自動車の売却の委任状には捨印が必要？委任状以外の必要な書類は？

自動車の売却時に使う委任状を用意する時に、捨印が必要なのかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。自動車は大きな買い物であることから、売却手続きが必要となる頻度は比較的少ないため手続きに関する疑問は生まれやすいものです。
この記事では、自動車売却時の捨印の必要性や捨印と訂正印の違いなど、委任状の捨印にまつわる疑問を解消します。売却を検討している方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

自動車購入時に用意する委任状には捨印が必要なの？

自動車購入・売却時に用意する委任状ですが、そんな委任状に捨印は必要なのでしょうか。委任状の役割についても疑問に感じることがあるかもしれません。

そこで、委任状とは何か、どんな時に必要なのかという疑問を解消するとともに、捨印の必要性についても詳しくご紹介していきます。

委任状について

委任状とは一定の作業を誰かに委任する際に必要な書類です。中古車売買の場合は、代理人が名義変更を行う際に必要になります。名義変更は自分で行うことも可能です。ただし、愛車を売却する際、買取を行う中古車買取業者等では、多くの場合、この名義変更の代行を行っています。

自分で移転登録を行う場合は必要な書類を漏れなく用意する必要があります。手間をかけず確実に手続きを完了するには、代行サービスを利用するのが便利でしょう。

捨印の必要性について

委任状には、あらかじめ捨印を押してもらうようにしましょう。捨印とは、書類に訂正箇所があった場合に備えて押しておく印鑑のことです。

捨印が押されておらず、もし書類に誤りがあったとすると、再度書類を持ち帰り、契約者本人に訂正してもらい、訂正印を押してもらう必要があります。しかし捨印があれば、第三者が代わりに訂正することも可能なので、訂正時の手間を省くことが可能です。

自動車の委任状などに使用する捨印と訂正印の違いとは？

ここまで聞くと、「捨印があれば、訂正印は不要なのではないだろうか」と思った方もいるのではないでしょうか。委任状などに使用する印は捨印と訂正印の2つがありますが、用途や使用できる範囲に違いがあります。

中古車の購入・売却時にはどちらも必要になるので、ここで違いを抑えておきましょう。

軽度な箇所のみ訂正できる捨印

捨印は「書類の記載ミスを受け取った側が見つけた場合、訂正することをあらかじめ認める」という意味合いで使用されます。しかし、捨印が押されていたとしても重要箇所は訂正できず、訂正できるのは「住所」や「氏名」などのミスのみです。

登録番号や車台番号などのミスは訂正できないため、記入する際は間違いに気を付けることが大切です。捨印での訂正方法は以下の通りに進めます。

あらゆる箇所に使える訂正印

訂正印とはどのような箇所に使用できるのでしょうか。訂正印は捨印とは対照的にどんな箇所でも訂正することが可能です。ただし、書類に押印された印影と同じ印鑑で押印しなけばいけないため、押す前に確認しましょう。訂正印での訂正方法は以下の通りです。

名義人変更時に捨印を使う書類は委任状以外にもある

車の購入・売却の際の名義変更時に捨印を使用する書類は委任状以外にもあります。それは譲渡証明書です。委任状同様に聞いたことがあっても詳しくはわからないという方が多いのではないでしょうか。

ここからは、譲渡証明書とは何か、またどんな時に必要なのかを詳しく解説していきます。

譲渡証明書とは

譲渡証明書とは、購入や売却、譲渡など自動車の所有者が変更された場合にいつ、誰に譲渡されたかを証明する書類のことです。譲渡証明書には、下記の内容を記載します。

注意すべき点は、車検証に記載された旧所有者の住所が、現住所と異なる（印鑑証明書の住所と異なる）場合には、譲渡証明書には現住所の記入が必要だということです。またその際には旧所有者の住民票が必要になります。

譲渡証明書を使用するケース

売却時に必要な譲渡証明書ですが、実は廃車買取業者に車を買取してもらう場合でも、再販できる販路を持っている業者に依頼する場合は、譲渡証明書の提出が必要になることがあります。

自動車手続きに使う委任状の書き方や捨印の位置

続いては、実際に自動車手続きに使用する委任状の書き方や、捨印の位置をご紹介します。購入・売却の際には同じステップで書くことになるので、ここで全体の流れを把握しておきましょう。

受任者の記入欄

まずは、受任者の記入欄についてです。受任者とは、実際に車の名義変更手続きを代行する方です。ここでは、受任者の住所や氏名を記載することになります。ただし、車の売却時には買取業者が代わりに記入してくれます。

委任内容の種類

続いて、委任内容の種類です。「移転登録」「変更登録」「抹消登録」の中から申請する手続きを選択し記載します。売却の際には移転登録を選びます。こちらも基本的には、買取業者が代わりに記入してくれます。

自動車登録番号と車台番号の記入欄

続いて、自動車登録番号と車台番号の記入欄です。車検証に記載されている自動車登録番号と車の製造時に割り当てられる車台番号を記載します。

自分で書く場合には、間違えないように気をつけましょう。この欄も基本的には買取業者が代わりに記入してくれるため、そこまで気にする必要はありません。

委任者の記入欄

続いて委任者の記入欄です。委任者とは、手続きをする本人で、氏名または名称や住所を記載します。販売店で新車・中古車を購入して手続きを委任する場合は、委任者の署名・捺印欄のみを記載します。

委任者は本人のみで、第三者の記入は無効となるので、必ず本人が記載するようにしましょう。

実印を押印する

最後に実印を押しましょう。この際は認印ではなく、必ず実印で押すようにしましょう。さらに、印鑑登録証明書を添付する必要があり、添付されていない場合には無効となるので注意が必要です。

また、委任状の枠外に使用した実印をもう1つ押すことで、捨印を用意することができます。

委任状以外の車売却に必要な書類

車を売却する際には委任状以外にも必要な書類はあります。ここからは、車を売却する際に必要となる委任状以外の書類をご紹介していきます。

実際に売却を検討している方はこれからご紹介する書類を確認し、売却の前に準備するようにしましょう。

自動車検査証（車検証）

まずは、自動車検査証（車検証）が必要です。車に乗る際には常に携帯することが義務付けられています。ダッシュボードの中に入れているという方も多いのではないでしょうか。

自賠責保険証明書（自賠責保険証）

自賠責保険証明書（自賠責保険証）も必要です。自賠責保険は強制加入の保険で、加入していることを示す自賠責保険証明書は、車検証と一緒にダッシュボード内に保管していることが一般的でしょう。

ただ、自賠責保険証明書があっても、自賠責保険に未加入であったり、期限が切れたりしている場合は、車が売却できないので注意が必要です。

自動車税の納税証明書

自動車税の納税証明書も必要です。自動車税は年に1回、毎年5月に納めることが義務付けられている税です。万一、紛失した場合には各都道府県税事務所へ行き再発行する必要があります。手数料はかからないので、紛失した方は再発行しておくとスムーズな手続きが行えます。

印鑑証明書（印鑑登録証明書）

印鑑証明書（印鑑登録証明書）も必要です。印鑑証明書は契約書に押印された印鑑が本当に実印であるのかを証明するために提出する書類で、市区町村役場で交付されます。しかし、有効期限が交付後3か月以内であるため、期限が切れてしまわないように意識すると良いでしょう。

車のリサイクル券

車のリサイクル券も必要です。車の購入時にリサイクル料金を支払ったことを証明する書類で、リサイクル料金は預託金として支払うことになります。

車の最終所有者が支払うことになっているため、車を売却する際にはリサイクル券の提出とともに預託していたリサイクル料金は返ってきます。

自動車の手続きで捨印を使う委任状が必要なケース

委任状や捨印の必要性についてご紹介してきましたが、具体的に自動車の手続きで捨印を使用する委任状が必要になるのはどのような場合でしょうか。実際に捨印を使用する委任状が必要なケースをご紹介していきます。

車を購入する場合

車を購入する際には一般的に販売業者が代理をするため、捨印を使用する委任状が必要となります。その車が新車である場合、新たにナンバー登録をする手続きを運輸局などで行うことになります。その際に捨印を使用する委任状が必要となるので準備しておきましょう。

また、中古車の場合であっても、車検証の名義を新しく購入した方の名義に変更するために運輸局で手続きを行うことになり、その際に委任状が必要となります。

新車・中古車関係なく、車を購入する際には捨印を使用する委任状が必要となる傾向にあります。

車を売却する場合

車を売却する際にも捨印を使用する委任状が必要となります。これは、車の所有者の名義を変更する手続きを買取業者に委託することに起因します。

注意すべきなのは、車の所有者が自分名義であっても他人名義であっても必要となることです。自身で手続きを行うことも可能ですが、時間と手間がかなりかかるため、買取業者に手続きを委託することをおすすめします。

自動車の売却時は書類準備と同時に高価買取を目指そう！

ここまで、売却の際に必要な書類などを詳しくご紹介してきました。やはり売却する際に1番気になるのは、買取価格だという方も多いのではないでしょうか。

最後に、売却する際により高価買取を目指すために重要な点をご紹介していきます。これらのポイントを意識することでより高額な売却を狙えるので、確認して準備しておくことがおすすめです。

売却のタイミングを見極める

できる限り高額な売却額を狙うのであれば、売却のタイミングを意識することが重要です。具体的には、1～3月や7～9月に売却することをおすすめします。

4月は、進学や入社など、新生活が始まる時期であり、車の購入が増える時期でもあります。よって、その前の1～3月には各販売店がより多くの中古車を手に入れようとするので、必然的に車の需要が高まります。そして、この時期が買取業者の決算期であることも、売却額が高くなる要因となっています。

また、9月も転居をする方が多く、半期決算期があるため、その前の7～9月も売却するタイミングとして良いでしょう。その他、売却予定の車がモデルチェンジされる前や、年式・走行距離が多くない時期での売却も高額で買い取ってくれる可能性が高いので、売却におすすめのタイミングと言えるでしょう。

車の中をきれいにしておく

査定額に直接的な影響をおよぼすとは言い切れませんが、車の中をきれいにしておくことは査定員に対して良い印象が与えられるため重要と言えます。また、内装だけでなく、外装をきれいにすることも査定額アップに繋がる可能性があります。

クリーニングにまで出す必要はないですが、洗車や磨きなどはしておいて損はないので、査定前にしておくことをおすすめします。

一括査定サービスを利用する

高価買取を目指すのであれば、複数の車買取業者の査定額を比較して、最も高く買取してくれる業者を選ぶことが重要です。

1社だけに査定を依頼している場合、査定額を引き下げられ損する可能性があり、価格交渉の際にも押し負ける可能性があります。できる限り複数社に査定を依頼しておき、相場のチェックや査定額の比較をするようにしましょう。

しかし、査定を依頼する業者が多くなればなるほど書類の記入など面倒な工程を何度もしなければならず、その作業が面倒だと思う方も多いことでしょう。そのような場合には一括査定サービスを使用すると、同じ工程を一つ1つの業者にしなくても良く、一括で複数社に査定を依頼できるのでおすすめです。

車の売却をスムーズに行うならcarview!中古車一括査定サービスがおすすめ

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carview!中古車一括査定サービスは500万人以上の利用実績があり、業界トップクラスとなっています。提携業者数は300社におよび、有名店はもちろんのこと地域密着型の専門店までも網羅しており、その中にはJPUC認定の適正買取店も参画しています。

「さまざまな買取業者から査定を受けて高価買取を目指したいけど、信頼性も重要」という方はぜひご活用ください。

まとめ

車の売却に必要な委任状の捨印の必要性が分かると、売却時の書類の用意も進めやすくなります。自動車の売却には必要書類も多く、手間がかかってしまう傾向にあります。少しでも手間を減らしてお得に車を手放したい方は、作業を一括でき、スムーズな売却が可能なcarview!中古車一括査定サービスをぜひご利用ください。