個人が車をオートオークションに出品することはできるの？

おもにディーラーや中古車販売業者が利用するオートオークション。車を売却する時、買取業者ではなくオートオークションで売ると高く売れるということを聞いたことがありますが、このオークションに個人が出品することは出来るのでしょうか？この記事では、オートオークションについてご説明するとともに、オークション代行よりもお得で安心に車を売る方法についてご紹介します。

オートオークションとは？

オートオークションとはいったいどのようなものなのでしょうか。以下の3つのポイントに分けてオートオークションについてご説明します。

①オートオークションとは？

オートオークションとは、中古車の買取・販売を行っている業者向けのオークションのことで、業者間で車の売買を行う場です。オートオークションは、さまざまな団体により全国各地で行われ、中古車市場で流通する多くの車が、このオートオークションを経由しています。中古車業者や買取業者が効率的に中古車の仕入れを行うためには、オートオークションは非常に重要な役割を担っています。

②オートオークション参加に必要な資格

オートオークションに参加するには、資格が必要となります。また、その会員資格は、中古車を販売する業者であっても実績が少ない業者は参加ができないといったケースもあるなど厳しいものになっています。具体的な会員資格は、それぞれのオートオークションによって多少異なります。一例として、USSオートオークションで会員資格を取得する条件を見てみましょう。

ご覧の通り、オートオークション会場の会員になることは、なかなかハードルが高いことが分かります。

③オートオークションへの個人としての参加

上述のように、オートオークションは基本的に会員資格を持った業者向けに開催されているため、個人が参加することはできません。オートオークションは、そのようにして出品車の品質や、取引の質を高めているのです。次項で詳しく説明しますが、個人がオートオークションを利用して車を売却するには、オークション代行業者を利用することになります。

個人でオートオークションに出品する方法とは？

個人でオートオークションを利用して車を出品し、少しでも高い売却金額を得るには、オークション代行業者を利用するという方法があります。

オークション代行は、買取業者の査定金額に納得いかなかったり、一般の買取業者や下取りに出すと適切な評価をしてもらえないという車のオーナーが、最後に行きつく先として、知り合いの中古車販売店などに頼むというような、一種特殊な方法でした。しかし、今では一般のユーザーが気軽に利用できるようになりました。

オークション代行業者は、出品手数料や手続き費用を支払うと、オートオークションへの出品に関わる全てを代行してくれます。また、中古車販売店のように在庫マージンを取る必要がないので、多くのケースでは買取の見積もりよりも高い価格で売却することが出来ると言われています。特に、買取業者が安めの価格を付ける傾向がある高額車や不人気車であっても、オークションでは予想以上に高く売れることがあります。それも、オークション人気が高まる理由なのです。

オークション代行で注意する点は？

オークション代行の利用が一般的になってきている一方で、オークション代行ならではのリスクや利用する際に注意すべき点もあります。今回は、オークション代行を利用する際の3つの注意点についてご紹介します。

①車が必ず高値で売れるわけではない

個人で簡単に利用出来るオークション代行ですが、オークションに出品したからといって、希望通りの高値で売れる保証はありません。出品する前には、自分の車と同じ年式やグレード、そして走行距離などのコンディションも含めて、該当する車種のオークションでの相場を調べて、適切な値付けをしなければなりません。法外な高値を付けても売れませんし、低すぎたら当然損をしてしまいます。

②車が落札されなくても代行手数料がかかる

オークションのため、出品した車が必ず落札されるとは限りません。オートオークションで一度目の出品で落札される確率は約6割と言われていて、残りの4割の車は落札されません。しかし、オークション代行の場合、落札されなかったとしても、あらかじめ決められた手数料は支払わなければなりません。この手数料は、オークション出品料だけでなく、オークション会場への搬入費用、陸送料や自走による搬入費用などが含まれます。

③ローンが残っている車は売ることが出来ない

オートオークションではローンの残債がある車を売却することができません。通常の下取りや買取では、車を売却、売却金をローンの返済金にあて、所有権の解除をすることができます。しかし、オークションでは、ローンを全額返済してから出品することしかできません。ローンの残債がある車の売却について詳しくは、以下の記事をご参照ください。

関連記事：『ローンが残っている車って売却できるの！？ローン中の車を安心してお得に売却する方法！』

以上がオークション代行を利用する際の注意点です。オークション代行は便利なサービスである一方で、必ずしも高値がつかないことや、落札されないこともあること、さらにローンが残っている場合には出品ができない等の注意点があります。

代行業者によっては、オプション装備なども加えた適切な値付けを指導してくれることもあります。また、希望価格以上で成約した場合だけ手数料が発生し、成約しなかった場合は出品料のみで済んだり、落札されなかったら自社で買い取るといった代行業者も珍しくありません。こういった、フットワークの良い優良な代行業者を見つけたり、事前にきちんと説明を受けてトラブルを防ぐことが重要です。

オークション代行よりも一括査定が安心！

上述のように、オークション代行ではディーラーの下取りや買取店での売却よりも買取額が高くなる可能性が高いというメリットがあります。しかし、一方で出品手数料が無駄になってしまうリスクがあるなどの注意点もあることが分かりました。そのため、初めて車を売却する人や車の知識に自信がない人にとって、オークション代行を利用しての車の売却は少しハードルが高いかもしれません。

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