです。取り外したETC車載器を単体で売却する場合は、取り外しの費用しかかかりません。しかし、買い替えた車に取りつける場合、さらに取りつけ費用が発生するので注意しましょう。

手間や費用を考えて自分に合った方法を選ぼう

ETC車載器を装着したまま売却するケース、取り外して売却するケースでは、それぞれ手間や費用の面でメリットとデメリットがあります。

新しくETC車載器を購入する費用と、取り外し・新しい車への取りつけ費用とどちらが得になるか、比較してみると良いでしょう。また、取り外しや取りつけの作業が自分でできるかどうかでも、かかる手間や費用が変わります。自分の状況を考えて、手間と費用がかからない方法を選びましょう。

ETC車載器を取り外すときの注意点

査定前にETC車載器を取り外す際は、いくつかの注意点を押さえておきましょう。注意点を押さえておかないと、大きな損をするかもしれません。うう

具体的には、「買い替えた車で使えない可能性がある」「ETCカードは手放すと新たに作る必要がある」「車にダメージを与える可能性がある」「純正品の場合は査定額に影響する可能性がある」「取り外しと取りつけには費用が発生する」の5つです。詳しく見ていきましょう。

買い替えた車で使えない可能性がある

取り外したETC車載器が、買い替えた車で使えない場合があります。たとえば、小型アンテナをフロントガラスに貼りつけるタイプの場合、ガラスの傾きが適応範囲内でないと取りつけができません。

せっかく作業費を払って取り外してもらったのに買い替えた車に取りつけできないと、作業費が無駄になってしまいます。現在使っているETC車載器が新しい車でも使用できるのか、あらかじめ確認してから取り外すようにしましょう。

ETCカードは手放すと新たに作る必要がある

「買い替えた車に取りつけるから」といって、前の車で使用していたETCカードを手放してしまうと、新たに作らなくてはならなくなります。

ETC車載器は、使用する車の情報を登録する必要があるため、取りつけ時にはセットアップが必要です。しかしETCカードは、車を買い替える際に新しくする必要はありません。以前使っていたETCカードは、そのままどの車でも再登録して使用できます。廃棄をした場合、新たに作る手間がかかるので注意しましょう。

自分で外すと車にダメージを与えてしまうことも

自分で取り外すと、車にダメージを与えてしまう恐れがあります。ETC車載器は、ダッシュボードなどに貼りつけて使用するのが一般的です。

両面テープで貼りつけられていることが多いため、無理にはがそうとすると跡が残ってしまう可能性があります。

配線がピラーやパネル内にある場合、取り外してから配線を抜かなければいけません。無理やり取ろうとして、パネルを破損させてしまうこともありえます。取り外しの跡が残った状態や、パネルが破損した状態のまま査定に出すと、減額の対象となるので注意が必要です。自分で取り外すのが困難であれば、業者に依頼しましょう。

純正品の場合は査定額に影響する可能性がある

ETC車載器が純正品である場合、取り外すと査定額がダウンすることがあるので注意しましょう。中古車市場においては、社外品を装着している車よりも純正品を装着した車のほうが、需要が高い傾向にあります。

社外品の場合、ユーザーの好みが表れるためです。他のユーザーにとっては、好みのパーツではないかもしれません。純正品は万人受けしやすいため、中古車市場での人気が高い傾向にあります。純正のETC車載器であれば、より高額査定を狙うために、取り外すのは避けたほうが良いでしょう。

取り外し・取り付けには費用が発生する

取り外しや買い替えた車への取りつけを業者に依頼する場合は、作業費についても把握しておきましょう。

取り外しの際は、3,000円～5,000円の作業費が発生します。取り外したETC車載器を次の車に取りつける際は、4,000円～1万円の作業費と3,000円～5,000円ほどのセットアップ料が必要です。取りつけ時はセットアップ料もかかるため、作業費がより高額になるので注意しましょう。

覚えておきたいETCマイレージサービスの手続き

「ETCマイレージサービス」とは、利用すればよりお得なカーライフを送れるサービスです。

状況によって必要な手続きが変わります。ここでは、「買い替えた車に新しくETC車載器をつける場合」と「ETC車載器を取り外して新しい車につける場合」の2つのケースについて、詳しく見ていきましょう。

ETCマイレージサービスとは

ETCマイレージサービスとは、ETCカードを利用して通行料金を支払うと、金額に応じてポイントが貯まるサービスのことです。貯まったポイントは通行料金の支払いに使えます。

ETCマイレージサービスは、ETCカードとETC車載器があれば誰でも利用可能です。ただし、ETC車載器をセットアップしなければ、ETCマイレージサービスの利用はできません。また、複数のカード間でのポイントや還元額の共有はできないので注意しましょう。

買い替えた車に新しくETC車載器をつける場合

買い替えた車に新しくETC車載器をつける場合は、ETCマイレージサービス登録情報の変更手続きが必要です。登録情報とは、「車両番号」と「車載器管理番号」のことを指します。

登録情報の変更は、インターネットもしくは書面の郵送で手続きが可能です。インターネットの場合、ETCマイレージサービスのホームページで、24時間365日いつでも手続きができます。手間がかからないので、特に多忙な方にはインターネットでの手続きがおすすめです。

ETC車載器を取り外して新しい車につける場合

ETC車載器を取り外し、新しい車へと取りつけた場合、再セットアップが必要となります。取りつけたら、まずはディーラーやカー用品店などに出向き、再セットアップの手続きを行いましょう。再セットアップ完了後、登録情報の変更が必要です。

登録情報の変更手続きは「車両番号」のみであり、「車載器管理番号」の変更手続きは必要ありません。ETCマイレージサービスのホームページでは、時間が空いたときにいつでも登録ができます。

ETC車載器の再セットアップ方法

以前の車で使用していたETC車載器を取り外し、買い替えた車で使用する場合は、最初に再セットアップが必要なので注意しましょう。

ETCには取りつけられている車の情報が登録されており、その情報をもとにして料金が請求される仕組みです。以前の車の情報が登録されたままであると利用できないので、注意しましょう。ここでは、再セットアップの方法を詳しく解説します。

再セットアップは業者に依頼しよう

再セットアップは、個人ではできません。対応してくれる業者へと持ち込み、再セットアップしてもらいましょう。

再セットアップを受け付けてくれる業者は、「ディーラー」「中古車専門業者」「カー用品店」などがあります。他にも「タイヤ専門業者」や「中古車買取業者」などでも受け付けている場合があるので、確認してみましょう。

再セットアップをしてもらう場合、3,000円～5,000円の費用がかかります。所要時間は30分程度です。なお、再セットアップで車買取業者へと出向くのは、車検証の名義人でなくても構いません。

再セットアップに必要な書類

再セットアップを行う際には、さまざまな書類が必要です。以下にまとめましたので、忘れずに持参するようにしましょう。

・車検証
車に携帯するのが義務であるため、グローブボックス内に保管してあるのが一般的です。

・ETC車載器
本体だけでなく、電源ケーブルも必要です。

・免許証
本人確認をするために必要です。

・「車載器登録番号」「型式登録番号」の控え
なくても再セットアップは可能ですが、あればよりスムーズに手続きができます。
場合によっては、以下の書類が必要となる場合があります。ケースに応じて用意をしましょう。なお、2つとも「ETC総合情報ポータルサイト」でダウンロードできます。

・セットアップ申込書
業者で用意してくれることがほとんどですが、自分で用意するケースもあります。

委任状
車検証記載の「使用者」以外が手続きを行い、かつETCが装着された車で店舗へ行けない場合に必要です。

まとめ

ETC車載器をつけたまま査定を受けても、査定額にはあまり影響を与えません。「ETC車載器をつけたまま売る」「ETC車載器を取り外して売る」という2つの方法では、それぞれメリットとデメリットがあります。手間や費用を考えて、自分にとってよりお得な方法を選びましょう。

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