ポルシェの査定額はどのくらい？ 車種別の相場や高値で売るコツ

ポルシェといえば、スーパーカーを多く取り扱っている車メーカーの代表格として世界的に名前が知られている人気のカーブランドです。高級車ブランドとしても有名なだけに、査定相場が気になる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ポルシェの査定相場について車種別にご紹介します。査定のポイントや高額査定してもらうためのコツを把握しておけば、有利な条件で交渉できるでしょう。ポルシェの査定相場に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

ポルシェが高額査定となる理由

ポルシェは高級車ブランドとしても世界的に有名なブランドです。ポルシェのどのようなところが人々の心を惹きつけ、高額査定を維持させているのでしょうか。ポルシェブランドの人気の理由を、4つの観点からご紹介します。

根強いポルシェブランド

ポルシェはスーパーカーブランドのひとつとして知名度が高いだけではなく、古くからスーパーカー界を牽引してきた老舗のブランドとして根強い人気があります。ポルシェを所有することが一種の社会的な格となる「ステータスブランド」としての側面もある点が特徴です。

車に詳しくない方でも、ポルシェの名前は知っている方はいるでしょう。男女や世代を問わずに認知されている高級車を所有することは、高所得や成功者のシンボルとしても扱われています。

中古車市場の台数が少ない

中古車市場での希少性も高額査定に一役買っています。中古車市場に出回るポルシェは状態の良いものが多く、市場に出てもすぐに売れてしまうために市場台数が不足している状況です。

高価な新車はなかなか手を出せないという方が「中古車なら……」と中古車市場を注目していることもあり、間口が広がったことから品薄状態になっています。需要が高いことによって査定額が上がり、より高級車としてのハイブランド性の維持に貢献しているといえるでしょう。

空冷エンジンの人気

エンジンの冷却方式は、空冷式と水冷式の2つがあります。2020年現在の車のエンジンのほとんどは水冷式が採用されており、今や空冷エンジンはあまり見かけなくなりました。空冷エンジンには根強いファンがおり、ポルシェの中古車の一部のモデルは空冷エンジン搭載車として現在も注目されています。

ポルシェの911シリーズは、1998年のモデルチェンジまでは空冷エンジンを採用していました。世界的に空冷エンジンの希少性が上昇した現在では、新車価格を売却価格が上回ることもあります。このことからも、現行では手に入らない空冷エンジンの人気が非常に高いことがうかがえるでしょう。

スポーツシフトのクオリティーが高い

ポルシェはスポーツカーとしてのポテンシャルも非常に高く、パドルシフトのクオリティーが高評価を得ています。パドルシフトの使い勝手が良好なため、ポルシェは走りにこだわりのあるドライバーにも非常に人気があるブランドです。

パドルシフトでスポーツモードやスポーツプラスモードを選択すると反応性が向上し、スポーツ性を重視した走行に切り替えられます。スポーツクロノパッケージなどもあり、走ることを楽しめる車として人気です。

ポルシェの買取査定ポイント

ポルシェはどのような点に注目して買取査定が行われているのでしょうか。査定ポイントをあらかじめ把握しておけば、相場を割り出すのにも役立ちます。車の査定額を決める要因に目を向けて、相場の動向を把握することが大切です。

車種・グレード

車種とグレードは査定額を算出するベースとなる部分であり、査定額に大きく影響します。人気車種でグレードが高い車ほど高額査定になるのが原則です。

ポルシェのフラッグシップモデルである911系の車種は安定して人気があるといえるでしょう。グレードはGT2、GT3やクーペ型がよく見られます。他にはSUVのマカンや2ドアクーペのケイマンも人気車種です。

年式・走行距離

年式は高く、走行距離は少ないほうが高額になる傾向にあります。しかしポルシェは他のメーカーとは異なり、年式が低くても高額査定のつく車種もあるのが特徴です。

例として911シリーズに目を向けましょう。基本的には旧型の911よりも新型のほうが査定額は高くなります。しかし、最後の空冷エンジンモデルとなった993型のような愛好家から高い評価を得ている一部のモデルは、その後のモデルよりも高値がつくかもしれません。

人気の空冷エンジン搭載のポルシェは、年式が低くても比較的高額で取引される可能性があるといえます。

ボディ＆内装カラー

ボディや内装のカラーも査定額に影響します。車のカラーはホワイトとブラックが人気で、特にメタリック系の需要が高いのが特徴です。通常のホワイトとメタリックなパールホワイトは車業界では別物として扱われており、日本ではパールホワイトに人気があります。査定額もホワイトやブラックだと高額傾向です。

また、ポルシェの内装カラーはバリエーションに富んでいることが特徴です。有料色の設定もあり、そうしたカラーは高額査定が期待できるでしょう。

保存状態や事故歴

車の保存状態や事故歴の有無にも目を向けましょう。事故などによって修復歴があると故障リスクが高まるため、査定でマイナス要素として扱われます。事故歴や修復歴を隠してもほとんどの場合で見抜かれるので、あらかじめ正直に申告しましょう。

メンテナンスノートがきちんと保管してあるかどうかや、ワンオーナーであるといった情報は高額査定につながりやすい要素です。付属品や純正品はできる限り保存しておくことも意識しましょう。

ポルシェ車種別の買取相場

同じポルシェでも、車種が違えば買取額の相場も異なります。査定相場について調べるときは、車種別の相場を意識することが重要です。こちらでは、ポルシェの代表的な車種の特徴と相場額を、グレードやタイプなどを含めて解説します。

911

911シリーズは1963年に初代901型が発表されて以降、ポルシェの車のシンボルであり続けてきた伝統あるシリーズです。初代モデルから後輪駆動を採用しています。1990年代後半で数を減らした空冷エンジンを装備するなど、随所にこだわりを感じられる車種です。

初期のOシリーズやAシリーズをはじめとして数多くのモデルが販売されており、査定相場はモデルによって異なりなす。

2007年式のカレラSの最高売却額は350万円（2019年7月）です。1994年式のカレラ　TIPは156万円（2013年6月）の値がついており、年式・グレードによる違いがあります。使用年数17年の走行距離65,001km～70,000kmの買取相場は404万2,000円（2020年2月調べ）です。

ケイマン

ケイマンは987型オープンカー・ボクスターから派生したクーペタイプのモデルです。乗車定員2名の2ドアクーペとしてデザインされています。911シリーズよりも安価に楽しめるスポーツモデルとして人気です。ボディサイズは比較的コンパクトで、日本の道路事情とマッチしている点も評価ポイントといえるでしょう。

2020年2月時点の使用年数8年ほどのケイマンの査定額は、340万円前後が相場です。原則として新しく高グレードのモデルほど市場価値は上がるため、上位モデルの「GTS」や「GT」は新車価格に見合った相場となっています。

ボクスター

ボクスターはポルシェの代表的なロードスターモデルです。屋根のないスポーツカーといえば、このポルシェ・ボクスターをイメージする方は多いのではないでしょうか。初代は1996年に登場しました。価格やスペックはフラッグシップモデルの911に配慮して設定され、ポルシェのエントリーモデルとしての役割を与えられています。

ベーシックモデルの他にエンジン出力や最大トルクが強化されたS型が販売され、後にGTSも追加されました。2020年2月時点のボクスター（2012年6月～2016年1月販売）の買取相場は253万円～347万円が相場です。ブラックエディション（2015年6月～2016年1月販売）の相場は304万円～417万円となっています。

カイエン

カイエンはポルシェの初のSUVシリーズです。フォルクスワーゲンと共同で開発されたモデルであり、フォルクスワーゲンの「トゥアレグ」とはプラットフォームを共有する関係にあります。

初代は2002年に発売されました。ポルシェらしいスポーティな走行性能と外観をもちながら、オフロードの走破性や十分な荷積量を両立した「新しいかたちのスポーツカー」として人気を博しています。

2020年2月のポルシェ カイエンの買取相場価格は、384万円です。派生車種の「カイエンクーペ」や、上位グレードの「カイエンS」「カイエン・ターボ」も人気があります。のちにディーゼルモデルやハイブリッドカー仕様も追加されました。

マカン

マカンはカイエンよりも小型のSUVモデルです。四輪駆動の5ドアSUVとして2014年から販売されています。プラットフォームの一部をフォルクスワーゲン傘下にあるアウディのQ5と共有しているのも特徴です。価格帯も近く、よく比較対象にあげられるこの2車種は姉妹車の関係にあるといえるでしょう。

2020年2月のマカンの買取相場価格は、337万5,000円です。上位車種として、最高出力や最高速度が更新された「マカンS」「マカンGTS」、「マカンターボ」もあります。

ポルシェを高額査定してもらうためのポイント

同じ車を売却する場合でも、いくつかのポイントに気を配るだけで査定額に差が出るケースがあります。こちらで解説する4つのポイントに気を配って、納得ができる査定額を狙いましょう。高額査定につながるポイントをご紹介します。

外観と内装はできる限り美観に仕上げる

査定を受ける際は、車は外観・内装ともにきれいな状態を保っておきましょう。普段から車をきれいに使っている方も、実車を査定員に見せるときはさらにきれいに仕上げておくことで、査定額アップ効果を期待できます。

車はきれいな状態のほうが査定員の印象はよくなります。印象を悪くして査定額を下げることがないように、最低限の洗車と清掃は行っておきましょう。

ただし、車にへこみや傷がある場合は無理にきれいに直そうとしないことをおすすめします。素人が手を出すと悪化してしまう可能性があるためです。業者に修理を依頼できますが、修理による査定額アップ効果よりも修理代のほうが上回ってしまう場合がほとんどといえます。

整備歴や手入れ方法をアピール

交換オイルの種類や交換頻度などを記録しておき、車を大切に扱ってきたことをアピールすることも重要です。どのような車も最初はまっさらな状態からスタートして、それぞれのオーナーのもと、異なる環境下で所有されます。

車ごとの整備歴をアピールするのに、点検整備記録簿（メンテナンスノート）を提出するのが有効です。大切に扱ってきた質の良い車であることを知ってもらうための判断材料を、こちらから積極的に提供しましょう。自身で整備歴のメモを取っていた場合は、査定時に伝えるのもおすすめです。

禁煙車はイメージアップ

車内でタバコを吸うとにおいが付き、査定のときに評価が下がる場合があります。乗り慣れた自分の車のにおいは気づきにくい場合もあるので気をつけましょう。においが気になった場合は、車専用の消臭剤を使って消臭してから査定に出すのがおすすめです。

においを気にする場合は、車内では喫煙しない禁煙車とするのが確実でしょう。禁煙車は評価のポイントになりますが、自己申告だけでは認められない場合もあります。灰皿に使用跡があったり、タバコのようなにおいがあったりするとNGです。客観的な視点で判断して禁煙車と断言できる場合はアピールしましょう。

一括査定を利用する

車の査定結果は、買取業者の価値判断にゆだねられます。買取業者によっては得意・不得意があり、なかにはポルシェについて詳しくない業者もあるでしょう。そのような業者に査定を依頼した場合、車の本来の価値が評価されない危険性もあります。

リスクを避けるには、複数の業者に見積もりを受ける一括査定を利用するのが効果的です。ポルシェに強い買取業者と出会える確率が高くなり、相場からかけ離れた不当な査定額で売却するリスクを抑えられます。より高値で買い取ってくれる業者に出会える確率も高くなるので、積極的に活用しましょう。

まとめ

ポルシェの査定相場について解説しました。車の査定額はメーカーだけではなく、車種やグレードに影響を受けて大きく変化します。年式や走行距離、事故歴の有無などにも目を向けて、車種別の買取相場を把握することが重要です。

ポルシェを高く売却したい方は、carview!中古車一括査定サービスをご利用ください。買取業者次第で査定額に差が出るリスクを抑え、より高く買い取ってくれる業者に出会うサポートを行っています。気になった方は、まずはお気軽にご相談ください。

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