中古車査定のチェックシートとは?査定時のチェックポイントも解説!
車を売却する場合、査定士はさまざまなポイントをチェックします。各ポイントのチェック結果を総合して、最終的に査定額を算出する仕組みです。より高値で売却したいと思うと、車の査定にはどのようなチェックするのか気になるという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、中古車査定のチェックシートや項目、査定価格の算出方法もあわせて解説をします。査定時にどこをチェックされるかが分かると、愛車にどのくらいの価値があるのかも掴みやすくなるので、ぜひチェックしてみましょう。
目次
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車の買取相場を調べる中古車査定時のチェックシートとはどのようなもの?
買取業者は、「チェックシート」に沿って車の査定をしています。日本全国にはさまざまな買取業者が存在していますが、査定時にチェックするポイントは基本的に同じです。
そのため、チェックシートの内容が分かれば、愛車のどのポイントが査定対象となるのかも把握できます。ここでは、チェックシートに項目のある7つのポイントについて解説をしますので、チェックしてみましょう。
車種名
愛車の車種名は、「転記欄」と呼ばれる欄に記載されます。チェックシートには「車名」という欄がありますが、その欄には車のメーカー名を記載するのが一般的です。たとえば、「トヨタ」「ダイハツ」などと記載をします。
車名とは別で「通称名及びグレード」という欄が設定されており、車種名についてはその欄に記載されます。トヨタであれば「ヴィッツ」「エスティマ」など、ダイハツであれば「タント」「ムーヴ」などの車種名です。
所有者名と使用者名
車の所有者名と使用者名は、車種名と同じ転記欄へと記載をします。所有者名と使用者名の両方を記載する欄があるのは、ローン中などで所有者と使用者が異なる場合があるためです。車をディーラーローンで購入した場合、所有者名はディーラーや信販会社の名前となります。
ローンを完済したあとに「所有権解除」の申請を行うことで、所有者名が使用者名と同じになる仕組みです。ローンの残債があるかの確認のためにも、所有者名と使用者名の欄が必要となります。
認定型式
認定型式は、車種名と同様に転記欄へと記載される項目です。認定型式とは、車のモデルが判別できる型式のことです。認定型式に数字や記号を組み合わせた通称型式は、車のグレードや仕様などの細かい部分まで判別できます。
型式などの記載は、重要な要素です。型式を誤ると、異なる車種やグレードとなり、基準となる査定額が大幅に変わってしまうかもしれません。そのため、正確な記載が求められる項目です。
走行距離
走行距離は、型式と同じように転記欄に記載されます。「メーター」と「推定」の2か所に記載されるのが特徴です。
メーターに記載される数値は、車のメーターに表示されている実際の走行距離を記載します。注意しなくてはいけないのが、メーターが交換されていたり、メーターが巻き戻されていたりするケースです。その場合、メーターに表示されている数値をそのまま記載できません。
走行距離を推定できる根拠があれば、推定の欄に推定走行距離数を記載し、その車の走行距離とします。
外装
外装は、車の外装の状態や価値などを評価する項目です。外装は、バンパーやガラス、サイドパネルなどのさまざまなポイントをチェックし、パーツに傷や凹みがあれば、車両図面の該当箇所に状態を都度記載します。
外装のチェックになると、査定士から事故の有無について確認を取られることがあります。その際、フレームにまで損傷が発生したような事故を起こしたことがあれば、正直に申告をしましょう。
内装
内装は、車の内装の状態や修理状況などを評価するための項目です。「価値減点」と「修理」の項目に分かれており、さまざまなチェック項目があります。外装と同じように、内装の図面が描かれており、異常がある箇所に記載をしていくのがポイントです。
内装では、「シートのへたり」「タバコやペットのにおい」などさまざまな項目がチェックされます。愛煙家や愛犬家の方である場合、においや汚れなどは特に気にしておいたほうがよいポイントです。
装備品
装備品は、車に付いているさまざまな装備品について評価する項目となります。チェック対象は、「エアバッグ」「ABS」「エアコン」「パワーウインド」「フルスポイラー」などの15種類の装備品です。
「サンルーフ」や「革シート」など、通常の車にはあまり付いていない装備品も評価対象になります。そのため、サンルーフや革シートは査定に有利なポイントです。メーカーオプションを選択して装備している場合も、査定額に有利となります。
チェックシートの評価の見方をマスターしておこう!
ここまで、チェックシートにはどのような項目があって、どのようなことをチェックするのかを解説してきました。
チェックシートは買取業者が使用するために作られたものであり、一般のユーザー向けの書類ではありません。そのため、ユーザーがチェックシートに記載された評価を見ても、どの程度の評価なのか分からない可能性があります。ここからはチェックシートの評価について詳しく見ていきましょう。
総合評価の見方
まずは、総合評価についてです。総合評価とは、外装と内装の両方の状態を総合した評価で、評価点は0点~6点まであり、数値が大きいほど高評価になります。以下に、点数ごとに、どのような状態の車であるかをまとめました。
・5点以上……新車とほぼ同様の評価と考えて問題ありません。査定額は、高値が期待できます。
・4.5点以上……中古車の中でも優れた状態の車です。
・4点……小さな傷などがあり、少し手を入れるべきところがある車です。
・3点~3.5点……補修が必要な状態となります。一般のユーザーが見ても、傷や凹みが分かる状態です。
・X点~2点……商品価値が特に低い状態の車を指します。Rは「修復歴ありだが比較的軽度」、RAは「走行に支障がない程度の修復歴車」、Xは「クラッシックカーなどのかなりの低年式車」のことです。
外装評価の見方
外装評価は、A~Eのアルファベットで表されます。AからEに向かうほど評価が悪く、Aが最高評価でEが最低評価です。以下に、評価ごとの内容をまとめました。
・A……中古車の中でも、最も外装状態が良い車を指します。傷や凹みがあったとしても、極軽微でほとんど目立ちません。評価点がAの場合、傷は20mm~30mm、小さな凹みは2か所~3か所です。板金塗装したことのある車であっても、修理跡はきれいな状態となります。
・B……経年劣化による比較的軽微な傷や凹みがある状態です。大きく目立つような傷や凹みはありません。
・C……傷や凹みが少し目立つ状態です。
・D……比較的目立つ傷や凹みがあります。
・E……全体的に傷や凹みが目立つ状態です。
内装評価の見方
外装評価と同様に、アルファベットのA~Eで点数が表記され、AからEに向かうほど悪い状態です。非常に優れた状態の場合、Sが付けられる場合もあります。以下に、点ごとの評価をまとめました。
・A……シートの傷みや汚れなどがほとんどなく、補修の必要がない状態です。
・B……比較的シートの傷みや汚れが少なく、補修の必要性が低い状態を表します。
・C……シートの若干の傷みや汚れが生じており、使用感が目立つ状態です。
・D……シートの傷みや汚れが複数あり、補修が必要となります。
・E……シートの汚れや傷みがかなり目立ち、大きな補修や部品交換が必要な状態です。
マイナス評価の見方
マイナス評価をする場合は、アルファベットが略称記号として用いられます。さらに、アルファベットに数値を組み合わせることで、より詳細に状態を把握できるのがポイントです。数字が大きいほど悪い状態を表しています。以下に、それぞれの略称記号の意味をまとめました。
・A……傷
・B……曲がり
・U(またはE)……凸凹
・W……波あと
・S……さび
・C……腐食
・T……亀裂や破れ
・H……穴
・X……交換
・P……変色や退色
・M……跡
・L……文字
これらの略式記号のあとに、1~3の数値が付きます。Aの傷でたとえてみましょう。A1は100mm前後の線傷、A2は200mm~300mmの線傷、A3は400mm前後の線傷となります。
参考: 『中古自動車査定基準及び細則〔Ⅰ〕(一般財団法人 日本自動車査定協会)』
中古車の査定価格を算出する方法
中古車の査定価格は、標準の車の状態と比較して、加減点することで算出をしているのが特徴です。具体的には、JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)が定めた基準の車両をベースとし、査定を行う時期の市場売買価格を反映させて価格を決定します。
チェックシートに沿って、「エンジンや足回りは走行に異常がないか」「タイヤの溝はスリップサインの1.6mm以上残っているか」といったポイントや、外装や内装、走行距離の多さなどを総合的にチェックします。
それぞれのポイントについては、JAAIが定めた標準車両よりも優れていれば「加点」、劣っていれば「減点」となり、各社が査定時に基本とする価格に、加点と減点要素をプラスして、最終的な査定額が算出される仕組みです。
中古車の査定時にチェックされるポイントは?
車の売却を考えている方にとって、実際にどのようなポイントがチェックされるのかは、特に気になる要素でしょう。車両本体部分でチェックされるポイントは、大きく分けて「外装」「内装」「足回り」「エンジン回り」「その他」の5つです。ここでは、各チェックポイントを詳しく解説します。ぜひ、愛車の状態に当てはめてチェックしてみましょう。
外装のポイント
外装で主にチェックされるポイントは、「ボディ全体の状態」「ボディカラー」です。ボディに付いた傷や凹みが大きく多いほど、査定額は低くなります。
特に気を付けたいのは、洗車時にできる傷や、キーを指し損ねた際の細かい傷です。「小さな傷だから大丈夫」と思わずに、普段から注意しておきましょう。他にも、ヘッドライトやテールライトの破損、アンテナの破損などもチェックの対象です。
ボディカラーは、人気のある「ブラック」「ホワイト」「シルバー」であると高値が付きやすくなります。
高価査定を狙ってむやみに修理に出すのは懸命とはいえません。傷や凹みの程度によっては査定額にさほどの影響を与えない場合があり、影響したとしてもわずかな差でしかないため、結果的に修理費用分の損をしてしまう恐れがあります。
内装のポイント
内装では、「シートの状態」「フロアマットの状態」などがチェックポイントです。内装の状態が悪いと居住性が悪くなり、次の買い手が付きにくい可能性があるため、査定士は特に注意をしてチェックを行います。
シートやフロアマットの汚れや潰れ、擦れなどもチェック対象です。補修が必要であると、大きな減点となり、さらに、部品交換が必要なレベルの場合、査定額は大幅な減額となるので注意しましょう。
車内のにおいも重要なチェックポイントです。ペットやタバコのにおいが残っている場合は、減点対象となります。愛煙家や愛犬家の方は、車用の消臭剤などを用いてこまめにケアしておくのがおすすめです。
足回りのポイント
足回りは、「タイヤとホイールの状態」「マフラーの状態」「オイル漏れ」などがチェックされます。
タイヤは、残りの溝が多いほど加点される仕組みです。ホイールについては、錆びや傷などがあると減額となります。マフラーは、錆びや腐食などがあると減額対象です。穴あきが生じていると車検に通らないこともあり、大きく減額される可能性があります。
各パーツのオイル漏れも減額対象です。衝撃を吸収するショックアブソーバーの中には、オイルが入れられています。オイルが漏れていると本来の役割を果たせず、部品交換が必要となるために減額対象です。
エンジン回りのポイント
車の心臓部分ともいえるエンジン回りは、重要なチェックポイントとなります。チェックされるポイントは、「エンジンの状態」「オイルの状態」「修復歴の有無」などさまざまです。
エンジンを始動してみて、「カラカラ」や「キュルキュル」などの音がする場合、どこかに異常が発生している恐れがあります。修理が必要となるケースも多く、買取後に余計な費用が発生するため、減額の対象です。オイルが減っていたり、漏れたりしている場合も減額となるので注意しましょう。
修復歴がある場合、中古車市場での需要は少ない傾向にあるため、大きな減額対象となります。
その他のポイント
その他にも、「メーカーや車種」「年式や走行距離」「定期点検整備記録簿の有無」「取り扱い説明書の有無」などがチェックポイントです。
新車で人気のあるメーカーや車種は、中古車市場でも高い需要があります。そのため、高額査定につながりやすいのがポイントです。年式については、発売されてからあまり年数が経過していない車ほど高値が期待でき、旧年式の車ほど査定額は低くなります。走行距離は短いほど高評価です。
定期点検整備記録簿があると、これまでどのような整備をしてきたかが分かります。車の品質に対する信頼性が上がるため、プラス査定になると覚えておきましょう。取り扱い説明書も、次のユーザーの利便性が上がるため、プラス査定となります。
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まとめ
車を査定する際のチェックシートは、「外装」「内装」「装備品」など、査定士がチェックするさまざまなポイントが記載されています。チェックシートに沿って車の外装や内装、エンジン回りなどをチェックしていくのがポイントです。
査定士は、JAAIが定めた標準の状態をベースとして、各パーツに加点や減点を付けていきます。各パーツの加点や減点を総合して、愛車の査定額が算出される仕組みです。
各買取業者でチェックポイントは基本的に同じですが、最終的な算出額は異なります。そのため、高値で売却するためには、複数社に査定見積もりをもらうことが重要です。carview!中古車一括査定サービスを利用すれば、一度に複数社から査定を取れます。より高値を付けてくれる買取業者が手間なく見つかるので、ぜひご利用ください。
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※1 2019年4月時点 当社調べ