個人情報の開示なしで車の査定相場は調べられる？ 個人情報の必要性も解説

所有する車の査定相場を調べる際、インターネットを利用する方は多いでしょう。しかし、個人情報の流出リスクやしつこい営業などを懸念して、個人情報を提供したくない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、個人情報の開示なしで車の査定相場を調べられるサイトと、利用時の注意点を紹介します。個人情報の開示によるメリットも紹介しているので、自分の希望に適した査定方法を見つけられるでしょう。

個人情報の開示なしで車の査定相場を調べられるサイト9選

個人情報を開示しなくても、車の査定相場を調べられるサイトがあります。メーカーや車種など、基本情報を選択するだけで参考価格を調べられるため、短時間で簡単に査定可能です。ここでは、代表的な簡易査定サイトを9つ紹介します。

トヨタ

トヨタ自動車では、トヨタ車への乗り換えを検討している方に向けて「下取り参考価格シミュレーション」を提供しています。入力が必要な項目は「メーカー」「車名」「年式」「ボディタイプ・モデル」「グレード・仕様」の5つです。

トヨタ以外の車種でも利用できますが、流通台数の少ない車や年式が古い車などは、実際の下取り価格と大きく変わる場合があります。また、走行距離や傷の有無などによっても価格は変動するため、あくまで参考価格と捉えましょう。

日産

日産も、車の下取り価格を調べられるサービスを提供しています。トヨタのサービスよりも入力する項目が多く、膨大な車両データを用いてAIにより算出するため、精度が高いのが特徴です。

入力に必要な項目は「メーカー」「車種」「年式」「グレード」「色」「走行距離」「ボディコンディション」で、ボディコンディションは5段階の項目から選択します。

国産・輸入車問わず全メーカーの車を査定できますが、こちらもオプションの有無や詳細の要素を考慮していないため参考価格です。

カービュー車買取

中古車一括査定サービスを提供するカービュー車買取を利用すると、45秒程度の短時間で車の買取相場価格が分かります。

査定に必要な項目は「メーカー」「車種」「年式」「走行距離」の車両情報と、個人情報の「氏名」「郵便番号」「住所」「メールアドレス」「電話番号」です。

郵便番号を入力すれば市区町村までの住所が自動入力され、番地などの細かい個人の特定につながる情報は必要ありません。情報を送信すると画面に買取相場価格が表示され、提携買取業者への査定依頼も完了します。

車買取相場データベース

車買取相場データベースは、個人情報一切不要で車の買取相場価格の予測値を算出できるサイトです。算出に必須なのは「メーカー」「車種」「年式」「走行距離」の4項目で、さらに精度を上げるには「グレード」と「色」を選択します。

入力が完了すると、現在の相場価格と1年後までの買取相場推移が精度とともに表示され、グラフでも認識可能です。200万件を超える車の売買データを基に、AIと統計的手法を用いて算出しています。

グーネット

グーネットは中古車業界最大級の検索サイトで、40万台以上の中古車販売データとオートオークションの価格分析結果を基にした価格査定サービスを展開しています。

7つの項目「メーカー」「車種」「年式」「グレード」「排気量」「色」「走行距離」に加えて、「次の車検」「売却検討状況」と「郵便番号」「メールアドレス」が必要です。入力を完了すると、現在の相場価格と6か月後までの月ごとの予想価格が表示されます。

AIを活用した価格分析と1か月ごとのデータ更新により、高精度での算出が可能です。

ガリバー

中古車買取大手のガリバーは、豊富な買取実績を利用して買取相場価格を公表しています。

「メーカー」と「車種」を選ぶだけで、簡易的な相場価格を把握可能です。詳細な情報を入力しないため、過去6か月の査定額が「年式別」「走行距離別」「グレード別」に表示されます。

この情報では、大まかな査定額しか把握できません。詳しい査定は、結果の画面から「現住所の都道府県」と「名前」「電話番号」を入力して送信すると、依頼が完了します。過去に買取サービスを利用した方のクチコミも見られるため、参考になるでしょう。

ネクステージ

ネクステージは、自動車買取や新車・中古車販売大手企業です。LINE査定サービスを利用すれば、ネクステージを友達に追加して車の簡易情報を送るだけで査定を受けられます。

送信する情報は「車名」「グレード」「年式」「色」「走行距離」「事故歴の有無」「住まいのエリア」「アピールポイント」などです。写真を送ると査定の精度が向上します。

機械的に自動で算出されるのではなくネクステージのスタッフが返信するため、少し時間を要するかもしれません。

ズバット

ズバットは、株式会社ウェブクルーが運営する中古車買取一括査定サービスです。ズバットが保有する中古車買取データを基に、現在の相場価格を算出できます。

簡易査定を行うには「メーカー」と「車種」を選ぶだけで完了です。査定結果画面で「年式」と「走行距離」「利用頻度」「色」を入力して再査定を行うと、現在から6か月先までの月ごとの買取相場がグラフとともに表示されます。

査定結果の画面には、現役査定士からの査定時のポイント解説などの情報も閲覧可能です。

ナビクル

中古車査定と中古車検索の総合情報サイトのナビクルは、一括査定と簡易的な買取シミュレーションサービスを提供しています。簡易査定では「メーカー」と「車種」を入力するだけで、買取相場と下取り相場の両方を把握可能です。

現在の買取・下取り相場から6か月前後の推移を比較できるため、売却タイミングの判断に役立つでしょう。下取りと買取で迷っている方にも有益です。

買取を希望する方は、一括査定サービスを利用すれば効率的に買取業者に査定依頼できます。

個人情報の開示なしで車の査定相場を調べる際の注意点

車メーカーや買取業者の公式サイトを利用して査定相場をリサーチする前に、注意点を理解しておきましょう。個人情報なしで査定相場を調べられるのは大きなメリットですが、査定額の正確性は欠けます。

個人情報なしの査定はあくまでも参考価格として認識し、2つの注意点をしっかり押さえて利用しましょう。

査定相場は目安程度にしかならない

個人情報を開示せずに査定額を調べても、把握できるのはあくまで目安程度の査定額に過ぎません。売買を目的に査定を実施する上で、中古車は1台1台コンディションが異なるため正確な金額を知るには実車確認が必要です。

査定には氏名や住所が記載された車検証の提示が必要であり、連絡手段として電話番号を求められるのが一般的と言えます。

コンディションによって相場と差がつくこともある

車のリセールバリューは、市場での動向のみならず車のコンディションによっても変動します。同じ時期に購入した同車種でも査定額は一定になりません。傷や劣化など、さまざまな要素を考慮した上で金額が決められます。

ウェブサイトで公開されている査定相場は、実際の下取り価格や査定額を反映した参考価格です。

簡易査定で出た価格通りに売却できるとは限りません。実車査定に比べ、正確性が低くなることを考慮してリサーチしましょう。

複数の情報を比較することで精度を高められる

「個人情報なしでも現実的な価格を知りたい」方は、2つ以上のウェブサイトを活用しましょう。複数の結果を見比べて幅を持たせると、同じ条件でどのくらいの差が出るのかが分かります。

買取額の幅が大きくなると相場が分かりにくいため、入力項目が多く条件を絞り込める精度の高いウェブサイトの利用がおすすめです。

車を査定してもらう際に個人情報が必要な理由

車を売るには、最終的に個人情報が記載されている書類を提出しなければなりません。また、実車査定では車のコンディションの他、住所が査定額に影響する場合もあります。ここでは、車を売る際に個人情報が必要な理由を詳しく見てみましょう。

査定によるコンディションの確認なしでは買取できないため

買取業者が車の正確な査定と買取を行うには、車種や年式などの基本情報に加えて実際のコンディションを確認しなければなりません。傷やへこみ、内部の汚れや劣化具合などは車ごとに異なるため、実際に査定士が目で見て判断します。

出張査定を依頼する際、日程調整や訪問のために電話番号や住所の提供が必要です。店舗に持ち込む場合でも、スムーズなやりとりのために連絡先の提供は欠かせません。高額買取を狙う場合は、オプション装備なども含めて詳しく見てもらいましょう。

車の買取を前提に査定を行うため

車の査定は、売却を前提とした作業です。売却手続きを進めるには、氏名や住所、振込口座などの個人情報を提供しなければなりません。そのため、査定を依頼する際には個人情報の入力が必須になっています。

査定には人件費や出張費用がかかるため、買取業者は本気で売却意思のある方に積極的な価格を提示する傾向です。一方で、査定額に納得できなければ売却を断っても問題ありません。

出張査定の対応店舗や地域の特性を判断できるため

出張査定を依頼する場合、買取業者は依頼者の住所を把握しなければなりません。最寄りの店舗を特定し、査定士のスケジュールを確認した上で予定を組めるでしょう。

また、地域ごとに天候や走行環境が異なるため、車の需要も異なります。温暖な地域と積雪地では、駆動方式や装備など車に求める仕様は違うでしょう。住所の把握により、地域の特性を踏まえて査定に臨めます。

中古車販売価格から査定相場を予想する方法もある

愛車と同じ車種が市場で流通している場合、実際の中古車販売価格から逆算して買取額を予想する方法もあります。

買取業者は、買取した車の価格に「利益」と「費用」を上乗せして再販するのが一般的です。インターネット上に掲載されている自分と同じ車の中古車販売価格から、利益と費用を差し引けば買取額になります。

業者によって上乗せしている利益やかかった経費は異なりますが、目安として販売価格から20万円～30万円程度を差し引くと良いでしょう。例えば、100万円で売られている車のおおよその買取価格は、70万円～80万円です。

同じ車種でも年式や走行距離、ボディカラーによっても買取額は変動するため、愛車に近いものを選びましょう。

車を売るなら個人情報を開示して実際に車の査定を受けよう

車の売却を決める際には、いくらで売れるかを正確に把握できるかが重要です。簡易査定で参考額が分かっても、実際の査定額と大きく離れていたら意味がありません。

個人情報を開示して正確な査定額が分かれば、売却の意思決定と次のアクションの明確化に有効でしょう。

車の査定は無料で行うお店が多数、売却しなくても問題ない

多くの買取業者は、出張査定も無料で実施してくれます。売買契約につなげる入り口として、気軽に査定を依頼してもらうことが目的です。そのため、査定額が低いなどの理由で売却を断っても問題ありません。

特に一括査定サービスを利用する場合は、複数業者の査定結果を比較するのが一般的です。買取業者も比較されることを前提に査定を実施しています。査定結果を受けて売却の意思がない場合は、うやむやにせずはっきりと断りましょう。

売却しない場合は日本自動車査定協会の有料査定もおすすめ

車本来の価値を知りたい方は、JAAI（一般財団法人日本自動車査定協会）に査定を依頼するのがおすすめです。買取業者への売却だけでなく、以下のような目的でも申し込めます。

JAAIの目的は下取りや買取ではありません。ユーザー・買取業者どちらの立場でもない第三者機関の公正な査定が受けられます。買取業者からの営業電話がこない点もメリットです。

車の純粋な価値を知るには良い方法ですが、査定には費用が発生します。個人情報の共有も必要なことを理解しておきましょう。車の保管場所まで訪問してもらう場合は、査定費用に加えて出張費用も必要です。

売却を検討しているなら買取店の査定を受けよう

「ウェブサイトから調べた査定相場は信用できない」と感じる方は、実際に買取業者やディーラーへ依頼して車を査定してもらうのがおすすめです。個人情報の提供は必要ですが、参考価格よりも正確な金額が分かります。

車の売却を予定しているのであれば、依頼する買取業者をいくつかピックアップしておくと良いでしょう。複数の買取業者へ依頼すると査定額の比較ができ、満足な取引を実現しやすくなります。

売却予定がない方にはJAAIもおすすめですが、売却時には買取業者が再度査定するケースがほとんどです。査定費用を余分に費やす結果になりかねないため「すぐに売る気がない」方は買取業者に依頼したほうが賢明でしょう。

個人情報を開示して車を売る3つの手段

車の価値を知るために選択できる手段は、大きく分けて3つです。下取り・買取・一括査定サービスの中から自分に合った手段を選択しましょう。それぞれメリットや特徴が異なるため、3つの手段から満足な選択ができるよう詳しく解説します。

1．新車への買い替えならディーラー

ディーラーで車を購入する予定の方は、下取り査定の依頼がおすすめです。査定と購入手続きを同時期に進められるため、商談や契約などの作業を繰り返す手間を省けます。

注意したいのは、新しい車の購入を前提としている点です。買い替えの予定がなく、売却だけしたい方には向いていません。

査定を受けた店舗と同じ場所での購入が原則であることを認識しておきましょう。下取りの査定額に納得できない場合、契約を断っても問題ありません。

2．査定額アップを狙うなら買取業者

買い替えの条件に縛られたくない方は、中古車買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。新しい車を購入するかどうかを問わず、売却だけを依頼できます。アクセスしやすい店舗を探して依頼してみましょう。

ただし、査定額は買取業者によって差があります。査定で評価するポイントが買取業者により異なるためです。適正価格を把握するには、2つ以上の買取業者に査定してもらい価格を比較すると良いでしょう。

3．最高額で売るなら一括査定サービスがおすすめ

何度も査定を申し込むのが面倒に感じる方は、一括査定サービスも視野に入れてみましょう。一括査定サービスを提供しているウェブサイトから希望の買取業者を選び、個人情報を一度入力すると一括で依頼が完了します。

具体的な金額は実車査定を行う必要があるものの、一度に複数社へ申し込める点は一括査定サービスならではのメリットです。正確な査定額を把握し、複数社の結果を比較すれば、売却を決定するまでの作業を効率化できるでしょう。

個人情報の開示なしで車の売却はできないけれどカービュー車買取なら安心

車の売却では最終的に個人情報の提供が不可避なため、信頼できる買取業者選びが大切です。一括査定サービスを利用すれば、信頼できる買取業者を選び、高い価格で売れるためおすすめです。

ここでは個人情報を提供しても安心して愛車を売れる、カービュー車買取の愛車一括査定サービスの特徴を解説します。

JPUC加盟だから個人情報を提供しても安心

カービュー車買取が加盟しているJPUC（一般社団法人日本自動車購入協会）は、消費者に対して、安全安心な車の購入を目指す団体です。加盟事業者に対してガイドラインを制定しているため、消費者は安心して買取を依頼できます。

また、JPUC加盟の中古車買取業者や一括査定サービス間では、協働・相互監視を行っているため、個人情報の取り扱いも健全です。車売却で個人情報の扱いに不安がある方は、ぜひJPUC加盟のカービュー車買取の中古車一括査定サービスをご利用ください。

一度に最大10社まで一括査定依頼できる

カービュー車買取の愛車一括査定サービスなら、大手から専門店まで300社以上の査定依頼先があり、最大10社の見積もりを依頼できます。

車種・メーカー・年式・走行距離の4つの車両情報とお客さま情報を入力するだけで、愛車の価値を算定可能です。愛車の価値を適正に判断してくれる業者を探したいという方は、ぜひカービュー車買取の中古車一括査定サービスをご利用ください。

まとめ

個人情報を開示せずに車の査定相場を知ることは可能ですが、おおよその目安でしかありません。車の買取価格は多数の要素を基に算定されるため、正確に把握するには実車査定が必須です。そのためには住所や電話番号などの個人情報を提供しなければなりません。

カービュー車買取はJPUCの加盟企業であり、ウェブサイト監修を受けています。300社以上の業者から最大10社まで一括して査定依頼が可能です。ぜひカービュー車買取の中古車一括査定サービスを利用してみてください。

#車売却