車の査定額は計算式で決まる！計算方法やチェック項目と簡単な査定額の調べ方

車の売却額は査定を受けることで分かりますが、その計算式や方法について詳しく知りたい方もいるでしょう。車の査定額が決まる計算式や、それに関係する要素を把握できれば、査定額が決まる仕組みも理解できます。
この記事では、車の査定額が決まる計算式や要素について解説します。査定額のシミュレーションの仕方や高く売るコツも紹介するので、あわせてご確認ください。

車の査定額は計算式で決まる！

車を売却する際は、まず見積もり査定でおおまかな金額を把握し、次に実査定で正確な金額を確認する流れになります。車の査定では基準を統一するために、JAAI（一般財団法人日本自動車査定協会）の中古自動車査定基準が用いられています。ここでは、査定基準について見ていきましょう。

査定基準はJAAIに沿っている傾向

中古車の査定では、査定基準に関して共通ルールに明確な規定はありませんが、一般的にはJAAIが定める「中古自動車査定基準及び細則〔I〕」に沿って評価されています。車両本体の評価項目から装備品・商品価値としての評価まで、細かくチェック項目が記されています。

算出された金額に買取店独自の評価が加えられ、最終的な査定価格が提示される仕組みです。ただし項目が多いため、軽く目を通す程度で問題はないでしょう。

JAAIの定める標準状態は6項目がある

車を査定する際は「標準状態」という基準が用いられます。まずは、標準状態の内容を確認しておきましょう。

標準状態よりも加点数が多くなれば査定額がアップし、減点が多くなればダウンします。中古車は新車と異なり、使用状況や乗り方次第で個体差が生まれます。そこで中古車査定のバラツキをなくすために、JAAIが中古車の標準状態を定めているのです。

車の査定額の計算式でチェックされる項目

先述したように車の査定額は、標準状態との比較から加減点が実施され計算が行われますが、JAAIの「中古自動車査定基準及び細則〔I〕」の記載内容は非常にボリュームがあります。ここでは車両の状態・装備品の状態・商品価値の状態の3つに分けて、それぞれで加減点の対象となる項目について解説します。

※おおむね10点＝10,000円相当

車両の状態

車両状態では、車の外装・内装・エンジン・足回り・電装について査定基準が明記されています。一例を挙げると、車の外装が無傷であれば40点の加点、外板に「交換跡」「波状の修理跡」「塗り替え跡」があると10点の減点です。

内装では減点がない車両に対して20点の加点がある一方で、タバコ・ペット等の異臭がある場合は40点の減点とされています。他にもエンジン・足回りでは、定期点検整備記録簿から法定点検整備が確認できれば15点の加点、電装では交換が必要なパーツごとに減点される仕組みです。

装備品の状態

装備品の状態については、エアコン・ミッション・パワーステアリングなどの評価が記載されています。原則として「標準装備は加点されない」ことを押さえておきましょう。

たとえば、エアコンの場合は車種や機種、年数によって70〜220点までの加点があります。ただし、冷却不良が見られるケースでは減点対象です。その他、パワーウインド・
ABS・サンルーフ（電動式）・オートスライドドアなどが故障していなければ加点されます。

商品価値の状態

商品価値の状態では、タイヤやアルミホイール・保証書・整備手帳・取扱説明書について基準が決まっています。

標準装備されている応急用タイヤが欠品していると15点の減点、タイヤ修理キットの欠品も同様です。装着タイヤは残り溝1.6mm未満で減点、ひび割れや亀裂・段減り・片減り等の偏摩耗がある場合も減点されます。

また、アルミホイールは「薄いすり傷・くすみ」が価値減点になり、交換が必要な場合は交換点数として減点されます。

難しい計算式を使わずに車の査定額を調べる方法

車の査定では標準状態と現状状態を見比べて加点・減点を行いますが、最終的な金額は買取店が決定します。素人が計算式で判断するのは困難なため、別の方法で調べたほうが良いでしょう。ここでは、おすすめのチェック方法を2つ紹介します。

ディーラーのシミュレーションを試す

トヨタをはじめとするディーラーのウェブサイトでは、下取り価格のシミュレーションが行えます。メーカー・車種・年式・ボディタイプなどを選択することで、参考価格の結果が分かります。

ただし、これはあくまで下取りの参考価格に過ぎず、買取を利用する場合は金額に大きな差が生まれるでしょう。あくまで愛車の下取り価格を知りたいときの手段です。

参考：トヨタ　下取り参考価格シミュレーション

中古車買取店の買取実績を見る

中古車買取店のウェブサイトでは、過去の買取実績を公開しているケースがあります。手軽に買取相場をチェックできるため、気になる場合は目を通しておきましょう。

実際に調べる際には、愛車の車両状態と近い車を対象にします。車種やグレード以外にも、年式や走行距離といった情報まで分かれば、より具体的な価格が分かるでしょう。

参考：買取カービュー『車の買取相場について調べる』

正確な査定金額は車の買取査定を受けて調べよう

下取り価格シミュレーションや買取実績チェックだけでは、正確な査定価格は分かりません。より正確な査定金額を知るには、中古車買取店に査定を依頼したり、車の一括査定サイトを利用したりするのがおすすめです。

中古車買取店に査定依頼をする

ウェブサイト上から査定申し込みを行う場合は、車両情報と個人情報をそれぞれ入力する必要があります。

直接店舗に伺って査定を受ける場合は、事前に予約を入れておくとスムーズです。なかには、出張査定に対応している買取業者もあります。

車の一括査定サイトで比較する

一括査定サイトとは、1度の情報入力で複数の買取業者へ依頼できるサービスです。なるべく手間をかけずに複数社から見積もりを取りたいときに便利でしょう。

また、一括査定サービスを使うと買取業者の競争心理が働くため、高額査定にも期待できます。多くの買取業者と提携している一括査定サイトを選べば、より最高額を狙いやすくなるでしょう。

失敗しない買取業者の選び方

買取業者を選ぶ際には、クチコミを確認したり実際の買取相場を確認したりすることが重要です。より正確な査定を受けるためには、店舗の信頼性も大切なポイントになります。ここでは、買取業者の選び方について見ていきましょう。

クチコミを確認する

車の買取業者を選ぶ際は、ウェブサイトに掲載されている利用者のクチコミや評判を確認することが大切です。具体的な買取価格や店舗の雰囲気、スタッフの対応などが分かれば、どの買取業者に依頼すれば良いのか判断する材料になります。

買取カービューでも利用者から寄せられたクチコミを多数掲載しているので、利用前にぜひご確認ください。

買取相場の傾向を確認する

あらかじめ下取り価格をシミュレーションしたり、買取実績から相場を予測したりしておくと、交渉や売却先の決定に役立ちます。なかには、相場とかけ離れた高い買取価格を提示されるケースもありますが、このような買取業者は悪徳業者の可能性もあるので避けたほうが無難です。

店舗の信頼度を確認する

買取業者の信頼度を測る際は、JPUC（一般社団法人日本自動車購入協会）加盟の有無で判断するのがおすすめです。JPUCとは、消費者が安心して車を売るための活動を行っている協会です。車売却消費者相談室も設置されているので、トラブル防止にもつながります。JPUC加盟の買取業者を利用して、トラブルのないスムーズな車売却を実現しましょう。

査定基準以外にも車を高く売るコツはある

車は査定基準に応じて加点・減点されます。しかし、査定を受けるタイミングや相場の変動をチェックしておくことも大切です。掃除のポイントと併せて、査定額アップのコツを掴んでおきましょう。

高く売れる時期に査定を受ける

車を買取業者に売る場合は、繁忙期に差し掛かる前の時期も含めて「1〜3月」に売却することをおすすめします。この時期は年間通して最も買取価格が上がるため、車の査定による計算式を超える金額での売却も可能です。

3月は買取業者の決算月で買取件数も増えます。在庫確保に向けていつもより高い買取価格が期待できるだけでなく、新生活開始前等で中古車需要そのものが高まります。売却タイミングを1〜3月に合わせられる場合は、狙って売却してみると良いでしょう。

価格の変動を常に調べる

車の査定額には大きな影響を与えるタイミングもあるので、日頃から価格相場の変動を追いかけておくことで、安く買い叩いかれるリスクも避けられます。特に車のモデルチェンジの中でも「フルモデルチェンジ」が行われると、旧車扱いされるモデルが市場に溢れ、買取価格も大幅に減額される傾向です。

中古車情報サイト・買取情報サイトでは、最新の中古車販売価格や買取相場が確認できるので、愛車の価格変動の動向もチェックしておきましょう。

自分でできる範囲でクリーニングをする

車の査定では内装・外装共に査定士に見られるので、可能な範囲で洗車や室内の清掃などを行っておくのがおすすめです。減額対象になる目立った汚れや傷は、できる範囲でクリーニングしておきましょう。

シートやマットをきれいにしたり、内窓やダッシュボードの拭き掃除したりしておくと効果的です。前述のにおい対策も十分に行うことで、査定士に良い印象を与えられます。

車の査定額を高くするなら買取カービューを活用しよう

車査定の標準状態や加点・減点のポイントを理解しても、最後の一押しは買取業者からしか引き出せません。そのため、前述したJPCU加盟でかつ、提携査定会社数・最大査定数の多い買取業者を探せる一括査定サービスの利用がベストといえるでしょう。

ここでは、車の査定額を高くするのにおすすめしたい買取カービューについて紹介します。

300社以上の店舗から一括査定先を選べる

車の一括査定サービスを選ぶ際の基準として、査定会社数は重要なポイントです。提携先が300社を超える買取カービューは、数の多さだけでなく、中古車買取店・車種限定専門買取店・中古車輸出業者・自動車解体業者まで幅広く網羅しています。

中古車は年式や走行距離、そして状態も異なる1点ものなので、査定計算式が共通でも、買取業者の査定額に差が出ることを理解しておきましょう。ニーズに合わせた買取業者選びをしたい方は、ぜひ買取カービューで最適な査定先を見つけてください。

愛車無料一括査定サービスは簡単3ステップ

「愛車を高く売る」という車一括査定の目的も果たしながら、買取カービューの愛車無料一括査定サービスは利用手続きも簡単3ステップで済むのも特徴です。

具体的には、「ウェブサイト上・電話による申し込み」「買取カービューからの確認メールが届く」「各買取業者からの連絡が来る」といった利用の流れになります。3社間による相見積もりで査定額が20万円もアップしたケースもあるので、まずは無料見積もりからスタートしてみましょう。

まとめ

車の査定はJAAIの基準により加減点が行われることで計算式が成り立っています。内容を把握して査定に影響するものを実践することで、査定額アップも十分に狙えるでしょう。

さらに査定額の引き上げを狙うのであれば、買取カービューの愛車無料一括査定サービスをご活用ください。豊富な査定会社の中から、あなたに最適な店舗がきっと見つかります。

写真：アフロ