うっかり！自動車税を滞納していても車の売却はできる？

「もう古い車だから乗らない」、「新車を購入したからもう乗らない」などの理由で自動車税を納めていない、滞納した状態で放置してしまっている車はあるのではないでしょうか。この記事では、自動車税の滞納に関する疑問を解決するとともに、自動車税が未納のままになっている車を売却する方法をご紹介します。

自動車税・軽自動車税とは？

車を所有している方ならご存知だと思いますが、まずは自動車税についてご説明します。

①自動車税の支払義務者

自動車税は、毎年4月1日に支払い義務者（課税対象者）が決定します。自動車税の支払い義務者は、4月1日時点で車検証の「使用者」の欄に記載されている人です。「所有者」ではなく、「使用者」であることに注意です。

②自動車税の金額

自動車税は自動車の用途や総排気量によって税額が決まります。普通自動車の場合、総排気量1リットル以下で29,500円、1リットル超から0.5リットルごとに税額が上がるようになっています。自動車税の最大額は、6リットル超の111,000円です。軽自動車税の場合は、一律の10,800円で設定されています。

なお、2019年10月に予定されている消費税率10%の増税時に、自動車税率の引き下げが実施される見込みとなっています。（2019年7月現在）

③自動車税の支払い期限

自動車税の納税期限は、原則5月31日です。毎年5月の上旬に自動車納税通知書が届き、5月末までに4月～翌年3月までの12ヶ月分を支払う仕組みとなっています。この支払期限を過ぎると、延滞金が発生します。

④自動車税の支払い方法

自動車税は、コンビニ、各県税事務所、自動車税事務所に納付書と現金を持っていけば支払うことができます。また、県別の納付サイトであれば、クレジットカードで支払うことも可能です。

自動車税を滞納していても車を売却できる！

もちろん、自動車税を納付してから売却するというのが理想ですが、わかっていても未納のままなんとか売却したいという方もいらっしゃると思います。結論から言うと、車を売却する業者をきちんと選ぶことで、税金未納のままでも車を買い取ってもらうことは可能です。

自動車税は結局誰かが支払わなければいけないお金です。また、そもそも車の買取金額には、消費税、自動車税、自賠責保険料、リサイクル料等が含まれています。そのため、車買取店は、そういった費用を考慮した上で査定金額を提示するのです。つまり、自動車税が未納の場合、支払われていない自動車税金分がマイナスされた買取金額が提示されることになります。

さらに、自動車税の未納車を買い取ることは買取業者にとってリスクとなるため、すべての査定会社が買い取ってくれるとは限りません。そのため、冒頭で述べたように、自動車税を滞納している場合、売却できる買取業者を探す作業が必要が出てきます。次の章では、そういった自動車税未納のための注意点やデメリットについて詳しくご説明します。

自動車税が未納の車を売却する際の注意点

上述のように、自動車税が未納のままでも車の売却は可能になります。しかし、実際自動車税を滞納したままにすることで生じるデメリットがあるので注意が必要です。

①査定金額が安くなる

上述のように、自動車税が未納の車を売却する場合、自動車税分が差し引かれた買取金額が提示されることになります。そのため、査定金額が安くなってしまうのは、避けられません。

また、自動車税分だけではなく、買取店にとって自動車税が未納の車を買取する場合、追加で手続きが必要であり、手間もかかるので正直面倒です。買取業者側から見ると、自動車税の納税証明書がない車は名義変更はできても、その後の車検が取得できない非常にやっかいな存在となってしまいます。そのため、自動車税分だけでなく、その分の手間や時間分も買取金額から差し引かれてしまうかもしれません。

②業者交渉が難しくなる

大手の中古車買取店の場合、自動車税納税済みの車のみを買い取るとしていることも多いです。自動車税が未納である車を買い取ることは、業者にとってもリスクであるため交渉が難しくなってしまう場合もあります。そのため、自動車税が未納である車を売却する場合は、事前に買取店に伝えることや、それでもちゃんと買い取ってくれる買取店を探すことが大切です。

自動車税が納税でも買い取ってくれる売却先を簡単に探すなら、複数の買取店を比較できる「買取カービューの愛車無料一括査定」がオススメです。査定してもらう際に税金を支払っていないという事をきちんと相談し、安心して車を売却できる業者を選択しましょう。

③延滞金を支払わなければいけない

自動車税が未納だった場合、自動車税の未納金額にプラスして滞納期間に応じた延滞金を支払う必要があります。延滞金の計算は市町村によっても異なりますが、一般的に、年利14.6%として計算されます。延滞金は日割り計算されるので、滞納金の支払いは一日でも早いほうが支払う金額が少なくて済みます。

また、延滞金の支払いは、場所や時間も制限されてしまいます。自動車税の滞納すると、手間も時間もかかるので、滞納せずにすぐに支払うのがベストです。しかし、もし延滞をしてしまい、加えて売却を考えているのなら、そのまま売却してしまうのがラクでしょう。

自動車税を滞納し続けたら？納税証明書を紛失したときは？

自動車税を納めることは国民としての義務です。しかし、うっかり忘れてしまっていたり、面倒でそのまま放置してしまっている方もいるかもしれません。自動車税の滞納を続けた場合、最悪のケースに至ると、財産の差し押さえが行われる可能性があります。

自動車税を滞納すると、まずは「督促状」が届きます。最初は支払いをうっかり忘れてしまったという方も多いため、そこまで厳しい文章ではありません。しかし、その自動車税の督促状を無視し続けてしまうと、「催告書」が届くようになります。自動車税の催告状には、「期限までに支払いがないと法的処置をとります」といった内容が記載されています。この催告状は内容証明郵便という形で届くことが多いので、忘れてしまっていたという言い訳が通用しなくなります。そして、その催告状も無視してしまった場合、最終的には財産を差し押さえられてしまうこともあるのです。したがって、自動車税を滞納し続けると大きなリスクが伴います。

なお、自動車税をすでに納めてはいるものの、その納税証明書を紛失してしまったという場合はどうすればいいのでしょうか？この場合は買取店にその旨を伝えれば、納税証明書の再発行手続きを代行してもらえます。ただしその手数料を請求される場合もあるため、可能な限り自分で再発行手続きを行ったほうがいいでしょう。自動車税納税証明書の再発行は、自動車税を納めた都道府県の税事務所、軽自動車の場合は市区役所にて行います。必要書類に必要事項を記載し、窓口に提出すればOKです。

自動車税が未納の場合は、「すぐに支払う」か「売却」で解決！

上述のように、自動車税を滞納している車を保持することは多くのデメリットとリスクを抱えることになります。自動車税を支払わなかった場合は、すぐに対処する必要があるでしょう。

①滞納金をすぐに支払う

自動車税の滞納金の支払い方法は、基本的には督促状、催告状に記載されている案内に従えば問題ありません。しかし、督促状が届いた以降は、支払いできる場所が制限されてしまうので注意が必要です。

自動車税の納付期限を過ぎてから督促状が届くまでは、最初の5月に送付された納付書で支払うことができます。しかし、それ以降はほとんどの地域でコンビニ支払いができなくなります。督促状が届いた場合も同様にコンビニ支払いはできないため、金融機関、各税事務所で支払う必要があります。

自動車税の滞納金の支払い方法は、基本的には督促状、催告状に記載されている案内に従えば問題ありません。しかし、督促状が届いた以降は、支払いできる場所が制限されてしまうので注意が必要です。

②車買取店で売却相談

自動車税を滞納してしまった場合、車買取店に相談してしまうのも一つの手です。その際におすすめとなるのが、「買取カービューの愛車無料一括査定」です。一括査定サービスの場合は、インターネット上で複数の買取業者に査定依頼することができます。そのため、複数の業者との交渉が可能になります。

そしてなにより、一括査定サービスの利用は無料で、運営母体もYahoo! JAPANの車部門を担当しているカービューのため、情報の取り扱いもより安全・安心してご利用いただけます。

また、複数の買取業者を比較することで、買取店の間でも価格競争が起きるため、買取価格が低くなりがちな自動車税が未払いの車でも最高額で売却することが可能になります。一括査定サービスで、自動車税未払いの車を安心して高額で売却してみてはいかがでしょうか？