車検切れの車を売ると損をする? 査定への影響や売却時の注意点を解説
一般的な家庭用の車は、2年に一度車検を受けなければなりません。車検切れの状態では公道を走行できないため「車検切れのままの車を売っても良いのかわからない」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、車検切れの車を売る方法や車検切れの状態が査定額へどのような影響をおよぼすか詳しく解説します。お得に売るための交渉ポイントも紹介しますので、安全で満足な取引を実現できるようになるでしょう。
目次
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車の買取相場を調べる車検切れの車も売ることが可能
車検切れの車でも、買い取ってもらえることがほとんどです。車検切れがプラス働くことは無いですが、大きなマイナスでもありません。ここではその理由について説明します。また、車検切れの車を業者へ持ち込むときに押さえておきたい注意点まで解説するので、ぜひご覧ください。
車検切れの車も売れる
「車検の有効期限が切れた車は買い取ってもらえない」と考える方もいるかもしれませんが、車検切れのみを理由に買取を断られるケースはほとんどありません。業者が点検・整備を行って車検に通してから販売するためです。
車検に通す作業自体はそれほど大きな負担ではないため、査定額への影響も少ないと考えて良いでしょう。大幅な減額を提示された場合は、他の買取業者に査定してもらうのもひとつの方法です。
ただし、車のコンディションが悪い場合はマイナス査定につながることもあります。この場合、車検が切れているかどうかはあまり関係ありません。車検切れで売却を諦める前に、まずは買取業者へ査定を依頼してみましょう。
買取店への持ち込みには注意が必要
車検切れの車は公道を走行できません。万が一運転した場合は免許停止の処分が課されます。自動車保険の期限が切れている状態で事故を起こせば、さらに多額の賠償を背負うことになるため注意しましょう。
そのような状態でも持ち込み査定を依頼したい場合は、レッカー業者に車の運搬を依頼したり仮ナンバーを使用したりといった対応が必要です。どちらも費用がかかるので、事前に調べておくと良いでしょう。
費用をかけずに車検切れの車の査定を依頼したい場合は、出張査定サービスがおすすめです。買取業者が車の保管場所まで訪問してくれるため、面倒な作業を省略して査定してもらえます。
車検切れの車を売るときの査定への影響とは?
車検の有効期限が切れている車でも売却は可能です。それがマイナス査定のリスクになることはほとんどないと理解しておきましょう。車検に通してから売却するとかえって損をする結果につながりかねません。車検切れが査定額にどのように影響するのか、2つの観点から解説します。
車検切れでも影響はほぼない
車検切れの車を所有している方は、買取業者に売る場合でもマイナス査定にならない点を理解することが大切です。「公道を運転できない」という状況はユーザーにとってはデメリットに思えますが、業者にとっては減額するほどの要素ではありません。
中古車査定では、車検の残り期間が長いほど評価がプラスされる傾向にあります。車検に通した直後の車はとくに好印象を与えやすいでしょう。ポイントは「残り期間が短いほど減額される」わけではないということです。残り期間がプラスに働くことはあっても、車検切れによってマイナスに評価されるケースはほとんどないと認識しておきましょう。
わざわざ車検を通すと損をするかも
車検の有効期限が切れた場合は、車検に通さないまま売却するのが賢明といえます。プラス査定のために車検に通しても、結果的には損をする可能性があるためです。
たとえば、点検整備費用や法定費用を含めて15万円の車検費用を支払った場合、査定額は15万円以上のプラスがなければお得に感じられません。車検の残り期間があればプラス査定は少なからず期待できますが、15万円以上の金額を上乗せする業者は少ないでしょう。
年式の古い車や故障が多い状態では、さらに損をするリスクが高まります。車検に通す作業自体にも手間がかかるため、時間的な負担もふまえるとそのまま売却するほうがおすすめです。
車検切れの車を売るときの3つの方法
車検切れのまま車を売る場合は、適切な方法で査定を依頼しなければなりません。場合によっては免許停止処分が課されるリスクもあるため、正しい流れで依頼できるよう理解を深めておきましょう。ここでは仮ナンバーを利用して持ち込む方法と、出張査定サービスを利用する方法を解説します。
出張買取を利用する
仮ナンバーを取得する余裕がない方や面倒に感じる場合は、出張査定サービスを実施する業者を探すのがおすすめです。
査定から買取まで出張で対応してくれる業者も多数存在します。レッカー車を所有している業者なら、引き渡しの際も自分で手配する必要がありません。手数料の有無は業者により異なりますが、手間を省くためには便利な方法です。
複数の業者に同じタイミングで出張査定してもらえば、時間も節約することができます。業者同士で査定額の交渉もしてくれるため、自分でいろいろな業者と交渉するのを面倒に感じる方にもメリットの多い方法でしょう。
仮ナンバーを発行して買取業者に持っていく
仮ナンバーは、車検切れの状態でも一定期間公道を走行できるナンバープレートです。一般的なナンバープレートに赤い線が入ったデザインなので、ひと目で仮ナンバーと認識できます。
有効期限は最大5日間です。それを超えて運転する場合は、再度申請しなければなりません。発行は市区町村の役所で受け付けています。下記の必要書類を用意し、手続きを進めましょう。
- 本人確認書類(免許証など)
- 車の確認書類(車検証・抹消登録証明書など)
- 自動車損害賠償責任保険証明書(原本)
- 印鑑
- 発行手数料
車の仮ナンバー申請に必要な書類
自賠責保険は仮ナンバーの有効期間中に有効なものが必要なため、原本の日付を確認することも大切です。発行の事前予約などはできないため、査定の前日や当日に申請できるようスケジュールを調整しておきましょう。
なお、車検が切れた状態では無車検走行(6ヶ月以下の懲役か30万円以下の罰金と違反点数6点)となるため、公道を走ることができません。自賠責保険も切れている場合は、さらに罰則が重くなるだけでなく保険が効かないため、絶対に運転しないようにしましょう。仮ナンバーの取得以外の選択肢として、車の運搬業者による移送も検討しておいてください。
個人売買という手段もある
車検切れの中古車であっても、インターネット上のオークションやフリマアプリなどを利用して、個人売買が可能です。タイミングや金額を自由に設定できるのが魅力といえます。
ただ、車の個人売買を仲介するサービスはあるものの、買取業者への依頼と比べると手間やトラブルは少なくありません。そのため、車の売買に関する知識に自信がある場合に限り、個人売買の検討をおすすめします。
車検切れの車を売るときの交渉ポイント
売りたい車が車検切れの場合は、高く売るための交渉術を実践してみましょう。売却に対する熱意を伝えたり、コンディションの良さをアピールしたりすると有利な交渉ができるかもしれません。マイナス査定になりそうな要素を隠さず正直に伝えることも大切です。車検切れの車を売る際に覚えておきたい交渉ポイントを4つ紹介します。
売りたい意志があることを明確に伝える
買取業者に「本気で売りたいと思っている」という印象を与えるために、手続きに必要な書類を揃えておきましょう。可能な限り早い売却の希望をアピールすることで、高価買取に応じてもらえる可能性が高まります。手続きには以下の書類が必要です。
- 車検証
- 自動車税納税証明書
- 自賠責保険証
- 実印と印鑑証明書(軽自動車は不要)
- リサイクル券
車の売却手続きに必要な書類
「希望の査定額が出たらすぐに決める」という意志を感じると、業者も価格交渉に応じやすくなるでしょう。
希望価格を最初に伝えてみる
中古車市場での相場を把握したうえで、希望の売却額を提示してみるのもおすすめです。高価買取につながるだけでなく「中古車について詳しい」という印象を与えるきっかけにもなります。業者も契約成立を目指して値上げを検討してくれるでしょう。
ただし、極端に高い金額はかえって「売る気がない」ととらえられる可能性もあります。目安として把握しておきたいのは、相場より10%~20%上乗せした金額です。
相場を知りたい方はcarview!車買取の買取相場ページをご活用ください。車種や年式、走行距離を指定すればリアルタイムの買取相場がチェックできます。
車の状態をアピール
純正品の装備やメーカーオプションを備えた車を売る際には、魅力的なポイントをひとつでも多くアピールしましょう。装備品によるプラス査定は車検の有効期限を問いません。カーナビからスペアキーまで、さまざまな要素が査定額を左右します。
所有年数の長さに反してコンディションが整っている場合や、走行距離が短い場合もプラス査定に有利です。少しでも魅力的な部分があれば、査定や交渉のときに漏れなく伝えておきましょう。
事故歴・修復歴などは偽らない
車を少しでも高値で売りたいという気持ちがあり、マイナス査定に繋がるとしても、事故歴や修復歴、不具合が生じている箇所はしっかり伝えておくことが大切です。後から発覚した場合、トラブルにつながるだけでなく買取自体を断られることもあります。もし伝え漏れたことがあれば速やかに買取業者へ連絡し、正しい情報を伝えつつ相談に乗ってもらうと良いでしょう。
車検切れの車を少しでも高く売るためのコツ
車検切れでマイナス査定になるリスクはほとんどありませんが、業者が悪い印象を受けると他の良い部分がプラス査定につながらないかもしれません。少しでも高く買い取ってもらうために、売る時期を見計らいながらコンディションを整えておきましょう。車検切れの車でも高価買取が期待できるコツを3つ紹介します。
少しでも高く売れる時期を見計らう
車を売却するタイミングとしておすすめの時期は、多くの買取業者が決算期としている3月または9月です。決算期には売上が求められるため、販売台数も増やさなければなりません。販売台数を増やすためには、在庫を多く確保する必要があります。同じ事情を抱えた業者同士の買取競争が、高価買取に影響するといえるでしょう。
また、3月は自動車税が課税される直前のタイミングでもあります。1年分の税金を支払う前に売却できるため、お金の節約にも効果的な時期です。
一方、課税直後の4月はあまりおすすめできません。中古車の需要が下がる傾向にある12月も避けたほうが良いでしょう。車は新しいほど高値になりやすいので、なるべく早く売却したいものですが、お得な時期を見計らって査定を依頼することも大切です。
できる範囲できれいにする
車の外観や内装は、買取業者だけでなく新しいオーナーの購買意欲にも影響します。査定日が決まった段階でスケジュールを調整し、メンテナンスに時間を費やせる日を確保しておきましょう。洗車と車内清掃できれいにすると印象が良くなります。
大きな傷やへこみは、無理に修理せずそのまま査定に出すのがおすすめです。修理後はプラス査定も期待できますが、修理費用のほうが高額になる可能性があります。プラス査定のみを重視するのではなく、総合的にお得な結果になるかどうかを考慮しましょう。
市販の道具で直せる程度であれば、自分で修理してから売るのも有益な方法です。かえって傷を増やすことのないよう、できる範囲で手入れを施しておきます。タバコやペットのにおいが残っている場合は、消臭剤や換気で消しておきましょう。
損傷が激しい車や不動車は専門業者に依頼する
損傷が激しい車や不動車を「廃車買取」や「不動車買取」といった専門業者に依頼すると、高値で買い取ってくれる可能性があります。たとえ動かない車であっても使えるパーツがあり、それらを解体して売りさばく販売ルートを持っているためです。
一方で解体工場の持ち込むと、車を「鉄」として買い取ってくれますが、手数料と相殺されてしまうことがあります。その点、専門業者であれば「パーツ」として査定してくれるため、動かない車に価値を見出してくれるでしょう。人気車種であるほど高価買取を期待できます。
一括査定で高く売れる業者を調べる
高価買取につながる方法のひとつに、一括査定サービスの活用があります。ウェブサイトのフォームに必要事項を入力し、サイトの提携先の買取業者へ査定を申し込む仕組みです。複数の査定結果を比較することで、高く買い取ってもらえる業者を選びやすくなります。
ただし、利用の際はデメリットも把握しなければなりません。買取業者は提供された情報をもとに概算見積もりを提示するため、最終的な査定額と差が生じる可能性があります。業者の対応エリア以外だった場合は査定結果をもらえない可能性があることも覚えておきましょう。
実車査定までは店舗に足を運ぶ必要がないため「相場を知りたい」という方にも適した方法です。出張査定サービスを実施する業者も多く、車検切れの車でも気軽に申し込みができます。車の買取相場も調べておくと、業者との金額交渉にも役立つでしょう。納得の金額で車を手放すためにも、査定前に相場を調べておくのをおすすめします。
carview!中古車一括査定サービスで業者探しをしよう!
数ある中古車一括査定サービスの中でも、carview!中古車一括査定サービスなら条件に合った買取業者へ効率良く査定を申し込めます。車検切れや状態の良くない車であっても、売却を諦めてしまう前にまずは買取業者を探してみましょう。carview!中古車一括査定サービスは、以下のような特徴からもおすすめです。
ニーズに合った買取業者が探しやすい
さまざまな状態の中古車に対応できるように、買取業者にはそれぞれ得意とする分野があります。車検切れや不動車、事故車や輸入車など、個々の車が抱える条件はさまざまです。売りたい車の条件に合った買取業者を探すのは難しく、とても手間や時間がかかることもあります。
carview!中古車一括査定サービスならびに事故車一括査定サービスなら、車やユーザーのニーズに合った買取業者を効率的に探せます。最大10社へ簡単に申し込みでき、地域によっては出張見積りしてくれる業者を探し出すことが可能です。
事故車や不動車の買取査定もできる
事故車や不動車など、状態の良くない車であっても、まずは買取業者を探してみましょう。手間やお金をかけて廃車にするより、事故車や不動車といった自走できない車を専門に扱う業者に買取を依頼した方がお得です。carview!車買取の事故車一括査定サービスならば、複数の条件に合った買取業者に査定を申し込め、納得の査定額も目指せます。
まとめ
売りたい車の車検が切れている場合でも、査定額が下がる可能性はほとんどありません。重要なのは車検の期限ではなく、どのようなことが査定額に影響するかを知ることです。売却にあたっては法律に違反しないためにも、仮ナンバー申請・出張買取についても理解しておきましょう。
少しでも高く売るためには、コンディションを整えて売却の時期を見計らうことも大切です。一括査定サービスも併用しながら魅力的な業者を探しましょう。愛車を売りたい方は、ぜひこの機会にcarview!中古車一括査定サービスをご活用ください。
#車売却
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LINEヤフー株式会社は、一般社団法人日本自動車購入協会のウェブサイト監修を受けています。
中古車一括査定サービスご利用ユーザー様の声
買取カービューの愛車無料一括査定サービスを利用したユーザーのクチコミです。一括査定ならではの評判・体験談をチェックしましょう。
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- 実際の査定金額
- 70.0万円
- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 3.5
ユーザーコメントオートバックスの担当者の対応や説明が良心的で、査定額を前提なしに短時間で提示し、大変信頼できると思った。当初はほぼこちらに決めていた。しかし、最後になってビッグモーターからさらに高い金額が示されたので、決めた。
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- 実際の査定金額
- 63.9万円
- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメント一番高い値段を出して頂き、来て頂いた営業も とても感じのいい人であった。 後からクレームなど無し、という条件をのんで 頂いた上での交渉でしたが、価格決定後に、 無料でクレームガード保証も入れて頂き、とても安心したお取引が出来ました。 是非車を売却する際にはまたお願いしたい。
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- 実際の査定金額
- 75.0万円
- 見積り数
- 8社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメントはじめて車を売却するので同時刻に合同査定をしていただきました。合計8社の中ダントツぶっちぎりの高値を出していただいたのがユーポスさんです。やっぱり値段で決まりですね。
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※1 2019年4月時点 当社調べ