車を売るときの注意点を解説！ 基礎から高く売るコツまで完全ガイド

写真：Trickster/イメージマート

引っ越しなどのライフイベントや古くなったなどの理由で、愛車の売却を検討することもあるでしょう。車を売却するには、ディーラーや買取業者を利用するなど複数の方法が挙げられますが、どの方法が自分に合っているかを知りたい方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、車を売る方法や全体の流れを解説します。高額査定を実現するコツやトラブルを回避するためのポイントなども明記してありますので、車を売ろうと思っている際の参考にしてください。

車を売るときの方法をチェックしよう

車の一般的な売却方法はディーラーでの下取りや買取業者での買取、個人での売却の3つです。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、それらを事前に把握した上で自分に合う方法を見つけましょう。

ディーラーでの下取り

下取りは乗っている車をディーラーに売却し、その売却益を新車の購入費用に充てます。ひとつの店舗で売却と購入を完結できるため、店舗への訪問回数や手続きにかかる手間が削減でき、効率的に乗り換えが可能です。

ディーラーでの下取りは、買取業者への売却に比べて買取価格が低いというデメリットがあります。下取りはサービスの一環として行っているため、高値を付けない傾向にあるといえます。

少しでも高く車を売却したい場合、多少手間でも高く売れる買取業者を探すとよいでしょう。

買取業者での買取

買取業者を利用するメリットは、ディーラーより買取価格が上がりやすいことです。買取業者は車を買い取らないと利益につながらないため、積極的に車を買い取ります。

さまざまなメーカーの車を扱っていることから、特定のメーカーだけが高く売れるということもありません。

買取業者を利用するデメリットは、高額査定の買取業者が見つかるまで手間がかかることです。ディーラーとは違い、買取業者は同じエリアに複数存在します。選択肢の幅が広がる分、問い合わせの手間も増えるでしょう。

買取業者を探す手間を省きたい方には、一括査定サービスがおすすめです。1回の情報入力で、より高く買い取ってくれる買取業者をスピーディーに探せます。

個人での売却

オークションサイトを利用する、または友人・知人に相談して個人間売買を行う方法です。お互いに納得すれば契約に至るため、買取業者が定めるような決まりごとを考えずに済みます。信頼できる相手であれば、気軽に車を売れるでしょう。

しかし、個人での売却はトラブルにつながりやすいことがデメリットです。口約束で売却するケースも多く、金銭トラブルや手続き漏れなどの問題が生じる可能性も高くなります。

車や手続きに詳しい方以外にはおすすめできない方法です。売買契約や手続きに精通している買取業者に売却するほうが、安心して取引できるでしょう。

車を売るときの流れをチェックしよう

高価買取を実現するためにも、愛車に適した売却方法を選択し、査定や手続きに向けてしっかりと準備しましょう。しかし、車の売却準備をどれだけ入念に行っても、売却手続きが滞る、トラブルに巻き込まれるなどのケースも少なからずあります。

ここでは、必要書類の準備から査定方法の選び方、引き渡し、入金確認まで車の売却の流れを順に解説します。

1．必要書類を準備する

車を売却するためには以下の書類が必要です。

車を売却するための必要書類

印鑑登録証明書以外の書類は、紛失したとなると再発行しなくてはなりません。時間がかかり予定より契約が遅れることもあるため、必要書類を確認し用意しておきましょう。

必要書類の不備をなくすには、チェックリストの作成がおすすめです。軽自動車と普通自動車では必要なものが一部異なるため、愛車に応じたチェックリストを準備します。

2．買取業者を選ぶ

少しでも高く車を売却するには、複数の買取業者を調査し、高値で買取ってくれる業者を選ぶ必要があります。近隣の買取業者に直接連絡もできますが、インターネットでの買取業者の検索もおすすめです。

住んでいる地域、愛車の年式、走行距離、車種などの情報を入力すれば買取可能な業者の候補が表示されるサイトもあるため、まずは検索してみましょう。過去に買取業者を利用した方によるクチコミなども参考に、信頼できる業者を探すことが大切です。

3．査定を受ける

査定を依頼する業者を決めたら査定方法を選び、査定日を調整します。査定には「出張査定」と「持ち込み査定」があり、出張査定は業者の査定士が自宅を訪問して査定を行う方法です。店舗が近い場合には、自分が車で店舗を訪問する持ち込み査定も選べます。

業者によっては相場価格よりも低い査定額を提示する場合もあるため、注意が必要です。事前に車の相場価格をチェックし、不当な金額での契約を避けるようにしましょう。

複数の業者に査定を依頼する場合、査定日の間隔が空き過ぎないように短期間で設定します。買取金額は市場相場の変動に伴って変化し、査定日から日が開くと提示金額での買取が困難になってしまうためです。

4．売買契約をする

提示金額に納得できたら、必要書類を提出して契約を進めます。必要書類がそろっていれば、業者が用意する書類に署名や押印をするだけです。書類がないなどの問題がなければ、契約自体は短時間で完了します。

確認ミスなどの失敗をしないように、契約には落ち着いて臨むことが重要です。店舗で契約を行うと、業者の雰囲気に飲まれてしまい確認漏れなどが生じる可能性もあります。

自宅であればいつもの雰囲気の中で契約に臨めるため、最後の価格交渉なども自分のペースで行えるでしょう。

5．車両を引き渡す

持ち込み査定を行う際は、帰りの移動手段も事前に考慮する必要があります。車の乗り換えを行う場合も、納車までの期間に使う代車の手配について考えておきましょう。

車両引き渡し時は、CD・サングラス・ETCカードなどの忘れ物や、ドライブレコーダー・カーナビに登録されている個人情報の消し忘れがないか確認します。

6．入金を確認できれば完了

車の売却では入金に関するトラブルが起こりやすいため、あらかじめ入金日を確認しておくのがおすすめです。

車両引き渡しから入金までにかかる時間は、早くて2営業日、遅いと1週間以上かかります。買取業者によって対応が異なるため、トラブル回避には入金日の事前確認が重要です。

車を売るときに押さえておきたいポイント【高額査定のコツ】

愛車の売却を成功させるには、事前の準備が必要です。状況を整理せず思いつきで買取を依頼すると、相場より低い価格で売却してしまったなど後悔する結果を招くことにもなりかねません。ここでは、査定に入る前に押さえておきたいポイントを8つ紹介します。

買取相場を確認しておく

売却する車の相場を、事前に確認しておきましょう。通常より安い価格で買い取ろうとする買取業者も存在するため、相場を把握していないと買取業者の説明を信じて安く車を売ってしまう可能性があります。

買取相場は、買取業者や一括査定サービスのウェブサイトで公開されている買取相場表でチェックが可能です。

カービュー 車買取の中古車買取・査定相場情報では売りたい車の車種や年式、走行距離などを基に、簡単に相場を把握できます。事前に相場が分かっていれば、安い査定額で売ってしまったという事態を避けられるでしょう。

車の名義人を確認しておく

売却する車の所有者は、本人名義でなくてはなりません。親など家族名義のまま変更されていないケースや、自動車ローンを組んでいる場合はディーラーや信販会社が所有者名義になっていることもあります。売却するには、本人名義への変更が必要です。

さらに自動車ローンが残っている車を自分名義に変更するには、残債を全て返済しなければなりません。対応方法に迷う場合は、買取業者に相談するのもよいでしょう。

売却時期を見極める

車の需要によって買取業者の査定額は変わります。一般的に車の需要が高いのは1月～2月、7月～8月です。

3月に決算期を設定している買取業者が、決算期前の1月～2月に多くの車をそろえたいなどの理由があります。また、4月から9月は学校の新学期や転勤などで車の需要が増える時期です。

とはいえ中古車の買取相場は売却が遅れるほど低下することから、これらの時期を長い間待つようであれば、できるだけ早く売却することをおすすめします。

車種によってはモデルチェンジなどにより価値が急激に下がってしまうため、需要の高い時期を狙い過ぎると損をしてしまうこともあるでしょう。

傷やへこみはそのままにしておく

少しでも査定額を高くするために、事前にボディの傷やへこみを直したほうがよいか悩む方もいますが、修理代よりも査定額がアップすることは少なく、あまりおすすめできません。

修理工場を持っている買取業者の場合、所有者が修理に出すより安く傷やへこみを直せます。そのため、自分で修理せずに査定に出したほうが出費を抑えられるでしょう。傷やへこみが多少あったとしても、気にせず査定に出すことをおすすめします。

査定アップにつながるものを持参する

査定時に持参すると査定アップにつながるアイテムがあります。例えば、定期的な点検や修理の記録をまとめたメンテナンスノートです。

オイル交換や点検を定期的に行っていれば、車を大事に使っていたことを伝えられるでしょう。大きな故障歴がないこともプラス査定につながります。

純正パーツは、査定アップにつながるアイテムです。純正のタイヤやホイール、スペアキー、カーナビなどを保管してあれば、査定の際に買取業者に見てもらうとよいでしょう。

車検が切れる前に査定に出す

車検が切れた車は公道を走れないため、買取業者までのレッカー移動などの費用を別途請求されることもあります。不要な出費を避けるため、査定には車検が切れる前に出すとよいでしょう。

車検の残り期間が長いほど査定額が上がる可能性はありますが、車検費用を上回るほどの高値は期待できません。車検費用は普通車で6万円～10万円、軽自動車で5万円～7万円は必要です。査定前に車検を通しても、車検費用の回収は困難でしょう。

査定前に車を掃除する

愛車を大切に乗ってきたことをアピールするなら、きれいに清掃してから査定を受けましょう。査定士からの印象も良くなります。

洗車や車内の掃除を行い、ごみが残っていないかも確認します。ペットやたばこの臭いは車内に残りやすいため「消臭スプレーを使う」「重曹水で拭く」「天日干しをする」などの方法で、無臭にしておくのがおすすめです。

一括査定を利用する

車の売却先を決めるときは、複数の業者に査定を依頼し、その中から査定額が高い業者を選ぶとよいでしょう。1社だけに査定を依頼した場合、査定額が妥当であるか判断できません。複数の業者による査定結果を比較すれば、最も金額が高い業者を選べます。

しかし自分で業者を探して1社ごとに査定依頼するには、時間と手間が必要です。一括査定サービスを利用すると、一度の情報入力で複数の業者に一斉に依頼情報が提供されるため、効率的に査定依頼と簡易見積もりが完了します。

車を売るときに押さえておきたいポイント【トラブル回避のコツ】

車を売却する際には、特に注意したいポイントがあります。業者を決めていざ契約しようとしたときにトラブルになるケースや、売却後に新しい所有者から損害賠償を請求されるなどの問題が生じる場合もあります。

大きな問題につながるリスクを事前に把握することでトラブルを回避でき、契約をスムーズに進められるでしょう。

売買契約後のキャンセルはしない

契約した後に、考えが変わってキャンセルしたくなってしまうこともあるかもしれません。他の買取業者がより高い査定額を提示した場合、買取業者を変えたくなることもあるでしょう。

しかし、一度契約を結んだらトラブルに発展する恐れがあるため、キャンセルはできるだけ避けるのが無難です。

キャンセルする必要がないように、契約を結ぶ前にしっかり考えることが大切です。複数の買取業者に問い合わせているのなら、価格交渉を全て終わらせた上で契約を結びましょう。

修復歴や冠水歴を偽らない

査定で大きなマイナスになるポイントは、事故や故障による骨格の修復歴や台風や豪雨などによる冠水歴です。

車の骨格は外部からの衝撃を吸収するなど重要な役割を持ち、破損すると修理しても元の強度に戻らない可能性があります。安全性や機能にも影響を及ぼすため、程度によって査定額も相場と異なるのが一般的です。

修復歴車や冠水歴車は、査定時に隠さず正直に伝えなければなりません。査定士は修理歴や冠水歴を見抜き、うそをついたことで印象も悪くなります。隠したまま売却して次の所有者が損害を被った場合、損害賠償を請求されるリスクも考慮しなければなりません。

自動車税に未納分がないか確認する

毎年4月1日時点で車検証上に記載されている「所有者」には、自動車税が1年分課せられます。自動車税を納め忘れている場合、車の売却はできません。

手元に納付書がないときは、普通自動車なら「各都道府県の税事務所」、軽自動車なら「各市区町村の役所の課税課」に連絡しましょう。

また、未納でも売却に応じてくれる買取業者を利用する場合は、自動車税の納税者を明確化してトラブルを防ぐことが大切です。

自動車ローンを完済しているか確認する

自動車ローンを組んでいる場合は、完済すると名義変更や売却ができます。ローンが残っている車はローン会社名義になっていることが多いため「所有権解除の手続き」を行い、自分名義に変更しなければなりません。

「車の売却額＞ローン残債」となれば売却金でローン返済ができるため、通常の車売却手順通りに進めます。

ローンが残った場合は「現金一括支払い」「車の購入代金に上乗せする」「不足分を支払うために新たなローンを組む」のいずれかを選んで、ローンの完済が必要です。

車を売るときに押さえておきたいポイント【自動車保険の基本】

車の査定時や売買契約時、自動車税やローンの利用状況などに応じて、さまざまなトラブルが起こります。保険に関するトラブルを防ぐために、あらためて整理しておくとよいでしょう。ここでは車を売却する際の注意点として、自動車保険の基本を解説します。

自賠責保険は売却しても解約されない

自賠責保険は強制加入保険です。交通事故による被害者救済を目的とした「対人賠償のみ」の保険で、物損事故は対象となりません。自賠責保険に加入していない車両は公道を走れず、車検を通すことも不可能です。

自賠責保険は人ではなく車にかかる保険のため、売却時の解約手続きは必要ありません。通常は車検の際に一緒に更新され「次の車検の期限」か「車検期間より1か月先」に設定されます。

任意保険は自分で手続きする

任意保険は一般的に自動車保険と呼ばれ、自賠責保険では賄いきれない範囲を補うための保険です。任意という名の通り、加入は義務付けられていません。

対物賠償が付けられる、補償限度額が高いなどのメリットがあります。必要に応じて「特約」も付けられるため、任意保険に加入するケースが大半です。車の売却時は対象の車を変更するか、解約手続きが必要になるので注意しましょう。

自賠責保険の還付は注意する

自賠責保険を解約すると、還付金を受け取れるケースがあります。解約できるのは廃車時のみで、買取業者が代行して手続きを進めるのが一般的です。手続きを依頼するには、以下の書類が必要となります。

還付金を受け取れるのは、保険の契約期間に1か月以上の残りがある場合です。

車を売るときのスムーズさが魅力、カービュー 車買取の中古車一括査定サービス

車の売却では、買取業者選定や相場を調べる手間、手続き書類の準備など作業量が多く、個人で全て実施すると負担も大きくなります。

そこでおすすめなのが、カービュー 車買取の中古車一括査定サービスです。効率良く候補となる業者を紹介し、好条件での売却をサポートします。

利用実績豊富でJPUC加盟なので安心

車の売買で不当に安い査定額を提示する、または契約即決を迫るなどの悪徳業者の存在に不安を感じる方もいるでしょう。

カービュー 車買取はJPUC（一般社団法人日本自動車購入協会）に加盟しており、安全な取引環境の提供に努めています。JPUCは、中古車売買の健全化を推進する団体です。

また、カービュー 車買取の中古車一括査定サービスは、これまでの利用者数が500万人以上と豊富な実績があります。利用者によるクチコミも確認できるため、信頼できる業者が見つかるでしょう。

最大査定数10社で高額査定を狙いやすい

カービュー 車買取の中古車一括査定サービスでは、愛車の「メーカー・車種」「おおよその年式」「おおよその走行距離」を選択し「郵便番号」や「メールアドレス」などの簡単な情報を入力するだけで相場価格をチェックできます。

また、必要な情報を入力すれば、最大10社の買取業者に一斉に査定依頼を出すことが可能です。

一つひとつの買取業者に個別に依頼を出す必要がないため、作業の手間と時間を削減できます。愛車の相場と複数業者の査定額を一度に比較でき、納得できる業者が見つかるでしょう。

まとめ

愛車を売却するには、ディーラーで下取りに出す、買取業者に買取を依頼するなど複数の方法があります。個人間で取引する方法もあり、それぞれに対するメリットデメリットの理解が重要です。

高額査定を実現するために、事前に相場価格を調べて書類や純正パーツを準備しておくなど、ポイントを押さえた上で作業を進めましょう。

買取査定は1社ではなく、複数の業者に依頼すると効果的です。しかし、個別に依頼するとやりとりに時間と手間がかかるため、一括査定サービスの利用をおすすめします。

信頼できる業者と納得できる契約を行うために、ぜひカービュー 車買取の中古車一括査定をご利用ください。

#車売却