中古車査定にコツはある？交渉ポイントや買取業者選びまで徹底解説！

中古車買取業者に愛車を売却する際、査定前に押さえておきたいポイントがあります。「査定額を上げるためのコツなどはないだろうか」と悩みを抱える方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、中古車査定で査定額を引き上げるためのコツを詳しく解説します。また、一括査定の知識と利用する際のポイントについて紹介します。信頼できる買取業者と満足な取引が行えるよう知識を蓄えておきましょう。

【中古車査定のコツ】査定額を引き上げるには？

査定額を引き上げるためには、車を見てもらう前に相場を把握することが大切です。車の状態を整えるだけでなく、高額査定に有利なタイミングを計りましょう。一括査定に申し込んで複数の査定額を比較するのもおすすめです。中古車査定で査定額を上げるコツを7つ紹介します。

愛車の価値を確認しておく

査定額が適正かどうか判断するためには、中古車市場での買取・査定相場を把握しなければなりません。インターネットで検索したり最新の情報雑誌をチェックしたりして、売りたい車の条件に合った金額を下調べしましょう。

トヨタまたは日産の公式サイトから下取りシミュレーションを行うのもおすすめです。該当する車種がない場合は、中古車買取業者や一括査定サービスを提供する買取業者の公式サイトも活用できます。

買取実績を掲載しているウェブサイトであれば、直近の取引を調べることで現実的な価格に近づきます。大まかな相場を把握すると、不当な金額での契約を回避するのにも役立つでしょう。

高く売れやすい時期に売る

中古車市場では、時期によって高く売れやすいタイミングがあります。高額査定を狙うのであれば1月～2月または7月～8月がおすすめです。一般的には以下のような理由があげられます。

・3月と9月を決算期とする買取業者が多い
・4月からの新生活に向けて中古車を買うユーザーが増える
・9月は転勤数が増加する傾向にあり需要が増える

重視したいのは、中古車の購入者が増える直前のタイミングです。買取業者は購入者の増加を見越して在庫を確保するため、1カ月〜2カ月前の時期に高価買取が期待できます。他の時期にこだわる理由がない方は、1月〜2月・7月〜8月を狙って査定を依頼してみましょう。

走行距離が短いうちに売る

中古車の価値を決める要素のひとつに走行距離があります。距離が長いほど査定額も下がるのが一般的です。5万km・10万km・15万kmと、走行距離が増えるたびに下落しやすい点を認識しておきましょう。

走行距離によるマイナス査定を避けるには、距離が短いあいだに売ることが有益といえます。すでに売却や買い替えを決定しており、時期のみ迷っているのであれば早く売った方が良いでしょう。

走行距離の短さは値上げ交渉にも活用できます。普段から運転する距離が短い方は、長距離を走っていない点をアピールするのもおすすめです。

自動車税がかかる前に売る

自動車税は、4月1日時点で車を所有している方に課税される税金で、毎年支払いが必要です。5月頃に納付書が送付され、4月1日以降に課税される税金を1年分前払いします。支払った自動車税は廃車時に還付される仕組みになっていて、翌年の3月31日までに課税される分については還付申請が可能です。

ただし、車が実際に廃車となり抹消登録を行ってから還付されるといった条件もあるので、手間を掛けたくないなら4月1日の自動車税課税前に売った方が良いでしょう。なお、軽自動車には自動車税の還付制度がありませんので留意しましょう。

新型が発売される前に売る

自分の車が現行モデルの場合、新型が販売されると査定額が下がってしまうこともあります。理由は、車の購入を検討している方の心理として新型を求める傾向にあり、先代モデルの需要が減って市場価値が下がるからです。

大抵の場合、先代モデルから新型に買い替える方が増え、市場に先代モデルの中古車が増えます。なるべく高く車を売るためにも、新型が発表されるという情報が出た時点で売却に向けて行動することが大切です。

しかし、メーカーによって新型モデルが発表される周期が違うため、自分の車のフルモデルチェンジがいつだったか把握し情報を集めておくと、新型が発表される周期もある程度予測できるでしょう。

車検前に査定を依頼する

車を売却する時に車検を通してから査定を依頼するか、車検を通さずに査定を依頼するかで迷う方もいるでしょう。結論から言うと、車検前に査定を依頼する方がおすすめです。

たとえば、軽自動車の車検が7万円程で普通車が10万円程かかるとします。この場合、車検にかかった費用分を査定額でプラスしてもらえるのかというと、査定額がそこまで上がることはほとんどありません。

つまり、売却を決断している場合は、車検前の査定がおすすめなのです。「売却するタイミングで車検が残っていれば少しだけ査定額がプラスされる」という程度に捉えておくと良いでしょう。

多くの買取業者に査定依頼をする

高額で買い取ってもらえる買取業者を見つけるには、2つ以上の査定額を比較する必要があります。相場を把握した上で複数の買取業者に査定を申し込み、それぞれの査定額が出てから売却先を決める方法がおすすめです。

対応エリアを確認し、なるべく多くの買取業者に査定を依頼しましょう。極端に多すぎると査定と比較に時間がかかるため、負担に感じない程度に抑えられると安心です。「取引したい」と思える買取業者が見つかった後も、他の査定額を提示することでさらなるプラス査定が期待できます。買取業者への信頼性をチェックするきっかけにもなるでしょう。

【中古車査定のコツ】高値を引き出す交渉ポイント

価格交渉が苦手な方は、中古車への熱意と売却の意思をアピールしましょう。特別なテクニックは必要なく、取引がはじめての方でも気軽にチャレンジできます。希望金額を伝えずに反応を待つことも大切です。ここからは、高額査定を実現するために有効な交渉方法を3つ紹介します。

なるべく早めに売る

高く売れやすい時期についてはすでに解説しましたが、前提として「車の価値は日が経つにつれてどんどん下がっていく」ということを念頭に置いて査定を依頼しましょう。それを踏まえたうえで売却するタイミングを意識すると、高額査定を目指すことも可能です。

高く売れる時期が1～2月もしくは7～8月だからといって、その時期まで売却しないと決めてしまうのは、あまりおすすめできません。高値が付きやすい時期ではないとしても、これから解説する交渉ポイントを活用すれば、高額査定を狙えるでしょう。

最初に希望額を伝えない

「このくらいの金額で買い取ってほしい」と希望がある場合は、最終的な切り札として残しておきましょう。査定直後のタイミングで伝えるのは賢明といえません。「もう少し高ければ……」と感じた場合に新たな金額を反映しにくくなるためです。

具体的な希望金額がある場合は、決断を迫られたときや商談が進まないときに提示すると良いでしょう。買取業者にとって現実的ではない価格であればはっきり断られるため、他の買取業者への依頼を決意するきっかけになります。

大切に使ってきたことをアピールする

買取業者に良い印象を与えるには「優良なオーナーだった」とアピールすることが重要です。定期的な点検・整備、丁寧な手入れを続けていたことを伝えましょう。口頭だけでなく車を見て確認可能な内容であれば、査定額アップも期待できます。

車の洗車と清掃の他、メンテナンスノート（整備記録簿）を提出するのもおすすめです。記録として残ったものはリセールバリューにも影響するため、アピールしておくとプラス査定につながるかもしれません。

本気で売りたいという姿勢を見せる

査定を申し込むユーザーの中には「愛車の価値が知りたいだけ」の方もいます。金額を提示してもらうのみの査定も依頼できますが、売却を決めた場合は「本気で売りたい」と明確な意思を伝えることも大切です。

言葉のみでは買取業者も確信しにくいため、手続きに必要な書類を準備しましょう。わからない場合は査定時にたずねるのもおすすめです。車を手放す時期が決まっている方は、引き渡しが可能な日程を共有することで真摯な姿勢が伝わるでしょう。

【中古車査定のコツ】日頃から気をつけたいこと

日頃から車をどう扱ってきたかによって査定額は変化します。高額査定につながるポイントは以下の通りです。

1.下回りを重点的に洗車して錆を防ぐ
海辺や雪上を走行した際は、車の下回りに錆の原因となる塩分や融雪剤が付着します。下回りが錆びないようになるべく早く洗車をしましょう。

2.ペットはケージに入れてシートカバーも付ける
ペットをそのまま車に乗せてしまうと、シートをかじったり毛が抜けたりと内装に影響することが考えられます。そうならないためにも、ケージとシートカバーを活用すると良いでしょう。

3.純正パーツを保管しておく
基本的にカスタムパーツは高く査定されません。純正パーツが高く査定されやすいので、カスタムパーツへ交換後は純正パーツを保管しておきましょう。

4.車内を消臭する
ペットの匂いやタバコの匂いが残っていると、マイナス査定につながるでしょう。定期的に消臭するか、できれば禁煙にしておくことをおすすめします。とくにタバコに関しては、禁煙車・喫煙車を分けて販売する販売業者もあるためです。

5.できれば青空駐車を避ける
車の外装は、風雨や日光にさらされるほど劣化します。外装をきれいに保ち、査定額の減少を避けるためにも、できれば車は屋根のある場所で保管するようにしましょう。

【中古車査定のコツ】事前に注意点をチェックしよう

満足な査定額が提示されない場合、無理に契約を決める必要はありません。契約後に減額される可能性を考慮し、トラブルに発展しないよう対策を練っておきましょう。優良な企業でもすべてを任せず、自分の気持ちを優先して契約に進むことが大切です。中古車査定を依頼する際の注意点を2つ紹介します。

価格に納得がいかないなら断る

中古車を売却するかどうか、最終的に決断するのはユーザーです。価格・信頼感・サービスなどさまざまな要素を基準に検討しますが、納得できない部分がある場合は契約を見送りましょう。妥協して無理に決めると契約後に後悔するかもしれません。

比較したすべての買取業者に納得できない場合は、他の買取業者の候補を見つけて相談することもおすすめです。契約を断るのが不安な方は「悩んでいるため保留にしたい」と伝えると良いでしょう。契約を急がせるような買取業者は、トラブルを避けるためにも断った方が賢明です。

減額のトラブルに備える

査定を依頼する前に、トラブルに発展するリスクも理解しなければなりません。よく見られるのは「契約後に減額された」というケースです。ユーザーの無申告による再査定・減額は免れませんが、明らかに不当な理由で減額を求められた場合は国民生活センターや弁護士に相談する必要があります。

このような事態を防ぐためには、契約前の書類確認が重要です。契約後に不備が発覚した場合の対応やキャンセル料の有無、減額の可能性に関する内容をチェックしましょう。記載がない場合は、契約書に反映してもらうよう伝えると安心です。

修復歴がある場合は隠さずに伝える

まず、修復歴の定義についてご紹介します。修復歴というのは「自動車の骨格部分に欠陥が生じたため交換したもの」と「自動車の骨格部分を修復したもの」を指します。フレームやインサイドパネルなどが骨格部分です。

このような部分を交換・修復したことがある場合は、隠さずに伝えることが大切です。「査定額が下がるかも」と思うかもしれませんが、隠したまま査定を依頼してしまうと予期せぬトラブルに発展することもありますので正直に伝えるようにしましょう。

【中古車査定のコツ】査定に出す買取業者を選ぼう

車を高く売るには、買取業者選びが大切だといえます。売却方法も、下取りや買取などさまざまです。また、自分の車の状態によっては、廃車にすることもあるでしょう。「どの売却方法を選べば良いのか分からない」といった方に向けて、ここからは下取りと買取どちらがおすすめなのか、修復歴のある車の売却方法などについて解説します。

下取りよりも買取業車を選ぼう

車を売却するなら下取りか買取を選ぶことになりますが、下取りよりも買取がおすすめです。なぜかというと、買取は下取りとは違い、車の買い替えをしなくても売却できるからです。

また、買取の方が下取り価格より高くなる傾向にある点や、下取りに比べサービス（出張査定など）が充実している点なども、買取をおすすめする理由です。以上の理由から、車を高く売りたいと考えるなら、下取りではなく買取を選ぶことで高額査定を目指せるでしょう。

事故車や修復歴のある車は廃車買取業車へ

事故歴や修復歴があると、一般的な買取店では買取を断られてしまうこともあるでしょう。そのような車を売却するなら、廃車買取業者に査定を依頼すると買い取ってもらえる可能性があります。廃車買取業者は、車としての価値を査定するのではなく、部品としての価値を見ているためです。

仮に車が事故車だったり水没車だったりしても、再使用できる部品があるため、買い取ってもらえるというわけです。事故車や修復歴のある車を売却するなら廃車買取業者の利用を検討してみてください。

一括査定で複数の買取業者から見積もりをとる

売却先の買取業者を選定する際には、一括査定が活用できます。通常であれば各買取業者に提供する情報を、一度の入力で複数の希望買取業者に情報共有できるサービスです。選択した買取業者に一括で情報を送信するため、申し込みの都度、入力する手間がかかりません。効率的に好みの買取業者を見つけたいときは、一括査定を利用してみましょう。

【中古車査定のコツ】一括査定を利用する際のポイント

複数の買取業者に査定を依頼し、金額を比較した上で依頼先を決められる点が一括査定のメリットです。実際に一括査定を利用する前に、メリットを最大限に生かすためのポイントを把握しておきましょう。

複数の買取業者の見積もりを比べる

一括査定の魅力は「複数の査定結果を比較できる」という点にあります。比較しないまま契約を決めては元も子もないため、まずは依頼した買取業者すべての査定が終了するまで待ちましょう。買取業者によっては2社以上の同日査定が可能なケースもあります。

ひとつ目の査定で予想以上の金額が出ると「すぐに決めたい」と感じるかもしれません。しかし、さらに高額な数字を提示される可能性も残っています。売却を急ぐ理由がある場合は納得できる金額で決めるのも有益ですが、余裕がある方は慎重に進めた方が賢明です。

申し込んだ買取業者の中から少しでも金額が高いものをピックアップし、信頼性の高さも重視した上でひとつに絞りましょう。

電話での買取価格は鵜呑みにしない

一括査定から申し込むと、入力した車の情報をもとに概算見積もりを提示される場合があります。この時点では実際に車を見ていないため、相場以上の金額でもすぐに決断しないよう注意しましょう。売却するかどうか判断するのは、実車査定を終えて最終的な金額を提示されてからです。

電話のみでの査定額は、買取業者によって大幅な価格差が出やすい点を理解しなければなりません。「これ以上は査定額を下げない」と断言する買取業者であれば安心して比較できますが、実車査定で減額される可能性も考慮しておきましょう。電話のみで決めるよう促された場合は、焦らず他の買取業者にも相談した方が安心です。

買取業者同士を競わせる

複数の査定額を比較する作業は、買取業者同士の競争心を刺激する効果にもつながります。各買取業者が「顧客を取られたくない」と考えていることを前提に、買取業者間で意識し合うような状況を心がけましょう。とくにおすすめの方法は、他の買取業者の査定額を明確に提示することです。

「前に査定を申し込んだ買取業者の方が高かった」という事実が提示できると、買取業者も値上げを検討しはじめます。依頼する買取業者の数が多いほど競争率が高まり、査定額が上がる可能性も期待できるでしょう。他の査定額を提示できない場合は、相場よりやや高めの希望金額を伝えるのもおすすめです。

carview!中古車一括査定サービスで高額査定を狙おう

carview!車買取は、500万人以上に利用された実績があり、JPUC（一般社団法人日本自動車購入協会）に加盟している買取店とも提携しています。JPUCとは、消費者に対して安心安全なサービスの提供をすることを理念としている協会で、JPUCと加盟している買取店に査定を依頼すれば、適正な価格を付けてくれるでしょう。

また、carview!車買取は一度査定を申し込むだけで最大10社に査定依頼が可能です。提携している事業者数も300社以上あり、なかには愛車の状態・特徴に合うような専門ジャンルを扱っている買取店もあるでしょう。そのような買取店に査定を依頼すれば、高額査定を目指すことも可能です。

まとめ

中古車の査定を依頼する際は、基本的になるべく早く売却すると、高値が付きやすいでしょう。その上で、自動車税が課税される前や、高く売れる時期といったタイミングを意識すると、より高値で売却することが可能です。また、日頃から車をきれいに扱っていると大切に乗ってきたアピールにもなります。

買取店選びも重要で、高額査定を目指すなら複数の買取店で査定してもらうことをおすすめします。その時は、carview!中古車一括査定サービスをぜひ利用してみてください。手間をかけず、比較し検討できます。