車売却時の必要書類をチェックしよう！ 再発行の仕方や流れも

車を売却する際には、いくつか書類をそろえる必要があります。事前に確認し、準備しておくと買取業者とのやりとりもスムーズに進みます。では、具体的にどのような書類をそろえればよいのでしょうか。
この記事では、車を売却する際の必要書類や、書類を紛失した場合の再発行方法を紹介します。売却時の流れや必要書類以外にも用意しておくとよいのも紹介しますので、車を売却する際の参考にしてください。

車売却時の必要書類は？紛失した場合の再発行方法

車を売却する際にはさまざまな書類が必要です。足りない書類があると、契約が進められない場合があります。

必要書類が見つからない場合、検討しなければならないのが書類の再発行です。再発行には時間のかかる書類もあるため、事前に必要書類がそろっているかチェックしておきましょう。

また、普通自動車と軽自動車では一部必要書類が異なるため、併せて確認しておくと安心です。

1．車検証

自動車検査証、略して車検証と呼ばれる書類です。車両番号や所有者などの情報が記載されています。自動車を運転する際に携帯することが義務付けられているため、多くの方がグローブボックスに保管しているでしょう。

見当たらないときは、まずグローブボックスを探してみましょう。他の書類と一緒に保管されているかもしれません。

万が一、車検証が見つからない場合は、再発行する必要があります。印鑑や本人確認書類を用意し、管轄の運輸支局で手続きを行いましょう。手数料は350円です。代理人に依頼する場合は、印鑑を押した委任状が必要です。

2．自動車税納税証明書

自動車税は1年に一度、4月1日時点の車の所有者が支払う税金です。5月初旬に納税通知書が届き、期日までに金融機関やコンビニエンスストアで支払います。支払いが完了すると半券に納付日入りのスタンプを押してもらえ、領収書および納税証明書として利用可能です。

現金の他、クレジットカード払いもできます。専用サイトを使用する必要があること、手数料がかかることに注意が必要です。

自動車税納税証明書がない場合は、再発行の手続きを行いましょう。普通自動車と軽自動車では自動車税の支払先が異なるため、発行場所も異なります。それぞれの再発行場所は以下の通りです。

直接訪れるのが難しい場合は、郵送による再発行ができます。手順は各都道府県や市町村によって異なるため、事前に確認しましょう。

必要な持ち物は、軽自動車・普通自動車ともに交付申請書と車検証（自動車の登録番号、車台番号が分かるもの）と身分証明書（登録名義人の氏名・住所が分かるもの）です。

3．自賠責保険証明書

自賠責保険は、車を所有する全ての人が加入する必要があり、強制保険とも呼ばれます。自賠責保険に加入していないと、公道を走行できません。

車両を新規登録する際や、車検に出す際に次回の車検までの金額をまとめて支払います。自賠責保険証明書も携帯が義務付けられているため、車検証と一緒にグローブボックスに保管されていることが多いでしょう。

自賠責保険証明書を紛失してしまった場合、代理店では再発行できないため、契約している保険会社に問い合わせます。どの保険会社と契約しているか分からない場合は、以前契約していた保険会社や車検を依頼した業者に確認してみましょう。

4．実印

実印として使えるのは、印鑑登録をしている印鑑のみです。印鑑登録が済んでいない場合は、早急に登録しましょう。実印は名義変更の手続きに必要です。普通自動車は、委任状や譲渡証明書への押印に実印を使います。

軽自動車の名義変更には実印を必要とする書類がないため、認印でも問題ありません。ただし、中古車買取業者との契約書で実印が必要となる場合もあります。

5．印鑑証明書

印鑑登録を済ませた実印と一緒に、印鑑証明書も持参します。印鑑証明書は実印が実際に登録したものだと証明するための書類です。印鑑証明書と実印を見比べて、実印の有効性を確認します。

印鑑証明書を持参するのは、普通自動車を売却する場合のみです。軽自動車は認印だけで契約できるため、印鑑証明書は必要ありません。印鑑登録自体は無料でできますが、印鑑証明書の発行には300円の交付手数料が必要です。

発行から3か月以内のものを提出するのが一般的なため、売却を決めてから発行するとよいでしょう。指定した期間より前に発行した印鑑証明書の場合は、再取得が必要です。

6．リサイクル券

車を廃車にする際に費用の一部を所有者が負担する「自動車リサイクル法」に基づき、定められた料金を支払うとリサイクル券がもらえます。これを売却するときに相手に譲渡すると、リサイクルのために支払った費用が返ってきます。

リサイクル券は再発行できません。代わりとなる情報を「自動車リサイクルシステム」のウェブサイトから印刷できます。

このとき、車体番号や車両区分を入力する必要があるため、車検証を用意しておきましょう。中古車買取業者によっては、この作業を代行してくれることもあります。

7．譲渡証明書

車を譲渡したことを証明するために記入する書類です。所有者が変わったという証明になり、新しい所有者は買取業者となります。譲渡証明書は買取業者が用意するため、契約時に各項目を記入しましょう。

譲渡証明書に記入するのは、車名・型式・車台番号・個人情報などです。氏名や住所は、印鑑証明書と同じ情報を記入しましょう。普通自動車の場合、実印を押印します。

8．委任状

委任状は、買取業者や車の新しい所有者に名義変更を依頼するための書類です。名義変更は、運輸支局にて元の所有者が行います。この作業を買取業者に依頼するために、委任状が必要です。

委任状は、契約の際に買取業者から用紙を受け取って情報を記入し、普通自動車の売却では実印を押印します。氏名や住所などの情報は印鑑証明書の通りに記入しましょう。なお、軽自動車を売却する際は、認印で構いません。

必要書類の準備は早めが安心

必要書類が見つからず、再発行が必要になった場合、書類の種類によっては準備するのに時間がかかることがあります。例えば、車検証の発行には半日程度かかる他、自賠責保険証は1週間以上かかる場合もあります。

車関係の手続きに慣れていない人であれば、想像以上に時間がかかることもあるでしょう。直前で慌てることのないように、早めに準備しておくと安心です。

車売却時に車庫証明は必要なし

売却時には、車庫証明を提出する必要はありません。車庫証明は新しく車を購入する際に、車を置くスペースが家や駐車場などで確保されているのかを示すものです。

車を売却する際は、今までその車を止めていた車庫が必要なくなるため、車庫証明も必要ありません。

新しい所有者が車庫証明を登録した際、以前の車庫証明データは自動的に抹消されます。そのため、車の売却時には車庫証明に関する特別な手続きはありません。

軽自動車・普通自動車で車売却時の必要書類は異なる

普通自動車と軽自動車では、車を売却する際の必要書類が異なります。それぞれの売却時に必要な書類は以下の通りです。

軽自動車は手続きに押印は不要ですが、売買契約時に押印を求められる場合があります。ただし、普通自動車のように実印である必要はなく認印で問題ありません。

一方、普通自動車は動産として国土交通省へ登録するため、認印ではなく実印を用意する必要があります。

車売却時に追加で必要書類を準備するケース

車の売却時、場合によっては上記以外の書類が必要となることもあります。どのようなケースで必要になるのか、事前にチェックしておきましょう。あらかじめ用意しておけば、買取業者との取引がよりスムーズになるでしょう。

車検証の住所と現住所が違う場合

車検証に記載されている住所と現住所が異なる場合は「住民票」を用意しましょう。住民票には前の住所地も記載されているため、売り手が車の所有者だと証明できます。

住民票は居住地の役所で発行でき、発行手数料として300円必要です。マイナンバーカードがあれば、コンビニエンスストアでも取得できます。ただし、対応していない自治体もあるため事前に確認しておきましょう。

2回以上引っ越している場合

車を購入してから住所変更が2回以上ある場合は、これまでの住所の履歴が全て記載されている「戸籍の附票」が必要です。

住民票にはひとつ前の住所しか記載されていないため、住民票だけでは車の所有者であることを証明できません。

戸籍の附票は本籍地がある役所の窓口で取得でき、発行手数料は数百円ほどです。郵送での取り寄せも可能ですが、数日～1週間かかるため注意しましょう。

結婚などで姓が変わっている場合

結婚や離婚などにより、車検証に記載されている姓が変わっている場合は「戸籍謄本」が必要です。戸籍謄本には、氏名変更の記録が記載されています。

提出する戸籍謄本は、売却する本人の記録だけ記載されているもの（戸籍抄本）を用意しましょう。他の家族の記録を含める必要はありません。

戸籍謄本は、本籍地がある役所の窓口で取得できます。手数料は数百円で、本人確認ができる書類と印鑑が必要です。

郵送で取り寄せることも可能ですが、戸籍の附票と同様に数日～1週間ほどかかります。郵送で取り寄せる場合は、時間に余裕を持っておきましょう。

必要書類以外も　車売却時に用意しておきたいもの

愛車を売却する際には、少しでも高値で売りたいと思う方がほとんどでしょう。ここでは、車を買取に出す際に用意しておくとプラス査定につながるアイテムを紹介します。

メンテナンスノート

メンテナンスノートは「メーカーの保証書」と「点検整備記録簿」がセットになったものです。原則として、メンテナンスノートの再発行はできません。

点検整備記録簿には、車検や修理などこれまでのメンテナンス履歴が記載されています。実物を見ただけでは分からない過去の記録が分かるため、プラス査定につながるでしょう。

メンテナンスノートは、車検証などと同じようにクローブボックスに保管されていることが一般的です。査定を受ける前に、保管場所と保証書と点検整備記録簿がそろっているかを確認しておきましょう。

取扱説明書

取扱説明書は、車の操作方法などが書かれたマニュアルです。取扱説明書を紛失した場合、マイナス評価になってしまう可能性があります。

純正パーツやオプション品

純正品やオプション品は後付けができないことから、プラス査定が期待できます。純正品を社外品に交換している場合は、取り外した純正品を査定時に持参するとよいでしょう。

ただし、純正品がプラス査定につながるとは限りません。タイヤやホイールなど一部のパーツは、社外品のほうがプラス査定になるケースもあります。

スペアキー

購入時に付属していたスペアキーも、プラス査定につながるアイテムです。車のキーにはさまざまな種類があります。

キーレスシステムは「スマートキー」のことを指し、メーカーによって名称が異なります。例えば、スズキは「携帯リモコン」、日産は「インテリジェントキー」です。

防犯装置であるイモビライザー付きのキーは、ディーラーでないと作製できないものも多く、スペアキーがそろっているかで査定額が左右します。

必要書類を理解したら？車売却の流れをチェックしよう

書類がそろったら、売却の際の具体的な手順を知っておきましょう。ここでは、車を売る際の流れと注意点を紹介します。一つひとつ流れをつかむことで、売却をスムーズに進められるでしょう。

1．車を売る方法を決める

車を売却するにはディーラーの下取りや中古車買取店への売却など、いくつもの方法があります。

ディーラーの下取りは、買い替えの際に便利な方法です。ディーラーに下取りしてもらうことで売却金を次の車の購入費に充てられるため、出費を抑えられます。

個人売買で車を売却するのも方法のひとつです。しかし、あいまいな契約が原因でトラブルが起こりやすいため、慣れていない方は避けたほうが無難かもしれません。

愛車を高く売りたいのであれば、中古車買取業者への売却がおすすめです。買取を専門としないディーラーの下取りに出すよりも、高い査定額が期待できます。買取業者にはディーラーと同じく車のプロが多く在籍しているため、安心して取引できるでしょう。

2．買取業者を決める

買取業者をどのように探すかも検討しましょう。買取業者の多くはインターネットで簡単に探せます。近くにある地元の店舗を直接訪問するのもよいでしょう。

インターネットで探す場合、一括査定サービスを利用するのもおすすめです。いくつかの情報を入力するだけで、複数の買取業者に査定依頼ができます。

短い時間で効率的に買取業者を探したい方は、カービュー車買取の愛車一括査定サービスをご利用ください。全国300社以上の中からぴったりの買取業者を探せます。

3．査定・売買契約をする

利用するサービスや買取業者が決まったら、実際に査定を依頼しましょう。あらかじめ一般的な相場価格を調べておくのも大切です。

一括査定を利用した場合、複数の買取業者の査定価格を聞けるため、申し込みと同時に相場価格も把握できるでしょう。

電話やネット査定の後は、実際に車を見てもらう実査定に入ります。買取価格や条件に納得できたら、売買契約を結びましょう。契約に必要な書類と、印鑑が必要です。実査定を受ける前に、必要書類がそろっているかを確認しておきましょう。

4．車両を引き渡す

契約を交わしたら、車両を引き渡します。引き渡しの日程は、担当者と相談して決めましょう。業者によっては、家まで取りにきてもらうよう依頼できます。

車両を引き渡す前に、車内に私物が残っていないか隅々まで確認しましょう。残っている私物は基本的に処分されるため、問い合わせるタイミングによっては取り戻せません。貴重品などの忘れ物には特に注意しましょう。

5．入金確認をする

車両の引き渡しが完了したら、入金を待ちます。契約時に指定した銀行口座への入金を待ちましょう。

まれに誤った金額が入金されることもあるため、正しい金額が入金されているかをチェックします。金額が間違っているようであれば、速やかに担当者に確認しましょう。

引き渡しから入金までの期間は買取業者によって異なります。目安となる期間は1週間程度です。早ければ3営業日～4営業日で入金されます。買取業者によっては決まった日にまとめて振り込み作業を行っているため、入金日の目安を聞いておくとよいでしょう。

車売却時に気を付けたいポイント

車を売る際には、いくつか気を付けておきたいポイントがあります。主に「車の所有者名義人」「買取相場」「契約のキャンセル」についてです。それぞれどのような点に注意が必要なのか確認しておくと安心です。

車の名義人を確認しておく

車は名義人本人でなければ売却できません。車の所有者名義は車検証の「所有者の氏名」欄で確認可能です。

例えば「車の名義人は親でも、実際に乗っているのは子ども」というケースがあります。この場合、車を売却できるのは名義人である親のみです。子どもが車を売るには、名義変更の手続きが必要となります。名義変更の手続きは以下の2つです。

また、ローンを組んで車を購入した場合、所有者がディーラーやローン会社になっていることがあります。この場合は、ローンを完済してから名義変更をしなくてはなりません。方法の一例は以下の通りです。

相場を理解しておく

実査定前に、自分の車の買取相場をあらかじめ理解しておきましょう。買取相場を知らなければ、提示された査定額が高いのか低いのかが分からず、通常よりも安い値段で買いたたかれてしまうかもしれません。

買取業者は少しでも安く買取りたいと考えているため、最初は低めの価格を提示してきます。相場を把握しておけば、明らかに安い値段を提示された際の質問や価格交渉で有利です。

キャンセルについて確認しておく

売却契約の手続きが完了した後の、キャンセルは基本的にはできません。キャンセルができた場合でも、契約が発生している以上、キャンセル料や違約金が発生する場合があります。

ただし、売買契約の書類がまだ手元にある場合はキャンセルができる場合もあります。キャンセルの可否は買取業者によってさまざまです。契約前にキャンセルについて確認しておくと、安心です。万が一キャンセルしたい場合は、なるべく早く買取業者に連絡をしましょう。

契約直後から、再販に向けて買取業者はさまざまな作業を始めます。再販に向けての手続きや車両の整備が進んでしまってからキャンセルをすると、タイミングによっては買取業者側に損が出てしまうことがあるでしょう。その場合、キャンセル自体はできても違約金が発生するケースがあります。

車購入時に必要な書類もチェックしよう

車を購入する際には、売却時と同様に事前に準備の必要な書類があります。購入時の流れや書類が必要なタイミングを知っておけば、スムーズに新しい車を購入できるでしょう。ここでは、新しい車を購入する際の流れや必要な書類を紹介します。

車を購入する流れ

新しい車を購入する際の流れは、以下の通りです。

疑問に思うことがあればその都度質問し、解決した上で次のステップに進みましょう。特に、車探しや見積もりに関しては妥協せず、納得するまで行うのをおすすめします。

代金の支払い方法は、現金や自動車ローンが一般的です。それぞれの特徴を把握した上で、自分に合ったものを選びましょう。

車購入時の必要書類

新しく車を購入する際、必要な書類は以下の通りです。

自賠責保険証・委任状・自動車検査証は販売店で用意してもらえるため、自分で用意する必要はありません。車庫証明書の取得は、手数料を払えばディーラーや行政書士に代行を依頼できます。

印鑑証明書など、役所での発行が必要なものは平日しか受け取れません。余裕を持って準備することをおすすめします。

車の売却はカービュー車買取で高額査定を狙おう

愛車を少しでも高値で売却するには、複数の買取業者へ査定を依頼し、査定額を比較検討することが大切です。カービュー車買取の中古車一括査定サービスは複数の業者の買取額が一度に分かるため、高額査定につながるでしょう。

ここでは、カービュー車買取の中古車一括査定サービスで高額査定が狙える理由を紹介します。

最大10社まで、中古車買取査定の一括依頼が可能

カービュー車買取の中古車一括査定サービスなら、一度に最大10社まで査定依頼が行えます。複数の買取業者の査定金額を比較でき、その中から高値の業者を選べるので、より高額査定に近づくでしょう。

また、提携する買取業者は、JPUC（一般社団法人日本自動車購入協会）に加盟する優良業者も含まれています。JPUC加盟店なら不適切な勧誘も禁止されているので、安心して査定依頼ができるでしょう。

最短45秒、愛車の相場をチェックしよう

カービュー車買取の中古車一括査定サービスは、ウェブサイトの専用フォームを使えばわずか45秒で完了します。車種情報とお客さま情報を選択するだけで、簡単に買取相場をチェックできるのが特徴です。

専用フォームでは、査定を依頼したい業者を選択できます。専用フォームに必要事項を入力した後は、買取業者より電話やメールで相場情報や出張査定の連絡が来るのを待ちましょう。

少ない手順で買取相場を比較検討できるため、車の売却に慣れていない方も安心して利用できます。

まとめ

車の売却時にはさまざまな書類が必要です。必要な書類の種類や書類が全てそろっているか、事前に確認しておきましょう。また、書類によっては取得に時間がかかるものがあるため、時間に余裕を持って準備を進めておくことをおすすめします。

査定額は売却先によって異なることから、一括査定などを使って複数の業者を比較すると効率的です。カービュー車買取の中古車一括査定サービスは、最大10社の査定額を一度に比較できます。

愛車の売却を検討している方は、カービュー車買取の中古車一括査定サービスをぜひご利用ください。

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