車の売却時に車検証の住所が違う場合はどうする？必要な手続きを詳しく解説！

車を売却するときにはさまざまな書類を準備する必要があり、車検証もその中のひとつです。車検証に登録された住所が現住所と異なる場合、そのまま提出しても良いのか迷う方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、車の売却時に車検証の住所が違う場合はどうするのかについてご紹介します。あわせて車売却の手続き方法のポイントも確認しておけば、いざというときにスムーズに取引を行えるでしょう。これから車の売却書類を用意する方はぜひ最後までご覧ください。

転居の回数で異なる？車検証の住所が違う場合の対処法

車検証と実際の現住所が異なる場合、追加で書類を提出する必要があります。転居回数によって必要な書類が変化するため、困惑する方もいるかもしれません。転居が1回の場合と複数回の場合にわけて、ケースに応じた必要書類を確認しましょう。

転居が「1回」の場合

車検証に記載されている住所から1回転居している場合は、手続きのときに追加で住民票を提出しましょう。住民票には現在からひとつ前までの住所が記載されているため、住民票を添えることで住所の経歴を証明できます。

車検証の住所を変更するには、運輸支局で手続きを行う必要があります。印鑑・住民票・自動車保管場所証明書・車検証を持参して窓口へ足を運んでください。窓口にある申請書に必要事項を記入し、変更手数料350円分の印紙を貼った納付書と、持参した書類を提出することで変更手続きを行えます。

管轄が変更になる場合や、ナンバーの変更を希望する場合は、該当車で運輸支局を訪れましょう。ナンバープレート代として別途費用がかかります。

転居が「複数回」の場合

住民票にはひとつ前までの住所しか記載されません。車検証登録の住所から現在の住所までのつながりを証明するためには戸籍の附票が必要です。住所の変更履歴が記載されています。戸籍の附票は、現住所の役所からは取得できず、本籍地の役所で取得可能です。本籍を変更したことがある場合は、変更以降の住所のみしか記載されていないので注意しましょう。

デマに注意！車の売却時に住所が違うと違反！？

「住所が変わっても車検証の住所はそのままで放置していても問題ない」と聞いたことがある方もいるかもしれませんが、これは全くのデマです。車検証の住所変更を行わないことは違反行為であり、デメリットも存在します。どのような問題点があるのか確認しておきましょう。

住所が違うまま放置していると罰金の可能性が！

車の保管場所が変更された場合、15日以内に車検証の住所を変更しなければなりません。「違反した場合は50万円以下の罰金」と道路運送車両法で規定されています。

車の保管場所が変われば車庫証明の住所変更も必要です。「違反した場合は10万円以下の罰金」と自動車の保管場所の確保等に関する法律で規定されています。車検証の住所変更の際に、車庫証明も一緒に手続きを行いましょう。

他にもあるデメリットの数々

車検証の住所変更をしていないと、自動車税の納税通知書や自賠責保険の更新案内が前の住所に届いたり、売却の際に手間が増えたりといったデメリットがあります。転居したら早めに車検証の住所も変更しておきましょう。

ナンバープレートに記載されている地域名も以前の住所のままだと、何かあったときに悪目立ちしてしまうかもしれません。車から個人を特定されてプライバシーに被害が出ることも考えられます。安全のためにも車検証の住所はしっかりと更新することを心がけましょう。

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車売却の手続き方法

車の売却を行うにはどのような手続きが必要なのか気になっている方もいるでしょう。しっかりと売却の流れを把握しておけば、落ち着いて臨めますし、業者との交渉でも有利にはたらく可能性があります。あらかじめ売却手続きの一般的な流れを確認しておきましょう。

車が売却されるまでの流れ

1.売却に必要な書類を用意する
すぐに車の売却手続きができるように必要な書類を揃えておきましょう。車の査定額は日々下がっていくため、スムーズに手続きを行うことが高価買取につながります。

2.買取相場をチェックする
売りに出す車の買取相場を調べておきましょう。適正額を把握しておかなければ、相場よりも安い額を提示されても気づけない可能性があります。

3.査定を受ける
買取業者を選び、申し込みを行って査定を受けます。日時を指定して予約を入れる必要があるので予定を立ててから連絡を取りましょう。

4.売却手続き・車の引き渡し
査定額に納得したら手続きを行い、車を引き渡します。この時点で必要書類が揃っていればスムーズに手続きができるでしょう。

5.入金確認
手続きが終わったら入金を待ちます。もしも振込期日を過ぎても入金がないときは、業者の担当者に確認してみましょう。

車の売却に必要な書類

・自動車検査証
新車登録時に発行される書類です。所有者・用途・ナンバー・車検満期日といった情報が記載されています。

・印鑑登録証明書
書類に押印する印鑑が、登録された実印であることを証明するための書類です。実印自体も忘れないようにしましょう。

・自賠責保険証明書
車の所有者には加入が義務づけられている「強制保険」の加入証明書です。もしも手もとに見当たらない場合は保険会社に再発行を申請しましょう。

・自動車納税証明書
自動車税を収めたことを証明する書類です。納税した際に自宅へ郵送されてきます。紛失した場合は管轄の税事務所で再発行しましょう。

・リサイクル券
リサイクル法は廃車処理にかかる費用を先払いするシステムです。このリサイクル券を業者に提出することで、支払っていたリサイクル料が還付されます。

・譲渡証明書
車の所有権を譲渡したことを証明する書類です。買取の場合、新たな所有者は買取業者に変更されます。

より高く車を売るためには大切なコト

車の高価買取を希望する場合は、気を配っておくべきポイントがいくつかあります。これらのポイントを意識して準備を行うことで、より有利に取引を行えるでしょう。

下取りよりも買取がおすすめ

車を少しでも高額で売却したい場合は、下取りよりも買取がおすすめです。買取であれば比較見積もりが取れるため、高額査定をつけた業者を選んで売却できます。オークションなどで個人取引を行うよりも、専門の買取業者と取引したほうが安全でトラブルに巻き込まれるリスクも低いでしょう。

下取りは同じ販売店で新たな車を購入することが前提となる取引です。同一の業者で売買を行う関係で手間を省けるメリットはありますが、競合相手がいないため査定額は低めな傾向にあります。

売却するタイミング

車を売却するタイミングも買取額に大きな影響を与える要素です。1月～2月や、7月～8月はそれぞれ3月・9月に決算を控えている時期なので、中古車市場が活性化し、買取額が高騰する傾向にあります。

また、一般的に中古車は、走行距離が5万kmや10万kmといった大台に乗るタイミングで買取額が下がります。4万9,800kmと5万kmでは実際の数値以上に買取額に開きがあるので気をつけましょう。

モデルチェンジが行われると、古いモデルは価値が下がるのも特徴です。ニューモデルが出ることを知ったら、今の車をそのまま乗り続けるか、売却して乗り換えるか、早めに判断したほうが良いでしょう。

査定前に車はきれいに掃除しておく

査定を受ける前に車をきれいにしておくと、査定額が上がる可能性があります。洗車を行って外観をきれいに整え、車内はごみを処分して掃除機をかけて清掃しておきましょう。

ボディに小さな傷がある場合は、研磨剤などを使って修理しておくと査定でプラスになる可能性があります。しかし、査定のために高額を払って車の修理をするのはやめましょう。多くの場合、アップする査定額よりも修理にかかる金額のほうが高くなり損をしてしまうからです。

スペアキーや整備記録簿の準備も忘れずに！

スペアキーや、整備記録簿といった付属品が揃っていると、査定に有利です。整備記録簿には車の整備状況が記録されており、買取業者が車の状態を把握するのに役立つでしょう。買取った車がすぐに故障するリスクは避けたいため、整備記録簿がないと査定額が下がる可能性があります。

車のパーツを換装してカスタマイズを行っている場合は、取り外した純正パーツも準備しておくとプラス査定につながるでしょう。

買取業者は一括査定で決める

車の売却先に迷ったときは、一括査定で決めるのがおすすめです。一括査定を利用すれば、手続きの手間を最小限に抑えつつ、複数の業者で査定ができます。見積もり比較が簡単にでき、もっとも高額査定を出した業者がすぐに見つかるでしょう。

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まとめ

車検証に記載された住所と現住所が違う場合は、転居の回数によって追加で必要な書類が異なります。転居が1回の場合は、ひとつ前までの住所が記載されている住民票を準備しましょう。転居を複数回している場合は、過去すべての移転履歴が載った戸籍の附票が必要です。

また、少しでも車を高額で売却したいのであれば、売る方法やタイミングを考えて事前に準備しておきましょう。さらに、買取相場のチェックや一括査定を利用することも、納得の買取額で売却するための大切なポイントです。

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