エンジンが故障している車でも売ることはできる？

「エンジンが故障している車を売りたいけれど値段が付くか不安」「エンジンが故障している車でも高価買取できる方法を知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
エンジンが故障している車は査定額が下がることは避けられないものの、適切な手段で売ることで少しでも査定額を上げられる可能性があります。売却先によっては手数料がかかってしまう可能性もあるため、適切な業者選びが大切です。
そこでこの記事では、エンジンが故障している車が高く売る方法について解説します。エンジンが故障している車の状態に合わせて、最適な場所で売る方法がわかるでしょう。

「エンジンが故障した」＝即廃車なのか？

「エンジンがかかりにくくなった」「エンジンが異常に振動している」「エンジンルームから異音がする」などの異常を放置すると、エンジンのダメージが大きくなってしまいます。その結果、エンジンがかからなくなる、エンジンの部品が壊れてしまうなどの結果につながることも考えられるでしょう。

そのような車は修理に出して直さなければなりません。軽度なトラブルの状態であれば部品の交換で解決することがほとんどです。交換する部品にもよりますが、多くの場合数千円～数万円程度で対処できるでしょう。

エンジンの小さなダメージを放置することで、状態が悪化する可能性があります。大きなダメージになると、修理代は何十万円とかかるかもしれません。

修理代が高額になる場合は、修理ではなく車の買い替えを検討することをおすすめします。愛着がある場合は修理という判断もありますが、将来売却をする際に修理代をまかなえないことがほとんどです。エンジンが故障した車でも売れる場合があるので、詳しくご紹介します。

エンジンが故障している車でも売れる？

エンジンが故障している場合、多少の査定額の減額は避けられません。しかしエンジンが故障している車でも車を売ることは可能です。動かない車でも価値が0になることはほとんどないと覚えておきましょう。エンジンが故障している場合でも車が売れる理由をご説明します。

エンジンが故障していても車を売ることは可能

エンジンが故障している場合でも車を売ることは可能です。エンジンが故障していると車自体の運転ができなくなることもあるため、売るどころか処分費用がかかるケースもあります。

しかし売り方や売る場所を適切に見つけられれば、故障しているとはいえ、大切な愛車を少しでも高い価格で売ることは十分に可能です。故障の内容や程度によって買取価格は下がりますが、車の価値が0になることはほとんどありません。

故障している車が売れる理由

故障している車が売れる理由には主に2つの理由があります。ひとつ目の理由が、故障している車でも故障の程度が軽ければ修理して売れる場合があるためです。高額になる修理費用でも、買取業者が自社で修理して販売できる場合があります。

2つ目の理由が、利用できるパーツの再利用や海外輸出の販路があるためです。修理しても日本では買い手がつかない車でも、海外では販売できることがあります。修理自体が難しい車でも、パーツで利用できる部分が残っている場合もあるでしょう。

以上の理由から、エンジンが故障している車であっても買取業者によっては買取が可能なこともあるため、探してみることをおすすめします。

エンジンが故障している車はどこで売れるの？

「エンジンが故障している車をどこで売れば良いのかわからない」という方もいるでしょう。エンジンが故障している車の買取を依頼する場合に利用できるのは、中古車買取店、ディーラー、廃車買取専門店の3つです。それぞれの売却先の特徴について説明します。

中古車買取店

中古車買取店は、中古車の買取を主な業務として行っている業者です。エンジンが故障している場合でも、値段がつく可能性は十分にあります。中古車買取店の中には、車の修理をしてから販売できる業者もあるため、高額査定が期待できるかもしれません。

軽度な部品の交換で済む場合は、査定額の減額もそれほど大きくならないといえるでしょう。しかしエンジンの分解が必要になるような故障の場合は、査定額が大幅に下がります。場合によっては値段がつかない可能性もあるため、その場合は廃車買取専門店へ相談をしましょう。

ディーラー

車の買い替えをする場合に、購入と下取りを同時進行で進められます。ただしディーラーは車の下取りを専門にしているわけではありません。中古車買取店と比べると、査定額が低くなってしまいがちです。

車の損傷がひどく廃車になるような車の場合は、値段がつくどころか手数料を支払わなければいけない場合もあります。「車をできるだけ高く売りたい」という場合、ディーラーはおすすめできる選択肢ではありません。

廃車買取専門店

廃車買取専門店とは、エンジンや他の部品へのダメージが大きい車や、過走行車や古い車など廃車にするしかないような車を専門に買取する業者です。

廃車買取専門店は車を修理するのではなく、部品の再利用や海外へのパーツ販売を目的にしているため、中古車買取店やディーラーでは値段がつけられないような車でも買取をしています。

ただし廃車買取専門店は部品の価値としての買取になることもあるため、査定額はそれほど期待できません。ディーラーのように廃車にするための手数料は支払わずに済みます。

エンジンが故障した車は修理してから売る？

「エンジンが故障している車は修理したほうが売りやすい」と考えている方もいるかもしれません。買取価格は高くなる可能性がありますが、デメリットのほうが大きくなる場合も多いため修理しないほうが賢明です。エンジンが故障した車を修理しないほうが良い理由を詳しく解説します。

まずはバッテリー充電で動くか確認

エンジンが始動しない場合、まずはバッテリー充電で動くかどうかを確認しましょう。エンジンが始動しない場合、エンジンの故障が原因ではなくバッテリー充電が切れているだけの可能性もあります。

バッテリー充電で動くような場合であれば、査定額に影響することはないととらえて良いでしょう。バッテリー充電が切れている場合でも、無理にバッテリー交換をするとバッテリー代金のほうが高くなる可能性があるため、交換しないほうが良い場合がほとんどです。

修理代のほうが高くつくことがある

エンジンの修理をする場合、修理代のほうが高くつくことがあります。自分で修理業者に依頼する場合は、修理業者に利益分を上乗せされるためです。

買取業者が修理を行う場合は、自社で修理する方法と提携している修理業者に修理を依頼する方法があります。査定時には故障の程度を詳しく伝えておき、憶測で減額されるリスクを予防しましょう。故障の程度にかかわらず、現状のまま査定に出すのがポイントです。修理をするかどうかの判断は、査定額を提示されてからでも遅くありません。

逆に減額される可能性がある

修理をすると査定額が上がる可能性と下がる可能性の両方があります。下手に手を加えると再修理が必要になるためです。正常な部品を壊してしまうことも考えられます。故障していた箇所以外にも修理が必要な部分が増えるため、修理代も上がるでしょう。

修理業者であれば保証をしてくれる場合がほとんどですが、修理中にボディに傷がつく恐れもあります。修理の際はさまざまなリスクがともなうことを認識しておきましょう。

特に5万km、10万kmを超えているかどうかでも査定に大きな影響を与えます。車を高値で売りたい場合は、走行距離が大台を超えてしまう前に早めに売却したほうが良いでしょう。

走行不能車でもエンジンが生きているなら……

「車が走ることはできないが、エンジンは生きている」という場合も買取は可能です。部品の交換などの修理によって動かせるのであれば、中古車買取店でも買取できる場合があります。中古車買取店での買取が難しいときでも、廃車買取専門店にエンジンのみの買取を依頼しましょう。

エンジンが生きているかどうかわからない場合は、プロに見てもらい判断をしてもらいます。人気車種や部品生産が終了した車のエンジンは、廃車買取専門店でも高値がつく可能性があります。

車をできるだけ高く売るには

「車をできるだけ高く売りたい」という方は、高く売るためのポイントをおさえておきましょう。ちょっとしたことでも査定額に影響を与えるかもしれません。ここでは愛車をできるだけ高く売りたいときに、押さえておいたほうが良いポイントを4つご紹介します。

売るタイミングを見計らう

車を高く売りたいのであれば、売るタイミングを見計らいましょう。車を高く売りやすいタイミングは、決算期や新生活が始まる前の時期です。具体的には1～3月、8～9月が該当します。

車は就職や転職、転勤など、新生活が始まる手前の3月や9月に需要が高まるのが一般的です。3月や9月は会社のボーナスや決算期にも重なり、お金に余裕がある方が多いことも理由のひとつといえます。

走行距離がキリの良い数字になる前に売る

車を高く売りたい場合は、走行距離がキリの良い数字になる前に売るのがおすすめです。車の走行距離が査定に与える影響は大きく、走行距離と車の耐久性は直結していると考えられています。特に5万km、10万kmを超えているかどうかは査定額に与える影響が大きいといえるでしょう。

車の買取を検討しているのであれば、走行距離が5万km、10万kmを超えてしまう前に査定をしてもらうことが高価買取につながります。

車内をきれいにしておく

車がきれいかどうかは査定基準には入っていないものの、査定士に良い印象を与えることが可能です。車内が汚いと整備もきちんとされていないかもしれないと、判断されかねません。

ダッシュボードにほこりがついていないか、ドリンクホルダーには汚れがついていないかなどを確認して、きれいな状態にしておくことをおすすめします。

車の一括査定を利用する

高価買取につなげるには、車の一括査定も有益な方法です。一括査定を利用すれば、手間をかけずに高価買取できる可能性が高まります。個人や車の情報を1回入力するだけで、複数業者への査定依頼を行うことができ、利用方法も難しくありません。

査定は複数業社に依頼することで、中古車買取店同士が競合する構図です。競合されることによって査定額が上がることが期待できます。中古車買取店は得意なメーカーや車種が異なることを覚えておきましょう。中には故障車の修理に強い中古車買取店もあるので、一括査定を使えばエンジンが故障している場合でも高価買取ができるかもしれません。

まとめ

エンジンが故障していても、中古車買取店で買取できる可能性があります。中古車買取店での買取が難しい場合でも、廃車買取専門店に依頼することで、廃車費用をかけずに手放せるのがポイントです。迷っている場合は、中古車買取店と廃車買取専門店の両方に相談をしましょう。

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