中古車の買取保証やクレームガード保証とは?知っておくと安心!
車を売却する際に「クレームガード保証」を勧められた経験がある方もいるのではないでしょうか。クレームガード保証に加入すれば、売却した車に不具合があってもある程度まで査定額の減額を防げるようになります。しかし、クレームガード保証の仕組みが分からないという方もいるでしょう。
あわせて、中古車の買取を行う際に知っておきたい「買取保証」についてご紹介します。事前に知っておくことで、業者選びや保証の必要性について悩んだ際に役立つでしょう。
目次
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車の買取相場を調べる中古車の買取下限額を保証する「買取保証」
中古車の売却を考える際、「買取保証」という言葉を耳にする方は少なくありません。よく聞く言葉ではありますが、実際どのようなものか知らない方も多いのではないでしょうか。ここでは、買取保証についてと、なぜ買取業者がそのようなサービスを提供しているのかについてご紹介します。
買取保証の例や対象車両
車の買取保証とは、車種や年式、走行距離などに関係なく「最低〇万円での買取を保証する」というものです。金額は買取業者によって異なりますが、たとえば年式が古く0円査定されてしまったという車でも、少なくとも最低保証額で買取をしてもらえます。
値段の付かない車は場合によって処分費用を請求されることもあるので、売却側としてはありがたいサービスと言えるでしょう。ただし、買取保証の対象車には条件があるため、注意が必要です。条件は買取業者によって異なりますが、一般的に「自走できる普通自動車」であることが多い傾向にあります。
買取保証が存在する理由とは?
買取保証は売却側にメリットのあるサービスですが、買取業者はなぜ値段の付かないような車でも買取をしてくれるのでしょうか。
理由の一つとして、買取保証を行っている買取業者の多くは、海外への販路を確保していることが挙げられます。品質の良い日本製の車は海外で人気が高いため、日本では需要のない車でも海外では価値が付くからです。
また、ボロボロの車でもパーツの再利用や資源として活用できます。古い車だと部品の生産が終了していることもあり、修理をしたい方にとって中古車から得られるパーツはとても価値の高いものです。ボディに使われる鉄をはじめとする素材も、資源として価値が付きます。そのため、中古車として価値が付かない車でも買取保証というサービスを行ってくれるのです。
中古車の買取をサポートする「クレームガード保証」
「買取保証」と併せて聞くことが多い「クレームガード保証」ですが、勧められたものの仕組みがよく分からないという方もいるでしょう。「クレームガード保証」は、売却の手続きをしたあとに関わる保証のことです。内容をきちんと理解した上で加入の判断ができるよう、ここで改めて確認しましょう。
クレームガード保証とは
クレームガード保証は車の売却時に加入を勧められることがある保証ですが、意味が分かりにくいと感じる方もいるかもしれません。要約すると「車を売却して引き渡したあとに買取業者から売り手にクレームをつけない」ことを保証するサービスです。
クレームガード保証には、「契約不適合責任」が大きく関わっています。通常は売却した車に不具合や欠陥が確認されると、その内容に応じて査定額の減額や契約解約料金を請求できるとされています。これを契約不適合責任と言いますが、クレームガード保証に加入していればこの契約不適合責任をある程度回避することができます。
車の売り主があらかじめ保証料を払っておくことで、査定価格が下がってもその差額の補填を免除されるためです。保証金額には上限が設けられているため、どのような不具合でもカバーできるわけではありませんが、加入すれば取引後の減額を気にする必要がなくなります。
クレームガード保証特約を持つ買取業者
買取業者のクレームから売り手を守る保証サービスは、買取業者のガリバーから始まり現在はビッグモーターでも対応しています。
ガリバーが提供しているクレームガード保証の保証期間は7か月です。加入料金は車の状態や査定額を参考にして決められ、国産車と輸入車でも金額は変化します。
ビッグモーターの場合は車種ごとに加入料金が設定されています。軽トラック・軽自動車は一律1万円、査定額100万円未満の普通自動車の場合は1万円、査定額100万円以上の場合は2万円です。輸入車・トラック・重機などの建設機械は一律3万円で加入できます。
中古車売買における「契約不適合責任」とは?
「契約不適合責任」は2020年4月に従来の「瑕疵担保責任」から民法改正されたものです。瑕疵担保責任では、買い手側は契約の解除か損害賠償請求しか行えませんでした。改正後の契約不適合責任では従来の権利の他に目的物の修補、代替物の引渡し、不足分の引渡しによる履行の追完請求、代金減額請求が追加で行えるようになっています。買い手側がより有利になる改正であると言えます。
中古車買取の際にクレームガード保証で確認すべき項目
クレームガード保証に加入する時は、2つの点を確認しましょう。同じクレームガード保証でも取り扱っている買取業者によって詳細は異なります。自分が利用する買取業者ではどのような内容となるのかをしっかりと把握しておくことが大切です。
保証期間
クレームガード保証で言う保証期間とは、車の売買契約を交わしてから不具合についてクレームを受けずに済む期間を指します。保証期間が短すぎる場合は、保証期間後に見つかった不具合の責任を追及される可能性もあるため注意しましょう。
ガリバーのクレームガード保証の場合、保証期間は7か月に設定されています。ビッグモーターでは保証期間は特に決められておらず、一度加入すれば期間は気にする必要がありません。
保証内容
クレームガード保証で保証される不具合の内容や金額についてもしっかりと確認しておきましょう。見つかった不具合が保証範囲外である場合は、減額や契約解除を要求されることも考えられます。
ガリバーでは、一律で加入料金が設定されているわけではなく、売却した車の査定額や車の状態によって決定する方法です。ガリバーとビッグモーターともに保証金額の上限は車種を問わず100万円と決められています。
中古車買取の際にクレームガード保証がおすすめのケース
クレームガード保証に加入するかどうかは車を売却する側が選択することです。しかし、愛車の売却がクレームガード保証を必要とするケースか分からないという方もいるでしょう。ここでは、どのような場合にクレームガード保証への加入を検討すれば良いのかを見ていきましょう。
中古車買取に関する知識が少ない場合
買取に関する知識が少ない方は、クレームガード保証への加入を考えても良いでしょう。自分では問題がないと思っている車でも、プロが確認すれば不備が見つかることも考えられます。
買取についての知識が少なくて車の状態の判断に自信がない時でも、クレームガード保証に加入していれば何かあった際に減額される心配がありません。初めて買取を利用する方は、加入することで安心できる保証と言えます。
買取業者の勢いに押される傾向にある方
買取業者の勢いに押されやすい方は、クレームガード保証の加入を検討してみましょう。買取業者の言葉に押された勢いで売却を決めた場合は、引き渡す車の状態チェックが万全ではないこともあるかもしれません。自分で把握できていない故障や不備は申告できないため、後から判明して不具合とされるケースが考えられます。
「査定額を聞くだけのつもりだったが、買取業者に説得されてそのまま売ることに決めた」といった状況では、保証があった方が安心できるでしょう。
1円でも多く高価買取を狙いたい場合
少しでも車を高く売りたいと考えている方は、減額となる原因を取り除くためにクレームガード保証に加入することも一つの方法です。査定前に車を整備することや、査定時に愛車の強みをアピールすることで査定額をアップさせても、不具合があれば高価買取を実現することは難しくなります。
もしもの場合の大幅な減額を避けるために保証に入っておくことは、高額で車を売るための堅実な判断と言えるかもしれません。
車の状態をチェックするのが苦手な方
「車に関する知識が少ない」「車のチェックの仕方がよく分からない」という方にもクレームガード保証は向いていると言えます。自分ではしっかり車をチェックしたつもりでも、目が行き届かずに傷や故障を見逃してしまうことも考えられるでしょう。
買取時には査定士が状態をチェックしますが、その後にオークションへ出品する場合などもプロの査定士がチェックします。その時に、それまで見つけられなかった不備が見つかることもあるかもしれません。クレームガード保証はそのような場合にも役立ちます。
買取に出す車を中古車で購入した場合
中古で購入した車の場合、手に入れる前の車の修理歴や修復歴を把握しきれていない場合があります。購入した車の前のオーナーが修理歴や修復歴を申告せずに売却していた場合など、修復歴がある車とは知らずに購入していたケースもあるかもしれません。
契約不適合責任には、車が製造されてからの全ての履歴が関係します。あなたが査定の際に正直に申告をしていても、前オーナーや販売業者が不正を行っていれば責任を問われる可能性があります。中古車を売る場合は、念のためにクレームガード保証に加入しておくことも一つの選択肢です。
中古車買取の際にクレームガード保証が不要なケースも!
クレームガード保証は必要なものではないことも頭に入れておきましょう。必要がないのに加入しても、加入料金を支払う分損をします。余分な費用をかけないためにも、クレームガード保証へ加入する必要性が低いと考えられるケースを確認しましょう。
新品に近い状態の車を買取に出す場合
クレームガード保証は、あくまでも欠陥が発覚した場合に売り手を守る保証です。そのため、「新車で購入してからほとんど使用していない」「購入してから日が経っていない」といった状況では、必ずしも必要とは言えないでしょう。
車の使用期間が長ければ、知らず知らずのうちに不具合が発生している可能性があります。反面、上記のように不具合が発生するリスクが低ければ、加入料金を支払ってまで保証を付ける必要はあまり無いと言えるでしょう。
売買契約時のやり取りを記録している場合
契約を結ぶ際の説明などを詳細に記録しておくと、買取業者からのクレームが無効になるケースがあります。契約時の説明に不備があれば、「買取業者側にも責任の一端がある」と判断されて責任が問われないことも考えられるためです。
契約時のやり取りを細かく記録しておけば、万が一問題が起きた際にも見直すことで責任の所在を明確にできます。進捗も確認しやすく、買取をスムーズに進めるためにおすすめの方法と言えるでしょう。
買取業者が車の状態を漏れなく確認していたかを把握している場合
査定士に、車のチェックを念入りにしてほしいと依頼しましょう。知識が少なく車の現状が把握しきれないことや、あとで不具合が見つからないようにしっかりと調べてほしいことを正直に伝えることがおすすめです。
念入りにしっかりと車の状態を確認してもらえれば、それを根拠にできクレームガード保証に未加入でも手続きを有利に進められるでしょう。チェック後は、査定士へ問題がなかったかを確認するとより確実です。
これまでの事故歴や修復歴をすべて説明できる場合
車の修理歴や修復歴をすべて申告できる自信があるなら、クレームガード保証の必要性はほとんどありません。たとえば、新車で購入した車であれば、すべての修理歴や修復歴を説明できるでしょう。
中古車の場合は前オーナーの使用時の状況や修復歴などが分からないため、履歴がはっきりしません。修理などの履歴が漏れなく説明できるかどうかを一度考えてみましょう。
中古車買取でクレームガード保証を検討する上でのポイント
「絶対に不具合が出ない自信はないが、クレームガード保証をつけることはもったいない」と判断に迷う時は、他の買取業者へ接触することもおすすめです。多くの買取業者から話を聞けば、クレームガード保証の必要性を確認できたり、より信頼できる買取業者が見つかったりするかもしれません。
複数の買取業者から話を聞くには、一括査定の利用が便利です。ウェブサイトから一度の入力で複数の買取業者から査定を受けられるため、買取業者探しにもぴったりのシステムと言えるでしょう。信頼できる買取業者を選ぶことで、安心した取引ができます。
また、売却予定の車の買取相場をきちんと把握しておくことと、高値買取の限界を心得ておくことも大切です。クレームガード保証ばかり気にしてしまい、より高く買取ってもらえる買取業者を自ら見逃してしまわないように気を付けましょう。
信頼できる中古車の買取業者の選び方
保証について相談できる買取業者を見つけるには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。買取業者の態度や交渉の姿勢を見れば、信頼できる相手かどうかを判断できるでしょう。ここでは、買取業者を選ぶ際にチェックしたいポイントをご紹介します。
実績があるかどうか
どのくらいの取引実績がある買取業者であるかを確認しましょう。悪質な車の買取業者は小規模である場合も多く、取引実績も少ない傾向にあります。買取業者の規模や規模に見合った実績数があるのかを確認することがポイントです。
また、運営期間が長い買取業者も安心して取引ができると考えられます。悪質な買取業者は短期間で会社組織を変えることも多く、調べても取引実績が確認できない買取業者は避けた方が賢明です。
契約を無理強いしないかどうか
車の売却契約を無理強いしないかも確認したいポイントです。買取業者の中には買取ノルマを達成するために強引に契約を迫るところもあります。「今すぐ契約しなければ買取額が下がる」などと言って急がせる買取業者には注意しましょう。
「気が変わったらクーリングオフすれば良い」などと言葉巧みに説き伏せようとする悪質業者もいます。実際には車の買取はクーリングオフの対象外となるため、キャンセルができない場合も多くあります。嘘の情報で騙そうとする買取業者には気をつけましょう。
無理な減額交渉を行わないか
査定時には高い査定額を提示し、契約する段階になってから「不具合が見つかった」と減額して安く買いたたこうとすることは悪質な買取業者のよくある手法です。他の買取業者と比較して極端に高い査定額を出す買取業者は、最初から減額を前提として交渉しているケースがあるため注意しましょう。
減額の場合は買取をキャンセルすると伝えると、キャンセル料を請求してくることもよくあるケースです。愛車の売却時には複数の買取業者から見積もりをとり、相場と大きく異なる高額査定に釣られないように気をつけましょう。
ユーザーからの評判
実際に買取業者を利用したユーザーの評判を参考にすることも、信頼できる買取業者を見極めるための方法の一つです。買取業者の態度や取引の進め方などは、クチコミなどの評価に反映されます。ユーザーからの評価が高ければ、信用できる買取業者であると考えられます。
大規模な買取チェーン店であれば、評価する人数も増えるため悪い評判をよく目にするかもしれませんが、それだけ取引実績が多いとも言えます。小規模で実績が少ないにもかかわらず悪い評判が多い買取業者は注意しましょう。
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まとめ
クレームガード保証は「事前に保証加入料を支払えば、引き渡した車に不備が見つかり査定額が下がっても一定額を保証する」サービスです。クレームガード保証の加入に迷ったら、複数の買取業者へ接触してみましょう。取引する際はしっかり相談できる買取業者を見つけることも重要です。
一括査定を利用すれば、複数の買取業者へ一度に査定依頼が可能です。複数の買取業者を比較して、信頼できる買取業者を見極めましょう。
carview!中古車一括査定サービスは、厳選された300社以上の買取業者と提携しています。carview!中古車一括査定サービスを利用して、安心した取引ができる買取業者を見つけましょう。
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ユーザーコメント一番高い値段を出して頂き、来て頂いた営業も とても感じのいい人であった。 後からクレームなど無し、という条件をのんで 頂いた上での交渉でしたが、価格決定後に、 無料でクレームガード保証も入れて頂き、とても安心したお取引が出来ました。 是非車を売却する際にはまたお願いしたい。
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- 5
ユーザーコメントはじめて車を売却するので同時刻に合同査定をしていただきました。合計8社の中ダントツぶっちぎりの高値を出していただいたのがユーポスさんです。やっぱり値段で決まりですね。
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※1 2019年4月時点 当社調べ