車を友達に売るときの手続き方法は?トラブルにならないための注意点を解説
ディーラーへの下取りや中古車買取業者への売却など、中古車を売る方法はいくつもあります。友達同士で売買することもあるでしょう。しかし、業者を通さずに友達に車を売る際には注意が必要です。友達に車を売りたくても、どういう手続きを取れば良いか分からないという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、友達に車を売るときの流れや気をつけるべきポイントについてご紹介します。仲の良い友達だと、細かい点を話し合わずに売買を行うこともあるでしょう。注意点を把握すれば、売買にともなうトラブルを回避できます。
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車の買取相場を調べる友達に車を売るときの手続きと流れ
友達に車を売る場合、さまざまな手順を踏む必要があります。車を渡したあとにお金を受け取ったら終わりではありません。車の所有権を移すことになるため、法が定める手続きを取る必要があります。
車を売る人と買う人の両方が手続きや流れについて理解しておくべきでしょう。友達に車を売るときに取る手続きや流れについて解説します。
1.車の金額を決める
友達同士で車の売買をしたいと考えているならば、まずは金額を相談しましょう。お互いに納得できる値段に決める必要があります。業者を通さずに売るため、仲介手数料を省いて計算できるでしょう。
値段を決める際のポイントは、高すぎず安すぎない値段にすることです。どちらか一方だけが得をする金額にしてしまうと、後日トラブルになることがあります。片方が損をしたと感じると、関係に悪い影響をおよぼすでしょう。提案した金額に相手があまり乗り気でない場合、無理に売買しないようにします。
2.必要書類を揃える
車を売ったり譲渡したりする場合には、さまざまな必要書類を揃えなくてはなりません。たとえば、車検証・自賠責保険証・リサイクル券・自動車納税証明書・印鑑登録証明書・譲渡証明書などの書類です。書類がひとつでも足りないと次の手順に進めないため、書類はすべて揃えましょう。
探しても見つからない書類は再発行する必要があります。再発行のための費用が発生する場合、どちらが負担するのかを話し合うことが大切です。買う人が用意する自動車保管場所証明書などの書類もあるため、それぞれがきちんと書類を揃えましょう。
3.名義変更を行う
必要な書類が揃ったら名義変更を行います。名義変更を行わなくても車に乗れますが、トラブルにつながるため名義変更はきちんと行いましょう。
必要な書類が揃ったら名義変更を行います。名義変更を行わなくても車に乗れますが、トラブルにつながるため名義変更はきちんと行いましょう。
車検証の名義が車を売る人ではない場合、ケースごとにふさわしい対応をしましょう。ディーラーやローン会社が名義人の場合、名義人を売る人に変更する必要があります。親が名義人であれば、親名義から友達名義に直接変更できます。
4.お金を受け取り、車を引き渡す
名義変更を無事に終えたら、お金の受け取りと車の引き渡しを行います。金額と一緒にお金の渡し方も前もって決めておくことが大切です。現金で手渡す場合は、いつまでに会ってお金を渡すかを決めておきましょう。銀行口座への入金であれば、買う人が都合の良いときに手続きできます。入金の期限を決めておくと良いでしょう。
車の引き渡しも、事前にいつどこで行うか相談しておきます。引き渡しの前までに車内の私物をすべて取り除いておきましょう。車内のオプション品などの装備をどうするかも決めます。基本的にはオプション品を付けたままにしておくほうが良いでしょう。
友達に車を売るときに必要な書類
上記で簡単に紹介しましたが、車を売るときに必要となる書類について詳しくご紹介します。書類のなかには揃えるべき書類と、状況によって揃えるべき書類があることを覚えておきましょう。
たとえば、普通自動車と軽自動車では揃えるべき書類が異なります。自分のケースに照らし合わせて考えて、売る人と買う人がそれぞれ用意しましょう。
売る人が揃える書類
売る人が揃えるべき書類は以下のとおりです。車のダッシュボードに入っているものもありますので、探してみてください。
・車検証:車の購入時や車検後に入手できる書類です。車両番号や名義人の情報が載っています。名義人の氏名と住所に変更がないかをチェックしましょう。
・自賠責保険証:強制保険である自賠責保険を支払ったらもらえる証明書です。一般的には車検の際に加入します。
・リサイクル券:廃車のための費用を負担する「リサイクル料金」を支払うともらえる証明書です。再発行はできませんが、自動車リサイクルシステムのウェブサイトで代わりとなるデータを印刷できます。
・自動車納税証明書:毎年支払う自動車税や軽自動車税の支払い証明書です。インターネットでクレジットカードを使って支払った場合、支払い済みのページを印刷したものが利用できます。
・譲渡証明書:車を売って名義変更する際に必要な書類です。車名・型式・車体番号・売買する人の氏名などを記入します。
・印鑑:普通自動車の場合、実印を使います。軽自動車であれば認印で問題ありません。それぞれ譲渡証明書に押印します。
上記の必要書類以外に、普通自動車であれば印鑑登録証明書が必要です。正式に登録してある実印であることを示します。車検証の住所が違う場合、住民票も必要です。
買う人が揃える書類
買う人が揃える書類は売る人が揃える書類に比べると多くありません。
・印鑑登録証明書:普通自動車を売買する場合、実印を使います。買う人も実印と印鑑登録証明書が必要です。軽自動車の場合は認印を使えるため、印鑑登録証明書を準備する必要はありません。しかし、住所を証明するために住民票を用意します。
・自動車保管場所証明書:車を買ったあとに停めておく車庫があることを証明する書類です。警察署に申請すると交付してもらえます。警察官や調査員が実際に車庫を確認しにくるため、正しい情報で申請しましょう。
・委任状:名義変更の手続きを委任する場合に必要となる書類です。自分で運輸支局へ行って変更手続きをする場合は必要ありません。手続きをお願いする人の住所や担当者名、委任する人の住所や氏名、車体番号を記入します。
友人間でも契約書を交わすことが大事!
名義変更をするために必要な書類を揃える以外に、契約書を準備しましょう。友達どうしで契約書を交わすことを負担に感じる人もいるでしょう。「仲が良いから契約書は必要ない」と考える人もいます。「いつでも会えるから何かあってもすぐに相談できる」という考えもあるでしょう。
しかし、友情関係を保ち続けるためにも契約書は大切です。契約書を残しておけば、後日トラブルが起きても契約書に基づいて行動できます。問題が起きてから解決策を相談する場合、お互いの思う通りにならないと関係にヒビが入る危険性もあるでしょう。
契約書を作成する際は、細かいポイントもすべて網羅します。売買にともなう金額や支払い方法、引き渡し日など、すでに決めてあることを契約書に書き込みましょう。
車の売却額を決めるときの注意点
友達同士で車の売買を行う場合、どのように金額を決めれば良いのでしょうか。車に詳しい人であれば、だいたいの金額が分かるでしょう。
しかし、2人とも車に詳しくないと「何を根拠に金額を決めれば良いのか分からない」ということもあるのではないでしょうか。車の売却額を決めるときに参考にできる点や注意したいポイントをご紹介します。
車の相場を事前に調べておく
中古車の相場価格をインターネットでチェックしましょう。中古車を販売するときに参考にできる買取相場表を公開しているウェブサイトもあります。メーカー名や車種名、年式、走行距離などの情報をもとにした大まかな買取相場が分かるでしょう。
車を買う人は販売業者の価格をチェックできます。人気のあるカラーやグレードによって価格に違いが出るのに気づくでしょう。業者から車を買ったらいくらくらいするのかを参考にし、友達同士で金額を相談するときの基準値に設定できます。相場価格は常に変動しますので、最新の情報をチェックしてください。
プロ査定士に依頼して決める
相場価格だけでは不十分と考えるならば、プロ査定士に査定をお願いしましょう。インターネットで確認できる価格相場は、あくまでも目安であるからです。実際の車の状態をチェックしてみると、査定額が上がったり下がったりすることは多くあります。
たとえば、ボディにできた傷は買取金額を左右するひとつの要素です。傷の大きさや深さに応じて買取金額が異なります。プロの査定士であれば、一定の基準にもとづいて車の状態をチェックします。金額を公平に決めるためには、プロ査定士に見てもらうのがおすすめです。
故障や事故歴は隠さない
車が故障したり事故に遭ったりした経験はあまり話したくないでしょう。しかし、車を売る際には隠さずに伝える必要があります。たとえしっかり修理をしていても、故障や事故を経験した車の価格は下がるのが一般的です。
外観は問題なくきれいな状態だとしても、エンジンやフレームにトラブルを抱えていることもあります。誰しも故障するリスクのある車は買いたくないでしょう。問題のある車を売って信頼を損なうリスクもあります。あとから発覚するとトラブルの原因になるため、事前に故障や事故歴を伝えましょう。
車両の状態は一緒に見て確かめる
売買を決める前に車を一緒にチェックしましょう。実際に見てみたらイメージと違った、状態が気に入らなかったということもあります。
たとえば、ボディの傷やへこみがひどいと、お金を払って手に入れたいとは思わない人もいます。シートの汚れや車内の臭いが気になって、購入を見合わせるという人もいるでしょう。実際に試乗して、エンジンやブレーキに問題がないかを確かめることも大切です。
売る人にとっても一緒に車を確認することにはメリットがあります。友達が車を確認して購入すれば、後日クレームを受ける確率が低くなるでしょう。「友達を信頼しているから実物を見る必要はない」とは思わず、トラブルを避けるために一緒にチェックを行いましょう。
知っておきたい!個人間売買でよくあるトラブルと対処法
業者を通さずに車を売買すると、予期せぬトラブルに直面することがあります。友達同士の売買であれば、悪意を持って問題を起こす人は少ないでしょう。しかし、トラブルが発生すると対応に苦慮することがあります。個人間売買でよくあるトラブルを把握しておきましょう。対処法とともにご紹介します。
お金が振り込まれない
車をすでに引き渡しているのに入金を確認できないケースです。数十万円の値段で車を売った場合、入金がないのは大きな問題でしょう。入金がないパターン以外にも、契約後に何かの不具合を見つけたために、買取額を一方的に減らされる場合もあるでしょう。
指定していた日までに入金を確認できない場合、まずは友達に連絡して確認します。手続きに問題があっただけのケースや費用を準備できていないケースなど、想定できる状況はさまざまです。友達が一方的に減額した場合にも理由を確認しましょう。基本的には約束していた金額を振り込んでもらう必要があります。
どのような対応をしても相手がお金を払わない場合、第三者に訴える必要があるでしょう。契約書や売買に関する書面や文面を用意して、まずは友達の家族や他の友達に相談してみてください。このようなトラブルを防ぐためにも、事前に契約書を交わしておくことは大切です。
なかなか手続きが進まない
車の売買にはさまざまな書類を揃える必要があります。書類が見つからない場合は再発行が必要です。すべての書類を揃えるためには時間がかかるため、状況によってはなかなか手続きが進みません。車庫をすでに契約していて料金が発生している場合、すぐにでも車を引き渡してほしいでしょう。
書類がなかなか揃わないと感じたら、期限を決めることがおすすめです。期限を決めないと書類を集めるのがさらに遅れることが多くなります。
書類の再発行や名義変更の手続き方法が分からない場合、業者にお願いするのも良いでしょう。業者は手続き方法を熟知しているため、基本的に速やかに対応してくれます。仕事などが忙しくて手続きを行えない人にもおすすめです。
自動車税の納付告知が届いた
車をすでに売っているのに自動車税の納付告知が届くことがあります。名義変更をしていないと所有者が変わっていないため、引き続き自動車税を払う義務が発生します。車を売る際には、車やお金のやり取りに加えて名義変更が必要であることを覚えておきましょう。
届いた自動車税の納付告知は友達に渡して払ってもらえます。同時に、急いで名義変更の手続きをしてもらいましょう。必要書類を揃えて運輸支局に行く必要があります。名義変更が完了したら、車検証に記載してある名義人が変わっていることを確認します。
できれば車を売ったときに名義人の変更をするのが望ましいでしょう。名義変更後に車検証を見せてもらえばチェックできます。
取引後すぐに故障してしまった
友達同士で車を売買する場合、修理をせずに引き渡すこともあります。点検だけでもしておけば問題を見つけやすくなりますが、点検も省いてしまう人もいるでしょう。少なくとも事故歴や修理歴は確認しておくのがおすすめです。
取引後すぐに車が故障した場合、誰が修理費を負担するのかが問題になることがあります。買った人からすれば、売った人に負担してもらいたいでしょう。しかし、売った人が快く応じるとは限りません。
取引後の故障という問題を避けるために、事前に契約書を交わしておくことが大切です。1週間以内であれば取引をキャンセルできるなど、お互いに同意できる内容を含めます。2人で費用を出し合って点検に出すのも良い方法です。車の状態を詳しく理解したうえで売買できます。
不安がある場合は買取業者での売却がおすすめ!
個人間売買は簡単そうに思えますが、さまざまなことを解決する必要があります。トラブルが発生した場合は、大きなストレスを抱えるでしょう。友達間の関係が悪化することもあります。
個人間売買に少しでも不安があるなら、買取業者に相談してみましょう。車の買取を専門に行うプロがサポートしてくれるため、一つひとつの手続きをスムーズに行えます。大手の買取業者であれば、手続きの漏れや不払いなどの問題も基本的には起こりません。査定基準も明確なため、安心して車を売却できます。
少しでも高く売りたいなら、一括査定サービスがおすすめです。いくつかの項目を入力するだけで、複数の業者に査定の見積もりをお願いできます。業者の在庫や販路に応じてできる限りの高値を付けてくれるでしょう。より高い査定額を出す業者に車を売れます。
まとめ
友達に車を売る際は、お互い納得のいく金額を決めたり必要書類を集めたりする必要があります。あとになってトラブルが発生することもあるため、細かい部分も記した契約書を交わすことが大切です。個人間売買に不安を感じる人は、手続きをスムーズに行える買取業者に相談しましょう。
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ユーザーコメント一番高い値段を出して頂き、来て頂いた営業も とても感じのいい人であった。 後からクレームなど無し、という条件をのんで 頂いた上での交渉でしたが、価格決定後に、 無料でクレームガード保証も入れて頂き、とても安心したお取引が出来ました。 是非車を売却する際にはまたお願いしたい。
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- 実際の査定金額
- 75.0万円
- 見積り数
- 8社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメントはじめて車を売却するので同時刻に合同査定をしていただきました。合計8社の中ダントツぶっちぎりの高値を出していただいたのがユーポスさんです。やっぱり値段で決まりですね。
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※1 2019年4月時点 当社調べ