中古でも軽自動車の相場が高いのはなぜ？ 買取相場の傾向や高く売るコツも解説

軽自動車は、中古車市場でも人気の高いジャンルです。中古の軽自動車を売却するにあたって、どれくらいの値段で売却できるのか気になる方は多いでしょう。売却する上で、買取相場を知ることは交渉を有利に進めるために重要です。
この記事では、中古の軽自動車の買取相場が高い理由、相場を左右する要素を解説します。また、中古の軽自動車を高く売却するコツ、乗り換えの際に注意したい点も紹介しますので、軽自動車の売却を検討している方はぜひ参考にしてください。

中古でも軽自動車が高い相場を保つ理由とは？

中古車市場において、軽自動車は全体の4割前後と高い人気を誇ります。中古軽自動車の売買を行う上で、なぜ中古でも軽自動車の相場が高いのかを把握しておくことが重要です。

ここでは、軽自動車に人気が集まる理由を維持費や小回り、手続きの簡単さなどの観点から解説します。

比較的安価でありながら燃費性能に優れている

軽自動車は、普通自動車と比べて車両本体価格が比較的安価です。一方、燃費性能は優れており、20km/L以上走行できる車種も少なくありません。

例えば、アルトの「HYBRID S（2WD）」であれば121万8,800円で27.7km/L（WLTCモード）、ミライースの「B（2WD）」であれば86万200円で25.0km/L（WLTCモード）の燃費性能を誇ります。

燃費性能の良い車としてハイブリッドカーや電気自動車などがありますが、軽自動車と比べて高価なものが多く、燃費性能での相殺は困難です。軽自動車であれば安価で購入できる分、コストパフォーマンスの良さを感じられるでしょう。

維持費を抑えられる

軽自動車は普通自動車と比べ、維持費を安く抑えられることも人気の理由のひとつです。

例えば、自動車税は普通自動車の場合、最低でも2万5,000円かかるのに対し軽自動車は1万800円で済みます。重量税は普通自動車の場合重量に応じて高くなるのに対し、軽自動車は1年で一律3,300円です。

また、車検基本料金や任意保険料も安く済ませられます。車検基本料金は普通自動車と比較して1万円ほど安く、任意保険は年齢などの条件によりますが、普通自動車よりも約1万円安い7万4,677円が平均です（20歳～25歳）。

また、高速料金が普通自動車の8割と安いことも維持費の節約につながるでしょう。

保管場所が確保しやすい

保管場所の確保しやすさも、軽自動車が人気な理由のひとつです。軽自動車はコンパクトで保管場所に困りにくいため、車庫の大きさやスペースの狭さを気にすることなく保管しやすいでしょう。

また、軽自動車は全高2.0m以下、全幅1.48m以下、全長3.4m以下と大きさが決まっているため、どの車を選んでもコンパクトです。都市部など駐車スペースが取りにくい場所でも比較的駐車や保管がしやすい点も、軽自動車の使い勝手の良さにつながります。

小回りが利き運転しやすい

小回りが利き運転しやすい点も、軽自動車のメリットです。軽自動車は方向転換がしやすく、道路幅が狭い日本の交通事情にマッチしていると言えます。運転免許を取ったばかりの初心者にとって運転しやすい点も、中古車市場における軽自動車人気の理由です。

小回り性能の良い車は、最小回転半径の数値で確認しましょう。一般的に4.5m以下だと小回りしやすいといわれており、数値が小さいほど小回りが利きます。軽自動車は多くのモデルが該当するため、選択肢が豊富です。

複雑な手続きがない

車を購入する場合はさまざまな手続きが必要ですが、軽自動車の手続きは普通自動車に比べ簡単です。軽自動車は購入時に印鑑証明が不要かつ、一部の地域を除き車庫証明も不要なため、普通自動車よりもすぐに乗り始められます。

また、廃車手続きを行う際も認印で手続き可能です。普通自動車と異なり実印や印鑑証明が不要なため、比較的少ない手続きで廃車できます。

軽自動車は手続きが簡単なため、廃車も乗り始めもスムーズに進められるでしょう。車庫証明に関しては、地域によっては提出が必要になるため注意が必要です。

ファミリーユースを意識したモデルも増えている

家族で使用しやすいモデルが増えていることも、軽自動車人気に人気が集まる理由のひとつです。大きな荷物を積む際に便利な広い開口部のモデル、荷物や人数に応じたシートアレンジがしやすいモデルも増えています。

また、子育て世代にとって使いやすい軽自動車が増えたことも、軽自動車人気を支える要素です。近年では、スライドドアやオートステップを搭載したモデルが増えているため、子どもや年配の方を安心して乗せられるでしょう。

中古軽自動車の買取相場はどれくらい？

軽自動車は、新車に限らず中古車市場でも人気が高いボディタイプです。ここからは、中古の軽自動車の人気が高い理由と買取傾向、買取相場の調べ方などを紹介します。

買取傾向は良好

中古の軽自動車は仕入れから売れるまでの期間が短く、普通自動車に比べて値崩れしにくいのが特徴です。そのため、走行距離が多かったり年式が古かったりしても買取業者からの需要があり、普通自動車と比べて買取されやすい傾向にあります。

また、最近の軽自動車は性能が向上していることから、壊れにくくなっている点も買取をされやすい理由のひとつです。

買取相場を調べる方法

買取相場を調べる方法は、以下の4つです。

1については、新車購入を前提として、今の車がいくらで下取りしてもらえるかが参考になります。メーカーによっては、そのメーカー以外の車でも大まかな金額が分かるため、下取り価格が知りたい場合に利用するのも良いでしょう。

2は、車の基本情報（車種・年式・走行距離・メーカーなど）を入力すると、大まかな買取金額が分かります。手間がかからず、すぐに分かるのがメリットです。

3は、販売価格から20万円～30万円マイナスすると大まかな買取金額が分かります。

4は、複数の買取業者に査定依頼をし、提示された金額から買取相場を調べる方法です。以上の4つの方法から、利用しやすい方法で買取相場を調べてみましょう。

中古軽自動車の買取相場を左右する要素

中古の軽自動車の買取相場を決めるときに、ポイントとなる項目はひとつだけではありません。ここでは、主にポイントとなる車種やグレード、走行距離の状態、オプションの状況の3つを紹介します。

愛車がどれかに当てはまっていると、査定時にアピール材料となるため、ぜひ参考にしてください。

車種やグレード

買取相場を決めるときに、車種やグレードは大切な要素です。グレードの高い車はオプションが充実していることが多く、特に純正エアロパーツが搭載されている上級モデルが高く買取してもらえます。

また、人気車種や珍しい車などは中古車でも欲しがる人が多いため、こちらも高値が付きやすいでしょう。

まれな例ですが、人気車種の納期遅れにより、同車種の中古価格が新車の価格を上回ることもあります。そのような中古車は悪路走行やスポーツ走行に特化した車であることが多く、高値が期待できるでしょう。

走行距離

年式が古くても走行距離が少なければ買いたいと思う人もいることから、古い車でも走行距離が少ないと高値が付くこともあります。注意しておきたいのは、車の一般的な走行距離は1年で1万kmである点です。

例えば、10年前に車を購入しているのに走行距離が3万kmと極端に少ない場合は、査定額が下がるといわれています。放置車両だった可能性やシビアコンディションで使用されていた可能性が疑われるためです。

オプション装備の有無

中古の軽自動車を選ぶときに、オプションが充実している車を選ぶ人が多いため、純正オプションが多く搭載されている車は高値が付きやすい傾向にあります。社外品でカスタムしている場合は、人気のパーツだとプラス査定につながるかもしれません。

車をカスタムしている場合は、専門の買取店に査定を依頼すればカスタムパーツを評価してもらえることがあります。

しかし、一般的には純正オプションのほうが高評価になりやすいため、カスタムした車は一般的な買取店で評価されにくいのが現状です。

中古軽自動車は相場が上がる時期にポイントを押さえて売却しよう

軽自動車の中古車を高く売るためには、「売却する時期を意識する」「車をきれいにする」「課税前に手放す」「複数の買取店の査定額を比較する」などさまざまなポイントがあります。

高額査定を目指すために、ここで紹介するポイントを参考に査定を依頼しましょう。

中古車の相場が上がる時期に手放す

車の買取相場は、1年を通して常に一定というわけではありません。特に1月～2月・7月～8月が新生活の準備やボーナス期と重なることから需要が高まるため、高値が期待できるでしょう。

買取店側の事情としては、決算期（3月・9月）までに車を用意しておきたいという考えがあるため、通常よりも高めの査定額を提示してもらえる可能性があります。車を手放す時期がちょうど需要期であれば、その時期を逃さないようにしましょう。

清掃を行い見栄えを良くしておく

査定を依頼するときに外装や内装がきれいだと、査定士から良い印象を持たれます。洗車や清掃をして、外装と内装のどちらもきれいにしておくと査定額アップにつながるでしょう。

また、車内の臭いも査定士がチェックするポイントです。たばこの臭いや動物の臭いなどが染みついて取れない場合は、査定額が下がる可能性があります。消臭剤などを使って臭いを消し、査定額が下がらないようにしましょう。

課税前に手放す

軽自動車は、毎年4月1日を基準に軽自動車税が課税されます。軽自動車税は1年分を前払いしますが、未経過分は還付されません。課税後の売却は余計に税金を納めることになるため、3月までに売却したほうが良いでしょう。

3月は中古車買取店の繁忙期と重なることから、月末に近いほど手続きが月をまたぐ確率が高くなります。全ての手続きを安心して進められるよう、早めに行動しましょう。

複数の買取店を比較する

高額買取を目指すなら、複数の買取業者に査定を依頼する方法がおすすめです。車の査定額は買取店によって異なります。これは、買取店ごとに中古車に対して重視する要素や、仕入れる車種などが異なるためです。

複数の買取店に査定を依頼して査定額を比較することで、高額査定につながります。相見積もりを取って業者間に競争が生じれば、買取価格を通常より引き上げられるでしょう。

軽自動車を中古車買取業者に売るときの流れ

軽自動車を中古車買取業者に売る際は、必要書類を準備してから査定依頼をするとスムーズに売却手続きを進められるでしょう。

ここからは、軽自動車を売却するために必要な書類と売却する手順を紹介します。初めて車を買取業者に売却するという方は、ぜひ参考にしてください。

軽自動車を売却するために必要な書類

軽自動車を売却するために必要な書類は以下の通りです。

また、売却の契約をするために印鑑と振込口座情報も準備しておきましょう。これらをそろえてから査定依頼をすると、車を本気で売りたいというアピール材料になり、売却手続きもスムーズになるためおすすめです。

軽自動車を売却する手順

軽自動車を売却する手順は以下の通りです。

1は、買取店に直接行って査定依頼する方法と、ウェブサイトで査定依頼する方法があります。買取店に直接行く方法だとやや手間がかかるため、忙しい方はウェブサイトで査定依頼をしても良いでしょう。

2は、買取店で査定を受ける方法と、出張査定をしてもらう方法があります。査定自体は30分程度で終わるでしょう。

3は、契約書に署名や押印をして、担当者の指示を受けながら手続きをすれば完了です。契約書の内容にしっかり目を通し、納得した上でサインします。

最後に、買取店に車を引き渡したのちに準備しておいた口座に入金されているかの確認をしましょう。買取店によって入金までかかる日数が変わるため、契約前に確認しておくと安心です。

乗り換えなら次の軽自動車もリセールを意識しよう

軽自動車を乗り換える場合、次の車のリセールを意識するのもおすすめです。リセールの高い車を購入することで車を高く売却でき、次の車の購入負担を減らせるでしょう。

ここでは、リセールの高い車の選び方を市場の需要、グレードやボディカラー、メンテナンスなどの観点から解説します。乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

市場で需要が少ない軽自動車を避ける

軽自動車の購入を考える場合、市場での需要が低い車を避けることが重要です。新車販売が好調な車は次の買い手も見つかりやすいため、中古車市場においても高い人気を維持する傾向にあります。

一方で新車販売が伸び悩んでいる車種の場合、買取店は在庫を抱えてしまうリスクがあるため積極的な買取は避けるでしょう。中古車を選ぶ場合、リセールバリュー（再販価値）を意識して選ぶのがおすすめです。

不人気のグレード・ボディカラーは相場が低い傾向がある

中古軽自動車のリセールは、グレードやボディカラーによっても左右されます。車種によって人気のグレードがあり、最上級グレード＝最人気とも限らないため、その車種で人気のあるグレードを選びましょう。

また、ボディカラーもリセールを決める重要な要素です。定番の白・黒・シルバーなどは人気が高く、リセールも高い傾向にあります。一方で、個性的な万人受けしにくいため、リセールが低くなるでしょう。

ただし、車種によっては、定番カラーよりも人気のカラーがある場合もあります。

装備を複数追加しても中古車買取で評価されないことがある

車のオプション装備は、メーカーオプション、ディーラーオプション、社外品の3種類です。メーカーオプションは、新車製造時にライン上で取り付けられ、ディーラーオプションは各販売店で取り付けされます。

社外品の装備は、バリエーションが豊富なものの万人受けしにくいため、評価されにくい点に注意が必要です。中古車市場での評価を考慮する場合は、できるだけメーカーオプションやディーラーオプションを選びましょう。

メンテナンスが不十分な中古車は相場を下回る恐れがある

メンテナンスが十分行き届いているかどうかも、車のリセールに大きく影響します。外装の傷やへこみ、内装、シートの状態などは購買意欲に直結し、メンテナンスが不十分な中古車は相場を下回るリスクが否めません。

日頃からメンテナンスされた車はリセールが高くなりやすく、整備履歴が残っていれば高評価につながります。また、メンテナンスノート・取扱説明書などの付属品の紛失はリセールを下げる要因となるため、しっかり管理しましょう。

中古軽自動車を買取に出すなら相場を把握した上で一括査定しよう

中古車の売却方法や業者探しで悩んでいる方は、カービュー 車買取で軽自動車の買取相場を確認し、そこから見積もりを依頼する方法がおすすめです。ここからは、カービュー 車買取の中古車一括査定サービスが軽自動車の高値売却に向いている理由を紹介します。

まずは買取相場をチェックしてみよう

カービュー 車買取では、車種やメーカーを指定して現在どのくらいの値段で査定されているのかが分かります。例えば、2017年式、走行距離2万kmのホンダ N-BOXの査定相場は84万～116万円（2024年5月時点）です。

この査定相場を基に査定を依頼すると、高価買取が期待できるでしょう。車の状態によっては、査定相場よりも実際の査定額が下がる場合があります。

買取価格を比較したいなら中古車一括査定サービス

カービュー 車買取の中古車一括査定サービスは、一度に最大10社まで査定依頼が可能です。これまでの利用者数は500万人以上を達成し、中古車買取サービス業界でトップクラスの利用者数を誇ります。

また、JPUC（一般社団法人日本自動車購入協会）に加盟している点もポイントです。JPUCでは加盟する買取店に対しガイドラインを制定しており、車を売りたいという方に安心して手続きしてもらえるよう取り組んでいます。

JPUCに加盟しているカービュー 車買取では、安心した車の売却手続きが可能です。中古軽自動車を高く売却したいとお考えの方は、ぜひカービュー 車買取の中古車一括査定サービスをご利用ください。

まとめ

軽自動車は、その運転のしやすさや燃費性能の良さから、中古車市場で高い人気を維持しています。軽自動車を相場よりも高く売るには、売る時期、車のメンテナンス状況など、買取価格や相場を左右する要素について注意が必要です。

また、一括査定サービスを利用することで複数社の査定額を比較検討することも、高価買取につながります。

カービュー 車買取の中古車一括査定サービスでは、一度に最大10社で見積もり比較が可能です。愛車をできるだけ高く売りたいとお考えの方は、ぜひご利用ください。

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