中古車買取の見積もり依頼から売却までの流れや確認事項、高値売却のコツ
車を手放す方法のひとつに、中古車買取があります。しかし、見積もりを依頼した場合にどのような流れで進むのか分からない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、中古車売却時における見積もりの目的や価格決定の仕組みを解説します。見積もりの仕組みを知っておくことで、価格交渉にも役立つでしょう。
また、中古車を売る際の注意点や、より高く売却するためのコツも紹介します。中古車の売却をお考えの方はぜひ参考にしてください。
目次
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車の買取相場を調べる中古車買取の見積もり依頼から売却までの流れ
中古車買取の見積もりを依頼した場合、売却までどのような流れで進むのか把握しておきたい方もおられるでしょう。始めに、売却手続きの流れを解説します。手続きにかかる時間の目安は、スムーズに進んだ場合で1週間~2週間程度です。
中古車買取店に査定の申し込みをする
まずは、中古車買取店に査定の申し込みをしましょう。査定の申し込みは、電話やインターネットで行えます。車の買取店に直接連絡する、もしくは複数社の買取店に同時に査定を依頼できる一括査定サービスを利用すると良いでしょう。
買取店を選ぶ際には、取引実績や業界団体への加盟(一般社団法人日本自動車購入協会など)状況の確認が必要です。買取店のクチコミを確認しておくことも、買取店選びに役立ちます。
日程調整をして査定を受ける
査定を受ける際は、自分で車を直接買取店に持ち込むか、買取店に直接自宅まで来てもらいます。同日に複数業者から査定を受ける場合、移動時間なども考慮し余裕のあるスケジュール設定にしましょう。
査定自体は30分ほどで終わりますが、決断に迷った場合や買取業者が熱心に車の売却を勧めてきた場合は話が長引いてしまうこともあります。余裕を持たせたスケジュールを組むことで、ゆとりを持って対応できるでしょう。
査定額を見て価格交渉をする
査定が終了したら見積額を確認して価格交渉です。複数の買取業者へ査定を依頼している場合、全ての査定が終了してから売却先を決めましょう。
なお、提示される見積額には期限があります。業者によって異なりますが、当日から2週間ほどです。決断できず売却までに時間がかかった場合は、再査定が必要になったり金額が変わったりする場合もあるため気を付けましょう。
必要書類を用意しておく
査定額に納得し売却先を決めたら、売却の手続きに進みます。車の売却時は以下の書類が必要です。紛失している場合は、速やかに再発行を行いましょう。普通自動車と軽自動車では、必要な書類が少し異なります。
自分で用意する書類
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書(自賠責保険証)
- 自動車税納税証明書(軽自動車は軽自動車納税証明書)
- リサイクル券
- 実印(軽自動車は不要)
- 印鑑証明書(軽自動車は不要)
- 振込口座情報
業者側が用意する書類
- 普通自動車の場合:委任状譲渡証明書
- 軽自動車の場合:申請依頼書自動車検査証変更記録申請書(軽第1号様式)
自動車検査証と印鑑証明書の記載事項が異なる場合の必要書類
- 住民票(1度のみ、もしくは同自治体内で複数回住所が変わった場合など)
- 戸籍の附票(住民票だけでは転居歴が把握できない場合)
- 戸籍謄本または戸籍抄本(婚姻や養子縁組などの理由により姓名が異なる場合)
売却手続きを行う
手続きに必要な書類をそろえたら、買取業者と契約内容を確認し署名と押印します。必要書類が用意できていない場合は、後日書類を店頭に持参しましょう。買取金額の入金予定日も事前に確認しておくと安心です。
また、車を引き渡す際には、以下の点も確認しておきましょう。
- ダッシュボードやトランクの中に私物が残っていないか
- オーディオの中にCDやDVDが入っていないか
- ナビに登録した自宅や目的地の情報が消去されているか
中古車買取では見積もりを書面でもらえないケースも多い
中古車買取店の査定を受けて見積もりをもらうことで、自分の車がどのように評価されているかや売却した場合の金額が分かります。一方で、中古車買取では見積書を書面でもらえないケースが大半です。
ここでは、中古車買取で見積書を書面でもらうことが難しい2つの理由を、情報漏えい防止と中古車の市場価格変動の観点から解説します。
ライバル企業に情報が流出する恐れがある
中古車買取で見積書をもらえない理由のひとつが、ライバル企業への情報流出のリスクです。中古車査定で評価する基準は、その業者が何を重視するかによって変わります。自社の強みがライバル企業に知れ渡れば、対策を講じられてしまうかもしれません。
また、見積書を交渉材料にされてしまうと、若干高い金額で他社に買取されてしまう恐れがあるでしょう。中古車買取で見積書がもらえない理由は、こうした情報流出防止という側面があります。
中古車は市場価値の変動が大きく価格の保証ができない
中古車の市場価格の変動も、見積書をもらいにくい理由のひとつです。中古車の業者オークション相場は変動が大きく、時間とともに下がっていく傾向にあるため、価格の保証ができません。
そのため、見積もりから実際の買取まで時間がかかった場合、相場変動分の減額が必要です。見積もり提示後の減額は売り手側の満足度低下にも関わります。
また、基本的に中古車買取では1週間~2週間先までの見積もりが一般的です。1か月以上先は相場の変動が読みにくいため、見積もりは困難でしょう。
中古車買取で見積もりの金額が提示された際の確認事項
査定が終わると、基本的に口頭で見積額が提示されます。想定より金額が高くてもすぐに契約をせず、見積額の内訳を明確にしましょう。見積額の内訳確認は、後に還付金や契約後の減額などを巡るトラブルを回避するために重要です。
ここでは、トラブルを避けるために見積書で確認しておきたいポイントを6つ紹介します。
自動車税の還付金相当額が含まれているか
廃車した場合は自動車税の還付金が発生するため、中古車としてリユースする場合は、車両代金に還付金相当額を上乗せする形で還元するのが一般的と言えます。還付額は1年分の納税額を12か月で割り、廃車した月から翌年3月までの残月数をかけた金額です。
提示された見積額に自動車税の還付金相当額が含まれているかどうかによって、数万円変わることも少なくないため、きちんと確認しましょう。3月に売却した場合は還付が受けられないため、見積額に還付金相当額が上乗せされることはありません。
自賠責保険の還付金相当額が含まれているか
中古車の買取では、自賠責保険の還付金相当額が見積額に計上されているかチェックが必要です。自賠責保険は自動車税と同様で前払いしているため、未経過分が見積額に含まれる形で返金されるのが一般的と言えます。
自賠責保険は人ではなく車にかける保険のため、売却する場合は通常解約手続きを行いません。解約できるのは廃車(一時抹消登録・永久抹消登録)する場合に限られており、車検の残り期間が無駄になってしまうためです。
リサイクル預託金相当額が含まれているか
中古車を売却する場合、リサイクル預託金相当額が上乗せされます。中古車買取では、車両代金に加えてリサイクル預託金相当額を受け取ることで、最終所有者がリサイクル料金を負担する仕組みです。
預託金は、リサイクル券を確認する、もしくは自動車リサイクルシステムのウェブサイトより「車台番号」と「登録番号」を入力することで検索できます。買取店によって見積額に含まれるケースと別に支払われるケースがあるため、内訳を確認しましょう。
中古車買取にかかる各種手数料の内容
中古車買取では7つの手数料がかかり、通常2万円~3万円程度の費用が必要です。
- 査定料
- 名義変更代行手数料
- 印紙代
- 運送料
- 住民票発行代
- 車売却の雑費
- 印鑑証明発行代
これらのうち、売却の雑費や査定料など一部の手数料が査定額から引かれます。余計な費用が計上されていないか確認しましょう。また、これら7つの費用以外にも追加で費用が必要になるケースがあります。
- 車の売却による所得税
- 自動車税の未払い分
- ローンの返済
ローン残債がどのくらいあるか、自動車税に未払いはないか、所得税の発生する取引なのかを事前に確認しましょう。
契約後に減額される可能性があるか
見積もりを行い、買取額が決定した後に減額を請求される、というトラブルが報告されています。査定ミス、引き渡し後に車の欠陥が見つかったなどの理由があり、市場の変化による再査定も契約後の減額の一因です。
査定額に納得して契約したにもかかわらず減額請求される、といったトラブルを避けるため、事前に契約後の減額有無や減額に関する規定なども確認しましょう。また、車の欠陥や修復歴などを隠さず伝えることも大切です。
キャンセル規定の内容
中古車の買取では、クーリング・オフは適用されません。しかし、キャンセルが可能な場合もあります。キャンセルできるタイミングは「契約前」「車両と契約書の引き渡し前」「契約書と車の引き渡し後」です。
契約締結前であれば多くの場合キャンセルできますが、それ以外のタイミングはキャンセル料がかかるのが一般的です。店舗によってはキャンセル可能日数が決まっている場合もあります。契約を結ぶ前に、キャンセルに関する規定を確認しておきましょう。
中古車の買取金額に影響する要素
中古車査定に関わる要素は大きく、基本要素、個別要素、外的要素の3つに分けられます。
- 基本要素
- 「車種」「グレード」「年式」「ボディカラー」などの基本情報
- オプションの有無(先進安全技術、サンルーフや本革シートなどのメーカーオプション装着車が人気)
- 個別要素
- 「走行距離」「車検の残存期間」「ダメージや修復歴の有無」など車の使用状態
- 車検の残存期間が4か月以上の場合は査定の加点対象になる
- 外的要素
- 「需要期閑散期」といった自動車市場を取り巻く外的要因
- 例年1月~3月、7月~9月は車市場の需要が高まる
中古車買取で高値売却を狙うコツ
大切な車を少しでも高値で売るには、車の買取査定額アップにつながりそうな情報を査定士へ伝えましょう。ここでは、より高値で車を売る5つのコツを紹介します。
車内の掃除と洗車をしておく
可能な範囲で車の掃除を済ませておくと、査定士の心証も良く、プラス評価が受けられることもあります。費用をかけてまでクリーニングや洗車を行うのではなく、自力で行える範囲で掃除しておきましょう。
また、車内で特に注意したいのは臭いです。普段から小まめな車内換気を心がけ、臭いが車内にこもらないようにしましょう。
純正パーツを残しているか
メーカーの純正オプション品は査定額アップが期待できます。純正オプション品のETCやカーナビ、ドライブレコーダーや自動ブレーキなどがあれば、査定時に忘れず伝えましょう。
また、カスタマイズしている場合は無理に戻さずそのままの状態で査定を受け、純正パーツを保管していることを買取業者に伝えましょう。
メンテナンスノートを準備しておく
メンテナンスノートは、車のメンテナンスを行ってきたことを示す大切な書類です。
メンテナンスノートは「メーカーの保証書+定期点検整備記録簿」で構成されており、どちらか、もしくは両方紛失していると査定額が下がる可能性があります。再発行できる場合もあるため、まずはメーカーやディーラーに相談しましょう。
日本自動車査定協会では、メンテナンスノートと取扱説明書がそろっている場合は1万円のプラスを基準としています。
(参考:『査定業務実施店様へ|一般財団法人日本自動車査定協会』/以下のリンクを挿入してください:http://www.jaai.or.jp/jissitensama.html)
事故歴や修復歴があるなら事実を伝える
査定減額を懸念し事故歴や修復歴を偽った場合、後にトラブルになりかねません。「修復歴」はフレーム、ピラー(柱)、ルーフパネル、フロントクロスメンバーなど、ボディの基礎部分を修理した履歴です。
売却価値の低下は避けたいと思うものですが、査定時には正直に伝えましょう。お互いの信頼関係の上に売買契約が成立することを忘れないようにすることが大切です。
一括査定サービスを利用する
車の査定は、複数の業者から相見積もりを取るほうがより高値になる傾向にあります。しかし、買取業者を探し個別に依頼するのは手間のかかる作業です。
買取一括査定サービスを利用すれば、条件に合う複数の買取業者を手間なく見つけられます。手間をかけずにより高値で車を売却したい方は、一括査定サービスを利用してみましょう。
中古車買取では見積もりを細部まで確認した上で契約しよう
中古車買取では、高額査定が出た場合でも契約を慎重に進める必要があります。査定額や査定内容についてのトラブルを避けるため、即決するのではなく、見積もり内容を細部まで確認した上で契約しましょう。
ここでは、中古車買取の際に契約で気を付けたいポイントを2つ解説します。
その場での即決は控える
提示された査定額に納得できても、その場での即決は控えましょう。1社の査定のみで即決してしまうと他社との査定額の比較ができず、より高く買取してもらえる機会を失う可能性があるためです。
また、他社での査定額を交渉材料にすることで査定額の底上げが期待できます。同じ車でも買取業者によって査定額に差が出るため、最低でも3社以上の見積もりを依頼して、愛車の大まかな相場を把握しておきましょう。
しつこく即決を迫る業者に注意する
買取業者にとって、即決は他社との駆け引きを防ぐなどのメリットがあります。そのため、即決するよう迫ってくる買取業者もあるでしょう。
具体的には、出張査定で契約するまで強引に居座られる、電話での査定依頼をしただけで契約したことにされていた、などのトラブルです。
もし断ってもしつこく即決を迫ってくるようであれば、はっきりと断る、消費生活センターを頼るなどの対策を取りましょう。
中古車買取でトラブルが発生した際の対処法
買取業者に車を売るのは手軽な反面、トラブルが発生することもあるため注意が必要です。ここでは、トラブルの例と対処法を解説します。
車買取店から見積額を減額したいと言われた場合
売買契約後や車を引き渡した後に「見積額を減額したい」と買取業者から申し出があるケースがあります。まれに買取店側の書類の見落としなどの理由でこのような事態になることがあるようです。
減額の理由を確認した上で、正当ではないと判断した場合は無理に応じる必要はありません。しっかりと自分の意見を伝えましょう。
買取金が支払われるのが遅い場合
車の買取代金は、指定した口座に振り込まれます。しかし、振込口座情報の誤りなどの手違い、買取店の経営悪化などの理由で、約束の期日までに買取金が支払われない場合には注意が必要です。
こうした金銭トラブルを未然に防ぐための対策として、車両引き渡しと支払いを引き換えにする、名義変更の必要書類を代金支払い後に渡す、などが挙げられます。起きてしまった場合も落ち着いて対応しましょう。
登録情報の誤りであれば買取店に連絡し、早急に修正の手続きをします。しかし、買取店の資金繰りの都合で支払いが行われない場合は、話し合いでの解決は難しいかもしれません。
この際は、国民生活センター、JPUC車売却消費者相談室、弁護士などの専門家に相談するようにしましょう。
中古車を売却するならJPUC加盟のカービュー 車買取にお任せ
中古車を売却するときは、カービュー 車買取にお任せください。カービュー 車買取はJPUCに加盟しているため、安心した取引が可能です。
ここでは、カービュー 車買取の特徴と、中古車の査定比較におすすめな愛車無料一括サービスの流れを紹介します。愛車の売却をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
カービュー 車買取はJPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)加盟
カービュー 車買取はJPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)に加盟しており、しつこい営業電話などがありません。車買取のルールや法令に関する研修の受講者が在籍しているため、安心してご利用いただけます。
また、カービュー 車買取の中古車一括査定サービスは一度に最大10社の査定比較ができるため、高額査定が可能です。
2000年5月のサービス開始から、提携社数が300社を超え、利用実績は500万人を突破しました。業界トップクラスの実績を持つカービュー 車買取の中古車一括査定サービスを、ぜひお試しください。
カービュー 車買取の中古車一括査定サービスの流れ
カービュー 車買取の中古車一括査定サービスは、見積もり依頼の後に買取店からお電話かメールでご連絡し、査定を実施します。最大10社からの査定額を比較して売却先を決定し、契約と売却を済ませて完了です。
パソコンまたはスマートフォンで利用でき、メーカー・モデル・年式・走行距離の4つを入力するだけで見積もりを依頼できます。見積もり依頼は24時間受け付けているため、忙しい方や昼間に時間が取れない方にもおすすめです。
まとめ
中古車買取の見積額は、中古車市場などさまざまな要素を考慮して決定されます。中古車を高く売却するには、見積額の内訳を確認し、即決せずに複数社から選ぶなど慎重な判断が必要です。
カービュー 車買取の中古車一括査定サービスは、一度に最大10社からの見積もりを比較して高額査定が期待でき、条件に合った買取業者を効率的に探せます。
中古車の売却をお考えの方は、ぜひカービュー 車買取の中古車一括査定サービスをご利用ください。
#車売却
- お見積もりを依頼
- 買取店から電話か
メールでご連絡 - 査定を実施
- 査定額を比較し
売却先を決定
LINEヤフー株式会社は、一般社団法人日本自動車購入協会のウェブサイト監修を受けています。
中古車一括査定サービスご利用ユーザー様の声
買取カービューの愛車無料一括査定サービスを利用したユーザーのクチコミです。一括査定ならではの評判・体験談をチェックしましょう。
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- 実際の査定金額
- 70.0万円
- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 3.5
ユーザーコメントオートバックスの担当者の対応や説明が良心的で、査定額を前提なしに短時間で提示し、大変信頼できると思った。当初はほぼこちらに決めていた。しかし、最後になってビッグモーターからさらに高い金額が示されたので、決めた。
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- 実際の査定金額
- 63.9万円
- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメント一番高い値段を出して頂き、来て頂いた営業も とても感じのいい人であった。 後からクレームなど無し、という条件をのんで 頂いた上での交渉でしたが、価格決定後に、 無料でクレームガード保証も入れて頂き、とても安心したお取引が出来ました。 是非車を売却する際にはまたお願いしたい。
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- 実際の査定金額
- 75.0万円
- 見積り数
- 8社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメントはじめて車を売却するので同時刻に合同査定をしていただきました。合計8社の中ダントツぶっちぎりの高値を出していただいたのがユーポスさんです。やっぱり値段で決まりですね。
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※1 2019年4月時点 当社調べ