残クレ返済中の車は買取に出せる？途中解約の方法や売却方法とは

一般的に車の購入は高価な買い物なので、必ずしも現金で決済するとは限りません。カーローンやカーリースを利用する方もいれば、「残クレ」で購入する方もいるでしょう。
残クレは費用面の節約に使える購入方法ですが、返済中の車でも買取してもらえるのでしょうか。この記事では残クレ返済中の車を買取に出す方法と、残クレの返済するうえで知っておいた方が良い情報を紹介します。

残クレ返済中でも車の買取はしてもらえる

まずはこの記事で取り扱う「残クレ」の仕組みと、基本となる事柄について紹介します。残クレはいわばローンの一種なので、基本的にはローンが残っている車の買取と同じように、必要となる手続きがあることを留意しておきましょう。ここでは残クレの基本と、残クレ返済中の車を買取してもらうための条件と方法について紹介します。

残クレは新車をお得に買える仕組み

廃車買取業者によって異なりますが、買い取った不動車を解体した後で使えるパーツを取り外したり、解体せずにそのまま海外に販売したりと、扱い方はさまざまです。不動車を廃車にするには複雑な手続きを行う必要がありますが、廃車買取業者に買取を依頼すると、手続きに関する費用はほとんどかからないでしょう。

たとえば、車両本体価格が500万円で残価200万円の場合は、残りの300万円を毎月返済するような仕組みです。ローン完済後に残ってしまう残価に関しては、車を返却するか、現金や再びローンを組んで精算する必要があります。

ローンを完済すれば買取に出せる

「銀行系マイカーローン」と同じで、買取りに出すためにはまずローンを完済する必要があります。さらに残クレでは、ローン残債だけではなく残価もまとめて返済する必要がある点に注意しましょう。

原則として、現金一括でローン残高と設定した残価の両方を完済する必要がありますが、手元にまとまったお金がないと難しくなります。ローンの組み直しも視野に入れつつ、場合によってはローン完済まで乗り続けることも検討してみましょう。

車の売却額でローン残債と残価を相殺する方法も

車の名義人変更をするためには、ローン返済中の車を買取してもらい、車の売却額でローン残債を相殺するケースが多い傾向にあります。「車の売却額＝ローンの残債と残価」に近づくタイミングであれば、車の売却額がローン残債を上回る可能性もあり、その場合は名義人変更も可能で、現金も受け取れる可能性があります。

しかし、反対に下回ってしまう場合は、不足分をその場で現金払いするか新たなローンを組むといった対策が必要となるので注意しましょう。

そもそも残クレを利用するメリットって？

残クレを使う方は、そのメリットを正しく理解しておくと良いしょう。まとまった予算がなくても新車を購入できる残クレは、月々の負担が少なかったり、乗り換えやすかったりなど、メリットはさまざまです。ここでは、これらについて詳しく解説します。

月々の負担額が減らせる

残クレは、車の購入時に車体価格から残価が引かれた状態なので、月々に返済するローン残債を抑えられるのがメリットです。通常のローンでは、返済期間を長期にすることで月々の返済額を少なくできますが、この場合は利息などをはじめとする実際の総額がかえって大きくなる場合があります。

頭金としてまとまった資金を準備できる方ばかりとは限りません。残クレは、一般的なカーローンでは月々の負担が大きいと感じる方に向いている方法といえるでしょう。

3～5年周期で車の乗り換えができる

残クレは、車検期間にあたる「3年」「5年」「7年」といった期間を目安にローンを組むケースが多い傾向にあります。自分で決められるケースもありますが、極端に短い契約期間にしてしまうと、月々の支払額が高額になってしまうので注意しましょう。

「定期的に違う車に乗り換えたい」「ライフステージの変化が多い」という方には、3年もしくは5年で残クレを設定すると、短い期間で費用を抑えつつ、次の車への乗り換えもしやすいのでおすすめです。

下取り価格を保証してもらえる

車の査定額はさまざまな要因で下がってしまうので、下取り価格を保証してもらえるのはメリットといえるでしょう。一般的に車の価値は年数の経過に伴い低下するので、車の購入から「3年」が経過すると価値がある程度低下してしまい、「5年」以上経過すると価値はみるみる落ちていきます。

その点、残クレで購入すれば、車を手放す際には残クレで保証されている「下取り価格」があるので、0円で売却するような事態を未然に防げるでしょう。ただし、残価保証条件は各社で変わるため、契約前に把握しておくことが重要です。条件から外れてしまうと、手痛い出費に繋がるかもしれません。

残クレ返済中の車を買取に出した方が良いケースは？

残クレには、月々の返済額を抑えられる以外にも、「短期間での乗り換えがしやすい」「下取り価格を保証してもらえる」といったメリットがあることを紹介してきました。しかし、残クレにもデメリットはあるので、場合によっては買取に出した方が良いこともあります。ここでは車を買取に出した方が良いケースを3つ解説します。

月間の走行距離を超えてしまう場合

残クレには、各メーカーで決めている月間の走行距離があるので、その設定よりも走行距離が多くなる場合は買取依頼しましょう。特に「通勤や通学で毎日80km以上走る場合」「毎週末に長距離ドライブをする場合」「主な移動手段が車しかない場合」は、既定の走行距離にすぐに到達することが予想できます。

車の購入でローンを組みたいけれど走行距離を気にしたくない、といったケースでは、通常の自動車ローンを検討するのがおすすめです。

愛車として所持したい場合

残クレは、車を自分の所有物としたい方にもおすすめできません。残クレでは基本的に「返却」が前提となっているので、カスタマイズできないからです。残価分を一括で支払えるのであれば自分の車にすることも可能ですが、これはかなりハードルが高いでしょう。

そのため、車のカスタマイズをしたい場合は買取してもらい、新たにローンを組み直すのが良いでしょう。

追加費用を負担したくない場合

追加費用を負担したくない場合も、買取してもらいましょう。具体的には「月間の決められた走行距離をオーバーした」「事故などで車を損傷してしまった」といったケースで追加費用が発生します。

特に運転初心者の方は、どれだけ慎重に運転していても、傷やへこみを付けてしまうリスクが高い傾向にあります。残クレの下取り保証は、車がきれいな状態であることを前提にしているので気を付けましょう。

残クレ3年未満の車の買取は急がない方が良い？

残クレ返済中の車を買取した方が良いケースを紹介しましたが、5年契約の残クレで返済した期間が3年未満の場合は、車の買取を急がない方が良いでしょう。一般的に新車登録から3年までは価値が半減するとも言われているので、仮に3年未満で解約をしてしまうと、残債が多く残ってしまう可能性があります。

反対に3年を経過するタイミングは初回の車検の時期と重なるので、車検費用を節約したい方は積極的に売却しましょう。契約期間を5年に設定した方は、ひとまず3年以上は乗り続けることを意識して、その後に解約などを検討することをおすすめします。

残クレを途中解約する方法

残クレは途中解約することも可能ですが、その代わりにローン残債と設定した残価を清算するのが条件となるので注意しましょう。ここまで触れてきたように残クレ返済中の車も買取してもらえるので、この場合はできる限り高値で買取してくれる売却先を探すことが重要です。ここでは残クレを途中解約する方法を3つ解説します。

ディーラーへの早期返却で完済を目指す

まずはディーラーに残クレ返済中の車を下取りしてもらうことで、完済を目指す方法を紹介します。この場合は「車の査定額」と「残価」で清算をするので、「残価＜査定額」となれば差額をローンの返済に充てられ、うまくいけばローンの完済も目指せるでしょう。

しかしこのようなケースはまれですので、多くの場合は「残価＞査定額」となり、差額の残債を支払う義務が残り続けるでしょう。

「ローン残債」と「車の残価」を一括で支払う

資金にある程度の余裕がある方は、ローンの残債と車の残価を一括返済してしまうのがおすすめです。繰り上げ返済が済めば返済義務がなくなり、車の所有者をローン会社やクレジット会社から自分名義に変更できるので、後は好きな売却先を選べます。車の名義変更手続きはローン会社が代行してくれるので、以下の必要書類を揃えておきましょう。

「ローンの借り換え」で一括返済をする

残クレの残価を清算する場合、100万円以上の一括返済が必要になる場合があるので、資金の用意が難しい場合は「ローンの借り換え」も検討しましょう。うまくローンの借り換えができれば、ローン残債と残価もまとめて清算できるのでおすすめです。

ただし、ローンの借り換えには新たなローンへの審査を通過する必要があるので、審査が通りやすい「フリーローン」を検討する方法もあります。また、買取業者が借り換え用のローンを用意している場合もあるので、まずは業者に事情を説明して相談してみましょう。

買取業者のローン返済サービスを利用する

大手の中古車買取業者は、ローン返済サービスを提供しているケースが多いので、新たなローンの審査が通りづらい場合に試してみましょう。

ローン返済サービスを使えば、買取業者にローンの残債と車の残価の返済費用を立て替えしてもらえるので、ローン残債のある車も買取に出せます。

仮に立て替えしてもらった金額を買取額が上回れば差額を現金で受け取れますが、下回ってしまうと残額の返済義務が残るので気を付けましょう。

残クレ返済中の車を高く買取に出すためには？

ローン残債と残価を一括で返済する方法として、「愛車の高価買取で相殺する」というやり方が特におすすめです。車の査定額にはさまざまな要素が影響しますが、少しでも査定額を上げたい場合は一つずつ確認してみましょう。ここでは残クレ返済中の車を高く売るコツを4つ紹介します。

車のコンディションを維持する

残クレ返済中の車はディーラーに返却することが前提にあるので、故障箇所が無いように定期点検や整備をしっかりと行い、車を良い状態でキープするように努めましょう。通常、車の価値は日増しに低下するものですが、良い状態を維持できている車は大切に乗っていることをアピールできます。

反対に「エンジンオイル交換をしない」「まったく洗車しない」といった状態だと、故障を招き、ボディの塗装面も荒れてしまいます。バッドコンディションは減額に繋がるので注意しましょう。

車の相場を確認する

車の高価買取を目指すなら、愛車の大体の買取相場を把握しましょう。ウェブサイトによっては、「年式」「グレード」「走行距離」などの基本情報を入力するだけで、近い条件の車の相場がわかり参考にできます。

また、車の査定額は買取店ごとに異なるので、自分の希望する査定額に近づけるためには、複数の買取店から見積もりをもらいましょう。正しい相場を知っておけば安値で買い叩かれる心配もなく、査定士との交渉も有利に進められるようになります。

複数の買取店の査定額を比較する

買取店によって、欲しい車種や買取に対するモチベーションはそれぞれです。そのため、1社の見積もりだけで愛車の売却先を決めると、査定額が極端に低くなってしまう場合があります。車の高価買取を目指すなら、複数の買取店の査定額を比較してから決めましょう。

特に、残クレ返済中の車を買取に出す時は、ローン残債や残価の清算のことも踏まえて買取を決めることになります。少しでも返済負担を減らしたいと考えているなら、複数の買取店で相見積もりを取り比較しましょう。

車の一括査定ならcarview!車査定がおすすめ

車の買取では複数の買取店から見積もりを集めることが大切であるとしましたが、実際に自力で相見積もりを集めるにはかなりの労力と時間が必要です。そこで、時間がない方でも手軽に複数社の見積もり依頼できる方法として「一括査定サービス」の利用をおすすめします。

ここでは、一括査定サービスの老舗である「carview!中古車一括査定サービス」の特徴について解説します。

最大10社の査定額を比較できる！

車の買取で高く売ろうとすると、買取店を一つひとつ回るだけで大幅なタイムロスになってしまいます。carview!中古車一括査定サービスなら、一度の査定申し込みで最大10社から見積もりを取ることができ、効率的に査定額を比べられるのでおすすめです。

見積もり額を競わせるため、多くの買取店に査定依頼したいと考えている方もいるでしょう。しかし、多すぎると逆に選びにくくなってしまうケースが多いため、carview!車査定では一度の最大査定数を「10社」までとしています。

提携する買取業者は300社以上！

carview!車査定は300社以上の買取業者と提携しており、お馴染みの大手買取店や外車・スポーツカーの買取を得意としている専門店までさまざまです。車の査定額は買取業者次第で変わるので、多種多様な買取業者に査定してもらえると、高価買取も達成しやすくなるでしょう。

また、ローン返済サービスを提供する買取店も多数含まれているので、残クレ返済中の車の買取も、まずはcarview!中古車一括査定サービスで査定依頼してみてください。

まとめ

残クレは途中解約も可能ですが、ローン残債と残価を精算する必要があります。現金で一括清算するのが難しい場合は、ローンの借り換えや買取業者が用意してくれるローン返済サービスの利用を検討してみましょう。

ローンの残債と車の残価の返済を目指すなら、車の高価買取が期待できる「一括査定サービス」を利用してみましょう。carview!車査定なら、最大10社の見積もりを比較できるため、条件に合った業者の中から高価買取してくれるお店を選ぶことができます。

また、提携している買取業者も多いので、あなたの愛車の価値をしっかりと見定めてくれる買取業者が見つかります。買取業者選びに迷ったら、ぜひcarview!中古車一括査定サービスをご利用ください。