傷が付いた車を売ると査定額に影響はある？減額目安をケース別に解説！

車を売ろうと思い立っても、傷があると高く売れないのではと心配になる方もいるのではないでしょうか。確かに車に傷があると、査定の際にはマイナス評価につながります。しかし、事故歴や修復歴を隠すことはさらなるマイナスポイントとなることもあります。
そこでこの記事では、傷があることでどのくらい減額されるのかを詳しく説明します。傷の程度ごとの査定額への影響や、傷が付いた車を高く売るためのポイントを把握しましょう。

傷がある車を売ると査定額はどのくらい減額される？

傷やへこみなどの減点は全国共通の基準が設けられているため、どの買取業者でもおおよそ同じ判定がなされます。爪をひっかけただけ程度の細かな傷から、塗装が剥げている傷や板金が必要な傷などさまざまな状態があるでしょう。それぞれの傷の状態別に解説します。

浅い傷

傷といっても状態はさまざまですが、爪をひっかけたような小さな傷の場合は査定に影響しないことが一般的だといえます。中古車はあくまでも使用していた車なので、傷を一切つけないことは難しいと判断されるためです。

ただし、浅い傷が目立つ場所に何箇所もある場合は、減額される場合があります。特にドアの鍵穴付近などは浅い傷が多く付きやすい部分です。

査定時の印象を上げるためにも、浅い傷はできる限り磨いて取っておきましょう。詳しくは後述しますが、コンパウンドを使用すると取れる傷もあります。

再塗装が必要な傷

ボディのみの傷で、塗装が剥げただけの1cm未満の傷であれば、ほとんど査定額には影響しません。以下は、傷の大きさに対する減額の目安として参考にしてください。

参考：『中古自動車査定基準及び細則〔Ⅰ〕』

減点の評価については全国で基準が定められているものの、買取業者によって多少の差は出るといえるでしょう。買取業者によっては自社で板金などを行っている所もあります。傷に対する減額は、業者によって大きく変わってくるのが現状です。より多くの買取業者で査定してもらうことで、愛車の適正な査定額がわかります。

板金と再塗装が必要な傷

板金が必要なほどの深い傷は、自分では対応できないことがほとんどでしょう。そのため専門の工場に依頼する必要があり、減点も大きくなりやすい傾向です。パネルの2分の1以上に板金が必要な傷が付いてしまうと、パーツ自体を取り換える必要が出てきてしまうため、減点もその分大きくなってしまいます。

以下は、傷の大きさに対する減額の目安として参考にしてください。

板金が必要な傷は大きな減額につながるので、普段から傷がつかないように意識しましょう。

参考：『中古自動車査定基準及び細則〔Ⅰ〕』

走行できないほど酷い損傷

車が走行できないほど大きく損傷している場合、多くの買取業者は買取を断るでしょう。走れない車は再販ができず、修理費用も高くついてしまうため、買取るメリットがないのです。

どうしても買取ってくれる業者が見つからない場合は、「廃車専門買取業者」を利用するのがおすすめです。自分で廃車にするとなると、レッカー代やスクラップ費用がかかる上、廃車手続きにも手間を要します。

しかし、廃車専門の買取業者では、廃車にするしかないような酷い損傷のある車でも無料で引き取ってくれて、廃車手続きも全て行ってくれます。さらに車の状態や車種によっては、それなりの買取金額を提示してくれるケースもあるため、まずは相談してみてください。

修復歴がある場合は減額を避けられない

修復歴がある場合は減額を避けられません。たとえ修復痕が見えなくても、修復歴があると判断されれば減額対象になります。また、減額を恐れて修理歴を隠すことはトラブルの元となるでしょう。それでは、どのような状態の車が「修復歴あり」となるのか、詳しく解説します。

修復歴がある車の定義

修復歴のある車とは、事故や災害によって自動車の骨格部位を損傷し、「修理」または「交換」した車両を指します。一度骨格部位のパーツを損傷すると、車の耐久性に大きな影響をおよぼすため、査定額にも影響が出てしまうのです。

自動車業界では「事故車」と呼ばれることも多くありますが、必ずしも「事故車＝修理歴車」ではないので覚えておきましょう。

以下の8つのパーツを交換または修復した場合、「修復歴あり」となります。

修復歴がある車の減額の目安

車に修復歴がある場合、大幅な減額は避けられないと考えておきましょう。修復箇所や車種によって、どれくらい減額されるかは異なりますが、修復歴がある車の買取相場は、修復歴がない車の査定額の15〜50％程度とされています。

また、高級車や高年式の車であるほど減額幅が大きくなります。また損傷部位や範囲など、修復の程度も大きな減額につながる一つのポイントです。修復歴がある場合は、修復歴がない車の半額程度の値段しか付かないこともあります。

修復歴は隠さず正直に伝えよう

修復歴がある車は、査定時に大きくマイナスされることが予想できます。だからといって、意図的に隠して査定に出すのは厳禁です。たとえ修復歴を隠して査定を受けても、プロの査定士が見ればほとんどの場合は発覚します。信用がなくなり、さらなる減額や、買取自体を拒否されるケースもあり得ます。

また、万が一売却時には発覚しなかったとしても、その後のチェックで発覚するため隠すことで得はありません。修復歴を知っていながら意図的に隠して売却した場合は、告知義務違反として「契約不適合責任」を負う恐れもあります。契約解除や損害賠償請求にまで発展することもあるので、必ず申告しましょう。

傷がある車を売る前に修理することは避けよう

「傷を修理してから査定に出した方が高く売れるのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、基本的に車の傷は修理せずに査定に出すことをおすすめします。ここでは、査定前の修理がおすすめできない理由を紹介します。

修理代金が査定額を上回ってしまう可能性

専門業者に傷の修復を依頼すると、料金が発生します。実はほとんどの場合、傷があることによってマイナスになる金額よりも、修理費用の方が高くなるのです。小さな傷であっても、修理費用に数万円かかります。

そのため、「修理にかかった費用」と「査定金額のプラス分」では、修理費の方が多くなり、損をしてしまうケースが多くあります。また、もしも修理が下手な業者に依頼し、修理跡や塗装ムラが残ると、かえって査定額が下がってしまうこともあるため注意が必要です。

自分で直して状態がさらに悪化する可能性

たとえ小さな傷であっても、自分で修復することはおすすめできません。プロではない方が自分で修復をすると、傷を余計に目立たせてしまう恐れがあるからです。そうなると、修復するためのコストが増えるため、査定額が下がる要因となってしまいます。

プロなら最低限の修理範囲で傷を直せますが、慣れていない方が塗装スプレーなどを使うと塗装面積が広くなり、それを修復するのにかえって費用がかかるのです。専門的な知識や技術がある方以外は、そのまま査定に出した方が良いでしょう。

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傷がある車を売る時に知っておきたい2つのこと

車の傷の査定方法は、主に傷の大きさで判断されます。1cm未満の傷は査定額に影響しない場合が多いため、無理矢理手を加えるのは得策ではありません。多少の傷はつきものだと考える買取業者が多いといえます。

こちらでは査定時に傷をどのように評価しているかをご紹介するので、傷に合った対処ができるようぜひ参考にしてください。

傷よりも総合的な評価が大事

車は総合的な評価によって査定額が決まります。大切に乗っていたことが伝わる車や、整備を十分に行っている状態の良い車は高い評価を得られるでしょう。スペアキーなどの付属品やメンテナンスノートも評価につながる要素です。

走行距離や年式も重要な査定項目といえます。傷がなくきれいな車でも、走行距離が長かったり、年式が古かったりする車は中古車としての価値が低くなる傾向にあります。このような点からも、傷ひとつに注目するのではなく、車全体の価値について目を向けることが大切です。

消える傷はマイナス査定されないこと

消せる傷の場合は減額対象にならないことも多々あります。大きな傷は修理に費用がかかってしまいますが、小さな消える傷であれば簡単に対応できる場合が多いためです。

マイナス査定されない傷の判断は、コンパウンドで落とせるかどうかが重要といえます。コンパウンドは、カー用品店などで比較的簡単に入手できるものです。

買い取った車を再販するときに販売額に影響を与えない傷も、マイナス査定につながらないといえるでしょう。しかし、高級車など価格が高い車の場合や、買取業者によっては消える傷でもマイナス査定になる可能性も覚えておきましょう。

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傷がある車を売るためのポイント

車に傷があっても少しの工夫をすれば、高く買取ってもらえる可能性は高まります。査定の前に車内をきれいにしたり、洗車をしたりすることで査定士への印象も良くなるでしょう。相見積もりを取り、少しでも高く買取ってもらえる業者を探すことも有益です。

洗車と車内清掃をしておく

洗車と車内清掃をすることも、高く買取ってもらうためのポイントです。きれいにされた車を見て、悪い気分になる方はいないでしょう。「車を大事に使っていたのだな」と査定士に伝われば、良い印象を与えられます。

車内清掃では細かな部分まで掃除をしておきましょう。車内で飲食をしていた場合は、食べカスや飲みものをこぼした形跡がないかも確認します。

たばこを吸っていた場合は車内の消臭が必要です。香りの強い芳香剤を使用していた方も消臭をしておいた方が良いといえます。自分では慣れた香りでも、他人には不快な香りだと感じる可能性があるためです。

車がきれいだという印象を与えられれば、きちんと整備を行ってきたのだととらえられ、査定額アップを期待できます。

メンテナンスノートを用意しておく

メンテナンスノートには、法定点検や分解整備の内容を記録するための「点検整備記録簿」が付いています。過去にその車がしっかりと点検を受けてきたか、どのような整備を受けてきたか、修理を行ってきたかを把握できる書類の一つです。

査定士はメンテナンスノートがあることにより、より詳細に車の状態やメンテナンス状況を確認可能です。また、メンテナンスノートがあることで「持ち主はしっかり車のメンテナンスをしていたのだな」という印象を与え、査定額アップにもつながります。

純正品が付いている場合は積極的なアピールを

メーカーやディーラーの純正品オプションが付いている場合は、プラス査定が期待できます。メーカーの純正品オプションは、工場出荷の段階ですでに取り付けられており、内外装にマッチしたデザインや機能性など、その車種でしか使えません。よって高額査定につながりやすく、付いている場合は積極的にアピールできます。

一方、社外品のオプションの場合は、よほどの人気がない限り、そこまでプラス査定を期待できません。純正品オプションを取り外して、後から社外品を取り付けている場合、取り外した純正品も一緒に持ち込むことをおすすめします。

複数の買取業者に査定依頼をする

何度も査定のために買取業者に出向くのは骨が折れるかもしれません。しかし傷がある車こそ、複数の業者に査定依頼をすることが重要です。傷に関する評価の規定は全国でほぼ同じものが使われますが、実際の減額は各業者によって大きく異なります。

ある業者では減額されても、別の業者では減額対象にならないこともあるでしょう。業者によって得意とする分野が異なるので、傷に対する評価も変わることが理由です。一か所だけでなく複数の業者に査定依頼をすることで、傷があっても高い査定額を出してくれる買取業者が見つかりやすいといえます。

一括査定サービスを利用する

何社も買取業者を回る時間がない方には、一括査定サービスがおすすめです。一括査定サービスでは複数の買取業者から簡単に見積もりを取れるため、効率的に査定を依頼できます。一つひとつの業者を回る時間がなくても、パソコンやスマートフォンがあれば好きな時にすぐに申し込みが可能です。

必要事項を入力して送信するだけで、複数の業者間で査定額を比較できます。自宅をはじめとして好きな場所で行えるのもメリットです。

傷がある車を売るならcarview!車買取がおすすめ！

carview!車買取は300社以上と提携しており、エリアや希望に合わせた条件で、さまざまな業者に査定依頼できます。一度の申し込みで最大10社へ申込みできるため、それぞれの買取業者の査定額を簡単に比較できるのが特徴です。

また、事故や災害によって損傷の激しい車の場合は、carview!車買取の「事故車一括査定サービス」もおすすめです。

carview!車買取は、中古車査定仲介サービスを開始してからこれまでに、約500万人以上の方に利用していただいた確かな実績があります。JPUC（一般社団法人日本自動車購入協会）にも加盟しており、協会と連携してサービスを提供しているので、初めての方でも安心して利用可能です。

まとめ

傷がある車の減額は買取業者によって異なります。傷の大きさによっても異なるため、まずは愛車の傷の大きさを確認しましょう。傷の状態からおおよその減額される金額を想定することで、査定額が適正かどうかの判断ができます。コンパウンドで取れない傷の場合は、そのまま査定に出すのがおすすめです。

傷のある車をできるだけ高く売りたいと考えている方は、carview!中古車一括査定サービスをぜひ一度ご利用ください。