車を売却すると消費税はかかる？実際に負担するケースや仕訳のポイント

私たちの生活に身近な消費税ですが、商品を買った時に支払うことが多いため、物を売った時にも消費税がかかる場合があるということを知らない方も多いでしょう。特に車は売る機会が少ない為、初めて車を売る方は消費税がかかるのではないかと不安に思うこともあります。
この記事では、車を売った時に消費税がかかるのかという点に焦点をあてて解説します。実際に消費税を負担するケースや仕訳のポイントなど、具体的な例を用いて解説していくので是非読んでください。

車の売却には消費税がかかる？

消費税は、私たちの生活に身近な税金のうちの一つです。消費税は、年収に関係なく課税される間接税の一種として扱われていますが、車の売却もしくは買取をした場合にも課税されるのでしょうか。

そこで、車における消費税の取り扱いについて、売り手側と買い手側とのそれぞれの立場で解説します。

売り手には納税義務はない

個人が車を売却する場合、納税義務はありません。ただし、社用車を売却するとなると事業者が車を売却するケースにあてはまるため消費税がかかります。

基本的には売り手が個人の場合、消費税がかからないと考えておくと良いでしょう。事業者が車を売る場合は消費税が課税されるケースがほとんどです。

買取業者には納税義務がある

個人が車を売る場合、消費税は発生しませんが、買取業者には消費税の納税義務が発生します。多くの場合、売主から車を買い取る（仕入れる）時に消費税込みの価格で見積もりを計算し、買取業者が消費税を納税する仕組みになっています。

そのため、買取業者がホームページで買取実績の例として公開している価格は、ほぼ税込み価格と考えて良いでしょう。

税込み価格なら交渉の余地がある場合も

買取価格に消費税が含まれているということを前提として価格の交渉ができる可能性があります。買取業者に対して消費税が明細に含まれているか確認し、消費税が含まれているようであれば、その分を買取額に上乗せできないかを確認してみましょう。

ただし、買取業者に消費税分の上乗せを強要することはできないので、あくまで交渉材料の一つとして考えておくことをおすすめします。

ちなみに、買取業者の回答が「お客様は消費者のため消費税の課税はありません」というような内容だった場合、安心して取引のできる買取業者と判断して良いでしょう。

消費税以外にも注意したい2種類の税金

消費税以外に注意したい税金として、所得税と自動車税が挙げられます。これらの税金は条件によって課税対象になるかどうか変化したり、還付金が受け取れたりするので知っておくと得をすることもあるでしょう。

ここからは、所得税と自動車税の特徴や注意点をご紹介します。

1.「所得税」は日常生活に必要かで判断される

所得税とは、個人が1年間で得た所得に対してかかる税金のことで、毎年1月1日から12月31日の1年間の所得から必要経費などを差し引いた所得に対して税金が課税されます。

また、所得によって負担割合が変化し、それぞれの家族構成にも対応する税金である点が特徴です。車の場合、所得税は使用目的によって譲渡所得として課税対象となる場合があり、課税対象となるのはレジャー用途と業務用途の場合です。レジャー用途では50万円以上の利益を得た場合に課税され、業務用途では利益を得た場合に課税されます。

2.「自動車税」は4月1日時点の所有者が負担する

自動車税は4月1日時点に車を所有している方が負担する税金のことで、1年分の自動車税を支払わなくてはなりません。地域によって差がありますが、たいていは5月中に車検証に記載されている住所に納付書が送られてきて、口座振替やクレジットカードなどで支払います。

また、車を売却する際に先払いした1年分の自動車税が月割りで返還されることもあり、ほとんどは車の売却価格に加算する形で返還されるようです。もし、売却ではなく廃車にする場合は、自動車税の一部が返ってくる還付金制度というものがあるので、利用すると良いでしょう。

なお、この還付金制度というものは自動車税が都道府県税のため、住んでいる地域によって自動車税の手続きや還付方法が異なります。詳しくは住んでいる地域の自治体公式HPをご確認ください。

車の売却で消費税がかかる3つのケース

個人が車を売却する場合は消費税の納税義務がないことは前述しましたが、ここからはより具体的に3つの例を挙げて消費税がかかる場合とかからない場合について解説します。

普段の自分がどのような目的で車を使用しているかイメージしながら参考にしてください。

【ケース1】日常生活で車を利用している

通勤や通学など日常生活で使用していた車の場合は、売却しても非課税になります。個人的な用途で使用されていた車を売却した場合は課税しないと定められているためです。

通勤は業務の一部となり車の売却益も利益の一部なのではないかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、通勤は商売には直結しないため（通勤が直接会社の利益となっているとは言えない）非課税です。

【ケース2】レジャー用に利用している

レジャー用の車は、休日にドライブをしたり旅行をしたりと生活に必須ではない使い方のみしている車のことです。例えば、普段は通勤や通学に使用しているが、たまにドライブや旅行でも使用しているという場合に関しては、レジャー用の車としては扱いません。

消費税は、物品やサービスの提供をして利益を得た場合に発生するものです。そのため、たまに旅行に使う日常用の車であれば、個人的に車の売却をしても消費税が非課税となります。

【ケース3】業務用として利用している

事業で使用していた車を売却する場合は消費税が課税されます。消費税が課税される条件の一つに「事業者が事業として行うものであること」とあり、使用していた車の値段に関係なく事業として使用されていたのなら消費税が課税されるのです。

主に業務用として使用される車の例を挙げると、荷物の運搬をする車が挙げられます。また、個人で売る場合は消費税が課税されないと前述しましたが、個人であっても個人事業主で事業目的の売買をした場合は消費税の納税義務が発生するので注意が必要です。

消費税以外にも押さえておきたい！車を売却するコツ

前述した消費税や所得税、自動車税はどのような場合に各種税金がかかるのかご理解いただけたと思います。ここからは、車を高く売るコツについて解説します。それぞれの見出しを参考に高額査定を目指しましょう。

売却時期を意識する

基本的に、車の査定価格は需要が高まる時期に比例して高くなります。需要が高くなる時期は、1月～2月、7月～8月です。1月～2月は新生活に向けて車の需要が高まり、7月～8月は買取業者の決算期を迎えるため査定額が上がりやすい傾向があります。

ただし、車の価値は日が経つにつれてどんどん下がっていってしまうので、売却を決めたら早めに行動することが大切になります。

車の売却時に「領収証書」か「納税証明書」の提示を求められる場合があるので、納税後の書類は大切に保管しておきましょう。

車の清掃を行う

査定を受ける前に車をなるべくきれいにしておくと、査定士の印象が良くなります。新車のように傷一つないきれいな状態にする必要はありませんが、掃除や洗車などを行いなるべくきれいな状態にしておくと車を大切に使用してきたことが伝わります。

また、車内の臭いにも気をつけましょう。特にタバコは禁煙車と喫煙車を分けて販売するお店もあるくらい気にされやすいポイントです。タバコの臭いが残ったままだと査定額が下がる確率が高いことを認識しておくようにしましょう。

純正部品を揃える

純正部品を揃えておくと高額査定につながりやすくなります。基本的にカスタムパーツより純正部品の方が高く査定されやすいので、純正部品を保存しているのであれば揃えておくと良いでしょう。

純正部品を保存しておらずカスタムパーツしかない場合は、カスタム車の買取が得意な買取店に査定を依頼することをおすすめします。

また、純正オプション品があれば積極的にアピールするようにするようにし、特に自動ブレーキやカーナビなどがあると希少性が高い車となるので価格交渉のコツとして押さえておきましょう。

高価買取を目指すなら一括査定の利用がおすすめ！

車を高く売るコツとして重要になるのが相見積もりを取ることです。1つの店舗だけに査定依頼をすると、提示された査定額が相場と比べて安いのか高いのかよく分かりません。相見積もりを取れば、複数の買取業者から査定額が提示されるので大体の相場価格が分かります。

しかし、複数の買取業者に自分で査定依頼をするのはとても手間のかかる作業です。そこで、一括査定サービスを利用することで手間を大幅に省略でき、効率よく高価買取を狙えます。

車の売却値を交渉するならcarview!車買取がおすすめ！

carview!車買取は利用実績が500万人以上あり、JPUCにも加盟していて信頼が厚い業者です。このJPUC（一般社団法人日本自動車購入協会）は、消費者に安心安全なサービスの提供をすることを目標としている協会です。

このJPUCに加盟している買取店に査定を依頼すれば適正な値段が提示されることでしょう。また、carview!中古車一括査定サービスは一回の申し込みで最大10社に査定依頼が可能と言う点もおすすめポイントです。

申し込み方法も簡単で車の走行距離、年式、メーカー、モデルの4つを1度入力するだけで、複数の買取業者に見積もり依頼が出せます。パソコンでの入力が苦手な方でも簡単に入力でき、最短45秒で入力完了します。

パソコンだけなくスマートフォンにも対応しているので、場所や時間を選ばずに査定依頼が可能な点も魅力的です。ぜひ、carview!中古車一括査定サービスを利用して、高額査定を目指しましょう。

まとめ

今回は車の消費税と、消費税以外の税金や車を売却するコツなどを解説してきました。基本的に消費税は売り手が個人の場合はかかりませんが、事業者の場合はかかります。

また、消費税以外の税金も使用用途によってかかる場合とかからない場合、返還される場合などさまざまです。事前に各種税金について確認してから売却をするとお得に車を売却できる可能性がありますので、carview!中古車一括査定サービスと合わせてよりお得な売却を目指しましょう。