車を売ると自動車税は戻ってくる?税金の仕組みを分かりやすく解説
車を所有していると、税金や保険料、燃料費、整備費などの費用がかかります。自動車税は1年分を前もって全額納付しなければなりません。自賠責保険料や自動車重量税も、車検時に2年分を前払いしています。
車を売った場合、自動車税や自賠責保険料など前払いした費用は戻ってくるのか疑問に思っている方もいるでしょう。そこで今回は、還付される税金などについて詳しく解説します。車の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
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車の買取相場を調べる車を売ると自動車税は戻ってくる?
車を所有していると、毎年4月下旬から5月に自動車税の納付通知書が送られてきます。自動車税は1年分の税金を前払いする形で支払うことが義務付けられていますが、結論からいうと自動車税は一部が戻ってきます。
なお、従来「自動車税」と呼ばれていたものは、2019年10月より「自動車税(種別割)」「軽自動車税(種別割)」へと名称が変更されています。
納付済みの自動車税は一部戻ってくる
自動車税は、4月1日から翌年3月31日までの当該年度1年分の税金を前払いしています。車を売ると、売却した翌月以降の税金は負担する義務がないため、その分の税金が戻ってくるのです。
自動車税の還付は月単位で定められており、月の途中で売っても売却月分は戻ってきません。つまり、4月2日に売却しても5月〜翌年3月までの11か月分しか返ってこないということになります。
自動車税の還付は本来、車を廃車処分にした場合に認められる制度で、車の売却をしただけでは該当しません。しかし、車の売却を行うときには買取業者が返ってくる自動車税の金額を計算して、査定額に含めて返金してくれます。
買取業者の行う返金は法律で定められたものではありません。自動車税の処理方法についても、買取業者によって異なります。あらかじめ確認しておいたほうが良いでしょう。
また、軽自動車の所有者が納める「軽自動車税」には還付の制度が設けられていないので、年度の途中で売却しても1円も還付されません。
4月1日前後の売買には要注意
自動車税は、4月1日時点の所有者に納付義務が生じる税金です。3月下旬に車を売っても、名義変更の手続きが4月2日以降になってしまうと納付通知書が送られてきます。
この場合、自動車税は納付通知書の名義人に支払う義務があるので、自動車税を1年分支払わなければなりません。3月下旬に車を売る場合、自動車税の支払いをどのようにするか買取業者に確認しておく必要があります。
車を売っても自動車税が戻らないケース
車を売っても自動車税などが戻らないケースは以下の通りです。自動車税が未納では、原則車の売却はできないので注意しましょう。
- 自動車税が戻らないケース
- 軽自動車の場合
- 自動車税が未納の場合
- 売却ではなく譲渡した場合
戻ってくるお金の計算方法
車を売ることでいくら戻ってくるかは、以下の計算式で分かります。
<計算式>
自動車税の年税額 ÷ 12か月 ×売却(名義変更・抹消登録)翌月から翌年3月までの月数
※100円未満切り捨て
なお、自動車税の額は総排気量によって異なります。詳しくは以下のページを参照してみてください。
車を売ることで自動車税以外の税金はどうなる?
前もって支払っている費用は、自動車税だけではありません。他に負担している費用についても、車を売った後に戻ってくるものが存在します。
ここでは、その他の税金や自賠責保険料などについて、還付されるものとされないものを詳しく解説します。それぞれ確認して、いくら手元に戻ってくるのかをイメージしておきましょう。
自動車重量税は還付されない
自動車税以外の税金に、自動車重量税があります。一般の自家用乗用車の場合は、車検のときに2年分まとめて納付します。廃車の手続きである永久登録抹消手続きを行うと、車検までの期間が1か月以上残っている場合は、月割り計算で返ってきます。ただし、車を売却する場合は永久登録抹消手続きを行いませんので、戻ってくることはありません。
しかし、買取業者によっては、還付される自動車重量税相当分を上乗せして査定している場合があります。査定額に含まれているかどうかは買取業者により異なるため、確認する必要があります。
自賠責保険は廃車のときに還付される
自賠責保険は正式には「自動車賠償責任保険」といい、加入が法律で義務付けられている保険です。強制賠償や強制保険などと呼ばれることもあります。自賠責保険料も車検のときに、2年分を前払いします。
自動車重量税と同様に、車を廃車にした場合は戻ってきますが、単に車を売っただけでは戻ってきません。自動車税と同じく、買取業者では残った分の保険料を査定額に上乗せして提示されています。明細を確認して疑問があれば説明を求めましょう。
リサイクル預託金は還付される
新車で車を購入するとき、リサイクル料金を支払います。リサイクル料金は車を廃車にするときの所有者が負担するため、車を売却する際にはリサイクル料金は戻ってきます。
リサイクル料の還付方法は、買取業者により異なります。査定額に上乗せする方式、現金で支払われる方式などの方法があります。買取業者によって返金の方法が異なるので、あらかじめ確認をしておきましょう。
車を売ることで支払う費用はある?
基本的に、車を売るときに払う手数料や費用はありません。しかし、車を売って一定額以上の利益が生じた場合など、一定のケースでは費用がかかるので注意が必要です。ここでは車を売る際に費用の負担が想定されるケースを解説します。
所得税
基本的に、車を売るときに追加でなどを支払う必要はありません。しかし、車を売って一定以上利益を得たケースなどは、が発生することもあります。
・所得税の支払いが発生するケース
車を売却し50万円(特別控除額)超の利益が出て、さらに通勤用の車ではない場合
所得税が発生する場合、確定申告が必要となります。通勤用ではない用途とは「業務用」「レジャー用」など日常生活で必要と認められないものです。一部のプレミアが付くような車を除き、車の買取金額が購入金額を超えるのはまれでしょう。所有期間によって支払う金額が異なるので、詳しくは税務署などの専門機関に相談してみてください。
消費税
個人が車を売るときは買取業者側で負担しますが、事業者(法人)のほうが車を売るときにはを支払うことになります。
事業用途の車を売ったときは、買取金額のうち消費税分を「受取消費税」として仕訳してください。その上で、確定申告の際に買取金額を含む事業全体の消費税を合算します。このような形で、事業の利益とは別に売却金額を明確にしておく必要があるのです。
なお、事業とプライベートで併用していた車の場合は課税割合も異なります。こちらも詳しくは税務署などに相談すると良いでしょう。
自動車税(タイミングによる)
自動車税の課税タイミングとなる4月1日にかけて車を売る場合、自動車税の支払いについても気にしておく必要があります。先述のように、車を売った翌月以降は自動車税の支払い義務はありません。しかし3月頃に車を売る場合、名義変更の手続きが遅れてしまい自動車税の納付書が届いてしまうことも想定されます。この場合の対処法は、以下のいずれかです。
- 自分で納税し、買取業者に相当額を上乗せして買取をしてもらう
- 届いた納付書を買取業者に渡して支払いをしてもらう
トラブルを防ぐためにも売買契約を行う際、忘れずに取り扱いを確認しておいてください。
車売却時の自動車税に関するQ&A
ここでは車を売る際によくある税に関するQ&Aを紹介します。税に関連することは複雑なので、不明な点は買取業者や税務署に相談してみるのも良いでしょう。
Q.故人の車を売るときの自動車税は?
故人が所有していた車を売るときも通常と同じく、還付相当額として戻ってくるお金を受け取れます。車を売るにあたって、まずは相続手続きによって車の名義人を相続人へと変更することが必要です。名義変更を済ませた上で、通常と同じように買取に出すという流れを把握しておきましょう。
Q.自動車税に関連した注意点は?
税制度に関して馴染みのない方の場合、税金関連の手続きを理解するのが難しいこともあります。自動車税関連で車を売るときに特に注意しておきたい点は以下の通りです。
- 自動車税に関連した注意点
- 「自動車税還付委任状」への押印は慎重に行う
- スムーズに手続きを進めるためにも「自動車納税証明書」を用意する
- 還付金が還付される時期を売買契約時に明確にしておく
なお、きちんとした説明が得られない買取業者へ車を売るのは避けたほうが無難です。
自動車税以外に車をお得に売るコツは?
車を売るならば、少しでも高値を希望する方は多いでしょう。車の査定にはさまざまな査定項目があります。また、車を売るタイミングによって買取金額が大きく変わる場合があることをご存じでしょうか。ここでは、車に高値が付きやすいタイミングを紹介します。
高値が付きやすい時期を狙う
中古車の買取相場は1年の中でも変動しています。売却時期に最適なのは、1~3月、7~9月の直前から前半頃です。この時期は新生活や買取業者の決算時期、世の中のボーナスと重なるため、高価買取を狙いやすくなります。
この時期に車を売る場合、混雑が理由で通常より手続きに日数がかかりやすいため、日程に余裕をもっておくと安心です。
車自体の売りときのタイミングで売る
中古車市場に関連したタイミング以外にも、車自体のタイミングで売るのに最適なときもあります。車の価値は日に日に下がっていくため、以下のタイミングを目安にすると良いでしょう。
- 車検前
- モデルチェンジ前
- 走行距離が大台(3万km、5万km、8万km)に乗る前
- 事故や不具合で修理が必要になったとき
車を売るのに適さない時期も知っておこう
おすすめのタイミングがある一方で、車を売るのに適さない時期もあります。車を売るのに適さない時期は以下の通りです。
・車検直後
車を車検に通すためには費用がかかりますが、査定金額へ車検費用はほとんど加味されません。車を手放すことを検討しているのであれば、車検前に売るほうが有利といえます。車検が切れてしまうと公道を走れずレッカー費用がかかるため、残り日数にゆとりをもって行動することが大切です。
・4月1日直前
自動車税は4月1日の車の所有者に課されます。3月中に売れば自動車税の負担から免れますが、3月は車業界にとっても繁忙期です。名義変更の手続きが遅れてしまう場合があるため、この時期に売る場合は自動車税について買取業者と相談しておきしょう。
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一括査定サービスは、一度の情報入力で複数の買取業者に査定を申し込めるサービスです。査定を受ける買取業者を探す労力と時間の節約にもなります。
一括査定サービスは複数の買取業者に買取価格を競わせるため、必然的に高額査定が出やすくなります。還付される税金や自賠責保険料が査定に含まれているかも、しっかりと比較、確認できます。また、複数業者による査定額を知ることで市場の相場が分かるため、安く買い叩かれる心配もないでしょう。
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まとめ
還付される税金は直接返ってくるわけではなく、多くの場合は買取金額の一部として処理されます。返ってくる税金がきちんと上乗せされているか、査定内容や価格をしっかりと確認することが大切です。
より高い査定額を目指すなら一括査定がおすすめです。carview!車買取なら全国300社以上と提携しているので、高価買取を狙いやすく相性の良い買取業者もきっとみつかるでしょう。車の売却を検討されている方は、carview!中古車一括査定サービスをぜひご利用ください。
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- 実際の査定金額
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- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメント一番高い値段を出して頂き、来て頂いた営業も とても感じのいい人であった。 後からクレームなど無し、という条件をのんで 頂いた上での交渉でしたが、価格決定後に、 無料でクレームガード保証も入れて頂き、とても安心したお取引が出来ました。 是非車を売却する際にはまたお願いしたい。
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- 実際の査定金額
- 75.0万円
- 見積り数
- 8社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメントはじめて車を売却するので同時刻に合同査定をしていただきました。合計8社の中ダントツぶっちぎりの高値を出していただいたのがユーポスさんです。やっぱり値段で決まりですね。
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※1 2019年4月時点 当社調べ