ローンの残った車を売るのは問題ない！ 手続きの流れを把握しよう

「ローンが残っている車を売ることはできないのでは？」と心配な方もいるのではないでしょうか。結論から言うと、ローンが残っていても車は売ることは可能であり、「残価設定型」ローンの場合も同様です。
そこでこの記事では、ローンの残った車を売る時の流れを必要書類と一緒に解説します。買取額でローンを完済できない場合の解決策や、高く売却するためのコツなどを理解すれば、適切な方法でローンの残った車を売ることができるでしょう。

ローンが残った車を売ることは可能！

ローンが残っている車も売ることができます。ローンで購入した車を売却する際は、原則としてその車の所有者が本人である必要があります。しかし、ローンで車を購入した場合、車の所有者はローン会社であり、実際に運転している方は使用者となっていることがほとんどでしょう。

そのため、ローンで購入した車を売却するには、ローンの完済と所定の手続きを行い、車の所有者を本人名義にする手続きが必要です。ローンが残っている車を売る場合は、別項目で解説する手続きや必要書類を確認し、スムーズに売却が進められるよう準備をしておくと良いでしょう。

ローンが残った車を売る時の流れと必要書類

ローンが残っている車を売る場合、買取額によって行うべき手続きが変わります。買取額によってローンの完済が可能であれば、そのまま車の売却は可能です。そのため、買取業者へ査定を依頼する前に、ローン残債額がどれくらいあるのか把握しておくと良いでしょう。ここでは、ローンが残っている車を売る時の流れと、必要書類について解説します。

1.ローンがいくら残っているかを確認する

まずは、ローンがいくら残っているか調べる必要があります。残債額を把握しておけば、買取業者の査定を受ける時、提示された買取額がローン残債額を上回るのか下回るのかを判断できるでしょう。査定を依頼する前に、ローン会社から定期的に届く通知のハガキか、または直接ローン会社に問い合わせてローン残債額を確認しておきましょう。

買取額でローンが完済できれば問題なく売却できますが、ローン残債額を下回る場合はどのような対処が必要か、合わせて検討しておくと良いでしょう。

2.買取額を把握する

次に、買取業者に査定依頼をして、具体的な買取額を把握しましょう。買取額でローンを完済できるかどうかにより、今後の動きも変わります。買取額がローン残債額を下回る場合は対処しなくてはなりません。

買取額を少しでも高くしたい方には、一括査定がおすすめです。複数の買取業者に査定依頼して競合させることで、買取額を引き上げられる可能性が高まります。車の状態や車種の人気度など、さまざまな条件がうまく重なれば、数十万円の査定額アップも見込めるでしょう。

3.名義変更をする

上述したように、ローンで購入した車の所有者はローン会社やディーラーの場合がほとんどです。運転している本人は「使用者」として、車検証に名前の記載があります。車検証に記載されている「所有者」が自分自身でなければ売却はできないので注意しましょう。

その場合、ローン会社などの所有権を解除する「所有権留保の解除」の手続きを行い、名義変更をして自分自身を所有者にする必要があります。名義変更の手続きに必要な書類は以下の通りです。

手続きは管轄の陸運支局で行います。所定の手数料がかかるため、自分で手続きを行う場合は現金を用意しておきましょう。

4.車を売却する

名義変更が完了すれば車を売却できます。買取額に納得したら買取業者と売買契約を締結し、車の引き渡し日を決めて手続きを進めましょう。車の売却に必要な書類は以下の通りです。

印鑑登録証明書や住民票は発行から3か月以内と有効期限が決められています。申請は平日に市町村役場でする必要があるため、事前にスケジュールを調整して取得しましょう。

また、上記書類を紛失してしまった場合は再発行が必要です。手元にあるか確認し、もし紛失した場合は再発行の申請を早めに行います。書類に不備があると売却の手続きをスムーズに進められないため、事前に確認しておきましょう。

買取額でローンを完済できない場合の対処法

買取業者が提示する買取額がローンの残債額を下回る場合、そのままでは名義変更が行えないため、車の売却はできません。どうしても車を手放したいと考えている方は、どのような対処法があるか知っておくと良いでしょう。ここでは、買取額がローンの残債額を下回った場合の対処法について解説します。

ローンの組み直し

まず、ローンの組み直しという方法があります。ローン残債額と月々の返済額を照らし合わせ、車の売却を予定している時期までに完済できるよう、ローン会社やディーラーに相談しましょう。

しかし、結果として他の金融機関などから新たに借り入れて、組み直したローンの返済に充てることになるでしょう。月々の返済額が家計を圧迫するようなら、無理をせずに売却のタイミングを再検討する方が良いかもしれません。

ローンの上乗せ

車を乗り換える場合なら、ローンの上乗せができます。新たに購入する車のローンに売却する車のローン残債を上乗せし、新しい車に乗り換えたあとも返済を続けるという方法です。

あくまで乗り換えを想定しているケースにしか適用できませんが、現実的な返済方法だといえるでしょう。「1日でも早く新しい車に乗り換えたい」という方にはおすすめです。

現金一括払い

もっともシンプルで簡単な方法は現金一括払いでしょう。金銭面に余裕がある場合、もしくはローン残債額が数万円と少ない場合は現金で一括返済すると良いでしょう。

手元に用意できる金額ならおすすめですが、他の金融機関などから借り入れるなど無理して完済するのは現実的ではありません。現金一括払いでローンを完済する際には十分に検討しましょう。

ローンが残った車を売るかどうかの判断基準

ローンの残っている車を売ろうと考える理由はさまざまでしょう。新しい車へ買い換えるなら、売却後に新しい車に乗りながらローンを返済できます。しかし、売却のみの場合は対処に苦労するケースもあるでしょう。

「ローンの残っている車を売るべきかどうか」と困っている方もいるのではないでしょうか。そこでここでは、車の使用頻度や経済的状況など、車を売るかどうかを客観的に判断する基準を具体的に解説します。

買取額でローンを完済できる場合

まず重要なのは、買取業者から提示された買取額でローン残債額を完済できるかどうかです。完済できるのなら売却にあたっては問題ないでしょう。買取額がローン残債額を下回る場合が問題です。その差額を返済できるだけの経済的余裕があり、完済の目途が立つかどうかが判断の基準になります。

現状のローンが苦しいから車を手放すという場合、結局は買取額で完済できなかった分を捻出しなければなりません。車を売却したあとのことも踏まえて判断しましょう。

車を運転する頻度が少ない場合

車を運転する頻度は、売却すべきかどうかの大きな判断基準になります。運転頻度が減ったうえに、公共交通機関が豊富で移動手段に困らない、生活に支障はないという場合は売却した方が良いかもしれません。ローン残債は残りますが、維持費やメンテナンスの手間を考慮すると楽になるでしょう。

一方、車が欠かせないような地域に住んでいて、車を売ってしまうと移動手段に困るという場合は、車の売却を再検討した方が良いでしょう。

新たな車が必要になった場合

仕事やプライベートなどで新たな車が必要になり、現在乗っている車から乗り換える場合は売却しても良いでしょう。仮に買取額がローン残債額を下回っても、新しい車にローンを上乗せすることで無理なく返済を継続できます。

また、現在乗っている車では補えないニーズを新しい車が満たしてくれるのであれば、仕事や生活はより向上するでしょう。

維持費を支払い続けるのが難しくなった場合

車を所有し続けるとローン返済だけでなく、車の維持費も支払わねばなりません。自動車税や車検費用・駐車場代・ガソリン代などが発生し、家計の負担にもなります。維持費を支払い続けるのが難しいかどうかも判断基準のひとつです。

車を日常的に運転し維持費を支払ってもメリットがあるのならば、売却する必要はないでしょう。しかし、あまり運転をしないのに維持費を支払い続けているのなら、売却することをおすすめします。カットした毎月の維持費をローンの返済に充てられるでしょう。

ローンが残った車を売る時ローン完済が条件になるケース

ローンが残っている車でも売却できると紹介しましたが、ローン完済をしなければ売却できない場合もあります。以下のケースに当てはまる場合はトラブルに発展することもあるので、きちんと確認して売却が可能になるよう準備しておきましょう。

【ケース1】残価設定型ローンが残っている場合

残価設定型ローンとは、事前に数年後下取りしてもらう際の価格を設定し、その価格を差し引いた額に対して、ローンを組む方法です。このローン期間中の所有者は、他のローンを組んだ際と同様にローン会社になっている場合がほとんどです。そのため、残価設定型ローンが残っている場合は、所有者が本人名義ではないため売却ができません。

返済期間終了後は、「予定通り下取りをしてもらう」「返却する」「購入時に設定した残価を支払って自分の所有にする」のいずれかを選択できます。自己所有にしたあとの売却は問題ありません。

また、買取業者が残っているローンを一括返済し、買取業者側で再度ローンを組み直す売却方法もあるようです。どうしても残価設定型ローンを契約している車を返済途中で売却したい場合は、ローンの組みなおしを行っている買取業者を探してみると良いでしょう。

【ケース2】リース契約が残っている車の場合

リース車というのは、リース会社から借りている車のことです。所有権はリース会社にあり、実際に使用している方のものではありません。名義が違う時点で中古買取はできませんが、万が一何らかの方法で勝手に売ってしまった場合は、横領罪にあたります。したがって、リース契約中の車は売却してはいけないのです。

しかし、リース契約満了後の車であれば売ることが可能な場合があります。リース車はレンタル品なので、契約満了後は基本的に車の返却が必要ですが、契約次第で買取可能です。買取を経て車の名義が自分になった場合は、中古車として売却することができます。

【ケース3】ローン中に車のパーツを売る場合

まず使用している車の所有者を確認します。先に解説した通り、ローンで購入した車は所有者がローン会社になっていることがほとんどでしょう。その場合は車本体だけでなく、一部のパーツだけだとしても、勝手に売ることはできません。

所有者がローン会社である限り、あくまで自分の車ではないからです。勝手に売却を行うと、トラブルに発展する恐れがあります。ただし、購入後に自分で新しく装着したオプションパーツがあり、それのみを売るというのであれば問題はないでしょう。

ローンが残った車を高く買い取ってもらうための方法

ローンが残っている車をできるだけ高く売却するためには、知っておくと役立つコツがいくつかあります。ローン完済のために「現金一括払いは避けたい」「他の金融機関からお金を借り入れたくない」と考える方もいるでしょう。ここでは、買取金額でローンを完済するために実践すると良い方法を解説します。

下取りは避ける

車を売却する場合、下取りは避けた方が良いでしょう。下取りは車の乗り換えとして新車を購入することが条件となっています。ローンの返済などにおいて融通は利きますが、高額査定は望めないでしょう。また、売却したお金はローン返済や車の購入以外には使えない点も不便です。

下取りよりも、買取の方が高額査定になりやすい傾向があります。少しでも高く売ってローンを完済したいなら、買取を検討した方が良いでしょう。

全国展開している買取業者を選ぶ

買取価格の相場はさまざまな事柄が関係し、日々変動しています。中古車市場に売却予定の車と同じ車種がどれくらい流通しているのか、地域により人気の車種が異なる点なども買取価格に大きく影響することを理解しましょう。

買取業者を探す際には「全国展開をしているか」を基準に選ぶのがポイントです。全国展開している買取業者は、販路が広く在庫数も多いのが特徴です。そのため、地域性などによる価格変動の影響を受けにくく、車そのものを最大限に評価してくれるでしょう。

3社以上の業者から見積もりを取る

買取で車を売ると決めたら、複数の買取業者から見積もりを取りましょう。最低でも3社以上の見積もりは欲しいところです。仮に1社だけしか見積もりを取らなければ、他の買取業者の査定額とどれくらい差があるのか比較できません。

複数の買取業者に依頼するのは面倒だからとそれなりの査定額で売却し、売却後に「他の買取業者からも見積もりを取っておけばよかった」と後悔しないためにも複数社に査定を依頼しましょう。

車の相場を調べる

上述の通り、買取相場は変動しているため、売却予定の車種の買取相場はチェックしておきましょう。事前に調べておくことで、買取業者に買い叩かれる心配が減ります。

買取相場は、メーカーのホームページにある下取りシミュレーションを使用したり、買取業者のホームページや一括査定サイトなどを確認したりすると調べることが可能です。また、買取相場を理解することで満足いく売却先を選べます。買取業者によっても得意分野や査定額に違いがあるため、相場価格を交渉材料に、納得できる買取業者を探しましょう。

一括査定サービスを利用する

「複数の買取業者から見積もりを取りたいけど、手間がかかるし時間がない」という方は一括査定サービスがおすすめです。必要な情報を入力するだけで複数の買取業者に査定依頼の申し込みができるので、時間を節約できるでしょう。

買取業者を競合させれば買取金額のアップが期待でき、満足のいく高額査定を受けられるかもしれません。効率的に複数の査定額を比較したいという方は、一括査定サービスを利用してみましょう。

ローンが残った車を売るならcarview!車買取におまかせ！

ここまでローンが残っている車の売却について解説してきました。今の状況では売れないのではと考えていた方も、正しい手順を踏めば売ることが可能だと知ることができたでしょう。

では、ローンが残っている車を売却しようとした際、どこを利用すれば良いでしょうか。お悩みの方におすすめしたいのが、carview!中古車一括査定サービスです。

carview!車買取が高価買取できる理由

carview!車買取は提携加盟店300社以上で全国にネットワークを持っているため、有名企業から地域密着店まで、幅広い需要に応えることが可能です。買取店によってもそれぞれ得意分野があるので、できるだけ多くの買取店に競合してもらうことが査定アップにつながります。

carview!中古車一括査定サービスでは一度に最大10社まで査定依頼でき、見積もりを比較してより良い条件の買取業者を選べます。ウェブサイトから簡単に申し込みができるので、まずはcarview!中古車一括査定サービスで査定依頼をしてみましょう。

ローンの悩みや疑問を相談できる買取業者を選ぼう

どこに買取をしてもらうか迷った時は、悩みや疑問を相談しやすい買取業者を選びましょう。

carview!車買取は2000年5月に一括査定サービスを開始して以来、500万人以上の利用実績があります。また、中古車買取業界の中でも老舗として有名で、JPUC（一般社団法人日本自動車購入協会）に加盟しています。JPUCでは買取業者へのガイドラインやお客様相談窓口を設けているため、安心して取引を進めることが可能です。

carview!車買取を利用して、何か困ったことがあった時もすぐ相談できる買取業者を探してみましょう。

まとめ

ローンを完済していなくても車の売却はできます。ローンで購入した場合、車の所有者はローン会社となっている場合が大半です。名義変更するには、ローンを完済しなければならないのがネックでしょう。

買取金額がローン残債額を上回れば問題なく完済できますが、下回った場合は現金の一括払いやローンの組み直しで完済しなければ売却はできません。

carview!中古車一括査定サービスでは、複数の買取業者に査定依頼をして買取金額の比較ができます。ローンが残っている車を「1円でも高い買取金額で売却したい」と思っている方はぜひ一度、carview!中古車一括査定サービスをご利用ください。

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