中古車買取の査定額は計算できる? 相場を知る方法や高く売るポイントも解説
愛車を手放すことを考え始めた時に、車の査定額はどのように計算されるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では査定士がどのように計算しているのかをご紹介します。査定に出す前に、まずはこの記事を参考にしてみてください。
目次
マイカーの乗換えを検討中の方!愛車の現在の価値、気になりませんか?
車の買取相場を調べる車の査定額は日本自動車査定協会の基準により計算されるのがポイント
一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)では、車種によってクラス分けした査定ルールを設けています。
JAAIのクラス分けによる基準価格をベースに、買取業者では市場の相場や車の状態など複数の項目をチェックして加点や減点の計算をします。JAAIの査定基準やクラス分けの詳細を知りたい場合は、JAAIの公式サイトで確認しましょう。
参考:日本自動車査定協会
車の査定額を計算する上で重要になってくる部分
査定士は車の状態を見て、プラス評価なら加点をし、マイナス評価なら減点対象です。ここからは、査定士が注目する部分をご紹介します。高額査定につなげるためにできることはないか、チェックしてみましょう。
外装
傷やへこみは減点対象です。汚れは直接減点にはつながりませんが、良い印象を与えません。洗車をして、なるべくきれいにしてから査定に出しましょう。具体的に重要視する部分や計算方法は買取業者により異なりますが、目安として傷やへこみがほとんどなければ、20~40点ほどの加点が期待できます。
なお、ボディに傷やへこみがあっても修理に出す必要はありません。修理をしても、修理代金をカバーできるほどの加点は期待できないでしょう。
内装
シートやフロアマットの汚れや傷など、内装も重要なチェック項目です。交換が必要になるほど内装部品の汚れや傷がひどい場合は、大幅に減点されるでしょう。逆に内装に汚れや傷がない場合は、20点ほどの加点が期待できます。
汚れや傷だけではなく、においも重要です。タバコを吸う方やペットを乗せる機会が多い方は、においが染みついているかもしれません。査定に出す前に、換気や消臭剤などで染みついたにおいを消しましょう。
エンジン周り
エンジン周りは、車の走行性能を左右する重要な部分です。異音の有無、オイルやプラグの状態を念入りに確認します。エンジンのトラブルや気になる点があれば、事前に申告しましょう。そうすることで、査定士の心証がよくなるかもしれません。.6mm以下の場合は減点対象となるでしょう。
タイヤ周り
タイヤは溝をチェックします。タイヤのサイズによりますが、溝が5mm以上残っていたら加点対象です。軽自動車のタイヤなら2点ほど、コンパクトカーなら3~4点ほど、セダンなどは4~5点ほどの加点が期待できます。逆に、溝が1.6mm以下の場合は減点対象となるでしょう。.6mm以下の場合は減点対象となるでしょう。
装着しているホイールも査定に影響します。アルミホイールは加点対象、スチールホイールは減点対象です。ただし、アルミホイールでも純正品ではなく社外品の場合は、基本的に減点対象となります。
電装
ランプ、バッテリー、ワイパー、ホーン、リモコンキーなど、さまざまな電装部品もチェックします。ランプ切れ、バッテリーやワイパーブレードの劣化などは減点対象です。数百円程度で交換できる部品であれば良いのですが、交換費用が高額な場合はそのまま査定に出しましょう。
オプション
オプションが付いている車は、加点対象です。たとえば、パワーウィンドウやアンチロックブレーキシステム(前後輪)が付いていたら、10~30点の加点が期待できるでしょう。本革シートは10~110点と、状態や品質によって幅があります。
サンルーフは10~70点、エアバッグは運転席のみが5~30点、運転席と助手席で20~50点の加点が見込めます。ただし、年式が古いと対象外になることがあります。他にもカーナビやドライブレコーダーなども加点対象ですが、どれくらい加点となるかはモデルによります。
車検が残っているかどうか
JAAIの中古車査定基準によると、車検が4か月以上残っていると加点の対象となります。普通自動車の場合、4か月で3点、1年で7~20点程度、2年で30~70点です。しかし、実際の加点は買取業者ごとに異なるケースも多く見られます。
車検が2年残っていたとしても10万円の加点にもならないので、車検期間が迫っていたとしても車検を通さずに査定に出した方が得策です。車検期間が短いと減点対象ですが、プラス査定分よりも車検代の方が高くなり損をするでしょう。
書類が揃っているかどうか
車の購入時に受け取った書類は、全て揃えて査定に出しましょう。定期点検整備記録簿、整備手帳、取扱説明書などです。中でも定期点検整備記録簿は10~20点ほどの加点となる場合もあるため、大切に保管しておきましょう。
定期点検整備記録簿には、これまでに受けた点検や整備の内容が記されています。車の状態を確認するうえで重要な書類です。整備手帳や取扱説明書は、きれいな状態で保管してあれば5点ほどの加点が期待できます。
走行距離
普通自動車の場合、年間1万kmのペースを超えているかどうかが一般的なチェックの基準です。軽自動車の基準は、年間8,000km程度といわれています。年式で見て5年経っている普通自動車の走行距離が5万km以内、軽自動車は4万kmの走行距離であれば加点されるでしょう。
これまでの総走行距離も査定のチェック対象です。5万kmを超えている車は、一般的に減点対象といわれています。かつては、10万km以上の車は査定で値が付かないといわれていましたが、最近はエンジンなどの耐久性が良くなり車種によっては買取価格が付く場合もあります。
また、走行距離が少なくても年式が古い車は減点対象となることを留意しておきましょう。走行距離が少なく年式が新しい車が理想的です。
修復歴
修復歴(事故歴)がある車は減点対象ですが、隠さず正直に申告しましょう。ほとんどの場合、メンテナンスノートに記録されているため、隠し通すことはできません。万が一記録がなかったとしても、プロの査定士であれば修復歴(事故歴)は車の状態を見れば分かります。
違法改造の有無
法的に認可されていない違法改造車は、公道を走ることができません。サーキット走行が可能な車は例外ですが、違法改造車は買取すらできないので注意しましょう。もし法的に認可された改造車でも、ユーザーが限定的なため高額査定は期待できません。
純正の状態に戻せるなら、戻してから査定に出しましょう。なお、違法までいかないカスタムカーはそのままでも売れることがあります。ただし、一般的なユーザーに対しての需要はないため、通常の買取業者では高値が付きません。カスタムカーの買取を得意としている買取業者を見つけましょう。
車の査定額を計算するには?
JAAIの定める基準に基づいて中古車査定が行われることは分かりましたが、実際に査定額を知るにはどうすれば良いのでしょうか。おおよその金額を把握したいのか、正確な金額を把握したいのかでも、選択すべき方法が異なります。
「店頭価格を元に計算」「シミュレーションの利用」「査定を依頼」の3つの方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
店頭価格を元に計算する
車の査定額を自力で計算するのは、他の方法よりも若干骨が折れるかもしれませんが、以下の簡単な計算式を覚えておけばおおよその査定額を調べることが可能です。
(車両本体の店頭価格)×0.8×0.9=買取業者が提示できる限度額
「0.8」が示すのは、「車の本体価格から買取業者の利益率(約15~20%)を差し引いた仕入れ値(約80%)」です。この仕入れ値は、「オークション相場の価格と同様」と捉えて問題ありません。
また、「0.9」が示すのは、買取業者が買取額として提示できる限度額のことであり、つまりは「オークション相場価格の90%まで」ということになります。
例として、売却を検討している車と似たような車の店頭価格が100万円だったと仮定すると、買取業者が提示できる買取限度額は以下の通りです。
100万円×0.8×0.9=72万円
シミュレーションを利用する
計算は苦手という方にもおすすめの方法が、シミュレーションの利用です。大手の買取業者や一部ディーラーが提供しています。最低限の個人情報を入力するだけで利用できるため、手軽に相場を確認できるというメリットがあります。
気を付けておきたい点として、確認できる相場があくまでも参考価格に留まるという点と、メールアドレスなどの個人情報を入力するため各業者から連絡が来る可能性があるという点が挙げられます。
査定を依頼する
最も正確な査定額を知るためには、査定依頼に出すことが適切な方法といえます。査定をしてもらうということは、その買取業者に車を売るという暗黙の了解があるように感じられるかもしれません。全く売るつもりがないのでなければ、査定額を聞いたうえで折り合いがつかなければ断ることも可能です。
査定をしてもらうだけであれば、無料の出張査定や無料見積もりをしてくれる買取業者が大半なので、複数の買取業者に依頼をして比較検討すると良いでしょう。
同じ車でも業者の計算により査定額が異なる点に注意
JAAIが設定した基準価格をもとに車の状態などを見て加点や減点をするポイントは、ほとんどの買取業者で同じです。ただし、同じ車でも買取業者により査定額が異なる点に注意しましょう。
また、プロでも加点ポイントを見落とすことがあるかもしれません。自分の車にアピールポイントがあれば、積極的に伝えることをおすすめします。
車の査定額の計算で納得のいく価格を出すために必要な行動
すべてを査定士任せにするのではなく、自らの行動により査定額アップにつなげましょう。重要なことは、査定に出す前の事前調査です。
価格の変動を日頃から追うこと
日頃から車の相場を追うことが重要です。中古車販売サイトや買取情報サイトなどを検索すれば、自分が売りたい車種の相場を調べることができます。
ただし、車種ごとの買取相場情報を提供しているウェブサイトは、年式やグレード、オプションなどの情報が加味されていない場合もあるので注意しましょう。
地域ごとの需要をチェックすること
地域により、車そのものや車種などの需要が異なります。寒冷地では4WDの需要が高くなる傾向があり、スタッドレスタイヤ付きは加点対象になることもあります。首都圏はセダンや高級車の需要が多く、状態がよければ高額査定が見込めるでしょう。
また、車自体の需要にも地域差があります。都市部では世帯あたりの車の普及台数は低い傾向にありますが、人口が多いため車を欲しいと考える人数は多いといえるでしょう。
メーカーの動向をチェックすること
メーカーがモデルチェンジを発表するかどうかなど、相場に影響を与える出来事をいち早く察知することは重要です。
メーカーや車種にもよりますが、マイナーチェンジは1~2年周、フルモデルチェンジは6年前後が多く、中には8~10年程度の車種もあります。
モデルチェンジ後は、1世代前のモデルでも「古い」と判断されて価格が下落することがあるので注意しましょう。過去のモデルチェンジの時期を調べるなどして、モデルチェンジが発表される前に売るのが理想です。
純正パーツの保管
社外パーツを取り付けるなどしてカスタマイズした場合でも、純正パーツは保管しておきましょう。取り付けられれば取り付けておき、付け替えが難しければ無理せずにパーツ単体で提出しても問題ありません。
車査定額を決定する業者の選び方
同じ車でも、買取業者間で査定額に差が出ます。少しでも高い査定額を付けてくれる買取業者を選ぶためには、評判やスタッフの対応をチェックすることがポイントです。また、買取業者が提示している買取価格もチェックしましょう。
評判
SNSなどで買取業者の評判、利用者によるクチコミなどに一通り目を通して参考にしましょう。特に、悪いクチコミは確認しておくことをおすすめします。稀に悪徳な買取業者もいるためです。
なお、クチコミはあくまで目安で、信憑性が高いとはいえないため、参考程度に留めておきましょう。
スタッフの対応
スタッフの対応を実際に確認することは、優良業者を見極めるのに有効な方法です。優良な買取業者は、スタッフの教育も行き届いており、知識や技術の面でも期待ができます。
良質なスタッフであれば、複数の加点対象を正しく見いだしてくれる可能性も高いでしょう。また、査定後も買取手続きなどのやり取りが続くため、対応が良いスタッフの方が安心です。
提示している買取価格
公式サイトなどを見て、買取業者が提示している買取価格をチェックする必要もあります。
高額買取を堂々とうたっている買取業者は、自信がある証拠です。査定額が低ければ、SNSなどで一気に悪評が広がってしまうリスクがあるため、その上で高額買取をアピールしているのであれば信頼できるかもしれません。
しかし、査定価格が他業者と比べて明らかに高すぎる買取業者は避けましょう。契約を獲得した後に大幅な減額を要求してくる悪徳業者である恐れがあります。
さらに査定額を上げるポイント
希望する買取価格にもっと近づけたいのであれば、以下のような点に注目しておくと良いでしょう。より高い査定額が提示されるかもしれません。
売却する時期を考える
新生活に向けて車需要が高まり、かつ買取業者の決算期である「3月」や、同様に半期決算期である「9月」は車がよく売れる時期です。
買取業者は在庫を確保するために、1~2月と7~8月ごろは買取を強化する傾向があります。時期を遅らせてしまうと車の価値が落ちてしまう可能性があるため、時期を早めても差し支えない場合には、この時期を狙って車を売ると良いでしょう。
車の良いところをアピールする
「自分の車は定期的にメンテナンスをしている」「新車購入してからずっと禁煙車にしている」といった車を大切に扱ってきた経歴があれば、積極的にアピールしましょう。メンテナンスノートがあれば、裏付けもできます。
サンルーフやルーフレールをはじめとする、後から取り付けることのできないメーカーオプションがついている場合もアピールできるポイントです。
売りたいと思ったら早く行動する
車は購入した瞬間からその価値が下がる資産です。どれほど念入りにメンテナンスされている車でも、たとえば10年落ちの中古車であれば高価買取はあまり期待できない可能性があります。
また、毎年1月1日になると車の年式は1年古くなるため、年末に車を売ろうとしても買取業者は車の価値が下がることを見越しているため、査定額が低くなるかもしれません。できる限り早めに、売り時を見極めて売却することをおすすめします。
下取りよりも買取業者の比較検討がおすすめ
車を高く買い取ってもらうことが目的であれば、下取りではなく買取を選びましょう。下取りは、ディーラーでの新車購入と、下取り額を新車購入費用に充てることを前提としているため、買取よりも価格が低くなる傾向にあるからです。
高価買取を狙うために大切なポイントとして、複数の買取業者に査定をしてもらうことが挙げられます。しかし、複数の買取業者を調べて一件一件、見積もりをもらうことは大きな負担となるでしょう。
そこでおすすめなのが、一括査定サービスを利用することです。最終的に複数の買取業者に見積もりを取ってもらうこと自体は変わりませんが、買取業者の選定という段階までは簡易的に進めることが可能なので、負担を軽減することができます。
車を売るならcarview!車買取がおすすめ
一括査定サービスを利用するのであれば、carview!中古車一括査定サービスがおすすめです。
2000年5月にサービスを開始して以来、その実績は500万件を超えており、JPUC加盟事業者として安心して利用できるサービスづくりにも尽力しています。
また、提携業者数は300社以上、かつ一度の申し込みで最大10社までの買取業者の情報を提供しているので、希望の条件に合った買取業者を見つけられる可能性が高い点も魅力です。
まとめ
査定額の計算は、JAAIによって定められた基準があるものの、買取業者ごとに独自の基準も設けているため実際に査定をしてもらわなければ正確な価値は分かりません。
希望の売値に近づけるためにも、複数の買取業者に査定をしてもらい、比較検討することが重要になります。carview!中古車一括査定サービスなら、わずかな情報入力だけで無料の見積もり依頼ができるので、ぜひ利用してみてください。
#車査定
- お見積もりを依頼
- 買取店から電話か
メールでご連絡 - 査定を実施
- 査定額を比較し
売却先を決定
LINEヤフー株式会社は、一般社団法人日本自動車購入協会のウェブサイト監修を受けています。
中古車一括査定サービスご利用ユーザー様の声
買取カービューの愛車無料一括査定サービスを利用したユーザーのクチコミです。一括査定ならではの評判・体験談をチェックしましょう。
-
- 実際の査定金額
- 70.0万円
- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 3.5
ユーザーコメントオートバックスの担当者の対応や説明が良心的で、査定額を前提なしに短時間で提示し、大変信頼できると思った。当初はほぼこちらに決めていた。しかし、最後になってビッグモーターからさらに高い金額が示されたので、決めた。
-
- 実際の査定金額
- 63.9万円
- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメント一番高い値段を出して頂き、来て頂いた営業も とても感じのいい人であった。 後からクレームなど無し、という条件をのんで 頂いた上での交渉でしたが、価格決定後に、 無料でクレームガード保証も入れて頂き、とても安心したお取引が出来ました。 是非車を売却する際にはまたお願いしたい。
-
- 実際の査定金額
- 75.0万円
- 見積り数
- 8社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメントはじめて車を売却するので同時刻に合同査定をしていただきました。合計8社の中ダントツぶっちぎりの高値を出していただいたのがユーポスさんです。やっぱり値段で決まりですね。
※ 当社は、クチコミの内容およびこれを利用した結果について、何ら保証するものではなく、一切の責任を負いません。
※1 2019年4月時点 当社調べ