アウディ 2015年08月～モデル（TTS ）の買取・査定相場

アウディジャパンは手頃なサイズのスポーツカーであるTTSクーペをフルモデルチェンジし、2015年8月20日に発売した。外観デザインはTTの伝統を受け継ぐもので、力強く張り出したホイールハウス、優美なルーフライン、大きなアルミ調フィラーキャップなどがアイデンティティを示す一方、ボンネットに移されたフォーリングス、6つの角を持ったシングルフレームグリル、LEDのヘッドライトなどにより、新時代のアウディスポーツカーであることを主張する。TTSクーペでは、内外装の各部に専用のデザイン処理を施しているほか、マトリクスLEDヘッドライト、ダンパー減衰力をアクティブに制御するアウディマグネティックライドを標準装備する。ボディサイズは全長は4190mmで従来と変わらないが、全幅1830mmで従来に比べて10mm縮小された。同時に、ホイールベースを40mm延長して2505mmとして前後のオーバーハングを切り詰めたダイナミックなプロポーションとした。搭載エンジンは直列4気筒2.0リッターのTFSI(直噴ターボ)仕様で、最大過給圧を上げたターボチャージャーなど多くの専用チューニングを施すことで、標準車よりも格段にパワフルな210kW(286ps)/380N・mのパワー＆トルクを発生する。それでいてJC08モード燃費は14.9km/Lを達成している。これはTTクーペよりも良い数値である。ボディは高張力鋼板とアルミを組み合わせたコンポジット構造の軽量ボディで、アルミを多用した従来型TTのコンセプトを引き継ぎながら、多様な素材を組み合わせることで、より軽くて高機能・高剛性のボディを実現した。TTSクーペにはフルタイム4WDの2.0TFSIクワトロのみの設定で、電子制御式の多板クラッチを採用した最新世代の4WDシステムが搭載された。通常の運転状況では駆動力は前輪にのみ伝達され、前後輪に速度差が生じるか、また全開加速や高速コーナリングなどで高いトラクション能力が必要と判断されると、4輪に駆動トルクが分配される。特筆されるのはアウディバーチャルコックピットだ。通常メーターパネルが収まる位置に、高解像の12.3インチデジタル液晶ディスプレイを配置し、そこに速度、エンジン回転数などのメーター表示のほか、ナビゲーション/インフォテイメントシステムのディスプレイ機能を統合している。