公開日:2018年06月20日
更新日:2018年10月16日

修復歴車・事故車とは?買取価格にどれくらい影響するのか

新車でも中古車でも、新しいクルマを手に入れるのはとても楽しいことである一方で、それまで乗ってきた愛車を手放す時は辛いものです。どうせ手放さなければならないのであれば少しでも高く買取ってもらえるのが理想ですが、もし愛車が事故車ならそれも難しいでしょう。でも、事故車を少しでも高く売る方法は本当にないのでしょうか?

事故車の定義は?

そもそも「事故車」とはどのようなクルマを指すのでしょうか?読んで字のごとく、「事故に遭ったクルマ」なのですが、事故にも軽微なものから重大なものまで様々です。例えば、駐車場でちょっと柱にこすってしまっただけのクルマも、高速道路での重大事故で自走できないほどに損傷したクルマも、同じ「事故車」になるのでしょうか?

実は、中古車業界ではきちんとした基準があります。正式には「修復歴車」と呼ばれていますが、「事故車」と同じ意味と考えてよいでしょう。これは、一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)と呼ばれる業界団体が定めている中古車査定基準に基づきます。それによると、修復歴車の定義は「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に欠陥を生じたもの、またはその修復歴のあるもの」とされています。

詳しく見ていきましょう。まず「交通事故」とありますが、交通事故にも様々な種類があります。人を怪我させてしまった人身事故、物を壊してしまった物損事故などの運転者自身に責任がある自損事故に加え、駐車しておいたクルマに他人のクルマなどが追突したなどの、他損事故も含まれます。つまり、ここでいう「交通事故」とは誰に責任があるかにかかわらず「事故に巻き込まれたクルマ」を意味します。

次に「その他の災害」とあるのはどういうことでしょうか。これは、例えば台風などによって大洪水が起きてしまい、クルマが水没してしまったりした場合を指します。あまりイメージしにくいかもしれませんが、水害による水没車や、地震によって損傷したクルマは、意外と多いのが実状です。

そして、最も気になるのが「自動車の骨格」という部分でしょう。クルマは非常に多くの部品で構成されていますが、文字通り骨格となるフレームに、エンジンやタイヤ、シートなどを組み合わせているのが普通です。このフレームの部分が損傷しているかどうかが、そのまま「修復歴車」となるかどうかの分かれ道となるのです。具体的には、「フレーム(サイドメンバー)」「クロスメンバー」「インサイドパネル」「ピラー」「ダッシュパネル」「ルーフパネル」「フロア」「トランクフロア」の8つのうちのどこかに損傷がある場合に「修復歴車」として認定されてしまいます(セダンタイプのクルマの場合)。逆に言えば、ちょっとこすってしまっただけであれば、「修復歴車」となる可能性はそれほど高くはないでしょう。

ここまでで「修復歴車」がどのようなクルマを指すのか、かなり理解できたことと思います。ですが、実際のクルマが骨格まで損傷しているかどうかを確かめることは容易ではありません。そこで、多くの中古車買取店では、「中古自動車査定士」の資格をもった専門家が査定をすることになっています。この資格は、先ほどの一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)が認定している民間資格で、主に修復歴車の正確な認定によって消費者を保護することが目的です。つまり、中古自動車査定士の持っている人が査定をすることで、買取業者ごとの判断に委ねられることなく、正確な査定が期待できるのです。

修復歴車(事故車、故障車)の買取実績は?

中古自動車査定士による正確な査定の結果、残念ながら「修復歴車」と認定されてしまうこともあります。そうなると、修復歴なしの場合よりも買取額が下がってしまうことはやむを得ませんが、実際にはどの程度の差があるのでしょうか。

例えば、トヨタ・プリウスを例に見てみましょう。条件は、売れ筋グレードである「1.8 S ツーリングセレクション」の2015年式、駆動方式は2WD、走行距離2.5万-3万kmとします。

まず修復歴車でない場合、200万7,000円の査定額での買取事例がありした。新車価格が262万8,327円ですから、残価率は約76%とさすがに人気車だけあって高水準です。

では、修復歴車の場合どうでしょうか。
車体の一部が損傷しているなどの、比較的軽微な修復歴車の場合、最大で121万円での買取が期待できます。残価率は大きく下がってしまいますが、それでも新車価格の46%の価格となります。

次に、車体やエンジンが大きく損傷し、もはや修復が不可能なものについてみてみましょう。もちろん条件にもよりますが、このような状態であっても、最大69万円での買取が期待できるようです。これは新車価格の26%の残価率となります。

このように、たとえ修復歴車と認定されてしまっても、まったく値段がつかないわけではないことがわかります。

※買取事例と買取価格予想については、車選び.comおよびTAUを参照

事故車の買取価格への影響度まとめ

ここまで見てきたように、骨格が損傷するほどの事故に遭遇してしまうと、そのクルマは「修復歴車(事故車)」と認定されてしまい、買取価格が大きく下がってしまうことになります。一方で、損傷の度合いによって、修復歴車であっても買取価格は大きく異なります。一般的に、エンジンへのダメージがあるかとエアバッグが開いているかどうかが査定額に影響するようです。逆に言えば、骨格が損傷していたとしても、エンジンへのダメージが無く、エアバッグも開いていなければ、修復歴車でも高額査定が期待できるのです。

修復歴車だからといってすぐに廃車にしたり、適当な買取業者で買取ってもらったりするのではなく、複数の買取業者でしっかりと査定をしてもらうとよいでしょう。

買取サービスの流れ

  1. ①WEBまたは電話でお申込み

    お車やご連絡先の情報をもとに、条件に合った査定会社を最大8社までご紹介。その中から実際に査定を受けたい会社を選んで(複数社選択可)ください。

  2. ②カービューより確認メール

    株式会社カービューより、ご登録いただいたメールアドレス宛てに確認メールが送信されます。24時間以内にメールが届かない場合はよくあるご質問をご確認ください。

  3. ③査定会社よりご連絡

    各査定会社よりお客様に、2営業日以内にご連絡。電話もしくはメールにて、愛車の相場情報や出張査定のご案内などをお知らせいたします。