車の買取査定相場の調べ方は？メリット・デメリットを解説

愛車を買取に出す際は、手続きを進める前に査定相場を把握しておきたいものです。店舗に相談したりインターネットで調べたりとさまざまな方法がありますが、どの調べ方が最適なのか知りたい方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、車の買取相場をリサーチする際に役立つ情報を詳しくご紹介します。メリットとデメリットをピックアップしていますので、高価買取につなげるための参考材料としても役立つでしょう。

車の買取相場の調べ方は4つ

中古車の買取相場を調べるには、主に4つの方法が考えられます。自宅にいながら調べる方法や正規ディーラーに相談する方法などさまざまです。具体的な買取価格は業者によって異なるため、より現実的な金額を知りたいときは実車査定を依頼してもよいでしょう。買取相場をリサーチできる4つの方法をご紹介します。

インターネットサイトの買取相場表

「大まかな金額を知りたい」と考えている方には、インターネットサイトを有効活用する方法がおすすめです。中古車買取業者の公式サイトから、売りたい車のメーカーや車種を入力することで概算価格が調べられます。

実際の買取では車の状態を細かく見るため、検索結果がそのまま買取価格に反映されるわけではありません。あくまでも想定価格ですが、簡単に調べられるため、忙しい方でも気軽に取り組めるでしょう。一括査定サービスを提供しているcarview!車買取でも相場表を公開しているので、ぜひ参考にしてください。

ディーラーでの下取り査定

正規ディーラーでの買い替えを検討している方は、下取り査定を依頼して相場を把握するのもひとつの方法です。より具体的な金額を提示してもらえるでしょう。

ただし、実際に店舗に足を運ぶ必要がある点には注意しなければなりません。予約する場合はスケジュール調整も必要になるため、なるべく早い段階から準備できると安心です。買い替えを希望している方には、新しい車の購入金額もあわせて把握する機会になるでしょう。

買取店での査定

近隣に中古車買取業者の店舗がある場合は、査定を依頼して車を直接見てもらうことも可能です。店舗に行く手間はかかりますが、明確な価格が分かります。

買取業者への売却を考えている方は、複数の店舗に査定を依頼するのがおすすめです。信頼できる業者を見つけやすいだけでなく、価格を比較することで高価買取につながることがあります。最終的な金額は商談時に変動する可能性があるため、概算価格を知るための方法として活用しましょう。

一括査定

「少しでも多くの業者を比較したい」という方は、一括査定サービスを活用して査定を申し込むのがおすすめです。インターネットで相場を調べたり、店舗に車を持ち込んだりといった手間が省けます。

一度に2社以上の業者へ査定を依頼できるのが一括査定の魅力です。車種名や走行距離などの情報から相場を算出し、大まかな買取相場を提示してもらえます。時間に余裕がない方でも気軽に利用できる方法といえるでしょう。carview!中古車一括査定サービスでは、最大10社で同時に一括査定が可能です。

それぞれのメリット・デメリット

買取相場の調べ方で迷っている方は、それぞれのメリットとデメリットを把握することも大切です。人によって最適な方法は異なります。自分にとってなるべく負担が少なく、メリットを最大限受けられる調べ方を選びましょう。ここからは、買取相場表や下取りなど4つの方法のメリットとデメリットを詳しくご紹介します。

買取相場表のメリット・デメリット

買取相場表は、インターネットから検索すればいつでも情報収集が可能です。パソコンだけでなくタブレットやスマートフォンでも調べられるため、手軽にリサーチしたい方に適しているといえます。

基本的に常に最新の情報が公開されているため、業者からの連絡を待つ必要もなく、素早く情報を取得できます。一方、サイトごとに価格差が激しかったり、掲載されている価格帯が幅広かったりするため、正確な情報を得るには不十分だと感じることもあるでしょう。

下取り査定のメリット・デメリット

下取り査定は、正規ディーラーに足を運んで車を見てもらう方法です。下取りは、中古車買取業者に比べると価格が安い傾向にあります。相場を知る方法としては活用できますが、高価買取を望む方は物足りなく感じるかもしれません。しかし、そのメーカーの車に関する知識は豊富なため、店舗やスタッフに対する信頼感を得やすい点はメリットです。

買取査定のメリット・デメリット

買取査定では、中古車買取業者に査定を依頼して車を見てもらいます。下取りよりも、高額査定を期待できるのが大きなメリットです。

一方、注意したいのは、悪徳な業者に引っかかる可能性がある点です。不当な理由で金額を下げられたり、強引に契約をせまられたりするケースがあります。全国にさまざまな業者が存在するため、信頼できる業者を選ぶのが重要でしょう。

また、複数の業者を比較したいときには1店舗ずつ査定を依頼しなければなりません。多大な手間がかかるため、忙しい方にとってはストレスに感じる可能性もあります。

一括査定のメリット・デメリット

一括査定は、ウェブサイトの一括査定サービスを活用して、複数業者に一度に査定を申し込む方法です。自宅にいながら簡単に査定依頼ができるため、時間を節約したい方に適した方法といえます。また、業者同士の競争によって高額査定が期待できる点は、一括査定ならではのメリットです。

一括査定サービスは大手業者と提携しているケースが多いため、悪徳な業者に引っかかるリスクも軽減できるでしょう。交渉のために業者からの電話に対応する必要はありますが、優良な業者ならば強引な営業をかけられる心配もありません。

相場を調べるなら一括査定がおすすめ！

相場の調べ方にはさまざまな方法がありますが、それぞれの特徴をふまえると、一括査定の利用が最もおすすめできます。大まかな査定額を調べたい方だけでなく、条件が合えば、すぐに買取契約まで進めたい方にも便利な方法です。

対応エリアが限られる点はデメリットですが、ディーラー下取りや中古車買取業者への査定依頼でも同様のことがいえます。さまざまなメーカーに対応してくれる業者がいるため、正規ディーラーが近隣にない場合でも気兼ねなく依頼が可能です。

車の査定額を左右するポイント

「車を査定に出したい」と考えている方は、実際に業者がどのような部分をチェックしているか把握しておきましょう。査定額に影響するポイントを知ることで、プラス査定につなげられるかもしれません。車のコンディションだけでなく、市場での人気度やオプション内容も重要な要素です。ここからは、査定額を左右するポイントを5つご紹介します。

車の年式やモデル、グレード、色などの基本スペック

中古車を買い取る際、業者が重視するのは車の基本的な情報です。メーカーや車種に加え、年式、グレードといったポイントにも注目しています。このような基本スペックは、車のリセールバリューを決めるうえで重要な要素です。

新しいものほど状態が良好な傾向にあるため、年式が新しい中古車は高価買取も期待できます。新車価格が高ければ中古車価格も高く設定しやすいため、グレードが高いほど高額になりやすいといえるでしょう。

ボディカラーを複数展開している場合は、カラーによって価格が上下することもあります。査定額が高くなりやすいといわれているのは、定番カラーであるブラック系・ホワイト系です。車種自体の人気度も価格に影響するポイントといえます。

走行距離、タイヤ周りなどの走りに関する部分

便利な移動手段として活用される車は、走行できない状態では高い価格をつけづらくなります。これまでの総走行距離も査定額に影響する点を理解しておきましょう。日本では5万km・10万km・15万kmといった大台を超えると、価格への影響が顕著になるといわれています。長く走るほど部品劣化や故障リスクも高まるためです。

ただし、走行距離が長さだけが車の価値を決めるわけではありません。状態がよければ相場より高くなる可能性もあるため、ひとつの判断基準として把握しておきましょう。走行状態を左右するという意味では、タイヤの溝の深さや傷の有無も重要なポイントです。

外装・内装の状態

中古車の見た目や内装の状態は、買取価格に大きく影響します。ボディに深い傷があり、塗装が必要な場合は、10万円以上のマイナス査定になる可能性も考慮しなければなりません。一方、走行中の飛び石などによる浅い傷は避けられないため、査定額に影響するケースはほとんどないといえるでしょう。

清掃のポイント

復元できない傷はそのまま査定に出すほかありませんが、査定直前に洗車や車内の清掃をすることでマイナス査定を避けられることがあります。使いこまれたイメージを与えるとプラス査定にもつながりにくいため、少しでもきれいな状態になるよう手入れしましょう。車内の小さなゴミを取り除いたり、消臭したりするのも効果的です。

純正パーツやオプション装備などの有無

売りたい車に純正オプションを装備している場合は、相場よりも高額な査定が期待できます。購入後に追加できないメーカーオプションは、とくに価格を左右しやすいポイントです。以下の装備をチェックして、該当するものがある場合は査定時にアピールしてみましょう。

【メーカーオプション】
・ヘッドランプ
・サンルーフ
・本革シート

【ディーラーオプション】
・フロアマット
・アルミホイール
・カーナビ

とくに、本革シート・サンルーフ・カーナビの3つは大幅な値上げにつながる可能性もあります。このほか、スペアキーや車の取扱説明書もプラス査定に効果的です。

車の経歴が分かる書類の有無

点検整備記録簿（メンテナンスノート）を所有している方は、査定の際に提出しましょう。これまで行ってきたメンテナンスや整備の内容が細かく記録されているため、「いつどこに手を加えたか」が伝えやすくなります。業者が獲得できる情報が増え、信頼性が増すことでプラス査定が実現するかもしれません。

点検整備記録簿がなければ提出する必要はありませんが、買取手続きに必要な以下のような書類は事前に用意しておきましょう。

査定額を上げるテクニック

高い金額で車を買い取ってもらうためには、業者に愛車の魅力をアピールすることも大切です。修理の痕跡や修復歴を隠すと信頼関係が築けないため、マイナス査定の可能性がある場合でも正直に事実を伝えなければなりません。少しでも査定額を上げるために、以下の2つのテクニックを実践してみましょう。

車のよいところをアピールする

業者がチェックするポイント以外に魅力がある場合は、査定や商談の際にアピールします。具体的な例は以下です。

・定期的にボディーコーティングを行っている
・車検以外にも定期メンテナンスを受けている
・純正オプションを装備している
・高価なドライブレコーダーを装備している

車の価値が高いことをアピールするだけでなく、車への愛着と知識を認識してもらえるよう意識しましょう。熱心に語ることで業者が感じる印象もよくなります。

嘘はつかない

「マイナス査定になりそう」という理由のみで、不都合な事実を隠すのは賢明ではありません。修復歴は記録を見たり、プロの査定士が実車をチェックしたりすれば簡単に分かるため、査定の時点でしっかり伝えておきましょう。

「修復歴はない」と伝えたあとで事実が発覚すると、業者から「ほかにもマイナス要素があるのではないか」と疑われる結果にもつながります。お互い気持ちよく取引を交わすためにも、査定額に影響するポイントは漏れなく共有しましょう。あわせて、マイナス査定をカバーできるような魅力のアピールを心がけることが大切です。

車の買取相場に関するよくある質問

中古車買取業者へ査定を依頼する際は、業者によって価格が異なる点に注意しなければなりません。売却するタイミングを見計らうことで、高価買取が実現する可能性もあります。スムーズに手続きを完了させるためにも、焦らず着実に準備を進めていきましょう。車の買取や相場について寄せられる質問と回答を4つご紹介します。

買取業者によって査定価格に違いが出るのはなぜ？

業者ごとに査定価格に差が出るのは、各業者が持っている販売ルートがそれぞれ異なるためです。買取から販売まで一貫して自社のみで行う業者もあれば、海外に輸出して再販売する業者もあります。この仕組みを理解しておくと、どの業者に売ればよいか判断しやすくなるでしょう。

たとえば、日本で人気の高い車は、自社で販売したり、国内の業者向けオークションに出品したりする業者でも高価買取が望めます。一方、年式が古いなど日本での需要が低い車の場合は、海外に販路をもつ業者に依頼することで価値を見いだしてくれるかもしれません。

車を高く売るおすすめの時期は？

高価買取に効果的なタイミングで査定を依頼したい方は、3月または9月を狙うのがおすすめです。中古車買取業者の多くは3月と9月を決算の時期としています。決算期が高価買取につながるのは、決算の直前に販売台数を増やして利益を上げるべく、積極的に買取をして在庫を確保しようと考えるためです。

一方、自動車税を支払った直後である4月は、購入希望者が減少する傾向にあります。市場での需要がなければ価格もつけにくいため、次の決算期である9月まで待つのもひとつの方法といえるでしょう。

査定額に有効期限はある？

中古車買取業者が提示する査定額の期限は一定ではありませんが、査定見積もりが出てから1週間程度であるケースが多く見られます。売却を決めるまで期間が開いてしまうと減額される可能性もあるため、いつまで有効な価格かを確認できると安心です。

中古車市場での買取価格は常に変動しています。現在100万円の価値がある中古車でも、半年後には半減しているかもしれません。変動する金額や期間も車により異なるため、可能であればなるべく早く売却したほうがよいでしょう。

査定から買取完了までにかかる時間は？

中古車を売却するためには、買い取ってもらう業者を決める作業からはじめなければなりません。そのあと実際に査定を依頼し、商談が成立してから契約に進みます。以下の流れを把握しておきましょう。

中古車市場での買取価格は常に変動しています。現在100万円の価値がある中古車でも、半年後には半減しているかもしれません。変動する金額や期間も車により異なるため、可能であればなるべく早く売却したほうがよいでしょう。

業者選びから入金完了までには、1か月程度が目安です。手続きの際、書類に不備があると入金までの期間も長くなります。発行に日数を要するものもあるため、売却を決めた段階でそろえられるよう準備しておきましょう。

まとめ

車の買取相場を知るためには、インターネットでの検索や店舗での実車査定など、複数の選択肢があげられます。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の生活スタイルや目的に合った方法を選びましょう。

高価買取を目指して複数業者を比較する際には一括査定サービスの活用がおすすめです。オプションやメンテナンス面での魅力をアピールすることで、さらなるプラス査定も期待できます。高値での売却を望んでいる方は、ぜひこの機会にcarview!中古車一括査定サービスをご利用ください。