車を売るなら車検前？車検後？高値で売却するためのベストなタイミングを解説！

愛車を売却する際、適切なタイミングを判断する基準のひとつが「車検の時期」です。査定額に影響する部分でもありますが、車検前・車検後のどちらを選べば良いのか分からず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、車検時期を基準に売却を決める際に役立つ情報を徹底的に解説します。車検と査定額の関係性だけでなく、車検に必要な費用について知ることも可能です。車検以外に重要なポイントもあわせてチェックしておきましょう。

車検前と車検後！車を売るならどっち？

車を売るタイミングを決めるときに悩むケースが多いのが「車検前・車検後のどちらを選ぶか」です。結論としては車検前の時期がおすすめといえます。車検後に売却してお得感を得るには、査定額から車検費用を回収する必要があるからです。ここからは、車検と査定額の関係について詳しく解説します。どちらにするか迷っていた方は参考にしてください。

査定額が車検費用を超えることは珍しい

車検後に車を売る方が考えているのは「査定額がアップするから」という理由がひとつでしょう。車検の有効期限は長いほどプラス査定が期待でき、最終的な買取金額も予想を上回る可能性があります。

しかし、車検費用を差し引いて考えると、得策とはいえません。車検費用以上のプラス査定が出なければ、お得な取引にはならないためです。車検前後を比べると買取価格に差が出るかもしれませんが、車検費用を超える可能性は低いと考えたほうが良いでしょう。

車を売るなら車検前がおすすめ！

車検費用の負担とプラス査定の可能性をふまえると、車の売却は車検に通す前のタイミングが賢明といえます。車検費用は、10万円以上かかる場合もあります。状態が悪いほど、そして年式が古いほど費用も高くなる傾向があります。

たとえ高価買取が実現できても、車検に大金を費やしては元も子もありません。「車検の期限が近い」という理由のみで大幅に減額される可能性は低いため、期限が迫っている方は車検前の売却を検討するのがおすすめです。

車検にはどんな費用がかかる？

「車検費用」とひとくくりにするユーザーも多く見られますが、実際には法定費用・点検料など複数の項目があります。愛車を売る際には、どのような内訳で成り立っているのか理解を深めておきましょう。車の状態によって異なる点を把握することも大切です。車検の際に必要な費用を3つのジャンルに分けて解説します。

法定費用

車検を受けるときに必ず発生するのが法定費用です。車の状態にかかわらず車種によって決められた金額を支払う義務があります。具体的には以下の3つがあります。

自賠責保険料は車の種類と加入期間、自動車重量税は車の車両重量によって区分される費用です。車が検査に通る状態であっても、上記3つの支払いがなければ車検を受けられません。印紙代も車の種類によって異なるため、総額を把握しておきましょう。

点検料

法定費用と同様に、車検を受けるうえで重要な項目が点検料です。24か月点検を受けてから車検に通す流れが一般的ですが、この点検時に料金が発生します。ディーラーや整備業者に依頼するケースが多く、業者によって金額もさまざまです。

さらに、ユーザー車検の場合以外は代行手数料も必要になります。業者が点検を行ったあと、ユーザーの代わりに検査場で手続きを進めるための費用です。金額は依頼する業者によって変わるため、具体的な金額をリサーチしておくと良いでしょう。

整備代

点検時に異常が発覚した場合は、車検を受けるまでに対処しなければなりません。整備・修理にかかる料金も車検費用の一部です。整備が不要な状態であれば点検料のみで済みますが、所有年数が長いほど整備代も高くなりやすいと考えたほうが良いでしょう。

整備に必要な金額は、手を加えるパーツと業者の料金体系によって異なります。「車検に通すために最低限の整備だけしたい」という方は、費用を抑えることも可能です。ただし、安全性にかかわる部分でもあるため、業者と相談しながら整備内容を決定しましょう。

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車検前に車を売るメリット・デメリット

車検に通す前の時期を選んで売ると、お金と時間の節約効果が期待できます。面倒な手続きが不要になる点もメリットですが、有効期限が迫っている場合は注意が必要です。車検前の売却におけるリスクも把握しておきましょう。車検前に売却希望の方が覚えておきたいメリット・デメリットをご紹介します。

メリット：車検を通す手間が省ける

車検前のタイミングで売るメリットは、点検・整備といった手続きの手間が省ける点です。通常、車検を受ける前には業者に依頼して見積もりを出してもらい、金額に納得してから契約を交わします。このような一連の流れを面倒に感じる方もいるでしょう。

車検前に売却すると、必要な作業は業者や新しいユーザーが実施することになります。売却して名義変更を終えると有効期限を心配する必要もありません。車検前での売却は、金額面でのお得さだけでなく時間の節約にも効果的なタイミングといえます。

デメリット：車検が切れるリスクがある

車検前の売却で注意したいのは、有効期限が切れるリスクがある点です。「少しでも長く乗りたい」「売りたい業者が見つからない」といった理由で契約できずにいると、期限切れとなるかもしれません。

車検切れの中古車が大幅に減額されるわけではありませんが、公道を運転できないため手間を増やす結果になります。実際の売却手続きでは日数を要するケースもあり、期限が近いほどリスクも高くなるといえるでしょう。

車検後に車を売るメリット・デメリット

車検前後を比較すると車検前に売るほうがお得な傾向にありますが、車検を受けた直後でもメリットは得られます。しかし、費用面で懸念されるデメリットも把握しなければなりません。車検直後に売却を考えはじめた方は、満足な取引につなげられるかどうか検討してみましょう。車検後に売る際のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット：査定額が上がることがある

車検は新車登録から3年後に初回の検査をし、それ以降は多くの場合、2年おきに受けなければなりません。有効期限までの期間を「残存期間」ともいいますが、この残存期間が長いほどプラス査定の可能性が高まります。中古車に対する一定の安全性が証明でき、次のユーザーが購入直後に車検を受ける必要がないからです。

車検費用と切り離して考えると、残存期間が長いほど高値での取引につながるといえるでしょう。プラス査定の金額は業者により異なりますが、価格交渉の材料としても活用できます。

デメリット：車検がいくらかかるかわからない

法定費用以外の金額は、実際に業者へ依頼するまで明確になりません。車検の見積もりを依頼すると大まかな金額は提示されますが、整備の必要性によって変動することもあるでしょう。査定に出していない段階で、車検にいくら費やすのか直前まで分からない点がデメリットといえます。

「車検費用を把握してから売却時期を決めたい」という方は、見積もりを依頼してから決断することも可能です。契約を交わす前であれば断っても問題ないため、依頼の時点で車検と売却を迷っていることも伝えてみましょう。

車検が切れた車は売れないの？

車検の有効期限が切れた状態であっても売却は可能です。車検切れを理由に大幅なマイナス査定になるケースはほとんどないため、安心して売却を依頼しましょう。車検切れの中古車を売る場合は、法律に関する情報も理解しなければなりません。

場合によっては免許停止の処分が課される重要なポイントです。車検切れの車を売却する際の注意点を3つご紹介します。

車検が切れた車で公道を走ると法律違反になる

車検は、車を走行させるために安全な状態であることを証明するための制度です。公道を運転するうえで、周囲と自分に対する安全性を確保する目的であるともいえるでしょう。

車は、車検の有効期限が切れた時点で公道を走行できない点を理解しておかなければなりません。万が一車検切れのまま走行した場合は法律違反にあたり、以下の罰則が科せられます。

・交通違反点数：6点
・行政処分：30日間の免許停止
・罰則：6か月以下の懲役または30万円以下の罰金

免許停止だけでなく、罰金を科される結果にもなりかねません。有効期限が近い車を所有している方は、念のため運転前に日付を確認しましょう。

車検が切れていても売却は可能

車検切れの車が違反となるのは、公道を走行した場合です。私有地での運転や保管であれば問題ありません。あくまでも「公道で走行・駐車しているかどうか」が基準になる点を理解しておきましょう。

適切な手順を踏めば、中古車買取業者への売却も可能です。車検切れのみを理由に減額される可能性も低いといえます。車自体が走行不能など、状態の極端に悪い場合を除いて基本的にはほとんどの業者に売却できると考えて良いでしょう。査定・売却の際に公道を運転しなければ、車検切れであっても買取は可能です。

売却時はレッカー車か出張買取が必要

車検切れのまま車を売る場合は、公道を運転しなくても良い方法を選ぶ必要があります。主な選択肢は以下の通りです。

・出張買取サービスを利用する
・レッカーで運送してもらう
・仮ナンバーを取得する

出張買取を実施している業者であれば、車を動かすことなく査定・買取が可能です。手数料が発生するケースもあるため事前に確認しておきましょう。出張買取サービスが利用できない場合は、レッカーで運ぶ、仮ナンバーを取得するといった手段があります。仮ナンバーの発行は市区町村で申請が必要です。

手間を省くためにはレッカーが有益ですが、「自分で車を持ち込みたい」という方にとっては仮ナンバーのほうがおすすめといえます。

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車検前に車を売る際の注意点

車検前に愛車を売る予定の方は、期限切れに注意しながら手続きを進めましょう。あまりに長引いて車検切れになると査定額に影響するかもしれません。

車検の期限が迫っている場合は、焦らず、しかしスピード感を持って業者を探すことが大切です。車検前の売却で気を付けたいポイントを2つの観点からご紹介します。

車検が切れると売却に不利になることも

車検前の売却で注意したいのは、有効期限切れです。車検切れの状態で売却した場合、「割に合わない」と感じることもあります。査定額が下がる可能性は低いといえますが、買取契約を成立させるまでに必要な費用が増加するためです。

レッカーで運ぶ場合は運送手数料、仮ナンバーを付けて持ち込む場合は申請費用が経費としてかかります。査定を依頼する業者が多いほど費用も増えるでしょう。出張買取サービスは無料で行う業者も増えていますが、手数料が発生する場合はコストが増します。

結果的に損をするリスクが高いため、車検の期限切れには十分な注意が必要です。手続きが増える点も理解しておきましょう。「なるべく期限ギリギリで売りたい」と考えている方は、具体的な計画を立てて着実に進めることが大切です。

売却時は車検までに余裕を持って！

車検前に売るメリットを最大限に活かすためには、契約成立まで余裕を持って準備を進めなければなりません。焦って不本意な業者を選んだり、納得できないまま売却を決めたりする結果にならないよう心がけましょう。

手続き自体は数日で完了するケースもありますが、業者選びや価格の比較を含めると数か月を要するかもしれません。売却を決めたあとも書類の用意が必要になるため、少なくとも1か月前から準備をはじめるのがおすすめです。

「じっくり考えて業者を決めたい」という方は、1か月以上の余裕を持ってリサーチをはじめましょう。車検の残存期間を明確にしたうえで進めると、精神的なゆとりにもつながります。

タイミング以外にも！車を高く売るためのポイント

査定額に影響するのは「車検がどのくらい残っているか」という要素だけではありません。売却時期や車のきれいさなど、車検以外に重視される部分も多数あります。自分に合った業者に依頼できるよう、選び方のコツもおさえておきましょう。愛車を高く売るためのポイントを4つご紹介します。

できるだけ早く売る

車においては「1日でも早く売ったほうが良い」という考え方が一般的です。所有年数が長いほど経年劣化が進み、リセールバリューに影響する点が理由といえます。車検以外のタイミングに特別なこだわりがない場合は、できるだけ早い売却を意識するのがおすすめです。

中古車市場では5年・10年・15年といった区切りで価値が下がる傾向があります。「車検の期限をギリギリまで待つと10年を超える」といった状況であれば、10年目を迎える前に売却したほうが良いでしょう。

売却前はしっかりと清掃する

査定日が決まった段階では、洗車と車内清掃を徹底して行うのも有益な方法です。外観・内観の清潔感は車だけでなくユーザーへの印象にも影響します。マイナス査定の要素が多くあったとしても「丁寧に使われている」というイメージを与えられるでしょう。

きれいな状態がプラス査定につながるわけではありませんが、少なくともマイナス査定を軽減する効果は期待できます。査定の際には、定期的に手入れを行っていることや大切に扱ってきたことをアピールするのもおすすめです。

ただし、大きな傷やへこみには手を加えないほうが賢明といえます。かえって傷を増やすリスクがあるため、可能な範囲できれいにできるような方法を実践しましょう。

買取店は比較して選ぶ

業者選びにおいて、複数店舗の比較は重要なポイントです。はじめからひとつの店舗に決めると他の査定額と比較できません。査定額が適切であるかどうかも判断が難しくなるため、なるべく多くの業者へ依頼しましょう。

査定額に差が出るのにはさまざまな理由がありますが、業者によって得意・不得意がある点もひとつといえます。高い金額を引き出すためには、売りたい車と同じような車種の取り扱いがある業者を選ぶのがポイントです。スポーツカーを売る場合はスポーツカー、ドイツ車であればドイツ車の取引実績が豊富な業者を探しましょう。

一括査定を利用する

効率的に好みの業者を見つけたい方には一括査定がおすすめです。ウェブサイトのフォームから名前・車種名・年式といった情報を入力し、選択した業者へ査定を申し込みます。業者の公式サイトからも依頼は可能ですが、複数へ送信するのは面倒に感じる方もいるでしょう。

一括査定であれば複数回入力する必要がなく、手間を省いて簡単に依頼できます。業者によってはメールや電話で概算見積もりを提示してくれるケースもあるため、「大まかな金額を知りたい」という方は相談しても良いでしょう。

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まとめ

車検を基準に売却時期を選ぶのであれば、車検前のタイミングがおすすめです。車検後では手続きの手間と車検費用を負担することになるため、どちらが満足できるか比べてから決めましょう。車検費用の内訳を理解することも大切です。

お得な取引を実現するためには一括査定で業者を比較する方法が有益といえます。carview!中古車一括査定サービスでは、全国各地の買取業者へ査定依頼が可能です。車の種類を問わず幅広い業者から選べるため、この機会にぜひ一度ご活用ください。