本音で語る車の手放し方 | 第7章 | 「情報の非対称性」で勝負する
外資系消費財メーカー勤務を経て自動車メディア業界に転身。「IMPORTカーセンサー」編集デスクなどを歴任後、独自の着眼点から自動車にまつわるあれこれを論じる異色自動車コラムニストとして、大手メディア多数で活動中の伊達軍曹氏。そんな伊達氏に“本音”で「車の手放し方」について語ってもらう連載企画。第7章は、実際に査定業者とどう交渉するかについて語ります。
前回までのお話「 本音で語る車の手放し方 | 第6章 | 即決はしない 」は、こちらから
「情報の非対称性」で勝負する
カービュー経由で5社ぐらいを個別に呼んで査定してもらうが、即決はせず、そしてディーラーでの下取り査定額も明かさない…というところまでお話ししました。その続きです。
で、いよいよここから「情報の非対称性」にまつわる作戦開始です。
復習をしますと、買取側が提示する査定額というのは「オートオークション」での相場を元に決定されます。しかしわれわれ一般ユーザーは、オークション相場を知ることができない。そういった「情報の非対称性」があるため、われわれユーザーは買取においてどうしても不利な戦いを強いられる。そこから反撃するには、こちら側も「情報の非対称状況」を積極的に作っていくしかない……ということです。
さて、個別に呼んだ業者の査定が始まります。最初に呼んだA社から「50万円でどうでしょう?」と言われたとします。ここでは前述のとおり即決はせず、「検討します」ということで帰してください。いろいろ言うと思いますが、とにかく帰ってもらってください。
そして次にB社の人がやってきます。
B社の人は「他社さんの査定額はおいくらでしたか?」と聞いてくるでしょう。ここで馬鹿正直に「先ほどのA社さんは50万円でしたよ」とか言ってはいけません。それを明かしてしまうと、仮に70万円がマックス値だったとしても、50万円に少し色を付けた「では52万円でどうでしょう?」とか言われておしまいです。
「他社さんの査定額については一切お答えできません。とにかく、この車に対して貴社がマックスと考える額をご提示ください」とだけ言って、あとは黙ってペットボトルのお茶でも飲んでてください。
要するに、「そちらが情報の非対称性で来るなら、こちらだって情報の非対称性で迎え撃ちますよ」ということです。
これは「ポーカー」の勝負をするようなものだと思ってください。ポーカーをしている途中で相手に手の内をさらす人はいませんよね? 買取査定の勝負においてもこちらの手札は秘匿したまま、相手側を疑心暗鬼にしましょう。
とはいえ初回ですから、B社も大した査定額は出さないはずです。40万~55万円ぐらいでしょうか? わかりませんが、とにかく「なるほど。では検討します」と言って、B社の人にも帰ってもらってください。A社より多少高かったとしても、即決してはいけません。
で、まったく同様のことをC社、D社、E社に対しても行うことで、とりあえず全5社の初回査定額がそろうことにます。たぶんですが、大した高値ではないでしょう。その理由はこれまで繰り返しご説明したとおりです。
そしてその後、各社からあなたのもとに連絡が入るはずです。「その後いかがでしょうか?」「他社さんのお見積りはおいくらでしたか?」などと。
そこから、こちら側としてのさらなる「情報の非対称性作戦」を加速させます。(続く)
押忍。
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中古車一括査定サービスご利用ユーザー様の声
買取カービューの愛車無料一括査定サービスを利用したユーザーのクチコミです。一括査定ならではの評判・体験談をチェックしましょう。
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- 実際の査定金額
- 70.0万円
- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 3.5
ユーザーコメントオートバックスの担当者の対応や説明が良心的で、査定額を前提なしに短時間で提示し、大変信頼できると思った。当初はほぼこちらに決めていた。しかし、最後になってビッグモーターからさらに高い金額が示されたので、決めた。
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- 実際の査定金額
- 63.9万円
- 見積り数
- 5社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメント一番高い値段を出して頂き、来て頂いた営業も とても感じのいい人であった。 後からクレームなど無し、という条件をのんで 頂いた上での交渉でしたが、価格決定後に、 無料でクレームガード保証も入れて頂き、とても安心したお取引が出来ました。 是非車を売却する際にはまたお願いしたい。
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- 実際の査定金額
- 75.0万円
- 見積り数
- 8社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメントはじめて車を売却するので同時刻に合同査定をしていただきました。合計8社の中ダントツぶっちぎりの高値を出していただいたのがユーポスさんです。やっぱり値段で決まりですね。
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※1 2019年4月時点 当社調べ