未成年でも車の売却は可能? 条件や必要書類、手続きの流れも解説
未成年の方が車の売却を考えた際に「未成年でも売ることができるのだろうか」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、未成年でも売ることはできますが、誰でも勝手に売れるわけではありません。
未成年の場合は成人と異なり、注意点や必要な書類が多くなるため、売るための方法をきちんと知ることが大切です。そこでこの記事では、未成年が車を売る方法をはじめ、手続きに必要な書類や流れについてご紹介します。この記事を読んでおけば、スムーズに手続きができるでしょう。
目次
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車の買取相場を調べる未成年でも車の売却はできる
未成年が車を売却するためには、親権者の同意が必要です。未成年は法的に一定の制限がかかるため、本来であれば車の売却はできません。しかし、親権者の同意があれば成年同等とみなされるため、車を売却できます。未成年が先に売却の契約を結び、後に親権者の同意を得た場合も有効です。
未成年の場合、乗っている車が親名義の可能性もあるでしょう。売ろうとしている車が親名義の場合は、必要書類が多くなります。いずれにしても親の同意がないと用意できない書類があるため、実質的に未成年だけで車の売却を進めるのは不可能といえるでしょう。
未成年で車を売るときに必要な書類
実際に車を売る場合には、いくつか用意しなければならない書類があります。紛失した書類があれば、再発行に時間がかかるかもしれません。事前に必要な書類を確認しておくことで、安心して手続きができます。売却する車が親名義の場合も含めて、必要な書類をまとめたので事前にチェックしましょう。
手続きに必要な書類
自身が所有者の車を売却する際に必要になる書類は以下の通りです。スムーズに売買契約を結ぶためにも、あらかじめ用意しておきましょう。
- 自動車検査証(車検証):車内に携帯する義務がある書類
- 自賠責保険証:加入が義務付けられている保険の加入証明書
- 自動車税納税証明書:納税後の領収書
- 印鑑登録証明書:3か月以内に発行したものに限る
- 実印:自治体の役所で印鑑登録を行った印鑑
- リサイクル券:自動車リサイクル料金を預託している証明書
- 委任状:車の名義変更を業者に依頼する際に必要、業者で用意可能
- 譲渡証明書:車の譲渡を証明する書類、業者で用意可能
- 住民票:車検証の住所と印鑑証明書の住所が違う場合に必要
車の売却に必要になる書類
売却する車が親名義の場合
前項で紹介した必要書類に加えて、売却する予定の車が親名義の場合は以下の書類も必要です。
- 親の実印入りの同意書:親が売買契約時に同席する場合は不要なケースも有り
- 親の印鑑登録証明書:3か月以内に発行したものに限る
- 親の実印入りの譲渡証明書:親の実印を押した車の譲渡を証明する書類
- 親の住民票:車検証の住所と印鑑登録証明書の住所が違う場合に必要
- 親の実印入りの委任状:名義変更を業者に依頼する際に親の実印を押したものが必要
- 親の実印入りの委任状:名義変更を業者に依頼する際に親の実印を押したものが必要
売却予定の車が親名義の場合に追加で必要となる書類
売却する車がローン会社やリース業者の場合
ローンを返済中で、ローン会社やリース会社が所有者の車を売る場合は、親権者の同意を得る前にローン会社やリース会社に連絡をする必要があります。
その際に「所有権解除の書類」が必要な旨を伝え、「ローンがいくら残っているのか」「車を売って得たお金でローンの残債が清算できるのか」を調べましょう。
基本的にローンが残ったままでは車の売却はできませんが、車を売ったお金で完済できる場合は売却できるでしょう。足りなくても、残りを返済できれば問題ありません。確認事項が済んだら、必要書類を送ってもらいましょう。
未成年が車を単独で売却できるケースはただ1つ!
未成年であっても結婚している場合は、単独で車を売却できます。結婚をしたら未成年でも大人として判断する「成年擬制」という制度があるためです。成年擬制は未成年同士の結婚も有効で、離婚した後も効果は継続します。
結婚した後は生活を成り立たせるために経済的な自立が必要です。車を自由に売却するなどの行為ができないと、生活が困難になる恐れもあります。成年擬制により法的に成年と認められるため、一度でも結婚した未成年は車を売る際にも親権者の同意は必要ありません。売却先も、未成年を理由に売却を取り消すことは不可能です。
親の同意なしで未成年が車を売却した場合はどうなる?
婚姻歴がない未成年が親の同意なしで車を売却した場合、法律により「未成年者契約の取り消し」ができます。本人だけでなく親権者が望まない場合も、未成年に与えられた取り消し権を行使してキャンセルが可能です。
未成年に無理やり売買契約を結ばせようとする悪徳業者がいるかもしれません。不当な契約を結んでしまった場合、未成年を救済できるように法律で保護されています。悪徳業者はキャンセル禁止の特約を設けたり、高額な違約金を請求したりするかもしれませんが法的に認められません。
取り消し権は、あくまでも重要な法律行為で適用されます。日用品などの普段の買い物程度では適用されないため、注意しましょう。
知っておこう!未成年の車売却で気をつけること
現代は、フリマアプリやネットオークションなどで気軽に売買できる時代です。未成年にも身近だといえるフリマアプリを売買の方法として考えている方もいるでしょう。車の売却方法にはいろいろありますが、気をつけるべきことがいくつかあります。失敗しないために、注意点を確認しておきましょう。
メルカリやヤフオクでの売却
手軽に売却できる方法として、メルカリやヤフオクなどを検討している方もいるかもしれません。実際にメルカリやヤフオクでは、車を売却する取引が行われています。年齢認証が必要ですが、親の同意を得たと偽ったり勝手に親の書類を提出したりする未成年もいるようです。
もし偽りの方法で取引できたとしても、後に大きなトラブルに巻き込まれる可能性があります。ルール違反をした未成年の場合、前述した取り消し権も行使できません。
取引相手が見えないフリマアプリやネットオークションなどは、大人でさえトラブルのリスクがあります。トラブルが起こったときに未成年では太刀打ちできないため、利用は避けましょう。
買取価格の安い見積もり
買取してもらう場合は、安く買い叩かれないように気をつけなければなりません。必要書類をそろえれば、親権者が同席しなくても未成年だけで見積もりのやり取りができます。しかし未成年だけで対応した場合は注意が必要です。未成年だけで対応すると、甘く見られて安く買い叩かれる可能性が考えられます。
一方で、親権者が同席する場合は、極端に安い見積もりを出されることはほとんどありません。見積もりを見て不審な点を指摘される可能性が高くなるためです。知識や判断力がある大人が対応したほうが、価格交渉もうまくいくことでしょう。
勝手な売却はキャンセル料が発生することも
ルール違反をして未成年が勝手に車を売却した場合、キャンセルができても「キャンセル料」が発生します。このような場合、契約書に記載されたキャンセル料金が請求されるでしょう。
ルール違反がない場合もキャンセル料が発生することがあります。契約書の規約に「署名と捺印をした時点で契約が有効になる』と記載されている場合などはトラブルに発展するかもしれません。
そのような場合でも、取り消し権が行使できるため、法律上ではキャンセルが可能です。しかし、話し合いがうまくいかずにトラブルに発展するケースもあるので注意しましょう。
車を売却する方法と業者の選び方
車を売却する方法はいくつかありますが、こちらでは「下取り」「買取」「個人売買(オークション)」の3つの方法についてご紹介します。それぞれのメリットやデメリット、業者の選び方などを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
売却方法を検討して業者を選ぶ
「下取り」「買取」「個人売買(オークション)」の3つの方法について、以下にメリット・デメリットをまとめました。
- 下取り:買い替えの手続きが簡単。売値が安くなる傾向がある
- 買取:他店との価格競争により高額で売却が可能。業者によっては代車がない場合がある
- 個人売買(オークション):高額で売れるケースもある。手続きに手間がかかり、トラブルのリスクが高い
車の売却方法の違い
売り方によっては、数十万円もの差が出ることもあります。失敗したくないなら高く売れる可能性が高く、信頼度も高い「買取」がおすすめです。
買取であれば一括査定がおすすめ
買取を選択した場合、複数の業者を競合させることで、より高く売れます。複数の業者を競合させるためにおすすめのサービスが「一括査定」です。査定だけであれば、未成年でも親の同意なく行えます。一括査定にもいろいろあるため、多くの優良業者と提携している一括査定サイトを利用することが大切です。
未成年でもきちんと準備をすれば高額買取が見込める!
親権者の同意などのルールを把握したら、あとは「どうしたら高く売れるか」を考えましょう。車を高く売るためのコツを把握することで、未成年でも高価買取が見込めます。重要な3つのコツをご紹介するので、参考にして少しでも高く売りましょう。
車を売るタイミングを考える
車が高く売るためには、売却のタイミングを考える必要があります。高価買取が期待できるタイミングと理由は以下の通りです。確認して、高く売れるタイミングに合わせると良いでしょう。
- 1月~2月、7月~8月:新生活に向けて購入者が増えるため、決算期前の業者は多くの在庫を確保したいと考える
- 走行距離5万km、10万km以内:走行距離が長いとそれだけエンジンに負担がかかってきたと判断されるため、走行距離が短いほうが高価買取しやすくなる
- モデルチェンジ前:モデルチェンジ後には、中古車市場に古いモデルの流通量が増えて価値が下がる
車の高価買取が期待できるタイミングと理由
これらを考えて行動すると、タイミングを無視したときよりも高い査定額が提示される可能性が高まるのでおすすめです。
純正パーツをそろえておく
カスタマイズしているなら、純正パーツをそろえるとプラス査定になります。売るときに、無理に自分で純正パーツに戻す必要はありません。純正パーツをきちんと保管しているなら、カスタマイズしたままの車と純正部品を一緒に出すだけでも良いでしょう。
古い車になると、純正部品が入手できないこともあります。貴重なものと判断されることが、プラス査定になるポイントです。
車内の掃除・洗車をしておく
査定士に好印象を与えるために、車内の掃除や洗車をして車をきれいにしておきましょう。特に車内のニオイの対策は重要です。香水、タバコ、ペットなどのニオイは、本人は慣れてしまって気づいていないことがあります。思いあたる方は、換気や消臭剤で対策を行い、ニオイがない状態にしましょう。
きれいにしたからといって、査定価格が上がる保証はありません。しかし、きれいにしていないとマイナス評価になる可能性はあります。査定士に良い印象を与えることで、価格交渉がスムーズにいくメリットもあるので、きれいにして損はありません。
まとめ
未成年が車を売却するには、婚姻歴がある場合を除いて親権者の同意が必要です。親権者の同意なく勝手に車を売ると、後にキャンセル料を請求されるなどのトラブルが起こる可能性があります。車を売却する際には、親権者の同意を得てから売ることが大切です。
売却を決めたら、一括査定を利用してより高く売れそうな業者を探しましょう。carview!中古車一括査定サービスは、300社以上の優良業者のうち最大10社の査定を比較できます。愛車をより高く売るために、ぜひ活用してください。
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ユーザーコメント一番高い値段を出して頂き、来て頂いた営業も とても感じのいい人であった。 後からクレームなど無し、という条件をのんで 頂いた上での交渉でしたが、価格決定後に、 無料でクレームガード保証も入れて頂き、とても安心したお取引が出来ました。 是非車を売却する際にはまたお願いしたい。
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ユーザーコメントはじめて車を売却するので同時刻に合同査定をしていただきました。合計8社の中ダントツぶっちぎりの高値を出していただいたのがユーポスさんです。やっぱり値段で決まりですね。
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※1 2019年4月時点 当社調べ