中古車買取で査定士がチェックする項目を網羅的に解説!
中古車を売却する前には、愛車の価値を知るため買取業者に査定を依頼します。ボディの状態から部品の劣化具合まで幅広くチェックされますが、実際にどのようなポイントを見ているのか、知りたいという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、中古車査定で買取業者がチェックしている項目について詳しく解説します。高く売るためのコツや買取業者の選び方を把握することで、お得な取引につながるでしょう。下調べやスケジュール調整も重要なポイントです。
目次
マイカーの乗換えを検討中の方!愛車の現在の価値、気になりませんか?
車の買取相場を調べる【車の査定項目1】車の基本情報
高額での売買取引を成立させるためには、査定項目について理解を深めなければなりません。買取業者がどのような部分を見て価格に反映しているのか把握しておきましょう。
ここでは、中古車査定でチェックされる車種・年式といった、基本的な項目をご紹介します。
車種
中古車のリセールバリュー(再販売価値)を左右するのは市場での人気度です。日本国内にはさまざまな車が出回っていますが、需要が高いほどリセールバリューも高くなります。幅広い世代から人気を得ている車や、中古車市場で探すユーザーが多いモデルであれば高くなりやすいといえるでしょう。
たとえば、日本でファミリー層に人気があるのはミニバンです。室内が広く、ラゲッジスペースにも十分な広さを備えています。軽自動車のような維持費が安価で済む車はコンパクトで扱いやすいため、初心者が買う初めての車としても人気です。このように、市場で求められる需要は中古車の売却価格にも影響します。
ボディカラー
車のボディカラーは、中古車買取価格を決める要素のひとつです。車種と同様に、人気の傾向があります。多くのユーザーが求めるのは、定番カラーといわれるブラック系・ホワイト系の2パターンであると把握しておきましょう。
「不人気なボディカラーは価格が低い」というわけではありませんが、カラーが変わると査定額が変動するケースもあります。車種の人気が高いほどカラーの需要も影響しやすいため、定番カラーは査定額を上げやすいといえるでしょう。
年式
年式は、新車登録を行った年を意味します。年式が古いほど所有年数も多く経過しているため、査定額にも影響する要素です。ただし、年式が古いものはすべてマイナス査定になるわけではありません。
10年以上所有されていた車でも、一般的な10年落ち中古車と比べてきれいな状態であればマイナス査定を軽減できます。年式を理由に査定額の下落を避けるためには、普段から丁寧なメンテナンスを心がけることが大切です。
買取業者が年式に対して魅力的な印象を抱き、同等の中古車よりも高い価値をつけてもらえるようなコンディションを保ちましょう。
走行距離
走行距離の長さは、年式と同じくらい重要なポイントです。走行距離が長いほどリセールバリューが下がりやすい点を理解しておきましょう。日本では1年間で1万kmの走行距離が平均的な数字といわれています。
この数字を基準に考えると、プラス査定の可能性も把握することが可能です。たとえば、10年落ちの車が走行距離5万kmであれば、10年式10万kmの中古車に比べてプラス査定になりやすいといえるでしょう。走行距離が極端に短い中古車は「長年放置されていた」ととらえられるかもしれませんが、エンジンや走行に問題がなければ高価買取が期待できます。
【車の査定項目2】外装
次に査定でチェックされる項目は、外装です。傷やへこみ、ゆがみ、事故歴などは減点方式でチェックされます。ここで紹介する項目は、ボディ全体、フロント、リア、ルーフの4つです。JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)によって、査定基準が定められています。
ボディ全体
まず査定士はボディ全体をチェックします。その際傷やへこみが見つかれば、大きさに応じて査定はマイナスされていきます。反対に、傷やへこみがないきれいな状態であれば、査定がプラスになることもあります。
傷やへこみはマイナス査定に繋がりますが、査定前に修理するのは避けた方が良いでしょう。プラスになる額より、修理費の方が高くつくためです。
フロント
車のフロント部分は、傷が大きくなりがちで目立ちやすいため、事故の有無などを調べる一環としても重要です。たとえば、左右のヘッドライトの状態が異なるようであれば、事故に遭った車とされることが多い傾向にあります。事故により、片方のみ新品に交換されることがあるからです。
また、ボンネットを開けてエンジンルーム内の骨格部分にゆがみがないか、もしくは修復された形跡がないか、念入りに調べられます。
リア
リアというのは車の後方面のことです。こちらもフロント周辺と同じく、事故の有無が確認しやすい場所です。まず、各パネルの隙間の状態が不均一ではないかがチェックされるでしょう。次に、バンパーの内側の骨格部分にへこみがないかを調べ、さらにトランクフロアの塗装や交換の形跡を見られることもあります。
トランクフロアまで修理するケースは、それなりの規模の事故に遭った時です。大きな事故歴のある場合、査定は大きくマイナスされます。
ルーフ
ルーフとは、車上部のパネル(屋根)のことです。普段見ることがないルーフは、飛び石による傷、もしくはサビが発生していることがあります。日光にさらされる時間が多いため、塗装は劣化しやすく、水垢も残りやすい部分といえるでしょう。ルーフの修復は1枚塗り(全面塗り)が基本のため、問題があれば査定時に大きく減額されます。
また、事故による交換や修復跡がないか見られます。外側パネルだけでなく、ルーフ周辺に曲がりやへこみがないかも、修復歴の有無を判断するチェック項目です。
【車の査定項目3】エンジンルーム
車を安全な状態で運転し続けるために重要な査定項目がエンジンです。エンジンオイルが漏れていないかどうか、プラグは正常な状態を維持しているかといった部分を入念にチェックします。新しいエンジンに載せ替えた直後や、オーバーホール済みの中古車はプラス査定につながるかもしれません。
エンジンの状態が悪いと判断された場合は、査定額が下落する可能性もあります。車は移動手段として活用するものでもあるため、パワートレインのコンディションはとくに注目されるポイントです。プラス査定になるようなメリットがある場合は、買取業者に直接伝えて交渉しても良いでしょう。
【車の査定項目4】内装
外装と同様に、内装も査定に影響します。傷や汚れ、シミ、テープ跡がないか見られるでしょう。ただ、車内がきれいであるというのは査定士の心証を良くします。査定の前に車内を清掃しておくと、マイナス査定を抑えられるかもしれません。
また、見落とされやすいポイントとして「臭い」があります。たばこやペットの臭いは、実はシミや汚れ以上にマイナス査定を受けるため、重要な項目です。清掃と併せて消臭もしておくと良いでしょう。もし傷やシミ、装備品の欠品もなく、匂いまでクリアできていたら加点対象となります。
【車の査定項目5】書類やパーツ
車を売却する際、車だけあれば良いわけではありません。査定の時点で揃えておく書類があります。また、売却手続きの際に必要となるものまで揃えておくと、商談もスムーズです。他にも、用意しておいた方がプラスになるパーツなどもあります。少しでも査定アップを狙うのであればチェックしておきましょう。
車の査定と売却で必要な書類
車を売却する際にはさまざまな書類が必要です。査定の時点では「車検証」と「自賠責保険証」の2つを提示します。それ以外の書類は契約時までに用意出来れば問題ないですが、査定の時点で全て揃っていると、「売却前提である」という意志のアピールにつながります。その後の手続きもスムーズに進むので、早めに準備しておくと良いでしょう。
買取の際に必要な書類は以下の通りです。
- 自動車検査証
- 印鑑登録証明書(普通車の場合)
- 実印(普通車の場合、軽自動車は認印可)
- 自賠責保険証明書
- 自動車納税証明書
- リサイクル券
純正パーツやキー
新車を購入する際には、ユーザーの希望でメーカーオプション・ディーラーオプションといった純正パーツを追加できます。装備品が多い中古車は人気が高まりやすく、市場での価値も上がりやすいといえるでしょう。
購入後に社外品へ付け替えた場合は、マイナス査定になるかもしれません。カーナビやホイールなど、取り外した純正パーツを保管している方は査定時に提出するのもおすすめです。買取業者がのちに装備したり単品で再販売したりできるため、プラス査定のきっかけになります。また、スペアキーも揃えておきましょう。純正パーツの有無で査定額が左右されることを覚えておいてください。
【車の査定項目6】修復歴
「これまでどのような修理を行ってきたか」は、中古車としての価値に大きく影響します。車の骨格部分に損傷のない修理であればそれほど影響はありませんが、骨格部分に損傷がおよんだ場合は「修復歴あり」として大きく査定額を下げられます。
車にとって骨格は非常に重要です。多くの部品は骨格を基礎としており、そこに不具合があると、安定した走行が難しくなったり、異音や雨漏れの要因となったりします。車としての価値に大きく影響するのです。中古車市場において修復歴車の有無は最重要項目といえるでしょう。査定ではボディ全体にわたり、その有無を厳しくチェックされます。
中古車買取業者を選ぶ時のチェックポイント
満足な査定額を得るためには、項目だけではなく買取業者選びも慎重に進める必要があります。買取業者によって10万円以上の価格差が出るケースもあるため、信頼できる買取業者のもとで取引を進めましょう。実績のみならず取り扱っているメーカーやアクセスの良さも重要です。中古車買取業者を選ぶ際に注目したいチェック項目を6つご紹介します。
実績をチェック
売却する買取業者を決める際にチェックしておきたいのが実績です。情報雑誌や買取業者の公式サイトをリサーチして、これまでの売却実績を確認しましょう。満足できる価格で買い取ってもらえる可能性があるかを知るために、実際の取引件数を把握します。
「実績がない買取業者は信頼できない」というわけではありませんが、数字が分かると安心感を高めるためにも有効です。買取業者によっては、車種の具体的な情報と買取価格を知ることも可能です。売りたい車と同等のモデルやコンディションを検索し、買取価格相場や予想価格を算出しておきましょう。
取り扱いメーカーをチェック
買取業者の公式サイトから実績を確認する際は、どのような車種を取り扱っているかもあわせてチェックしておきましょう。
メーカーやボディタイプに偏りがある場合は、売りたい中古車に近い車を多く取り扱う買取業者を選ぶのがおすすめです。たとえば外車を売却したい場合は、国産車よりも外車の取引の多い買取業者が良いでしょう。
査定場所をチェック
中古車査定を受けられるのは、買取業者の店舗のみではありません。買取業者が訪問してくれる出張査定サービスもあります。出張査定では、自宅以外の場所を指定できるサービスもあります。職場や出かけ先など、買取業者が対応しているエリア内であれば特別な条件はありません。自分が希望する場所がある方は、条件に合う買取業者をピックアップして選びましょう。
出張査定では、自宅以外の場所を指定できるサービスもあります。職場や出かけ先など、業者が対応しているエリア内であれば特別な条件はありません。自分が希望する場所がある方は、条件に合う業者をピックアップして選びましょう。
クチコミをチェック
インターネットで買取業者を検索すると、実際に利用したユーザーのクチコミが確認できます。大手の買取業者は掲載数が多い傾向にあるため、なるべく多くの経験談をリサーチして信頼性をチェックしておきましょう。
ただし、クチコミだけを買取業者選びの判断基準にするのは好ましくありません。スタッフの対応力によって内容が変わる可能性も考慮し、あくまでもひとつの参考材料として活用することが大切です。公式サイトの他、SNSや周囲の経験者から情報を収集しても良いでしょう。
スタッフの対応をチェック
スタッフとユーザーの相性は査定額に影響する要素でもあります。車に関する知識の豊富さだけではなく、質問にしっかり答えてくれるか、丁寧に説明してもらえるかといった部分も重視しましょう。
お互いが気持ち良く取引するためにも、スタッフの対応力は重視したいポイントといえます。同じ店舗に複数人スタッフがいる場合は、何人かとコミュニケーションをとって話しやすい担当者を探すのもひとつの方法です。
店舗の得意分野をチェック
買取業者にもそれぞれ得意分野というものがあります。外車を売るなら外車専門店、スポーツカーを売るならスポーツカー専門店など、その分野に特化した買取業者に売却するのが良いでしょう。売却したい車の価値をより詳しく知っている方が、高価買取を期待できるためです。
また、一般的にほとんど値が付かない事故車や故障車も、買取業者によっては高く評価してくれます。高く評価されるのは、自社で修理をする方法を確保していたり、専門の販路をもっていたりする買取業者に査定してもらった場合です。高額査定を狙うのであれば、より売却予定の車にあった売却先を選ぶことが重要といえます。
複数の査定額を比較するなら一括査定がおすすめ
車の査定額アップを狙うなら「買取業者選び」と「複数業者を競わせること」が重要です。そこで複数の買取業者に査定をしてもらうなら、一括査定サービスを利用してみましょう。
自分で何社も買取業者を周り依頼するのは、手間も時間もかかり容易ではありません。しかし、一括査定サービスであればウェブサイトから一度にまとめて査定依頼ができるため、時間に余裕がない方も便利に活用できます。
車の高額査定が目指せる!一括査定ならcarview!車買取へ
車の高額査定を目指したい方は、carview!中古車一括査定サービスをぜひご利用してみてください。ここでは、carview!車買取の強みを3つご紹介します。豊富な実績や高い利便性について選ばれる理由が分かるため、ぜひご覧ください。
利用者500万人以上!安心のサービスを提供
carview!中古車一括査定サービスは2000年5月にサービスを開始してから、これまで500万人以上の利用実績があり、買取業界でもトップクラスです。また、JPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)に加盟しつつ、協会と連携して安全・安心なサービスの提供を追求しています。中古車買取に不慣れで心配だという方も、満足のいく取引ができるでしょう。
愛車に合った買取店が見つかる!
買取業者にも得手不得手があり、買取業者によって査定額は大きく変わってきます。carview!車買取は、大手の買取店から車の販売会社、専門店まで300社以上と提携中です。そのため、いろいろな買取店の査定額を比較ができ、売却予定の車に適した売却先を探せます。
最大10社でスピード査定!
carview!車買取の査定申込はとても簡単です。「メーカー」「モデル」「年式」「走行距離」を入力するだけで、最大10社同時に一括査定依頼ができます。その後、各査定会社とやり取りしていただき、その中から満足できる取引先を選ぶだけで、高値売却を目指せます。忙しいけど査定額も妥協したくないという方は、ぜひ利用してみてください。
まとめ
中古車買取業者は、査定の際にさまざまな部分をチェックして価格を決めます。査定項目をあらかじめ把握することは高価買取にも効果的です。買取業者が何を重視しているのか理解して、ひとつでも多くプラス査定に反映できるよう日ごろのメンテナンスも意識しましょう。
買取業者探しに悩んでいる方は、複数の買取業者に査定が依頼できる一括査定サービスがおすすめです。最大10社への査定申し込みができるcarview!中古車一括査定サービスを活用して、ぜひ満足できる取引につなげてください。
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- 実際の査定金額
- 70.0万円
- 見積り数
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ユーザーコメントオートバックスの担当者の対応や説明が良心的で、査定額を前提なしに短時間で提示し、大変信頼できると思った。当初はほぼこちらに決めていた。しかし、最後になってビッグモーターからさらに高い金額が示されたので、決めた。
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- 63.9万円
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- 5
ユーザーコメント一番高い値段を出して頂き、来て頂いた営業も とても感じのいい人であった。 後からクレームなど無し、という条件をのんで 頂いた上での交渉でしたが、価格決定後に、 無料でクレームガード保証も入れて頂き、とても安心したお取引が出来ました。 是非車を売却する際にはまたお願いしたい。
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- 実際の査定金額
- 75.0万円
- 見積り数
- 8社
- 査定満足度
- 5
ユーザーコメントはじめて車を売却するので同時刻に合同査定をしていただきました。合計8社の中ダントツぶっちぎりの高値を出していただいたのがユーポスさんです。やっぱり値段で決まりですね。
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※1 2019年4月時点 当社調べ