車を売る際はETCを取り外すのか、そのまま売却するのかよく検討しよう
車を売るとき、ETC車載器などの付属品をどのようにすれば良いか気になる方もいるのではないでしょうか。「自分では外せないし、業者に外してもらって次の車につける費用もかかりそう」と考えている方もいるかもしれません。また、ETCに関わる個人情報が車載器に残されているかがわからないことも不安な要素です。
そこでこの記事では、車売却時にETC車載器をどのように取り扱えば良いかを解説します。最新のETC事情も紹介するので最新情報を把握した上で、愛車を売却する際のETC取り扱いの迷いが減らせるでしょう。
目次
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車の買取相場を調べるETCの有無による、車を売るときの収支の差はわずか
国土交通省の調べによるとETCの利用状況は2016年に90%に達しています。現在は多くの車にETC車載器が取り付けられていることから、中古車でもETCがついているほうが高く売れると考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、ETC車載器の有無は査定額に大きな影響はありません。ここでは、ETC車載器の有無と査定額の関係を詳しく見てみましょう。
参考:『道路:ETC利用案内:ETCの利用状況 - 国土交通省』
査定額はあるほうがやや高い
査定額はETCがあるほうがやや高い傾向にあるものの、それほど差はありません。最新式の車載器でもおおよそ数千円程度の違いでしょう。再販時に『ETC搭載』を売りにすることがあるので、高価買取に取り組んでくれる業者であればプラス評価をしてくれるところもあります。
しかし、実際はETCがある場合とない場合で顕著に差が出るわけではなく、ETCを取り外すかそのままにするかはよく考える必要がありそうです。
取り外し費用や再購入の費用も考慮する
ETCをつけたまま査定に出して、その分査定額に上乗せがあったとしても、次の車でETC車載器を再購入し取り付けすることを考えると、査定額の上乗せにメリットを感じることは少なくなるでしょう。
一方で取り外すとなると、取り外すためにかかる費用を考慮する必要もあります。また、次に購入した車でETCを利用する場合、車載器の購入費用や取り付け費用と売却時の車載器のプラス査定分を比べる必要もあるでしょう。ETCを次の車で利用するのなら、そのままにするか取り外すかは費用の収支トータルでの判断がおすすめです。
車を売るときにETCを外すと決めたら
収支を考慮した上で、ETC車載器の取り外しを決めたらどのような準備が必要でしょうか。取り外す際は自分で行わない、次に乗る車に車載器があるかチェックしておくなど、いくつかの注意したいポイントがあります。
また、ETC車載器に個人情報が残らないかも不安ではないでしょうか。その点も踏まえてETCを外す場合の注意点を確認しましょう。
次に乗る車にETCがあるかどうか確認
ETCの取り外しを決めたら、まずは次に乗る車にETCが搭載されているかを確認しましょう。新しい車に外したETC車載器を取り付けるには、改めてセットアップや取り付け費用が必要なので注意が必要です。車載器のセットアップは車用品店や販売店に依頼しなければできません。
車の買い替えに当たってETC車載器をつけ替える場合は、セットアップ代と取り付け費用がかかることは事前に把握しておきましょう。
外したETCがいくらで売れるか確認
ETC車載器は、買取相場に幅があります。ETC2.0対応のような機能が充実した機種であれば高く売れることもありますが、ETC2.0以前の古いものはさほど値が付きません。買取価格に大きな開きがあるので、取り外す前に車載器がどのタイプか確認しておくと良いでしょう。
車の買取額にETCはあまり影響がないことが多いため、最新の車載器を取り付けていたのであれば、取り外してから売ったほうがお得になることもあります。
自分で取り外さない
ETC車載器を素人が外すことはハイリスクです。配線などが切れてしまうと、車売却の契約違反とみなされて査定額が大幅に減額される危険もあります。取り外し費用を抑えるために自分で取り外すことはやめましょう。
ETC車載器は機種によっては車の買取査定の付加価値分より高く売れることもあります。取り外し費用はかかってしまっても、あとのことを考えれば、きちんと業者に頼むのが良いでしょう。
外したETCに個人情報が残ることはない
ETC車載器を売る際に一番気になるのは、個人情報ではないでしょうか。ETCを利用するにはカードを挿入する必要があり、使うETCカードはクレジットカード機能が紐づけされているものが大半です。
ETCはクレジット機能があるカードを利用することから、車載器を買取に出すとそこから個人情報が洩れる心配をする方もいるでしょう。しかし、住所、名前、クレジット情報などの個人情報は、ETCの車載器自体に残ることはありません。
また、ETC車載器を売る際、セットアップは業者が行うため、車体に関する情報も残らないので安心して売却できます。
ETC再セットアップの準備
新しい車に買い替えて、ETC再セットアップをする際、どのような書類が必要になってくるのでしょうか。再セットアップにはETCカードの他に免許証や車検証も必要です。
また、使っていた車載器を本当に再セットアップするかどうかのスペックの吟味もポイントになるでしょう。ETC車載器は機種によって利用できる機能が異なります。ここではETC再セットアップの準備について見てみましょう。
以前使っていたETCカードを取っておく
「ETCを買い替えたら、ETCカードも買い替える必要があるのでは」と考える方もいるのではないでしょうか。ETCは車載器を買い替えても、ETCカードはそのままで使用できます。
ETC車載器とETCカードはセットアップすることによって使用可能となるので、車載器を買い替えたからといって、ETCカードまで新調する必要はありません。車載器をセットアップすればそれまでのETCカードを使用できます。
次のETCをどれにするか決める
取り外したETC車載器の再セットアップの前に、手元にある機種の機能と最新のものの機能を比べてみることがおすすめです。新しい機種には割引が受けられる機能がついているものもあるので、安価で購入ができれば新しいものを利用したほうがお得になることもあります。
ETC車載器にはETC2.0対応のものなどの最新機種などから、カーナビにETCが内蔵されたものまでさまざまなものがあります。自分がどのようにETCや高速道路を利用するかをよく考えて、これまでのものを再セットアップするか購入するならどれにするかを選ぶと良いでしょう。
必要書類を準備する
ETC車載器のセットアップは、車用品店や車販売店に依頼する必要があります。その際、必要となる書類は免許証と車検証です。必要書類は再セットアップでも変わりませんが、再セットアップでは必要書類に加えてケーブルや車載器も忘れず準備しましょう。
セットアップ申込書はお店に用意があります。記入事項には車載器登録番号や形式登録番号などがあるので、こうしたものを控えておくとよりスムーズに手続きできるでしょう。
ETC2.0とは?
ETCを利用している方の中には「ETC2.0」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。2016年から国土交通省が導入したもので、「ETC2.0」の機能には多くの利点があります。
ここでは、有料道路の割引や、渋滞情報、安全運転のサポート機能など、ETC2.0について詳しく説明します。
国土交通省が推進している新しいETC
ETC2.0は国土交通省が利用推進を図っているシステムで、2016年から導入されました。従来の料金収集システムに加えて高速道路と車がリアルタイムで情報を連携することができ、渋滞の迂回ルートを教えたり安全運転のサポートや災害時の誘導をしたりできるサービス基盤です。
ETC2.0とITSスポットが通信をすることで、車両の走行履歴などの情報をもとに、車の走行の支援もしてくれます。高速道路上のあらゆる情報が提供可能となっているなど、多様性のあるサービスが特徴です。
参考:『ETC総合情報ポータルサイト|ETC2.0について』
一部の有料道路が割引に
ETC2.0では、圏央道の通行料金が2割引になります。これは、圏央道を環状道路として機能させるための取り組みです。割引区間は、圏央道の茅ヶ崎JCT~海老名JCT、海老名~木更津JCT、新湘南バイパスの藤沢~茅ヶ崎JCTとなっています。
割引の適応条件は、ETC2.0車であることと、ETCが装備された入り口インターチェンジをETC無線通信で走行することです。普通のETCと同じように走行するだけで、ETC2.0が搭載された車両であれば割引を受けることができます。
渋滞情報などのサービスを提供
高速道路を利用する際、渋滞情報が気になる方も多いでしょう。ETC2.0を搭載していれば、リアルタイムに渋滞情報を得ることができます。カーナビと連携させることで広範囲の道路状況を把握できるため、渋滞を回避するルートの再検索が可能です。
従来の渋滞情報システムに比べてETC2.0のITSスポットは非常に多くのデータを送信できるため、リアルタイムで渋滞情報をカーナビに配信することができます。そのため、ETC2.0では常に新しい情報で、渋滞を回避するルートを選びなおすことが可能です。
また、ETC2.0は対応のカーナビやスマホと連動させることで、常に最新の渋滞情報を反映することがでる点も利点といえます。
安全運転もサポート
また、ETC2.0には安全運転をサポートする機能も付いています。事故が多発する地点では注意喚起を促してくれる機能など、さまざまな機能でドライバーを手助けしてくれます。
高速道路での事故は、通常の道路での事故に比べて被害が甚大になりがちです。そのような側面からも安全運転のサポート機能は重要といえるでしょう。
また、災害時は規制情報などを受信可能で、高速道路の安全運転支援機能だけでなく、緊急時にも役立つシステムになっています。
一部のETC車載器は2022年に使えなくなる?
2022年に使用できなくなるETC車載器があります。2030年には新しい「セキュリティ規格」の導入により、さらに使えなくなるETC車載器が増える見込みです。これは2005年に世界無線通信会議が定めた、無線通信規制法が関与しています。
この法律は、電波利用の効率化を目的として定められました。昨今の電波事情がETCにも影響を与えたといえるでしょう。
使えなくなる機種は、「2007年以前の技術基準適合証明・工事設計認証(旧スプリアス認証)を受けたETC車載器」です。車載器本体の裏面にある車載器管理番号が0から始まるものは2022年12月1日以降使えなくなります。
外装だけでもチェック項目は多岐にわたるため、丁寧に扱っていればマイナス査定の金額も軽減できるでしょう。傷の修復ができないと判断した場合は、他の項目でカバーできるようきれいな状態に整えておきましょう。
ETCマイレージサービスとは?
ETCにはマイレージサービスが付随することをご存じでしょうか。高速道路を利用する方にはお得なサービスです。高速道路の料金に応じてポイントが貯まるサービスですが、どのように申し込めばいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。
ここでは、ETCマイレージサービスがどのようなものかを申込方法も含めて紹介します。ETCでより多くのお得を享受しましょう。
ETCの利用料金に応じたポイントサービス
ETCマイレージサービスとは、ETCの利用額に応じてポイントが還元されるサービスのことを指します。買い物をする際のポイントカードと同じようなイメージです。ETCで利用した分だけ、決められた還元率のポイントが付与されます。
付与されたポイントは、有料道路の料金の支払いとして利用することができます。つまり、有料道路をETCで支払いするとポイントが貯まり、支払いにも使えるというお得なサービスです。
webサイトまたは郵送で申し込みが可能
ETCマイレージサービスは郵送かインターネットで簡単に申し込めます。インターネットなら申し込んでから即日でサービスを受けることが可能です。有料道路を利用すると、申し込んだ日からすぐにマイレージが還元されます。
自宅で簡単に申し込みが完了するという点からも、インターネットでの申し込みがおすすめです。申し込みは「ETCマイレージサービス」のサイトで受け付けています。
一括査定でETCの疑問にも親切に対応する買取業者をみつけよう
「車を売りたいけれど、ETCをどうしたらいいのかわからない」という場合は、一括査定で複数の買取業者から査定をしてもらうことをおすすめします。一度に複数の業者から返事がもらえるので、どの買取業者が親切に対応してくれるか比較できるでしょう。
carview!車買取は提携する300社から選んで一括査定ができます。サイトには業者のクチコミも多数寄せられているので、そうした情報を買取業者選びの参考にしても良いでしょう。悩むことがある場合は特に、信頼のおける業者を選び出すことが重要です。
まとめ
車査定の際、ETC車載器の有無はあまり査定額に影響がありません。愛車についている車載器がどのようなタイプなのか、取り外し工賃はいくらかかるのか、プラス査定の対象になっているのかを見極めて、取り外すかそのままにするかを決めましょう。2022年に使えなくなるETC車載器であるかどうかもひとつのポイントになります。
ETCをつけたままにするのか外すのか、決断ができないときには一括査定の利用がおすすめです。車載器の有無による査定額の違いや取り外し費用など、疑問に答えてくれる買取業者を見つけましょう。carview!車買取では安心安全の買取業者300社と提携しており、信頼のおける買取業者が見つけられます。一括査定はcarview!車買取をご利用ください。
#車売却
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LINEヤフー株式会社は、一般社団法人日本自動車購入協会のウェブサイト監修を受けています。
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- 実際の査定金額
- 70.0万円
- 見積り数
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- 査定満足度
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ユーザーコメントオートバックスの担当者の対応や説明が良心的で、査定額を前提なしに短時間で提示し、大変信頼できると思った。当初はほぼこちらに決めていた。しかし、最後になってビッグモーターからさらに高い金額が示されたので、決めた。
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- 実際の査定金額
- 63.9万円
- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメント一番高い値段を出して頂き、来て頂いた営業も とても感じのいい人であった。 後からクレームなど無し、という条件をのんで 頂いた上での交渉でしたが、価格決定後に、 無料でクレームガード保証も入れて頂き、とても安心したお取引が出来ました。 是非車を売却する際にはまたお願いしたい。
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- 実際の査定金額
- 75.0万円
- 見積り数
- 8社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメントはじめて車を売却するので同時刻に合同査定をしていただきました。合計8社の中ダントツぶっちぎりの高値を出していただいたのがユーポスさんです。やっぱり値段で決まりですね。
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※1 2019年4月時点 当社調べ