車の下取り価格はどう決まる？ 買取との違いやそれぞれのメリット・デメリット

新車を購入する場合、これまで使用していた車をディーラーに下取りしてもらうこともあるでしょう。下取りは下取り金額を車の購入価格にプラスできるため、高く売れるほうがもちろんお得です。では、下取り価格はどのように決まるのでしょうか。査定価格を左右するポイントを知っておくことで、下取り価格のアップも期待できるかもしれません。

そこでこの記事では、車の下取り価格に影響する要素について詳しく紹介します。下取りと買取の違いや、それぞれのメリット・デメリットも紹介しますので、車を手放す際の参考にしてください。

車売却における下取りと買取の違いとは？

車の売却には、下取りと買取があります。どちらも車を売却する手段ですが、どのように売却するのかという「目的」は一致しません。

下取りと買取の違いを知っておくことで、より良い条件での売却につながるでしょう。ここでは、下取りと買取の違いと車売却時でのそれぞれの流れを紹介します。

下取りの特徴や車売却の流れ

車を売却する際の下取りとは、新しく車を購入する際にこれまで使用していた車を引き取ってもらうことです。

下取りは車の購入がセットになっており、新しく車を買い替える際にこれまで乗っていた車を売却する形で引き取ってもらいます。下取りで車を売却する際の流れは以下の通りです。

1．購入する車を決める
2．これまで使っていた車の下取りを依頼する
3．必要な書類をそろえ契約し、新車の購入代金を支払う
4．新しい車の納車と同時に使っていた車を引き渡す

なお、下取り・買取で必要書類に大きな違いはありませんが、普通車と軽自動車では若干の違いがあります。

買取の特徴や車売却の流れ

車の買取とは、これまで使っていた車を業者に買取ってもらうことです。買取ってもらった後は、下取りのように新しく車を購入する必要はありません。

車の買取を行う業者は、中古車販売専門店や買取専門店です。買取業者と下取り業者では、売却の流れも異なります。買取で車を売却する流れは以下の通りです。

1．複数の業者で見積もり査定をしてもらい、車の売却先を決める
2．買取業者が提示する査定金額での売却に同意する
3．必要書類を提出する
4．売却した車を引き渡し買取金額を受け取る

下取りとは違い、車の売却で得たお金の使い道は自由に決められます。

下取りと買取のどちらを選ぶ？メリット・デメリット

車を売却する際は、下取り・買取どちらを選べばよいのでしょうか。車を売却するときの流れは下取り・買取で異なり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

下取りと買取のメリット・デメリットを知っておくことで、目的に合わせた選択が可能です。ここからは、下取り・買取のメリット・デメリットをチェックしていきましょう。

手間をかけたくないなら下取りがおすすめ

車の売却で下取りを選んだときのメリット・デメリットは、以下の通りです。

下取りは売却と新しい車の購入が同時に進められることから、手続きなどの手間が最小限で済みます。また、それぞれの価格交渉が同時にできることもメリットです。

一方で、人気の車種やカラー、装備などの市場のニーズが考慮されないため、プラス査定が付きにくいというデメリットがあります。

高額査定を狙うなら買取がおすすめ

車の売却で買取を選んだときのメリット・デメリットは、以下の通りです。

市場の流行に影響されやすい中古車は、人気の車種やオプション装備などがあれば高値が付きやすくなります。

複数の業者に査定を依頼すると、より高い値段で買取ってくれる業者を選択可能です。しかし、流行の変化により買取の相場が下がってしまうことや、複数の見積もりを取るのに手間がかかることがデメリットとして挙げられます。

車の下取り価格・買取価格が決まる要素

車の査定価格は「日本自動車査定協会」が定める「中古車査定基準」によって決められています。査定時に車の状態を確認し、加点・減点によって価値を決める基準です。査定基準には、さまざまな要素が関係しています。

これらの要素を知っておくことで、普段から気をつけられることもあるかもしれません。ここでは、車の下取り・買取価格の決定にはどのような要素が関係しているのかを見ていきましょう。

年式・走行距離

車の査定には、年式や走行距離が関係します。高い査定額になりやすいのは、年式が新しい「高年式車」、そして走行距離が短い「低走行車」です。

走行距離が短いか長いかという判断は、経過年数ごとの走行距離を基準に決定されます。目安となるのは、普通車であれば年間平均1万km、軽自動車は年間平均8,000kmです。

現時点での経過年数当たりの走行距離を計算し、1年間ごとの走行距離を求めましょう。1年の走行距離が目安より短いほど、高い査定が付きやすくなります。

外装・内装の状態

査定に影響する要素には、車の外装や内装の状態も関係します。例えば、車のボディの傷やへこみ、内装の臭いや汚れなどです。再塗装や修理が必要な傷は、大きさによって減額される可能性が高くなるため注意する必要があります。

表面に付いた小さな傷は、爪が引っかからない程度の浅い傷であれば減額対象にはなりません。

またシートやフロアマットなど車内だけでなく、トランクルームの状態が良好であれば評価が高くなります。しかし、室内にペットの毛やタバコの臭いなどが付着している場合は減点対象です。前もって念入りに掃除し、きれいにしておきましょう。

エンジン・足回りの状態

査定には、エンジン・タイヤやマフラーなど足回りの状態も関係します。エンジンから異音がする、エンジンルームが汚れている、排気が黒っぽい色をしている場合は減点対象です。

汚れが気になる場合は、エンジンルーム専用の掃除シートなどで目立つ汚れを掃除しておきましょう。

タイヤの状態は、摩耗度やホイールの傷やへこみ、汚れなどが査定に影響します。タイヤと車体の空間にゆがみがないか、車体が傾いていないかなどもチェック対象です。マフラーが社外パーツの場合は、査定額が下がることがあるため注意しましょう。

車種やボディカラー

買取の場合は特に、車種やボディカラーも査定額に影響します。現在であればSUVやハイブリッドカーのように、その時代で人気がある車種は査定が高くなる傾向です。

また、査定額が変動する要因にモデルチェンジ、競合車の発表があります。モデルチェンジにより型落ちとなった旧モデルは、査定額が落ちる傾向です。

競合車が販売されたときも、同じボディタイプ・価格帯の車の査定額は低くなります。ボディカラーは、中古車市場で人気がある黒や白が高くなる傾向です。

オプション装備品

車の査定は、純正オプションの有無もチェック対象です。後付けが難しい純正オプションは、プラス査定が期待できます。

評価されやすいのは、安全装備・純正ナビ・レザーシート・サンルーフ・電動スライドドア・純正オーディオなどです。確実に査定額にプラスされるということはありませんが、査定時にアピールしておくとよいでしょう。

車の下取り価格・買取価格の相場を確認するには？

車の下取り・買取価格の相場を確認するには、メーカーの下取りシミュレーションサイトや下取り相場サイトがおすすめです。

愛車の見積もりを依頼する前に、査定額の相場を知っておくとスムーズに下取り・買取できます。ここでは、インターネットで調べられる2つの方法を見ていきましょう。

メーカーの下取りシミュレーションサイト

一部のメーカーでは、下取りの相場が分かるシミュレーションサイトを公開しています。トヨタと日産それぞれのシミュレーションサイトでは、トヨタ・日産の車に限らず全ての国内メーカーに対応しているのが特徴です。

ウェブサイトを開き、売却する車のメーカーや車種・年式などを選択し、該当するグレードや仕様を選ぶと参考価格が算出されます。自宅にいながら参考価格が分かるため便利です。

下取り相場サイト

メーカー公式サイト以外では、下取り相場サイトで調べられます。下取り相場サイトは、中古車販売専門店や買取業者が運営するウェブサイトです。情報の入力手段や参考価格の知らせ方の違いにより、2種類の方法があります。

ひとつ目は必要情報を入力するとその場でおおよその参考価格が分かる方法、2つ目はより詳細な情報をメールで送信すると参考価格を知らせてくれる方法です。大まかな金額か、現実味のある金額を知りたいのかで、使い分けるとよいでしょう。

カービュー車買取で人気車種の買取価格相場をチェックしよう

車の査定額に影響する要素のひとつに車種があります。人気車種は他の車種に比べ、買取価格が高くなる傾向です。人気車種の買取価格相場を知っておくことで、車を下取り・買取する際の参考になります。

ここでは、人気のある「トヨタ プリウス」「トヨタ アルファード」など、4車種の買取価格相場を見ていきましょう。

トヨタ プリウス

トヨタ プリウスは、1997年に世界初の量産ハイブリッドカーとして登場しました。2003年、2009年、2015年に改良を重ね、現在販売されているモデルは2023年に発売された5代目です。

最新モデルは最新のハイブリッドシステムを備えたHEVやPHVをラインアップし、スポーティーな走りと燃費性能の向上を実現しています。

（参考：『トヨタ プリウスを売却した利用者のクチコミ・レビュー』）

トヨタ アルファード

トヨタ アルファードは、ラグジュアリーな室内空間と走行性能を兼ね備えた高級ミニバンです。2002年に初代モデルが登場してからモデルチェンジを重ね、2023年に4代目モデルがデビューしました。

（参考：『トヨタ アルファードを売却した利用者のクチコミ・レビュー』）

ホンダ N-BOX

ホンダ N-BOXは、2011年に販売開始された広く使える室内空間が魅力の軽ハイトワゴンです。これまでにフルモデルチェンジを2回行い、現在販売されている最新モデルは2023年に発売されました。

（参考：『ホンダ N-BOXを売却した利用者のクチコミ・レビュー』）

日産 セレナ

日産 セレナは、広い室内空間と使い勝手の良さ、豊富なグレード展開が魅力のミニバンです。1991年に初代モデルが販売されてから何度もリニューアルを重ね、2022年に6代目となるモデルが発表されました。

（参考：『日産 セレナを売却した利用者のクチコミ・レビュー』）

マツダ CX-5

マツダ CX-5は、力強いデザインと上質なインテリア、走行性能にこだわったクロスオーバーSUVです。2017年に現行モデルが発売され、2023年に新色を追加するなどの改良が行われました。ガソリン車の他に、クリーンディーゼル車をラインアップしています。

（参考：『マツダ CX-5を売却した利用者のクチコミ・レビュー』）

愛車の価格を調べるならカービュー車買取の中古車一括査定サービス

より良い条件で買取してもらうには、複数の業者に査定を依頼して買取価格を比較する必要があります。しかし、1社ずつ査定を依頼すると、手間や時間がかかるため効率的ではありません。

そのような場合は、カービュー車買取の中古車一括査定サービスがおすすめです。ここでは、500万人の買取実績があるカービュー車買取を紹介します。

一度に最大10社の一括査定が可能

カービュー車買取は一度に最大10社へ一括査定の依頼ができるため、手間や時間をかけずに買取価格を比較できます。多くの買取業者から査定額を出してもらえるだけでなく、高額査定が期待できることも魅力です。

カービュー車買取は、JPUC（一般社団法人日本自動車購入協会）に加盟した提携業者300社と提携しています。

JPUCとは、自動車買取業界の健全化に取り組み、一般消費者への安全で安心できるサービスの提供を目指す機関です。適正な一括査定により安心してご利用いただけます。

手軽に利用できるのが魅力

カービュー車買取の査定依頼は、専用フォームに必要情報を入力するのみと手間がかかりません。メーカー・車種、年式、走行距離と必要事項を入力すると、申し込みは完了です。

その後は、選択した査定会社から電話やメールで相場の情報が報告されます。必要事項の入力時間は約45秒で終わり、年式や走行距離もおおよその数字で済むため、思い立ったときに査定依頼できるのが魅力です。

まとめ

車の下取り価格は、車種や年式、走行距離、車体の状態などで決まります。一般的には、下取りよりも買取のほうが高値で売れる傾向です。

車の買取で業者へ一括査定を依頼するのであれば、カービュー車買取をご利用ください。カービュー車買取では、一度の入力で最大10社に査定依頼できます。JPUCの認定を受けた業者がそろっているため、安心・安全のお取引が可能です。ぜひご利用ください。

#車下取り