廃車と買取で迷ったならまずは査定を依頼しよう！ 思わぬ値段が付く場合も

車を手放すときの選択肢として、廃車として処分する方法と買取として売却する方法があります。「古いから廃車にしよう」と思う方もいるのではないでしょうか。しかし、車の状態や年式だけですぐに廃車として処分を決意することはおすすめできません。
今回の記事では、廃車買取のメリットや方法、査定額アップのポイントを紹介します。状態の悪い車を手放すことに不安な方や、買取を検討されている方はぜひ参考にしてください。

廃車と買取で迷ったならまずは査定を依頼しよう

廃車として処分してしまうと、売却の利益を得られないだけでなく、手続きの手間や費用がかかります。状態の悪い車でも、まずは買取査定の依頼がおすすめです。ここでは、廃車になりそうな車を買取に出すメリットや値段が付く理由を解説します。

廃車寸前の車も買取業者なら価値を付けてくれる可能性あり

年式の古い車や走行距離が多い車、車体に大きなダメージがある車は、価値が付かないと考えるかもしれません。しかし、買取業者はさまざまな軸で車の価値を評価しているため、このような車にも価値を見つけてもらえる可能性があります。

廃車は、車を手放すときの最終手段と考えましょう。自分で車の価値を判断せずに、まずは一度買取査定に出すことをおすすめします。

中古車買取で価値が付かなければ廃車買取がおすすめ

中古車買取業者は、買取した車を自社ルートで再販したり、オークションに出したりします。そのため、とても古い車や損傷が激しい車は需要が見込めません。一般的な中古車買取では、価値が付かないだけでなく、買取を断られる可能性があります。

しかし、車としての利用価値がない場合も、資源や部品の再利用は可能です。廃車買取業者の多くは、さまざまな手段と販路で車を現金化してくれます。自走負荷の車などは、廃車買取業者に依頼すると良いでしょう。

買取不可となり廃車を検討するならチェックしたいポイント

愛車が買取不可となり、廃車手続きを検討する方もいるのではないでしょうか。廃車手続きには「一時抹消登録」「永久抹消登録」「輸出抹消登録」の3種類があります。ここでは、各手続きの内容と選ぶ基準を理解しましょう。

もう一度車を使用する可能性があるかどうか

各手続きを簡単に説明すると、それぞれ以下のような内容を指します。もう一度車を使用する可能性がある場合と二度と使用しない場合では、廃車の手続きも異なります。

廃車手続きの種類「一時抹消登録」

車検が切れた場合や車を長期間保管する場合などは、一時抹消登録を行います。一時抹消登録をしている間は、自動車税が課税されません。また、手続きを行うことで、残月分の自動車税が還付されます。

一方で、重量税の還付はありません。一時抹消登録をした車には、自動車検査証の代わりに一時抹消登録証明書（普通自動車の場合）、または自動車検査証返納証明書（軽自動車の場合）が発行されます。

廃車手続きの種類「永久抹消登録」

永久抹消登録は、すでに解体済みの車や使用できなくなった車の情報を削除する手続きです。災害によって車が行方不明になった場合も、理由を説明すれば手続きを行えます。手続きが完了すると、二度とその車には乗れません。

永久抹消登録を行うと、自動車税が還付されます。普通自動車の場合は、重量税も還付の対象です。

廃車手続きの種類「輸出抹消登録」

海外へ車を輸出する場合、国内では使用しない車となります。輸出する前に登録を抹消し、国内で発生する課税を止めるための手続きが輸出抹消登録です。

輸出抹消登録を行うと、輸出抹消仮登録証明書（輸出予定届出証明書）が発行されます。これは、税関に通す際に提示する書類です。輸出抹消登録は自動車税の還付対象ですが、重量税は還付されません。

車を放置しておくことのリスク

何らかの理由で使えなくなった車の放置は、さまざまなデメリットが伴います。対処が面倒でも、車を放置しておくのはおすすめしません。

買取できない車を自分で廃車にするときの流れ

廃車買取業者の査定を受けても、買取不可で廃車と判断されることもあります。自分で廃車手続きを行う場合の流れは以下の通りです。

自分で行うことは可能ですが、廃車手続きには何かと手間がかかります。必要書類を忘れると再度運輸支局に足を運ぶことになるため、手続きは廃車買取業者に任せたほうが安心です。

廃車手続きを任せられる依頼先

廃車手続きを任せられる依頼先の選択肢は「ディーラー・中古車販売店」「行政書士」「中古車買取業者」「廃車買取業者」の4つです。

それぞれにメリット・デメリットがあります。ここでは各業者の特徴を紹介しますので、依頼先選びの参考にしてください。

ディーラー・中古車販売店

ディーラーや中古車販売店で車を購入すると、廃車手続きを代行してくれます。書類手続きや車両の解体、車両の運搬まで一任することが可能です。新車の購入手続きと廃車手続きをひとつの店舗で完了できるため、乗り換えの手間を軽減できます。

しかし、ディーラー・中古車販売店では廃車になるような車に価値を見つけるのは難しく、一般的に1万円～3万円の費用がかかるのが一般的です。

行政書士

行政書士に任せられるのは、書類手続きのみです。車の解体や運搬は、別に行う必要があります。

必要書類を郵送するだけで手続きを代行してもらえる点がメリットです。しかし、5,000円～1万円の代行費用に加え、解体費用と運搬費用がかかります。そのため、解体まで行う場合には費用がかさんでしまうでしょう。

一方、一時抹消登録は書類手続きだけで完了するため、依頼するメリットはあります。特に、車検証上の住所と居住地が離れていて管轄の運輸支局へ出向く手間が大きい場合におすすめです。

中古車買取業者

中古車買取業者は、0円～3万円という比較的安い費用で各種手続きを代行してくれます。買取してもらえれば利益を得ることも可能です。

しかし、一般的な中古車買取業者は転売を目的に買取を行っています。転売が望めない車は値段を付けてもらえないことも多く、廃車費用だけを請求されることも少なくありません。ディーラーなどと同じように、手続き費用による負担が上回るでしょう。

廃車買取業者

廃車買取業者は、他の依頼先よりも車を現金化するノウハウに長けています。自走できない車でもパーツを中古品として販売し、他の部分は鉄・アルミ資源としてリサイクルが可能です。

また、各種手続きを無料で行ってくれる可能性があります。代行費用が無料な上に買取による利益を得られるため、事故車や不動車を任せるなら廃車買取業者がおすすめです。

車の廃車手続きや買取依頼時に関わるQ&A

車買取や廃車手続きに慣れていない方もいるのではないでしょうか。気になることは遠慮せずに相談して、納得した上で契約を進めましょう。曖昧なまま契約を進めては、トラブルに発展するリスクもあります。

また、手続きに必要な「印鑑登録証明書」は3か月以内に発行されたものでなくてはなりません。ここでは、車の廃車手続きや車買取に関連する疑問と答えを紹介します。

Q．リサイクル預託金が未納でも買取できる？

A.リサイクル料が未払いの場合でも買取は可能ですが、支払う必要があります。未納かどうかは業者側で調べられますので、理由があれば正直に伝えましょう。

また、買取不可能で廃車手続きをする場合も、リサイクル預託金が未納の車は引き取りしてもらえません。リサイクル預託金が未納かどうかは自分でも簡単に調べられます。

Q．カーナビなどの装備品を取り外しても良い？

A.手元に残しておきたい装備品は、査定前に取り外すようにしましょう。しかし、本来あるべき標準装備品がない場合は、評価に影響を与えることに注意が必要です。また、査定後の取り外しは、事前に買取業者の了承を得る必要があります。

一般的な中古車買取業者では、社外品よりも純正品を評価する傾向にあるため、どちらか一方を残すのであれば純正品を残すのもひとつの方法です。

Q．すでに支払った税金や保険料は戻ってくる？

A.車を手放す場合、場合によっては税金や保険料が受け取れます。

■中古車買取の場合
支払い済みの自動車税のうち、未経過分は買取額に上乗せする形で還付されるのが一般的です。しかし、軽自動車は還付制度がないこと、事業者によって対応が異なることに注意しましょう。また、再販される場合は、自動車重量税は戻ってきません。

自賠責保険料についても、有効期間が1か月以上あれば、上乗せする形で戻ってくるのが一般的です。

■永久抹消登録によって廃車する場合
車検の有効期間を1か月以上残して廃車する場合は、 残りの期間に応じて「自動車税」と「自動車重量税」が還付されます。車検の有効期間が1か月未満、エコカー免税車の廃車、中古車自動車輸出に該当する場合は還付を受けられません。

自賠責保険料についても、有効期間が1か月以上あれば、手続きにより還付されます。

Q．大破していても引き取りは可能？

A.中古車買取業者は、各業者ごとに強みがあり、大破した事故車や水没車などを専門にする買取業者が存在します。状態の悪い車でも買取が行えるのは「自動車リサイクル法」が関係しているためです。

廃車にするかの判断は、買取業者の査定を終えてからにしましょう。ダメージを修理して乗り続けることは、将来的な故障の予測も難しくなります。事故や災害などのトラブルが生じたタイミングで、車の買取や乗り換えを検討するのもおすすめです。

（参考：『自動車リサイクル法｜経済産業省』）

Q．ローンが残っていても廃車にすることはできる？

A.銀行系のマイカーローンなど、自分が所有権を持っているローンは残債があっても廃車にできます。

所有権がローン会社にある場合は、基本的に残債を一括で支払い、所有権を自分に変更する手続きが必要です。これを「所有権解除」といいます。完済後にローン会社から受け取った所有権解除の書類があれば、廃車は可能です。

残債を一括返済できない場合の選択肢として、ローンの組み換えがあります。これは新たに組むローンに残債を組み込むことで、前の車を廃車にして乗り換える方法です。

ただし「同じディーラーから新車を購入する」「毎月一定以上の支払い能力がある」という前提があります。

廃車にしない！ 買取に出すときのポイント

廃車には、費用や手間がかかります。まずは買取の方向で行動しましょう。車買取には、査定額アップを見込めるいくつかのポイントがあります。

査定額アップを狙うポイントを把握してしっかりと下準備をした上で、納得できる売買契約を目指すことがおすすめです。

1.買取相場を事前に調べておく

車の買取相場を知ると、適切な買取価格や売却先を判断できます。また、買取相場を基にやりとりすることで、買取業者に「売却の意思」を伝えることが可能です。

買取相場を調べる方法は、ディーラーや中古車買取業者のウェブサイト、車の専門雑誌などが活用できます。たとえ状態の悪い車を売却する場合でも、受け身にならない姿勢が大切です。

2.売却に必要な書類を用意する

車の売却に必要な書類を用意しておけば、契約手続きもスムーズに進められます。車の買取に必要な書類は普通自動車と軽自動車で異なるため、書類を紛失している場合は早めに再発行手続きを行いましょう。

手続きを行う窓口が平日しか開いていなかったり、再発行に時間がかかったりすることもあるので注意が必要です。

また、車検証記載住所からの転居や改姓をしている場合は、追加で必要な書類もあります。状況に合わせた必要書類を確認しておきましょう。

3.付属品も準備しておく

査定時は、新車購入時に付属する取扱説明書、メンテナンスノート（メーカーの保証書＋点検整備記録簿）の原本をそろえておきましょう。

また、購入後に純正品から別のパーツへカスタマイズしている場合、純正品の有無は査定結果に影響を与えます。保管している場合は、その旨を伝えることが大切です。

加えて、買取査定時に調べられる情報には限りがあります。標準装備の他にオプションを追加している場合は、申告することでプラス評価が望めるでしょう。

4.ダメージは無理に修理しない

傷やへこみなどのダメージは、修理せずに買取に出すようにしましょう。「査定を受ける前に修理したほうが良いかもしれない」と考える方もいるかもしれませんが、修理費用分以上に買取金額がアップするとは限らないのが現状です。

また、自力で修理をするとダメージが悪化する恐れがあります。コンパウンドで消せる程度であれば失敗しにくいですが、無理はしないようにしましょう。

買取業者は低コストで修理できるよう、自社で工場を持っているのが一般的です。ダメージは無理に修理せず、そのまま査定してもらうのがおすすめと言えます。

5.査定時は正直に車の状態を申告する

買取査定では、どのようなダメージも正直に伝えることが大切です。査定次第では買取不可となり、廃車と判断されることもあります。しかし、車の状態を正しく評価されないままの売買契約は、後のトラブルに発展するかもしれません。

ネガティブな表現をする必要はありませんが、不具合の原因が分からない点も含めしっかりと申告しましょう。もし査定後に誤った申告をしたことに気付いたら、速やかに買取業者に連絡することをおすすめします。

6.買取相場が高い時期を狙う

中古車買取相場は、1年を通して中古車購入市場の需要に応じた波があります。例年1月～3月、7月～9月は、新生活や買取業者の決算やボーナス支給のタイミングと重なるタイミングです。

需要が見込める時期は、買取相場も高まる傾向にあります。買取価格を重視して車を売る場合、これらの時期を狙うのがおすすめです。しかし、車は古くなるほど価値が落ちるため、売却意思がある場合はなるべく早いうちに売却を行いましょう。

7.複数の業者から査定を受ける

買取金額を重視したい場合は、買取相場を調べた上で「複数の買取業者の査定を受ける」ことがおすすめです。多少手間であっても、複数の買取業者の査定を受ける（相見積もりを取る）ことで買取額アップも見込めます。

純粋な車の査定額だけでなく、車の移送費用などが必要な場合はその手数料も含めた合計で検討することも大切です。

他社と比較することを査定員に伝える際には、他社の査定額を偽ることは控えましょう。うそは見破られやすく、また業者との信頼関係も損なわれます。

8.見積書は慎重に確認する

車の査定後には口頭で買取金額を伝えられるのが一般的です。中には、即決を迫る買取業者もいます。しかし、中古車買取はきちんと見積書で確認を行い、慎重に検討しましょう。

一度売買契約を交わしてしまうと、その後のキャンセルがトラブルに発展する可能性があります。車買取に伴う手数料や自動車税還付金の取り扱い、場合によっては車の運送費などの詳細を明らかにし、総合的に判断するようにしましょう。

9.一括査定サービスを利用する

状態の悪い車は、買取業者選びが特に重要です。中古車一括査定サービスを利用すれば、売り主であるユーザーの居住エリアや、買取してほしい車の条件に合った複数の中古車買取業者を効率的に探せます。

価格を重視して車を買取を希望する方にこそ、中古車一括査定サービスはおすすめです。複数の買取業者から査定を受け金額を比較する（相見積もりを取る）ことで、より高値での車買取を目指せます。買取業者を探す手間や時間を減らしたい方にも便利な方法です。

廃車と買取で迷ったならまずはカービュー 中古車一括査定サービス

数ある中古車一括査定サービスの中でも、カービュー 中古車一括査定サービスは特におすすめです。もし車が自走できない状態であれば、カービュー 車買取の『事故車一括査定サービス』をご利用ください。

カービュー 車買取には、以下のようなおすすめポイントがあります。

まとめ

車の廃車を決める前に、まずは買取査定に出してみるのがおすすめです。自分では価値がないと思っていた車でも、利益を得られる可能性があります。もし価値が付かなかった場合も、手続きを任せられるだけでなく、費用がかからないケースもあるでしょう。

カービュー 中古車一括査定サービスを使えば、効率的に複数の買取価格の比較が可能です。専用フォームから最短45秒で申し込めますので、ぜひご利用ください。

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